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ラジオ英会話 Lesson 006 / 前置詞 on ④一圧力
GRAMMAR AND VOCABULARY L006 ーNoeLia Original Dialogー
GRASP THE CONCEPT L006 / 前置詞 on ④一圧力 ーNoeLia Original Dialogー
PRACTICAL USAGE L006 ーNoeLia Original Dialogー
GRAMMAR AND VOCABULARY(ノエリア オリジナル スクリプト)
下記では、本日の「Grammar and Vocabulary」の学習テーマに基づいた例題とその会話例を掲載しています。
学習内容が実際の会話でどのように活用できるかを具体的にイメージできるよう工夫されており、繰り返し練習することで日常生活でも無理なく使える英語表現を身につけることができます。
また、この素材はリスニングやディクテーション、スピーキングのトレーニングにも最適です。ぜひ学習の定着に役立ててください!
NoeLia Extra Examples – 指定ルール
指定ルール
You almost lost the upper hand a few times there.
引用:「NHKラジオ英会話 2025年4月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
あなたは、そこで何度かほとんど主導権を失うところでした。
He just kept a straight face the whole time.
日本語訳: 彼はずっと真顔を保っていた。
解説: 「just」が直後の「kept a straight face(真顔を保つ)」という行動全体を強く指定しています。「何の揺らぎもなく」「ただずっとそのまま」といった意味合いが加わり、指定ルールの「前に置く」がよく表れた構造です。
A: How did the interviewer react when you brought up your startup—that AI language app you’ve been developing?
B: He just kept a straight face the whole time. No nods, no smiles—just took notes and stared at me.
A: That’s tough. Hard to tell if he was impressed or just bored. Did you catch any sign of interest?
B: Maybe a tiny nod right when I mentioned our user growth last quarter… but that was pretty much it.
A: 面接官、君が開発してるAI言語アプリのスタートアップの話したとき、どんな反応してた?
B: ずっと真顔だったよ。頷きもなければ、笑顔もなし。ただメモ取って、俺のことじっと見てるだけ。
A: それはキツいね。感心してたのか、ただ退屈してたのか全然わかんないじゃん。何か興味ありそうな素振りとかあった?
B: 多分、前の四半期のユーザー数の伸びの話をしたときに、ほんの一瞬だけ頷いたかも…でも、それくらいかな。
- bring up: 話題に出す(会話の中で何かを取り上げる・言及するという意味。面接や会議などで頻出。)
- develop: 開発する(高校レベルの単語だが、「アプリや製品を開発する」の意味で日常的に使われる。見落とされがちな使用例。)
- keep a straight face: 真顔を保つ(直訳は「まっすぐな顔を保つ」。冗談やプレッシャーの場面でも表情を崩さず、笑ったり驚いたりせずに冷静さを保つことを表す。比喩的で覚えがいのあるフレーズ。)
- the whole time: ずっとその間(”all the time” よりも特定の時間範囲に対して使う自然な表現。ここでは面接中ずっと、という文脈。)
- nod: 頷く(シンプルだが、”smile” や “laugh” のような感情表現の一種として、会話でよく出る動作語。)
- stare at: じっと見る(”look” や “watch” よりも強く、視線を注ぎ続けるニュアンス。ネガティブにもポジティブにも使える。)
- That’s tough: それはキツいね(”tough” は「難しい」「厳しい」という意味の形容詞で、相手の状況に共感するカジュアルな言い回し。)
- hard to tell: 判断しにくい(直訳は「言うのが難しい」だが、ここでは「読み取るのが難しい」という意味で使われている。)
- impressed: 感心した(”I was impressed” のように使われ、相手の行動にポジティブな印象を受けた時によく登場する。)
- catch a sign: 兆しを感じ取る(”catch” は「つかまえる」だけでなく「察知する」ニュアンスでも使われる。ここでは”sign of interest”=関心の兆しをつかむ。)
- a tiny nod: ほんの少しの頷き(”tiny” は「とても小さい」、”nod” と組み合わせてささやかな反応を表すリアルな口語表現。)
- last quarter: 前の四半期(ビジネス用語。3ヶ月単位で区切る報告期間を意味し、特に成長や売上などと一緒によく使われる。)
- pretty much it: それくらいだよ(”pretty much” は「ほとんど」「大体」、”that’s it” のカジュアルバージョンと組み合わせたネイティブらしいフレーズ。)
She only lost track of time.
日本語訳: 彼女はただ時間を忘れていただけだよ。
解説: 「only」が直後の「lost track of time(時間を忘れる)」というイディオム全体を指定しています。「ただそれだけのことだった」「ほかに意図や意味はない」と限定する役割を果たしており、まさに「指定は前に置く」のルールを反映した語順です。言い訳やフォローとしてよく使われる表現です。
A: I heard you seemed pretty frustrated with Kana after the project meeting yesterday.
B: Yeah, she didn’t show up or text anyone. We were stuck waiting with Professor Morales, and he clearly wasn’t thrilled.
A: She only lost track of time. She was helping that first-year student from Professor Tsuji’s class with their research summary.
B: Oh, really? Okay… I guess that explains it. Still, a quick heads-up would’ve saved everyone some tension.
A: 昨日、プロジェクト会議のあと、カナに結構イライラしてたみたいだったね。
B: うん、来なかったし、誰にも連絡くれなかったんだよ。モラレス教授も一緒に待ってたし、明らかにイライラしてた。
A: ただ時間を忘れてただけだよ。辻先生のクラスの1年生に研究概要の手伝い頼まれてたんだって。
B: そうなんだ?なるほどね…まあ、それなら仕方ないけど、一言知らせてくれたらみんな余計なストレス感じずに済んだのに。
- frustrated with: 〜にイライラしている(”frustrated” は「欲求不満」や「苛立ち」を表す形容詞。”with” の後に対象が続き、「〜に対して不満を感じている」という構文でよく使われる。)
- didn’t show up: 現れなかった(”show up” は「姿を見せる、来る」という意味の句動詞で、日常会話で非常に頻繁に使われる。)
- stuck waiting: 待たされて動けない状態(”stuck” は「動けない」「ハマっている」という状態を表す形容詞で、受け身的な be 動詞とのセットでよく使われる。”waiting” は現在分詞で、「〜しながら・〜している状態で」という意味の補足的な情報を加えている。文法的には「形容詞+現在分詞」で状態を詳しく描写する構造。「be stuck doing〜」で「〜して動けない・〜している状態にハマっている」という自然な口語表現になる。)
- wasn’t thrilled: あまり嬉しそうじゃなかった(”thrilled” は「ワクワクするほど喜んでいる」という意味で、それを否定することで「かなり不機嫌そうだった」という婉曲的な表現になる。)
- lost track of time: 時間を忘れる(直訳は「時間の流れを見失う」。比喩的なイディオムで、集中しすぎて時間に気づかなかったときによく使われる。)
- research summary: 研究概要(”summary” は「要約」で、学術的な文脈でよく使われる。高校・大学での実用頻度が高い表現。)
- that explains it: それで納得(直訳は「それがそれを説明する」だが、実際の意味は「そういうことだったのか」と納得や理解を示す自然なイディオム。)
- a quick heads-up: ひとこと事前に知らせること(”heads-up” はもともと「頭を上げて注意しろ!」という掛け声から来ており、”heads”(複数の頭)+”up”(上へ)で「みんな頭を上げて気をつけろ」というイメージ。転じて「注意喚起」「予告」といった意味で使われるようになった。口語では “Just a heads-up” や “Give me a quick heads-up” のように、何かが起きる前に軽く知らせる意味で広く使われる。)
- save someone some tension: 誰かのストレスを減らす(”save” は「救う」以外に、「〜を省く」「負担を軽くする」という意味でよく使われる動詞。”some tension” は「少しの緊張・ストレス」のこと。”save 人 物” の形は第4文型(SVOO)で、「人に〜を節約させる・経験させずに済むようにする」という意味になる。例:”It saved me time.”(時間の節約になった)や “It saved her some trouble.”(彼女の手間が省けた)と同じ文型で、自然な口語表現。)
NoeLia Extra Examples – 比較級の強調
比較級の強調
Your opponent was a lot bigger than you.
引用:「NHKラジオ英会話 2025年4月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
あなたの対戦相手はあなたよりはるかに大きかったです。
He’s much better at small talk than I am.
日本語訳: 彼は雑談が僕よりずっと上手なんだ。
解説: 「much」が「better」を強調しています。「とても上手」ではなく、「自分との差がかなりある」という意味での強調になります。veryは使えません。
A: You slipped out of that conversation with the new hires pretty fast. Haruki and the others are still chatting with them. Come on, let’s go back.
B: Yeah… I just didn’t know how to jump in. They were already deep into some anime debate I knew nothing about.
A: You could’ve shifted it to something you’re more into—like movies or your hiking trips.
B: He’s much better at small talk than I am. Haruki just knows how to read the room and say the perfect thing.
A: 新入社員たちとの会話、すぐ抜けちゃったね。春樹たち、まだ彼らと盛り上がってるよ。一緒に戻ろうよ。
B: うん…なんか入り込むタイミングが分からなかった。アニメの話題で盛り上がってたけど、全然分からなくてさ。
A: だったら、君の得意な話に持っていけばよかったのに。映画とか登山の話とかさ。
B: 彼は雑談が僕よりずっと上手なんだよね。春樹って、空気を読むのもうまいし、場に合ったことをサッと言えるんだ。
- slip out of: 〜からすっと抜け出す(slip は「滑る」「スルッと動く」がコアイメージ。そこから「目立たず静かにその場を抜ける」という意味に。会話などの状況から「気配を消すように」離れるときによく使う)
- conversation: 会話(基本語だが “a conversation with someone” で「〜との会話」となるのがポイント)
- chat: おしゃべりする(”talk” よりもカジュアルで軽い雑談を表す)
- jump in: (会話などに)割り込む、入っていく(”jump” が「飛び込む」という意味から、「会話に飛び込む」=自然に参加するという比喩的表現)
- deep into: 〜にどっぷり入り込んで(議論や趣味などに夢中になっている状態を表す口語的な表現)
- debate: 討論、議論(ここでは「アニメについての熱い議論」のようなニュアンスで使われている)
- I knew nothing about: 全く知らなかった(”know nothing about〜” で「〜について何も知らない」という否定の強調)
- shift it to: 話題を〜に変える(”shift” は「移す」「ずらす」の意味で、話の方向を変えるときにも使える重要表現)
- be into 〜: 〜にハマっている、興味がある(カジュアルな言い方で、趣味や好みに関してよく使われる)
- hiking trips: ハイキング旅行(”trip” が「旅行」、”hiking trip” で「歩くことを目的とした小旅行」になる)
- small talk: 世間話、軽い雑談(フォーマルな会話ではなく、初対面や職場での軽い会話に使われる)
- read the room: 空気を読む(直訳は「部屋を読む」だが、比喩的に「場の空気を察する」というネイティブらしいイディオム)
- say the perfect thing: 完璧な一言を言う(”the perfect thing” は場面にぴったり合った言葉を指す表現。「ちょうどいいことを、いいタイミングで言う」というニュアンス)
His response was far more on point than hers.
日本語訳: 彼の返答の方が彼女のよりはるかに的を射てたよ。
解説: 「far」が「more on point」を強調しており、彼と彼女の返答の内容にはっきりとした差があることを示しています。比較級を強調する際、差の大きさをより強く印象づけたい場合には「far」がよく使われます。
A: I don’t really understand why Ms. Sato seemed to agree more with Lisa. Daniel’s points were way more focused.
B: His response was far more on point than hers. He backed up every claim with real-world examples and stats.
A: Yeah, and even when Lisa pushed back, he stayed calm and clarified his stance without sounding defensive.
B: Honestly, that kind of clarity should’ve stood out more. He really nailed the main issue.
A: なんで佐藤先生がリサの意見にあんなにうなずいてたのか、正直よく分からないな。ダニエルの意見の方がずっと焦点がはっきりしてたのに。
B: 彼の返答の方が彼女のよりはるかに的を射てたよ。実例とデータを使って、主張をちゃんと裏付けてたし。
A: そうそう。しかもリサに反論されても冷静だったし、自分の立場を分かりやすく説明してたよね。
B: あの明確さはもっと評価されてもよかったと思う。彼、核心をちゃんと突いてたし。
- don’t really understand: よく分からない(”don’t understand” に “really” を加えて「完全には納得していない」と柔らかく表現)
- way more: ずっと/はるかに(”much more” よりカジュアルで強調度が高い表現)
- focused: 焦点が定まっている(「集中している」以外に、議論などが「要点を突いている」意味でも使う)
- on point: 的を射ている(話や説明が「的確」「ズレていない」ときの口語表現)
- back up (a claim): 主張を裏付ける(”back up” は「支える・補強する」。ここでは証拠をもとに主張を強める意味)
- real-world examples: 実例(「現実世界での具体的な例」という意味で説得力を持たせるフレーズ)
- stats: 統計(”statistics” の略。口語でよく使われる)
- push back: 反論する/抵抗する(比喩的なイディオムで「押し返す」→「反論する」意味になる)
- clarify one’s stance: 自分の立場を明確にする(”stance” は立場・姿勢。”clarify” ははっきりさせる)
- without sounding defensive: 防御的に聞こえずに(”sound ~” で「〜に聞こえる」、否定的な印象を避けるフレーズ)
- that kind of clarity: ああいった明確さ(”clarity” は「明快さ」「分かりやすさ」。議論で重視される)
- should’ve stood out: もっと目立つべきだった(”stand out”=目立つ、”should have” の省略形で自然な評価表現)
- nail the main issue: 問題の核心を突く(”nail”=釘を打つ → 比喩的に「バシッと決める/的確に捉える」。nailのコアイメージは「硬くて細く、先端が突き出たもの」。このイメージから「爪」も「釘」も同じ語源を持ち、「しっかりと打ち込む/固定する/狙いを外さず決める」といった動詞の意味に派生)