PRACTICAL USAGE L006 ーNoeLia Original Dialogー

PRACTICAL USAGE 2025-26

👇こちらはLesson 006のコーナー別リンクです
ラジオ英会話 Lesson 006 / 前置詞 on ④一圧力
GRAMMAR AND VOCABULARY L006 ーNoeLia Original Dialogー
GRASP THE CONCEPT L006 / 前置詞 on ④一圧力 ーNoeLia Original Dialogー
PRACTICAL USAGE L006 ーNoeLia Original Dialogー

PRACTICAL USAGE(ノエリア オリジナル スクリプト)

下記はノエリアオリジナルの解答例です。
ラジオ英会話の『PRACTICAL USAGE』コーナーの状況を参考に、そのフレーズを自然に使ったオリジナル会話例も掲載しています!模範解答とは異なる表現を学びつつ、音声を使ってディクテーションや多聴多読に取り組むことで、英語をさらに身近に楽しく学びましょう。実際の会話で活用できる内容が盛り込まれているので、スピーキングの向上や復習にもぜひご活用ください!

問題:このプロジェクトの手助けが必要です。何日も取り組んできましたが、まったく終わりに近づいてはいません。睡眠に影響が出ているんです。
I need help with this project. I’ve been working on it for days, but I’m no closer to finishing. It’s having an effect on my sleep.

引用:「NHKラジオ英会話 2025年4月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
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NoeLia Answer

問題:このプロジェクトの手助けが必要です。何日も取り組んできましたが、まったく終わりに近づいてはいません。睡眠に影響が出ているんです。
I could really use a hand on this project. I’ve been at it for days, and it still feels like I’m nowhere near done. It’s starting to take a toll on my sleep.

解説: 模範解答は、状況を比較的客観的に報告するニュアンスがあります。はっきりと「助けが必要で、終わりが見えず、睡眠にも影響が出ている」とストレートに伝えていて、フォーマルな文脈でも使いやすい表現です。一方ノエリアオリジナルの解答は、話し手の疲れや感情がにじみ出ていて、より切実な印象があります。言葉選びがややくだけていて親密さがあり、聞き手との関係性が近い状況に合います。また、進捗のなさやダメージの深さを実感を込めて伝えたいときに自然です。

I need help with this project. I’ve been working on it for days, but I’m no closer to finishing. It’s having an effect on my sleep.
“need help with this project” は「このプロジェクトの助けが必要」という意味で、もっとも直接的かつ基本的な言い方です。”I’ve been working on it” は「何日も取り組んでいる」という現在完了進行形で、作業が続いていることを示します。”no closer to finishing” は「終わりに少しも近づいていない」という意味で、努力が報われていない状況を強調します。”having an effect on my sleep” は「睡眠に影響が出ている」という意味で、”effect on” という構文を使ってフォーマルかつ明快に影響を表現しています。

I could really use a hand on this project. I’ve been at it for days, and it still feels like I’m nowhere near done. It’s starting to take a toll on my sleep.
“could really use a hand” は「手を貸してくれると本当に助かる」という意味で、”need help” よりもやや控えめかつ口語的な依頼の仕方です。”I’ve been at it for days” は “work on” の代わりに使われる口語表現で、「ずっとそれをやっている」ことをカジュアルに伝えます。”I’m nowhere near done” は「終わりには全く近づいていない」という意味で、話し手の実感や焦りがにじむ表現です。”take a toll on my sleep” は「睡眠にじわじわと悪い影響が出ている」という意味で、”have an effect on” よりも精神的・肉体的なダメージの深刻さを強く表す比喩的表現です。

Listening Challenge|ノエリアオリジナル問題

ラジオ英会話の金曜恒例「リスニングチャレンジ」を、ノエリア版オリジナルダイアログでお届けします!音声を用意したので、本編と共に、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

問題音声はこちら
問題
クリックすると問題が出ます。

Here’s the question:
Did Rio help Mei with something academic in the past?
A. No, she helped him with statistics instead.
B. Yes, and it was during their first semester.
C. Yes, she says he helped her during a stats final.
Let’s listen.

Original Dialog|ノエリア会話スクリプト

リオとメイは大学の同じ研究室に所属する学生です。心理学の共同プロジェクトで悩むリオがメイに相談しているようですね。

Rio: Hey Mei, do you have a minute? I’m completely overwhelmed with our behavioral psych project.
Mei: Sure—what’s going on? You usually have things under control.
Rio: I could really use a hand on this project. I’ve been at it for days, and it still feels like I’m nowhere near done. It’s starting to take a toll on my sleep.
Mei: Yikes. That sounds brutal. Which part’s giving you the most trouble?
Rio: The data analysis, especially the regression section. I keep second-guessing every variable I chose.
Mei: Let’s meet in the lab this evening and go over it together. Fresh eyes might help.
Rio: That’d be amazing. Seriously, thanks a ton.
Mei: Of course. You bailed me out big time last semester during the stats final, remember?
Rio: Oh yeah. I guess this is karma in action, huh?
Mei: Totally. Besides, that’s what good lab partners are for.

リオ: ねえ、メイ、ちょっと時間ある?行動心理学のプロジェクトで完全にパンクしちゃって。
メイ: もちろん。どうしたの?いつもちゃんとやってるじゃん。
リオ: このプロジェクト、本当に手伝ってほしい。何日もかけてるのに全然終わりが見えなくて。寝不足が限界近くてさ。
メイ: それはきついね。一番手こずってるのはどこ?
リオ: データ分析、特に回帰分析の部分。変数の選び方に自信が持てなくて、何度も見直してる。
メイ: 今日の夜、研究室で一緒に見直さない?新しい視点で見たら何か分かるかもしれないし。
リオ: 最高。マジで助かる、ありがとう。
メイ: 気にしないでよ。前に私が統計の期末で詰んでたとき、助けてくれたじゃん。
リオ: あー、あれか。今度はそのお返しってわけね。
メイ: まさに。それに、良い研究室のパートナーってそういうもんでしょ。

  • have a minute: 少し時間ある?(「1分ある?」という直訳から、「ちょっと話したいんだけど」というカジュアルな呼びかけ表現)
  • be overwhelmed (with): ~で圧倒されている/パンクしている(精神的・作業量的に「キャパオーバー」になっている状態を表す感情語)
  • under control: うまく管理されている/順調に進んでいる(コントロールできているという意味で、「ちゃんとやれてる」ニュアンス)
  • I could really use a hand on this project: このプロジェクト、本当に手伝ってほしい(直訳は「このプロジェクトで“手”を使うことができたらな」。ここでの “a hand” は「手」ではなく、「手助け」の比喩表現。英語では「手を貸す=助ける」という感覚が根付いており、”use a hand” は「助けがあると助かる」という意味になる。さらに “could” を使うことで、「手を使えたらいいんだけどなあ=助けてもらえたら本当にありがたい」という控えめで丁寧なお願いのニュアンスになる)
  • be at it: ずっと取り組んでいる(”at” は作業と「向き合っている」状態を表し、「作業し続けている」ニュアンス)
  • nowhere near done: 全然終わってない(終わりに程遠い)(”nowhere near” は「まったく近くない」という強い否定の副詞句。”done” は「終わった状態」という意味の形容詞。この2つが合わさって「終わったなんてとても言えない」「全然終わりが見えてない」というニュアンスになる。つまり「かなり途中」「まだまだ」と言いたいときに使うカジュアルな口語表現)
  • take a toll on (my sleep): (睡眠に)悪影響を与えている(”toll” は本来「通行料」だが、ここでは「ダメージ・負担」の比喩的表現)
  • That sounds brutal: それはきついね(”brutal” は「残酷な」だが、会話では「大変」「しんどい」という意味でよく使われる)
  • give someone trouble: ~を困らせる/手こずらせる(”trouble” は「問題」を意味し、日常会話で頻繁に使われる)
  • second-guess: あれこれ疑って見直す(直訳は「二度目の予想をする」。自信がなくて何度も迷っているニュアンス)
  • fresh eyes: 新しい視点/第三者の視点(直訳の「新鮮な目」から転じて、「他人の視点で見ることで気づけることがある」)
  • thanks a ton: 本当にありがとう(”thank you very much” よりもカジュアルで感謝の気持ちが強く出る表現)
  • bail someone out: (困っている人を)助ける/救う(本来は「保釈する」が語源で、”bail” は「一時的に外へ出す・逃がす」というイメージを持つ単語。そこから「困難な状況から一時的に助け出す」→「救済する」という意味で日常会話でもよく使われる)
  • karma in action: 因果応報/巡り合わせってやつ(”karma” は「カルマ・因縁」。くだけた会話で「回り回ってこうなるよね」的に使われる)
  • that’s what ~ are for: ~ってそういうものだよ(「それが~の役目・本質だよね」という納得やまとめに使う定型表現)

Answer & 解説|ノエリアオリジナル問題の答え

問題
Here’s the question.

Did Rio help Mei with something academic in the past?
A. No, she helped him with statistics instead.
B. Yes, and it was during their first semester.
C. Yes, she says he helped her during a stats final.
Let’s listen.

答え
クリックすると答えが出ます。

C. Yes, she says he helped her during a stats final.

Point

A. No, she helped him with statistics instead.
会話ではMeiが「前の学期に統計の期末試験で助けてもらった」と言っており、この選択肢の「MeiがRioを助けた」という内容は事実と反しています。”instead”(その代わりに)は、前の文を否定するニュアンスを持つ副詞で、意味が逆転してしまいます。

B. Yes, and it was during their first semester.
この選択肢は時期の言い換えによる引っかけです。会話では last semester(前の学期)と言っており、それが first semester(最初の学期)だった可能性も文脈上ゼロではありません。ただ、「last が first を指している」とは明言されていないため、この選択肢を正解とすることはできません。やや迷いやすい選択肢ですが、こうした場合は会話中に出てきた表現と完全に一致しているかどうかをしっかり確認することが大切です。

C. Yes, she says he helped her during a stats final.
Meiは “You bailed me out big time last semester during the stats final” と言っており、Rioに助けられたことを明確に述べています。”bail out” は「困っている人を救う」という意味の口語表現で、”big time” は「とても、大いに」と強調する表現です。

Listening Point

キーワードの正確な聞き取り

  • bail out → 「ピンチを救う」。日常会話でもよく使われる句動詞で、「助けてもらった」という文脈で使われている。ここでは Mei が Rio に助けられた ことを示しており、Rioが“助けた側”であることが明確。
  • last semester → 文脈によっては、それが「first semester(最初の学期)」だった可能性もあります。しかし、会話中では “first” という語は一切使われておらず、明言されていない ため、リスニング問題としては「last = first」という解釈を採用することはできません。→ 聞こえてきた単語と一致する選択肢を選ぶのがリスニング問題の基本ルールです。

会話のテーマを理解すること
この会話は、課題に追われて助けを求めるRioに対し、Meiが過去に助けてもらった経験を思い出し、それを返すように自然に手を差し伸べる姿が描かれています。”karma in action” という冗談めいた表現も、二人の関係の良さや信頼感を示しています。やりとりの内容だけでなく、その背後にある感情や関係性を聞き取ることがリスニング理解の鍵になります。

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