PRACTICAL USAGE L014 ーNoeLia Original Dialogー

PRACTICAL USAGE 2025-26

ノエリアオリジナルの「Listening Challengeも掲載中!
昨年度は英作文の出題が3問あったため、ノエリアオリジナル会話例を3本紹介していましたが、今年度は1問にギュッと凝縮!そのぶん、語彙・表現の工夫を詰め込んだListening Challengeのノエリアオリジナル版をお届けします!Let’s challenge!

PRACTICAL USAGE(ノエリア オリジナル スクリプト)

下記はノエリアオリジナルの解答例です。
ラジオ英会話の『PRACTICAL USAGE』コーナーの状況を参考に、そのフレーズを自然に使ったオリジナル会話例も掲載しています!模範解答とは異なる表現を学びつつ、音声を使ってディクテーションや多聴多読に取り組むことで、英語をさらに身近に楽しく学びましょう。実際の会話で活用できる内容が盛り込まれているので、スピーキングの向上や復習にもぜひご活用ください!

問題:重要な顧客が1時間以内に立ち寄るかもしれません。私は時間内に戻るはずだけど、もし戻れなかったら、彼女を案内してくれませんか?ありがとう。あなたならできますよ。あなたを信じています。
An important client may drop in sometime in the next hour. I should be back in time, but if not, could you show her around? Thanks. You’ve got this. I believe in you.

引用:「NHKラジオ英会話 2025年4月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
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NoeLia Answer

問題:重要な顧客が1時間以内に立ち寄るかもしれません。私は時間内に戻るはずだけど、もし戻れなかったら、彼女を案内してくれませんか?ありがとう。あなたならできますよ。あなたを信じています。
A key client might stop by within the next hour. I plan to be back in time, but if I’m not, could you give her a quick tour? Thanks. I know you’ve got what it takes. I’m confident in you.

解説: 模範解答は全体的にフレンドリーで、相手をリラックスさせるような声かけになっています。「軽く頼む」「応援する」ような雰囲気が強く、日常的でカジュアルなやりとりにぴったりです。親しい同僚や友人に対して使うのが自然でしょう。それに対してノエリアの解答は、同じく信頼を表していますが、少し落ち着いた丁寧な印象があります。相手の能力を認めたうえで「安心して任せられる」という信頼の深さがにじんでおり、仕事や少し重要な場面でのお願いにより適しています。どちらも温かみのある表現ですが、話す相手との関係性や場面の重さに応じて自然に使い分けられます。

An important client may drop in sometime in the next hour. I should be back in time, but if not, could you show her around? Thanks. You’ve got this. I believe in you.

  • drop in: 立ち寄る(予告なしにふらっと訪れること。”visit” よりカジュアル)
  • sometime in the next hour: 次の1時間のどこかで(”sometime” は漠然とした時点。”in” は時間の範囲を示す)
  • should be back in time: 時間内には戻れるはず(”in time” は「ぎりぎり間に合って」)
  • if not: もしそうでなければ(前の文全体を受けて、「もし戻れなかったら」)
  • show her around: 彼女を案内する(場所を一緒に回って説明すること)
  • you’ve got this: 君ならできる(カジュアルな励まし。若者を中心によく使う)
  • I believe in you: 君を信じてる(その人の人間性や力を信頼する)

A key client might stop by within the next hour. I plan to be back in time, but if I’m not, could you give her a quick tour? Thanks. I know you’ve got what it takes. I’m confident in you.

  • key client: 重要な顧客(”important client” とほぼ同義だが、”key” は「鍵となる=戦略的に特に大切な」ニュアンスを持つ)
  • stop by: 立ち寄る(”drop in” より若干広い意味を持ち、より日常的に使われる)
  • within the next hour: 次の1時間以内に(”within” は「〜以内に」という時間の枠を示す。”in the next hour” よりも明確に時間制限がある印象)
  • plan to be back in time: 時間内に戻るつもり(”should” の代わりに意思を示す “plan to” を使用)
  • give her a quick tour: 手短に案内する(”show around” よりややフォーマル・説明的な印象。”quick” によって時間が限られている状況も自然に表現)
  • you’ve got what it takes: 君にはその力がある(ここでの “it” は今まさに挑戦しようとしていること・成し遂げたいことを指し、”what it takes” は“それ“をやり遂げるのに必要なもの(能力・努力・自信・粘り強さなど)のこと。つまり「それをするのに必要なものを君は持っている=君にはそれをやり遂げる力がある」と、信頼と評価を込めて伝える言い方)
  • I’m confident in you: 君を信頼してる(”believe in you” に比べて、やや理性的で静かな信頼のトーン)

Listening Challenge|ノエリアオリジナル問題

ラジオ英会話の金曜恒例「リスニングチャレンジ」を、ノエリア版オリジナルダイアログでお届けします!音声を用意したので、本編と共に、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

問題音声はこちら
問題
クリックすると問題が出ます。

Here’s the question.
What does Jason want to clarify with Lisa?
A. What the visitor is supposed to see.
B. Where the client will wait.
C. Whether to include extra information.
Let’s listen.

Original Dialog|ノエリア会話スクリプト

職場でリサとジェイソンが打ち合わせをしています。リサが急な訪問客の案内役をジェイソンに託す場面から、職場のやりとりのリアルな一コマが感じられます。

Lisa: Jason, do you have a minute?
Jason: Sure, what’s up?
Lisa: A key client might stop by within the next hour. I plan to be back in time, but if I’m not, could you give her a quick tour? Thanks. I know you’ve got what it takes. I’m confident in you.
Jason: Wait, is this the client from Arclight Media? That’s a pretty big deal.
Lisa: I know, but you know the layout, and she’s mostly just coming to see our workspace and meet the team.
Jason: Okay, I’ll do my best. Should I mention the new design proposals too?
Lisa: Yes, but keep it brief. I’ll go over the details with her once I’m back.
Jason: Got it. I’ll make sure she sees the team in action.
Lisa: Thanks, Jason. I appreciate it. You’ve got this.

リサ: ジェイソン、ちょっといい?
ジェイソン: はい、どうしました?
リサ: 大事なお客様が、これから1時間以内に立ち寄るかもしれないの。私は時間内に戻る予定だけど、もし間に合わなかったら、オフィスを簡単に案内してくれない?ありがとう。君にはその力があるってわかってるし、信頼してるわ。
ジェイソン: えっ、それって…Arclight Media のクライアントですか?それってかなり重要じゃないですか。
リサ: そう。でも君ならレイアウトもちゃんとわかってるし、彼女は基本的に職場の雰囲気とチームを見に来るだけだから。
ジェイソン: わかりました、やってみます。新しいデザイン案の話にも少し触れた方がいいですか?
リサ: ええ、簡単にでいいわ。詳しい話は私が戻ってから説明するから。
ジェイソン: わかりました。チームがちゃんと動いてる様子も見てもらえるようにします。
リサ: ありがとう、ジェイソン。本当に助かるわ。任せたからね。

  • have a minute: ちょっと時間ある?(相手の注意を引いて軽く話しかけるときの定番フレーズ。ビジネス・日常どちらでも使える)
  • what’s up?: どうしたの?(カジュアルな会話の導入でよく使われる。「何かあったの?」という軽いトーン)
  • pretty big deal: かなり重要なこと(”big deal” は「重大なこと/重要な人物」。”pretty” をつけると「かなり~」の意味で自然な口語表現になる)
  • mostly just ~: 主に~だけ(”mostly” は「ほとんどの場合」、”just” をつけて「それだけが目的」というニュアンスを出す)
  • mention the new design proposals: 新しいデザイン案に触れる(”mention” は「軽く話題に出す」、”proposal” は「提案」や「計画」の意味)
  • keep it brief: 簡潔にする(”brief” は「短く・簡潔な」の意味。ビジネスシーンでよく使われる)
  • go over the details: 詳細を説明する(”go over” は「確認する・見直す・説明する」など文脈によって意味が変わる便利な表現)
  • in action: 実際に働いているところ/動いている様子(”in action” は「行動中」「稼働中」という意味で、チームが実際にどんな風に働いているかを見せたいときに使われる自然な表現)

Answer & 解説|ノエリアオリジナル問題の答え

問題
Here’s the question.

What does Jason want to clarify with Lisa?
A. What the visitor is supposed to see.
B. Where the client will wait.
C. Whether to include extra information.
Let’s listen.

答え
クリックすると答えが出ます。

C. Whether to include extra information.

Point

A. What the visitor is supposed to see.
この選択肢は「訪問者が見ることになっているものは何か」という意味ですが、Jasonが尋ねているのは、何を見せるかではなく「どこまで話すべきか」、つまり自分の説明範囲についての確認です。”what to see”(何を見るか)と “what to explain”(何を説明するか)は意味が似ていても視点が異なります。Jasonの焦点は説明する内容にあるため、この選択肢は的外れです。

B. Where the client will wait.
「クライアントがどこで待つのか」という話題は会話中には一切出ていません。”wait”(待つ)に関する語も使用されておらず、LisaもJasonもその点については触れていません。この選択肢はもっともらしく見えますが、会話の文脈には合っておらず、完全に作られた情報です。

C. Whether to include extra information.
Jasonが尋ねているのは「新しいデザイン案のことにも少し触れた方がいいかどうか」であり、それはまさに “extra information”(追加情報)を含めるべきかの確認です。ここでの “whether” は「〜すべきかどうか」を示す語で、JasonがLisaに確認したいことを的確に表しています。選択肢の内容は会話と完全に一致しています。

Listening Point

キーワードの正確な聞き取り

  • Should I mention: Jasonの「~について触れたほうがいいですか?」という確認の中核となる表現。”mention” は「言及する・軽く触れる」の意味で、説明内容の範囲に関わる。
  • new design proposals: “design proposals”(デザイン提案)は、予定されていた案内内容には含まれていない補足的な話題であるため、”extra information” に相当する。
  • keep it brief: Lisaの返答から、Jasonの質問が「説明する内容の量」に関するものであることが明確になる。

会話のテーマを理解すること
この会話は、上司のLisaがJasonに来客対応を任せる場面で、Jasonがその内容を正確に理解しようとして確認を入れるシーンです。Jasonの焦点は「何をどこまで話せばいいか」という点にあり、Lisaの返答からもそれが情報の量や内容に関する確認であったことがわかります。Jasonは来客の目的や人数を尋ねているのではなく、自分の説明の範囲=伝えるべき内容を明確にしようとしており、それを理解することが正答への鍵となります。

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