GRASP THE CONCEPT L009 / 前置詞 at ②ー「点」に向かう動き ーNoeLia Original Dialogー

GRASP THE CONCEPT 2025-26

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ラジオ英会話 Lesson 009 / 前置詞 at ②ー「点」に向かう動き
GRAMMAR AND VOCABULARY L009 ーNoeLia Original Dialogー
GRASP THE CONCEPT L009 / 前置詞 at ②ー「点」に向かう動き ーNoeLia Original Dialogー
PRACTICAL USAGE L009 ーNoeLia Original Dialogー

GRASP THE CONCEPT(ノエリア オリジナル スクリプト)

下記では、本日の「GRASP THE CONCEPT」の学習テーマに基づいた例題と、そのフレーズを自然に取り入れた会話例を掲載しています。
学習した内容が実際の会話でどう使われるのかを深く理解できるよう工夫されており、繰り返し練習することで、日常生活でも無理なく使える英語表現が身につきます。リスニングやディクテーション、スピーキングのトレーニングにも最適な素材ですので、学習の定着にぜひお役立てください!

NoeLia Extra Examples – GRASP THE CONCEPT Key Sentence

Key Sentence

at (「点」に向かう動き)
We have to work at it.
私たちはそれを一生懸命やらねばなりません。

引用:「NHKラジオ英会話 2025年4月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
NoeLia Extra Examples

I’m working at it.
日本語訳: 今、頑張ってるとこ。
解説: 「it」は状況や課題全般を指し、「それに向かって努力中」という意味で at が使われています。すごく口語的で便利な表現です。

NoeLia Original Dialog

会社のイベントでギター演奏をすることになったリリー。緊張する彼女を、同僚のライアンが支えながら、前向きな気持ちに導こうとしています。

Lily: I still don’t know why I said yes to playing guitar at the company showcase.
Ryan: Because deep down, you know you’ve got talent—and you like pushing yourself.
Lily: Hmm… maybe. I just freeze the second I know people are watching.
Ryan: Stage fright is normal. Most of us feel it—it just gets easier the more you face it.
Lily: I’m working at it. I’ve been running scales every night and recording myself to catch mistakes.
Ryan: That’s the right approach. Consistency beats perfection every time.
Lily: Just promise you won’t throw in a solo without warning.
Ryan: Deal. We’ll stick to rhythm for now… but I’m not ruling out a duet.

リリー:なんで会社の発表会でギター弾くなんて言っちゃったんだろう…。
ライアン:だって、心の奥底では、才能があるって分かってるからでしょ。それに、自分を追い込むのが好きなんだよ。
リリー:うーん…そうかもね。でも、人に見られてるって分かった途端、フリーズしちゃうんだよね。
ライアン:ステージに上がるの怖いのは普通だよ。ほとんどの人が感じるし。慣れれば楽になるだけだって。
リリー:頑張ってはいるんだけどね。毎晩スケール練習してるし、間違いに気づくために自分の演奏録音してるし。
ライアン:それが正しいやり方だよ。結局、大事なのは完璧さより続けることだから。
リリー:とにかく、予告なしにソロとか入れないでって約束して。
ライアン:分かったよ。今はリズムに専念するけど…デュエットの可能性は捨てきれないな。

  • say yes to ~: ~に同意する(ここでは「引き受ける」「やると決める」といった意味で使われています)
  • showcase: 発表会/披露イベント(会社・学校・音楽など様々な分野で「何かを見せる場」。動詞としても「披露する」)
  • deep down: 心の奥では(見た目や態度と違って、実際には〜という感情や本音を表します)
  • push oneself: 自分を追い込む(限界に挑戦する、努力を惜しまないという意味で使われます)
  • freeze up: 固まる(緊張や驚きで動けなくなる、言葉が出てこないという意味の口語表現)
  • stage fright: ステージに立つことへの恐怖(人前で話す・演奏することに対する一般的な不安。「fright」は「突然の恐怖」や「ビクッとするような怖さ」を表し、”fear”(漠然とした恐れ)や”anxiety”(不安)よりも、瞬間的に襲う感情を強く表す傾向があります)
  • face it: それに向き合う(困難や恐怖に立ち向かうという意味のカジュアルな表現)
  • I’m working at it: 今頑張ってる(work at は「〜に向けて努力する」という意味で、ある課題やスキルに対して根気よく取り組んでいる状態を表します。「できるようになりたい」「克服したい」といった“意識的な努力”というニュアンスが強く、たとえば「人前で話すのが苦手だけど慣れたい」や「ギターをもっと上手く弾けるようになりたい」といった、“成長”や“克服”が目標になっている場面でよく使われます。似た表現に I’m working on it がありますが、こちらは「今取り組んでいる最中」という意味で、課題やプロジェクトを進めている状態、つまり“作業中”のニュアンスが強いです。言い換えれば、work on は「処理」や「対応」を表す一方、work at は「上達」や「改善」に向けた努力を表すのが特徴です)
  • run scales: スケール練習をする(scaleは「音階」。楽器の基礎練習で使う重要な単語で、”run” は「〜を通して練習する」のような意味)
  • catch mistakes: ミスに気づく(catch はこの場合「うっかり見落としそうなものをうまく見つける」というニュアンスがあります。細かいエラーや注意深く見ないと気づかないような間違いに対してよく使われます。他にも find(単に見つける)や notice(目に入って気づく)も使えますが、catch の方が「見逃さずに引っかける」感覚が強く、チェック作業や見直しの場面でぴったりです)
  • consistency beats perfection: 継続は完璧に勝る(完璧さを求めるより、コツコツ続けるほうが大切という意味)
  • throw in a solo: ソロを入れる(演奏中に急に一人だけの演奏を加えることを指す)
  • I’m not ruling out ~: ~の可能性は捨ててない(rule outは「除外する」、ここではまだあり得るよ、という含みのある表現)

NoeLia Extra Examples – ①

点への動き1
Look at these flowers.
この花を見て。

引用:「NHKラジオ英会話 2025年4月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
NoeLia Extra Examples

She stared at the screen for hours.
日本語訳: 彼女、何時間も画面をじーっと見てたよ。
解説: 「stared at」は「~をじっと見つめる」という意味で、驚き・混乱・集中・無意識などさまざまな感情を含んで使われる表現です。ここでの「at」は「的」に向かう意識を表し、「視線が一点に向かって定まっている」ニュアンスになります。「look at」が一時的で比較的軽い視線であるのに対し、「stare at」は長時間で強い視線を感じさせます。

Conversation Examples

A: I walked past Mia’s desk again—she was in the exact same position as two hours ago.
B: Let me guess—still editing that promo video for the sales kickoff?
A: She stared at the screen for hours. It looked like she was trying to will it into existence with sheer focus.
B: That sounds about right. She always dials in like that when a deadline’s looming.

A: またミアのデスクの前通ったんだけど、2時間前とまったく同じ体勢だったよ。
B: もしかして…営業会議のプロモ動画、まだ編集してるの?
A: 何時間も画面をじーっと見てた。もう集中力だけで仕上げようとしてる感じだったよ。
B: ありえる。あの子、締め切りが近づくとすごい集中力になるからね。

  • walked past: ~のそばを通り過ぎた(walkの派生表現で、目的地に行くために“何かの前を通る”動きを表す。単なる「歩く」ではなく「通過するニュアンス」がある)
  • in the exact same position: まったく同じ体勢で(“exact”が入ることで「寸分違わず同じ」の強調表現になっており、口語での強調に頻出)
  • Let me guess: 当ててみようか(会話の中で相手の言おうとしていることを予想する前置き。カジュアルで親しみのある導入)
  • promo video: プロモーション動画(“promo”は“promotion”の省略形で口語的。ビジネスやクリエイティブ業界で幅広く使われ、製品紹介・企業PR・イベント告知・採用動画などジャンルを問わず使われる。日本語の「プロモ」は音楽の宣伝映像のイメージが強いが、英語ではそれに限らない)
  • sales kickoff: 営業会議・営業キックオフ(直訳しにくいが、四半期や年度初めに行われる営業チームの士気を高める会議やイベント。社内用語として定着している)
  • stared at the screen: 画面をじっと見つめていた(stareは「じっと見つめる」で、目線が一点に集中している様子。“at”は視線が向かう“点”を示す)
  • for hours: 何時間も(“for+時間”は時間の長さを示す定番表現。副詞的に使って“ずっと続いていたこと”を伝える)
  • will it into existence: 念力で実現させる(“will”は名詞や助動詞ではなく動詞で、「意志の力で〜を実現させようとする」という比喩的表現。やや文学的で、口語でも強調に使われる)
  • with sheer focus: 純粋な集中力で(“sheer”は「まったくの」「純然たる」といった意味で、強調語として使われる。強い集中状態の比喩としてよく登場)
  • That sounds about right: それ、いかにもありそうだね(“about right”は「おおよそ正しい、間違ってなさそう」というニュアンス。カジュアルな相槌表現)
  • dial in: 集中する、フォーカスする(もともとは「ダイヤルを合わせる」という意味だが、比喩的に「集中を定める」ニュアンスで近年ビジネスやスポーツの場でよく使われる)
  • when a deadline’s looming: 締め切りが迫っているとき(“loom”はもともと「不気味に迫ってくる」「ぼんやり現れる」という意味。ここでは締め切りが近づいてきて不安や緊張が高まる様子)

NoeLia Extra Examples – ②

点への動き2
I jumped at the chance.
私はそのチャンスに飛びつきました。

引用:「NHKラジオ英会話 2025年4月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
NoeLia Extra Examples

I waved at her, but she didn’t see me.
日本語訳: 彼女に手を振ったけど、気づかなかったみたい。
解説: 「at」は手を振る対象を「的」としてとらえており、ジェスチャーが相手に向かっている様子を表します。

Conversation Examples

A: I was walking out of the bakery and thought I saw Lily at the bus stop just now.
B: Oh, she was there! I talked to her for a bit while waiting for the 27.
A: I waved at her, but she didn’t see me.
B: That’s odd. She had her glasses on today… Maybe she was just zoning out, like she does when she’s tired.

A: パン屋を出たときに、さっきリリーがバス停にいたような気がしたんだけど。
B: いたよ!私僕もちょうど27番のバス待ってて、ちょっと話したよ。
A: 手を振ったんだけど、全然気づいてなかったみたい。
B: それは意外。今日はメガネかけてたのになぁ…。もしかして、疲れててぼーっとしてたのかもね。いつもそうなるし。

  • walk out of: ~から出る(ここでは「パン屋を出る」という動作を表しており、「walk out of the bakery」は日常でもよく使われる自然な表現です)
  • thought I saw ~: ~を見かけたと思った(「一瞬見えた気がした」という曖昧な記憶を表すカジュアルな表現)
  • wait for the 27: 27番のバスを待つ(「the + バス番号」で特定のバス路線を指す。英語圏ではこのように表現するのが自然)
  • wave at someone: ~に手を振る(「at」は相手に向かっているニュアンス。「wave to」でも意味は通じるが、「wave at」の方が少し積極的)
  • didn’t see me: 私に気づかなかった(seeは「見る」よりも「視界に入って認識する」の意味で使われている)
  • That’s odd: それは変だね(「That’s strange」よりカジュアルで、驚きや違和感をやわらかく伝える言い回し)
  • have one’s glasses on: メガネをかけている(「on」は「身につけている状態」を表す基本的だが重要な前置詞の使い方)
  • zone out: ぼーっとする/意識が飛ぶ(「out」は『内側から外に抜け出す』というイメージ。ここでは「注意・意識が今いる場や状況の“外”に出てしまっている」状態を表します。つまり、今この場にはいるけれど、心ここにあらず=考えが別のところに飛んでいるという感覚。類語の space out(頭が宇宙に行ってる感じ)や tune out(周囲の音を“シャットアウト”する感じ)も、同じように「意識を外す」という意味で使われます)

NoeLia Extra Examples – ③

点への動き3
Don’t laugh at me!
私のことを笑わないで!

引用:「NHKラジオ英会話 2025年4月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
NoeLia Extra Examples

She hinted at taking some time off, but didn’t say it directly.
日本語訳: 彼女、休みを取るかもってほのめかしてたけど、はっきりとは言わなかったよ。
解説: 「hint at」は「それとなく的に向けて投げる」ような表現で、暗示や遠回しな言い方にぴったりです。

Conversation Examples

A: Did you notice Emma didn’t join the morning check-in with the Tokyo team?
B: Yeah. She hinted at taking some time off, but didn’t say it directly.
A: Oh really? I didn’t pick up on that at all. Was something going on behind the scenes?
B: Not exactly. She just mentioned during yesterday’s wrap-up that she might “step away for a bit to reset.” Whatever that means—I think she’s just burnt out.

A: 今朝の東京チームとのチェックインにエマがいなかったような気がするんだけど?
B: うん。ちょっと休み取るかもってほのめかしてたけど、はっきりとは言ってなかったよ。
A: そうなんだ?全然気づかなかった。なんか裏であったの?
B: いや、特には。ただ昨日の締めのときに「ちょっとリセットのために離れるかも」って言ってた。何を意味してるのか…たぶん疲れてるんじゃないかな。

  • check-in: チェックイン(ここでは「朝の報告・進捗共有ミーティング」の意味で使われています。ビジネス英語で頻出)
  • hint at: ~をほのめかす(「暗に示す」という意味で、“言わずに伝える”ニュアンスを持つ表現)
  • take some time off: 休みを取る(「take a vacation」よりも広く、「一時的に仕事や活動を休む」全般に使える表現)
  • directly: はっきりと、直接的に(「遠回しでなく、率直に言う」という意味。反意語は indirectly)
  • pick up on ~: ~に気づく(ここでは「相手の意図や気配に気づく」という意味の口語的表現)
  • go on behind the scenes: 水面下で起きる/裏で起こっている(「舞台裏で」の意味から転じて、外から見えない部分での動きや出来事を指します)
  • wrap-up: 締めくくり、まとめ(ミーティングなどの終わりにする「まとめの時間」や「振り返り」の意味で使われます)
  • step away for a bit: しばらく離れる(一時的にその場や仕事から離れるという意味の柔らかい言い回し)
  • reset: リセットする(ここでは「心身をリフレッシュする」「気持ちを立て直す」という意味で使われています)
  • burnt out: 燃え尽きた、疲れ切った(仕事やストレスで心身が限界状態のときによく使われる表現。カジュアルながら深い意味)

NoeLia Extra Examples – ④

点への動き4
He was angry at me.
彼は私に怒っていました。

引用:「NHKラジオ英会話 2025年4月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
NoeLia Extra Examples

He threw his phone at the wall.
日本語訳: 彼、壁に向かってスマホ投げつけたんだ。
解説: 「at the wall」は“怒りの対象”として壁に向かって動作が向けられている例。感情的な行動の典型です。

Conversation Examples

A: I told him I was leaving. He didn’t even try to stop me—just raged.
B: Oh boy…
A: He threw his phone at the wall. So I swapped his charging cable with a fake one that only works 10% of the time.
B: That’s… long-term petty. I love it.

A: 別れるって言ったんだけどさ、止める気ゼロで、ただブチギレてきたのよ。
B: うわぁ…
A: スマホを壁に投げたの。だから、あいつの充電ケーブルを、充電できたりできなかったりするやつにすり替えてやった。
B: それ…根深い嫌がらせだね。最高。

  • I told him I was leaving: 別れるって伝えた(”tell 人 that~” で「~だと伝える」。”I was leaving” は現在進行形の過去形で、すでに決意していたことを表す自然な言い回し)
  • just raged: ただブチギレた(”rage” は「激怒する」という強い感情動詞。”just” を前につけることで「それだけ」「他には何もせずに」と軽く皮肉っぽいニュアンスになる)
  • Oh boy: うわぁ…(驚き・呆れ・困惑などを表すカジュアルな間投詞。状況によって意味が柔軟に変わる、ネイティブがよく使う感嘆表現)
  • He threw his phone at the wall: スマホを壁に投げつけた(”throw A at B” は「AをBに向かって投げる」。怒りなど感情を込めた行動として定番の構文)
  • So I swapped his charging cable: だからあいつの充電ケーブルをすり替えた(”swap A with B” で「AをBと交換する」。ここでは“こっそり入れ替える”という嫌がらせ的なニュアンスで使われている)
  • that only works 10% of the time: たまにしか動かないやつ(”only works” で「〜しか機能しない」。「10% of the time」は「10回に1回だけ」といった比喩的表現で、ネイティブらしい軽い皮肉と誇張)
  • long-term petty: 根深い嫌がらせ(”petty” は「ちっちゃい・くだらない」という意味だが、ここでは「ちまちまとした嫌がらせ」という意味。”long-term” と合わせることで、長く効く陰湿さを表すユニークな言い回し)
  • I love it: 最高(カジュアルに「めっちゃ好き」「イイね!」とリアクションを取るフレーズ。嫌がらせ話などを肯定する時のジョークっぽいニュアンス)

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