Grammar in Action L166 ーNoeLia Original Dialogー

GiA / SliE 2024

ラジオ英会話の『Grammar in Action』コーナーの問題の状況を参考に、そこから想像を膨らませたノエリアオリジナルの会話例を考えました!実際の会話でも活用できる自然な英語表現が含まれており、ラジオ英会話の復習としても役立つ内容となっています。ディクテーション練習やスピーキングの向上にもご活用ください!

Grammar in Action(ノエリア オリジナル スクリプト)

NoeLia Original Dialog – 問題1

問題1:これはサムのつえです。彼はそれを持っていくのを忘れたにちがいありません。
This is Sam’s cane. He must have forgotten to take it.

引用:「NHKラジオ英会話 2024年12月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2024年)
YouTube Shorts – Question 1

下記はノエリアオリジナルの解答例です。
さらに、そのフレーズがどのように使われているかを確認できるオリジナルダイアログも掲載しています!ラジオ英会話の模範解答とは異なる表現を学びつつ、音声を使ってディクテーションに挑戦してみるのもおすすめです。多聴多読を通して、英語をもっと身近に、楽しく学んでいきましょう!

NoeLia Answer – Question 1

問題1: これはサムのつえです。彼はそれを持っていくのを忘れたにちがいありません。
This is Sam’s cane. He must have left it behind.
解説: 「must have ~」は模範解答と同じ形ですが、「left it behind」を使うことで、「持っていくのを忘れた」というより、「その場に置き忘れた」や「残していった」というニュアンスが強調されています。より具体的な行動をイメージさせる表現です。

This is Sam’s cane. He must have forgotten to take it.
この文では「forgotten to take it」という表現が使われており、「サムが持っていくべきだったのに忘れてしまった」というニュアンスを強調しています。特に「take it」がサムがつえをどこかに持ち運ぶ意図があったことを示唆しています。忘れる行動がつえを取り忘れた具体的な状況にフォーカスしているため、相手に「持って行くのを忘れた」という説明をしたい場合に自然です。

This is Sam’s cane. He must have left it behind.
こちらは「left it behind」という表現が使われており、「サムがその場に置き忘れていった」というニュアンスがあります。「持って行くのを忘れた」というより、「その場に残していった」ことに重点を置いています。例えば、つえをどこかに置き忘れてきた可能性を伝える際により自然です。このフレーズは「忘れ物」としてのニュアンスが強く、話し手が残された状況にフォーカスしています。

NoeLia Original Dialog

地域の図書館で開かれた読書会に参加したエヴリンとジョン。活発な意見交換の後、二人はサムの忘れ物に気づきます。親切なエヴリンは、サムに杖を届けることを申し出ます。

Evelyn: John, wasn’t today’s discussion on mystery novels fascinating?
John: It really was. I never expected Mrs. Fletcher to have such strong opinions about plot twists!
Evelyn: She’s quite the character, isn’t she? By the way, did you see Sam leave?
John: No, I didn’t. I thought he was still chatting with the librarian.
Evelyn: (Looking at a nearby chair) Oh, John… look over there. This is Sam’s cane. He must have left it behind.
John: Oh no. He probably got so caught up in the conversation that he forgot.
Evelyn: He’ll need it. Should we call him or wait for him to come back?
John: Let’s give him a call. If he’s not too far, we can save him the trouble of turning around.
Evelyn: Good idea. And if he’s already home, I can swing by later and drop it off.
John: That’s thoughtful of you, Evelyn. I’m sure Sam will appreciate it.

エヴリン: ジョン、今日のミステリー小説のディスカッション、面白かったわね?
ジョン: 本当にそうだね。フレッチャーさんがプロットのどんでん返しについてあんなに熱く語るとは思わなかったよ!
エヴリン: あの人、本当にユニークよね。ところで、サムが帰るの見た?
ジョン: いや、見てないよ。まだ司書さんと話してると思ってたけど。
エヴリン: 近くの椅子を指差しながら あら、ジョン…あそこ見て。これはサムのつえだよ。きっと置き忘れていったんだね。
ジョン: あらまあ。話に夢中になって忘れちゃったんだろうね。
エヴリン: 必要なものだものね。電話する?それとも戻ってくるまで待つ?
ジョン: 電話しよう。そんなに遠くなければ、戻ってくる手間を省けるし。
エヴリン: いい考えね。もしもう家に帰ってたら、後で私が届けに行くわ。
ジョン: 君は本当に優しいね、エヴリン。サムもきっと感謝するよ。

Grammar and Vocabulary

I never expected ~ to … : ~が…するとは予想していなかった

I never expected Mrs. Fletcher to have such strong opinions about plot twists!
日本語訳: フレッチャーさんがプロットのどんでん返しについて、そんなに強い意見を持っているとは思いませんでした!

“I never expected ~ to …” は「~が…するとは予想していなかった」「~が…するなんて思ってもみなかった」という意味で、驚きや意外性を感じた時に使います。”expect” は「期待する」という意味ですが、”never” を伴うことで「全く予想していなかった」という強い意味になります。
このフレーズの後には、予想外だった行動や出来事などを具体的に説明することで、驚きや意外性をより強調することができます。

  • fascinating: 魅力的な (人や物が、心を惹きつけるような面白さを持っている様子)
  • plot twist: どんでん返し
  • quite the character: なかなかのキャラ / 個性的な人 ( “quite the” を付けることで「本当に」「かなり」という意味を強調)
  • leave behind: 置き忘れる (何かをどこかに置きっぱなしにしてくる)
  • get caught up in ~: ~に夢中になる (何かに熱中して周りが見えなくなる状態)
  • turn around: 方向転換する / 引き返す (反対方向に向きを変える。ここでは「引き返す」という意味)
  • swing by: 立ち寄る ( “swing” は「揺れる」という意味。目的地の近くを通りかかった際に、少し立ち寄るニュアンス)
  • drop off: ~を届ける (人を目的地で降ろしたり、物を届ける)
  • thoughtful: 思いやりのある (人の気持ちを考えて親切にする様子)

NoeLia Original Dialog – 問題2

問題2:ラッセルに電話してくれない?彼は道に迷ったのかもしれない。
Can you call Russell? He may have gotten lost.

引用:「NHKラジオ英会話 2024年12月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2024年)
YouTube Shorts – Question 2

下記はノエリアオリジナルの解答例です。
さらに、そのフレーズを実際の会話の中でどのように使うかがわかるオリジナルダイアログも用意しました!模範解答と違った視点から新しい表現を学びつつ、音声を活用してディクテーションや多聴多読にチャレンジしてみてください。英語をもっと楽しく学べるはずです!

NoeLia Answer – Question 2

問題2: ラッセルに電話してくれない?彼は道に迷ったのかもしれない。
Can you call Russell? He might have gotten lost.
解説: 「might have ~」は模範解答の「may have ~」とほぼ同じ形ですが、「might」は「may」よりも控えめで、可能性を慎重に示唆するニュアンスが生まれます。

Can you call Russell? He may have gotten lost.
この文では「may have gotten lost」が使われており、「彼が迷った可能性がある」という推測を比較的控えめに表現しています。「may」は事実の可能性を指摘しますが、話し手が状況にある程度自信を持っているニュアンスを含むことがあります。そのため、聞き手に「迷ったかもしれないから連絡して」という少し直接的な印象を与えます。

Can you call Russell? He might have gotten lost.
こちらの「might have gotten lost」は「may」に比べてさらに可能性が低い、または控えめな推測を表現します。話し手が迷った可能性について確信がなく、やや遠慮がちなニュアンスを含みます。「might」は状況が曖昧だったり、推測を柔らかく伝えたい場合に使われるため、相手にプレッシャーを与えず依頼する際に適しています。

NoeLia Original Dialog

ハイキング中、レイチェルは、友人ラッセルがいなくなっていることに気づきます。マークと一緒にラッセルを探し始めますが、なかなか見つかりません。二人は、手分けして探すことにします。

Rachel: Have you seen Russell? I thought he was with the group near the picnic area.
Mark: I saw him there earlier, but he’s not here now. Maybe he wandered off to take pictures.
Rachel: That sounds like him. But it’s been a while, and we’re getting ready to leave.
Mark: True. We can’t wait forever. Should I go check the trail?
Rachel: Hold on. Before you go, can you call Russell? He might have gotten lost.
Mark: Sure, let me give him a quick call. (Pauses while calling) No answer.
Rachel: That’s not good. Do you think he’s still on the trail?
Mark: Probably. Knowing Russell, he’s too distracted by nature to notice the time.
Rachel: Let’s split up. I’ll check near the parking lot, and you check the trail.
Mark: Deal. And if you find him first, tell him he owes us all an explanation.
Rachel: (Laughing) Oh, I will. He’s got some explaining to do.

レイチェル: ラッセル見た?さっきピクニックエリアの近くで一緒だったと思ったけど。
マーク: さっきはそこにいたけど、今はいないね。写真を撮りにどこか行っちゃったのかな。
レイチェル: それっぽいけど、結構時間が経ってるし、そろそろ出発の準備しないと。
マーク: 確かに。ずっと待ってるわけにはいかないね。トレイルを見に行こうか?
レイチェル: ちょっと待って。その前に、ラッセルに電話してみてもらえる?もしかしたら、道に迷ったのかもしれないし。
マーク: もちろん。ちょっと電話してみるよ。電話をかけて少し待つ 出ないな。
レイチェル: それは困ったね。まだトレイルにいるのかな?
マーク: たぶんね。ラッセルのことだから、自然に夢中になって時間に気づいてないんだよ。
レイチェル: 分かった。じゃあ手分けしよう。私は駐車場の方を見てくるから、君はトレイルを見てきて。
マーク: 了解。それで先に見つけたら、遅れた理由をちゃんと説明するように言っといてね。
レイチェル: 笑いながら もちろん。その話、絶対聞きたいから。

Grammar and Vocabulary

Knowing ~: ~を知っているから(~だろう)

Knowing Russell, he’s too distracted by nature to notice the time.
日本語訳: ラッセルのことだから、自然に夢中になって時間に気づいていないんだろう。

“Knowing Russell” は「ラッセルのことをよく知っているから」という意味で、相手の性格や行動パターンを踏まえた推測を述べるフレーズです。この場合、”he’s too distracted by nature”(彼は自然に気を取られすぎて)と続き、ラッセルが「夢中になりやすい性格」であることを背景にした発言になっています。日常会話でよく使われるカジュアルな表現で、親しい相手の特徴を基にした軽い冗談や観察として使われます。

  • wander off: ぶらぶらとどこかへ行く (あてもなく歩き回る、ふらっと離れる)
  • That sounds like him.: 彼らしいね。 (彼の性格や行動を考えると、ありそうなことだ、という意味)
  • We can’t wait forever.: いつまでも待っていられない。
  • give someone a call: (人)に電話をかける ( “make a call” よりもカジュアルな表現)
  • trail: 山道、小道 (ハイキングコースなど、舗装されていない道を指す)
  • No answer.: (電話に) 出ない。
  • Knowing Russell,…: ラッセルのことだから… (「ラッセルの性格から考えると…」という意味)
  • be distracted by ~: ~に気を取られる
  • split up: 分かれて行動する
  • Deal.: いいよ。/ 了解。 ( “OK” や “All right” よりもカジュアルな表現)
  • owe someone an explanation: (人)に説明する義務がある
  • He’s got some explaining to do.: 彼には説明すべきことがある。 ( “He needs to explain.” よりも口語的で少しユーモラスな表現)

NoeLia Original Dialog – 問題3

問題3:ごはんのお代わりを食べるべきではありませんでした。もうおなかいっぱいでデザートを食べることができません!
I shouldn’t have eaten that second bowl of rice. Now I’m too full for dessert!

引用:「NHKラジオ英会話 2024年12月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2024年)
YouTube Shorts – Question 3

下記はノエリアオリジナルの解答例です。
そのフレーズを会話の中でどう使うかを確認できるオリジナルダイアログも含まれています!模範解答とは違うアプローチで英語表現を吸収しながら、音声を使ったディクテーションや多聴多読に取り組んでみましょう。楽しみながら英語を身につけていきましょう!

NoeLia Answer – Question 3

問題3: ごはんのお代わりを食べるべきではありませんでした。もうおなかいっぱいでデザートを食べることができません!
I shouldn’t have eaten that extra bowl of rice. Now I’m too full to even think about dessert!
解説: 「shouldn’t have ~」の形は模範解答と同じですが、「extra bowl of rice」を使うことで「second bowl」よりも「余分なお代わり」を強調しています。また、「too full to even think about dessert」は「満腹すぎてデザートのことを考える余裕すらない」というニュアンスを追加しています。

I shouldn’t have eaten that second bowl of rice. Now I’m too full for dessert!
この文では「that second bowl of rice」という表現を使うことで、具体的に「2杯目のごはん」を指しており、自分の行動を少し後悔する気持ちが伝わります。「Now I’m too full for dessert」は、デザートを食べられないことをシンプルに表現しており、親しみやすいカジュアルなトーンです。

I shouldn’t have eaten that extra bowl of rice. Now I’m too full to even think about dessert!
こちらでは「that extra bowl of rice」という表現を用いて、「余分なごはん」というニュアンスを強調しています。「to even think about dessert」は、「デザートを食べることを考える余裕すらない」というやや誇張した表現で、自分の満腹感をより強調しています。この表現は少し感情がこもっており、ユーモラスなトーンを含む場合に適しています。

NoeLia Original Dialog

おじいちゃんは、エマの作ったご飯をとても気に入って、つい食べ過ぎてしまいました。満腹でデザートのアップルパイを食べられないおじいちゃんを、エマは笑顔で慰めます。

Emma: Grandpa, did you really eat the entire pot of rice? That’s amazing!
Grandpa: I couldn’t help it. It was so tasty. But now… I think I might’ve overdone it.
Emma: Why? You seemed so happy while eating.
Grandpa: Well, I shouldn’t have eaten that extra bowl of rice. Now I’m too full to even think about dessert!
Emma: (Laughing) But you were so excited for the apple pie I baked!
Grandpa: I was, but I don’t think I can fit even a small piece right now. I should’ve stopped earlier.
Emma: That’s okay, Grandpa. We can save the pie for later. It’ll still be delicious.
Grandpa: That’s true. I’ll enjoy it more when I’m not feeling like I’ve turned into a rice ball!
Emma: (Laughing) You’re funny, Grandpa. Anyway, how about a cup of tea for now? It might help you feel better.
Grandpa: Tea sounds just right. Thanks, Emma. You always know what’s best for me.

エマ: おじいちゃん、まさかご飯全部食べちゃったの?すごい!
おじいちゃん: うん、我慢できなかったんだ。すごく美味しかったからね。でも…ちょっと食べ過ぎちゃったかな。
エマ: どうして?すごく嬉しそうに食べてたじゃない。
おじいちゃん: うーん、あの追加でよそったご飯を食べなければよかったんだ。もう満腹でデザートのことなんて考えられないよ!
エマ: (笑いながら)せっかく私が焼いたアップルパイを楽しみにしてたのにね!
おじいちゃん: そうだったんだけどね、今は小さな一切れだって入らないと思うんだ。もっと早くに止めておくべきだったよ。
エマ: 大丈夫だよ、おじいちゃん。パイは後で食べればいいのよ。その方が美味しく感じるかもね。
おじいちゃん: そうだな。おにぎりになっちゃったみたいで苦しいから、今は食べられないよ!
エマ: (笑いながら)おじいちゃんって面白いね。じゃあ、とりあえずお茶でも飲む?少しは楽になるかもよ。
おじいちゃん: お茶がいいね。ありがとう、エマ。いつも私のことを一番に考えてくれるね。

Grammar and Vocabulary

might + 現在完了形: 過去の出来事の可能性

I think I might’ve overdone it.
日本語訳: ちょっとやり過ぎちゃったかな。

今回のラジオ英会話の学習テーマである「そのほかの助動詞 + 完了形」の一例として、might + 現在完了形 を取り上げます。この文では、“might’ve”(”might have” の省略形)を使って「食べ過ぎたかもしれない」と控えめに過去の可能性を表現しています。“might” は「~かもしれない」という低い確信度を示し、過剰に強調せず、やわらかい表現となります。
この文脈では、“overdone it”(やり過ぎた)というフレーズが、「食べ過ぎた」「やり過ぎた」という意味で使われています。おじいちゃんが食べ過ぎたことを軽く反省している場面です。“I think” を加えることで、自分の考えや感情を相手に伝える際に、断定的でないニュアンスが強調されています。

  • entire: 全体の (全部の、という意味。ここでは “the entire pot of rice” で「鍋いっぱいのご飯全部」という意味)
  • pot of rice: 炊飯器に入ったご飯 / 鍋で炊いたご飯
  • I couldn’t help it.: 我慢できなかった。
  • tasty: 美味しい ( “delicious” よりもカジュアルな表現)
  • overdone it: やり過ぎた (ここでは「食べ過ぎた」という意味)
  • extra bowl of rice: 追加でよそったご飯
  • fit: 入る (ここでは「お腹に入る」という意味)
  • I’ll enjoy it more when … : …の時はもっと楽しめるだろう
  • turn into ~: ~に変わる (ここでは「おにぎりになる」というユーモラスな表現)
  • just right: ちょうどいい

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