PRACTICAL USAGE L037|NoeLia Original Dialog

PRACTICAL USAGE 2025-26

ノエリアオリジナルの「Listening Challengeも掲載中!
昨年度は英作文の出題が3問あったため、ノエリアオリジナル会話例を3本紹介していましたが、今年度は1問にギュッと凝縮!そのぶん、語彙・表現の工夫を詰め込んだListening Challengeのノエリアオリジナル版をお届けします!Let’s challenge!

👇こちらはLesson 037のコーナー別リンクです
ラジオ英会話 Lesson037|前置詞 behind
GRAMMAR AND VOCABULARY L037|NoeLia Original Dialog
GRASP THE CONCEPT L037|前置詞 behind|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE L037|NoeLia Original Dialog

PRACTICAL USAGE(ノエリア オリジナル スクリプト)

下記はノエリアオリジナルの解答例です。
ラジオ英会話の『PRACTICAL USAGE』コーナーの状況を参考に、そのフレーズを自然に使ったオリジナル会話例も掲載しています!模範解答とは異なる表現を学びつつ、音声を使ってディクテーションや多聴多読に取り組むことで、英語をさらに身近に楽しく学びましょう。実際の会話で活用できる内容が盛り込まれているので、スピーキングの向上や復習にもぜひご活用ください!

問題:ポールはすばらしいリーダーです。彼は人の陰口を言わず、偽りの笑顔の後ろに隠れたりはしません。私は彼を全面的に支持します。
Paul is a great leader. He doesn’t talk behind people’s backs, and he doesn’t hide behind a fake smile. I’m behind him all the way.

引用:「NHKラジオ英会話 2025年5月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
NoeLia Answer

問題:ポールはすばらしいリーダーです。彼は人の陰口を言わず、偽りの笑顔の後ろに隠れたりはしません。私は彼を全面的に支持します。
Paul is a great leader. He doesn’t get behind people’s backs or hide behind fake niceties. I’m totally behind him.

解説: 模範解答は、落ち着いた語り口で誠実さを端的に伝える表現になっており、文章としても整っているため、スピーチや書き言葉に向いています。一方、ノエリアの解答はややカジュアルで、話し手の個人的な思いがストレートに出る言い回しです。少し柔らかい雰囲気があり、日常会話や親しい間柄での紹介、口頭でのコメントに自然に使えます。どちらも同じ内容を伝えていますが、使う場面によってトーンの選び方に違いが出ます。

Paul is a great leader. He doesn’t talk behind people’s backs, and he doesn’t hide behind a fake smile. I’m behind him all the way.

  • great leader: すばらしいリーダー(尊敬され、信頼される存在を指す)
  • talk behind people’s backs: 陰で人の悪口を言う(直訳的だが定着したイディオム)
  • hide behind a fake smile: 偽りの笑顔で本心を隠す
  • I’m behind him all the way: 彼を全面的に支持する(「最初から最後まで」ずっと、の強い表現)

Paul is a great leader. He doesn’t get behind people’s backs or hide behind fake niceties. I’m totally behind him.

  • get behind people’s backs: 陰で行動する、陰口をたたく(通常は “talk behind someone’s back” が定番表現だが、ここでは “talk” を省略することで、陰口だけでなく「陰でこそこそ動く」といった行為全般を含む、より口語的で柔らかいニュアンスになっている)
  • hide behind fake niceties: 偽善的な態度・表面だけの礼儀に隠れる(「fake niceties」は「fake smile」より抽象度が高く、礼儀や態度全般を含む)
  • I’m totally behind him: 彼を全面的に支持している(”totally” を使うことで、口語的かつ感情の強さを自然に表現)

Listening Challenge|ノエリアオリジナル問題

ラジオ英会話の金曜恒例「リスニングチャレンジ」を、ノエリア版オリジナルダイアログでお届けします!音声を用意したので、本編と共に、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

問題音声はこちら
問題
クリックすると問題が出ます。

Here’s the question.
What bothered Lucas the most?
A. The director didn’t stop James.
B. James shifted the blame to Paul.
C. Paul didn’t say what he meant.
Let’s listen.

Original Dialog|ノエリア会話スクリプト

プレゼン後、上司の前で仲間をかばわなかった同僚の態度に憤るルーカスとマヤ。信頼するリーダー・ポールをめぐっての会話です。

Lucas: Hey, did you notice how tense things were during the presentation?
Maya: Yeah… James kind of threw Paul under the bus in front of the director.
Lucas: I know. He acted like Paul was the only one behind the delays.
Maya: Which isn’t even true. If anything, Paul was staying behind every night trying to get us back on track.
Lucas: Exactly. Paul is a great leader. He doesn’t get behind people’s backs or hide behind fake niceties. I’m totally behind him.
Maya: Same here. He’s genuine—he says what he means, and he means what he says.
Lucas: I just hope upper management sees that. He deserves better than this.
Maya: Maybe we should say something to HR or at least make sure he knows we’re behind him.

ルーカス: 今日のプレゼン、なんか雰囲気ピリピリしてたよね?
マヤ: うん…ジェームズがポールのことを部長の前で悪者にした感じだった。
ルーカス: ほんとだよ。遅れの責任、ポール一人に押し付けてるみたいだった。
マヤ: 実際は真逆なのに。ポールは毎晩残って、プロジェクトを立て直そうとしてくれてたのにさ。
ルーカス: そうなんだよ。ポールはすばらしいリーダーだ。陰で動いたり、表向きだけで取り繕ったりしない。僕は彼を心から支持してるよ。
マヤ: 私も。彼って本当に誠実。言うことに嘘がないんだよね。
ルーカス: 上層部にもそれが伝わってほしいよね。ポールにはもっと正当に評価されてほしい。
マヤ: HRに何か言うべきかな、少なくとも彼に「私たちは味方だよ」って伝えるべきかもね。

  • tense: 緊張した(人間関係や雰囲気がピリピリしている状態。「緊張している空気」を表すときに使う定番表現)
  • throw someone under the bus: 誰かを犠牲にして自分を守る(直訳は「誰かをバスの下に突き落とす」。比喩的に、誰かを公然と非難したり、責任を押し付けたりして自分の立場を守るネガティブな行動を表す)
  • behind the delays: 遅れの原因である(”be behind” は「背後にある=原因である」という比喩的な使い方。責任があるという意味)
  • which isn’t even true: それは事実ですらない(”even” が入ることで「まったく的外れだ」というニュアンスを強調)
  • if anything: むしろどちらかといえば(逆説的に「実際はむしろこうだ」と展開するときに使う口語表現)
  • stay behind: 残って作業する(”behind” は「後ろに」の意味から「あとに残る」、特に仕事を残って続ける場合に使う)
  • get us back on track: 物事を元の順調な流れに戻す(”on track” は「軌道に乗っている」、”back” を加えることで「復旧させる」意味になる)
  • same here: 私も同じ(カジュアルでよく使われる相づち。すでに述べられた意見や感情に同意する場合に使う)
  • genuine: 誠実な、偽りのない(性格や言動に「嘘がない」という意味での褒め言葉)
  • say what he means / mean what he says: 言ってることに嘘がない(直訳は「彼が意味することを言う/彼が言うことを意味する」。つまり「本心を隠さず話し、話したことに責任を持つ」という意味で、言葉と行動が一致している誠実な人物像を表す英語的フレーズ。信頼性や誠意を強調する際によく使われる)
  • upper management: 上層部(企業や組織における役職が高い人たちを総称する表現)
  • deserve better: よりよい扱いを受けるべきだ(「今の待遇や評価が不当で、もっと正当な評価をされるべきだ」という意味合い)
  • say something to HR: 人事部に意見を伝える(”say something” は漠然とした表現だが、「行動のきっかけ」を柔らかく示すのに便利)
  • we’re behind him: 私たちは彼の味方だ(”be behind someone” の典型的な使い方。信頼・支援を表す)

Answer & 解説|ノエリアオリジナル問題の答え

問題
Here’s the question.

What bothered Lucas the most?
A. The director didn’t stop James.
B. James shifted the blame to Paul.
C. Paul didn’t say what he meant.

答え
クリックすると答えが出ます。

B. James shifted the blame to Paul.

Point

A. The director didn’t stop James.(部長がジェームズを止めなかった)
会話中にdirectorは登場しますが、LucasもMayaもその行動や判断について直接触れておらず、”in front of the director” は単に出来事が起きた場面の説明にすぎません。Lucasの「気に障ったこと(bothered)」としては、焦点が外れており、この選択肢は不正解です。

B. James shifted the blame to Paul.(ジェームズがポールに責任を押し付けた)
Lucasは “He acted like Paul was the only one behind the delays.” と発言しており、Jamesがプレゼン中にポール一人に責任があるかのようにふるまったことに強く反応しています。これはLucasが最も不満に思った点であり、”shift the blame” はその行為を的確に表す表現です。この選択肢が正解です。

C. Paul didn’t say what he meant.(ポールが本音を言わなかった)
Mayaは “He says what he means, and he means what he says.” と述べており、ポールが誠実で発言と内面が一致している人物であることをはっきりと評価しています。したがって、この選択肢は内容として明確に誤りです。加えて、この選択肢は質問「Lucasが最も気にしたことは何か?」という趣旨からも外れており、論点をずらしています。ただ、Mayaのセリフと表現が似ているため、「聞いた気がする」内容として学習者が選びやすいひっかけ選択肢になっている点にも注意が必要です。この選択肢は不正解です。

Listening Point

キーワードの正確な聞き取り

  • He acted like Paul was the only one behind the delays: Jamesがポールだけに責任があるかのように見せた、Lucasの不満の核心
  • in front of the director: Aのひっかけに使われる語。場面の説明であり、批判の対象ではない
  • He says what he means, and he means what he says: Paulが誠実に話す人であると示すMayaの評価

会話のテーマを理解すること
この会話は、プレゼンの場でジェームズがポールに遅れの責任を押し付けたことに対し、ルーカスとマヤが怒りと不満を共有しながら、あらためてポールの誠実さを確認し、彼を支えたいという思いを語り合う内容です。Lucasが最も不快に感じたのは、Jamesがポール一人に責任があるかのようにふるまった点であり、それは Lucas のセリフ “He acted like Paul was the only one behind the delays.” によって明確に示されています。このやり取りでは、会話の中に出てくる語句や事実だけでなく、誰が何に対してどんな感情を抱いたのかという「感情の焦点」をとらえることが理解のカギになります。

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