👇こちらはLesson 044のコーナー別リンクです
ラジオ英会話 Lesson044|前置詞 for① ー forの基本
GRAMMAR AND VOCABULARY L044|NoeLia Original Dialog
GRASP THE CONCEPT L044|前置詞 for① ー forの基本|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE L044|NoeLia Original Dialog
GRASP THE CONCEPT|NoeLia Original Dialog
下記では、本日の「GRASP THE CONCEPT」の学習テーマに基づいた例題と、そのフレーズを自然に取り入れた会話例を掲載しています。
学習した内容が実際の会話でどう使われるのかを深く理解できるよう工夫されており、繰り返し練習することで、日常生活でも無理なく使える英語表現が身につきます。リスニングやディクテーション、スピーキングのトレーニングにも最適な素材ですので、学習の定着にぜひお役立てください!
前置詞 for|向かって
Key Sentence向かって
引用:「NHKラジオ英会話 2025年6月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
They’re not for me really.
それらは、私の好みにはあまり合いません。
That kind of humor has never really been for me.
日本語訳: ああいうユーモアって、昔からあんまり得意じゃないんだよね。
解説: for me は「私に向いていない」「私の性に合わない」という意味で、for の「向かって」が自分の嗜好と合致しないことをやわらかく伝える表現です。現在完了形(has never really been)を使うことで、「これまでもずっとそうだった」というニュアンスが自然に加わっています。
A: So, did you check out that sitcom I mentioned last week?
B: Yeah, I watched two episodes. That kind of humor has never really been for me, though.
A: Fair enough. I guess you prefer something a bit drier or more understated?
B: Exactly. I’m more into British comedies. The awkward silences, the deadpan delivery—that’s my thing.
A: 先週話したあのシットコム、観てみた?
B: うん、2話くらい観たよ。でもああいうユーモアって、昔からあんまり得意じゃないんだよね。
A: そっか。どっちかっていうと、もっと控えめだったり、淡々としたのが好みだもんね?
B: まさに。ブリティッシュコメディとか好きでさ。あの気まずい間とか、あえての無表情がツボなんだ。
- check out: 試す/観てみる(ここでは「sitcom を観てみた?」という意味。check の基本は「確認する」だが、check out は口語で「試してみる」「訪れてみる」にもよく使われる)
- sitcom: シチュエーション・コメディ(situation comedy の略。家庭や職場など特定の場面で繰り返し起きる笑いを描くテレビ番組)
- mention: 言及する(「先週話した」という意味で使われているが、会話では「ちょっと話題に出す」程度の軽い意味)
- episode: エピソード/(ドラマの)1話(英語圏ではドラマやシリーズ番組の「1話・2話」などを episode で数える)
- fair enough: まあ、それもわかるよ/それはそれでいいと思う(直訳は「十分に公平」→「言っていることに一理ある」や「それで問題ない」という意味で、相手の意見や判断に同意・納得を示すカジュアルな口語表現)
- understated: 控えめな(感情や表現がわざと大げさでなく、洗練された印象を与えるという意味で使われている)
- be into ~: ~が好きである(「be interested in」よりもカジュアルに「〜にハマってる/夢中になってる」感じを出す口語表現)
- British comedies: イギリスのコメディ(イギリス特有の乾いたユーモア、皮肉、無表情の演技などを指す)
- awkward silences: 気まずい沈黙(awkward は「気まずい/居心地の悪い」、silence は「沈黙」。英語圏ではこの組み合わせはよく用いられる)
- deadpan delivery: 無表情での話し方(deadpan は「無表情」の意。delivery は「話しぶり」や「語り方」を意味し、comedy 用語で頻出)
前置詞 for|向かって2
向かって2
引用:「NHKラジオ英会話 2025年6月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
They left for Atami.
彼らは熱海に出発しました。
We’re heading for Osaka first thing tomorrow.
日本語訳: 明日の朝イチで大阪に向かうんだ。
解説: head for ~ は「〜に向かう」という動詞句で、for が目的地としての方向を示します。first thing tomorrow は「明日の朝一番に」を意味するカジュアルなイディオムで、日常会話でよく使われます。
A: Don’t forget we’ve got that client meeting tomorrow afternoon. I need you on the call.
B: Yeah, about that—I won’t be around.
A: Wait, what? Why?
B: We’re heading for Osaka first thing tomorrow. I told Jenna, but maybe it slipped through the cracks.
A: 明日の午後、クライアントとの打ち合わせあるの忘れないでね。君にも参加してほしいんだよ。
B: ああ、それなんだけど…私、明日はもういないの。
A: えっ、なに?どうして?
B: 明日の朝イチで大阪に向かうの。ジェナには言ってあったけど、伝わってなかったかも。
- Don’t forget: 忘れないで(相手に注意を促す定番表現。やさしい命令文としてよく使われる)
- we’ve got: 私たちは〜を持っている(”have got” は “have” の口語的な言い換えで、「予定がある」「責任がある」などの意味でも用いられる)
- client meeting: クライアントとの打ち合わせ(”client” は顧客、”meeting” は会議や打ち合わせ。ビジネスでの基本語彙)
- tomorrow afternoon: 明日の午後(時間表現の基本形。”afternoon” は朝と夜の間を指す)
- I need you on the call: 君にも電話(会議)に出てほしい(”need 人 on the call” は仕事などで「参加してほしい」「必要としている」の意味で使う口語表現)
- Yeah, about that: ああ、それなんだけど(話題を変える、あるいは少し言いづらいことを切り出すときの非常にネイティブらしい口語句)
- I won’t be around: その場にいない予定(”be around” は「その場にいる、利用可能である」という意味。否定形で「不在」や「参加できない」の意味になる)
- I told Jenna: ジェナには伝えてあった(”tell + 人” の基本表現だが、ここでは「情報共有していた」ことをさりげなく主張する文脈)
- slipped through the cracks: 伝わらなかった/見落とされた(直訳は「隙間から滑り落ちた」。比喩的に「注意が行き届かず、見落とされる・漏れる」という意味のイディオム。ビジネスやチーム作業での共有漏れを表すのに非常に自然)
前置詞 for|向かって3
向かって3
引用:「NHKラジオ英会話 2025年6月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
He’s perfect for this position.
この役職には彼が最適です。
Is she really the right fit for this role?
日本語訳: 彼女って本当にこの役割に向いてるの?
解説: for this role は「この役割に対して(向かって)」という抽象的な“適性”を表しており、適材かどうかを問う表現です。the right fit は「適任者・ぴったり合う人」という意味の定番イディオムで、ビジネス英語でよく使われます。疑問文にすることで「本当に合っているのか?」という懐疑的なニュアンスが自然に生まれます。
A: She gave a pretty solid interview. Her answers were well-structured, and she stayed calm under pressure.
B: Yeah, she definitely came prepared.
A: Is she really the right fit for this role, though? It’s such a fast-paced environment.
B: True. Let’s see how she does in the trial week before we make the final call.
A: 面接ではかなりしっかりしてたよね。答えも整理されてて、プレッシャーの中でも落ち着いてた。
B: うん、かなり準備してたのは伝わってきたよ。
A: でもこのポジション、本当に彼女に合ってるかな?ここってすごくテンポ速いしさ。
B: 確かにね。本採用の前に、まずはトライアル期間で見てみよう。
- give (an interview): 面接を受ける(”give” はここで「面接に臨む」という意味の口語的用法。”have” よりも行為性が強調される)
- pretty solid: かなりしっかりした(”solid” は「堅実な」「確かな」の意味で、”pretty” はその強調。「なかなか良かった」という自然な褒め表現)
- well-structured: よく構成された(”structure” は「構造」「組み立て」を意味し、コアの意味は「パーツが秩序立てて配置されていること」。”well-structured” はその形容詞形で、要素が整理され、論理的に順序立てられている状態を表す。スピーチや文章、面接での回答の質を評価するときによく使われる)
- stay calm under pressure: プレッシャーの中でも冷静でいる(”under pressure” はストレス下の状態。”stay calm” は動じない態度を表す定番表現)
- come prepared: 準備万端で来る(”prepared” を”come”に組み合わせることで「しっかり準備してきた」というネイティブらしい褒め言葉に)
- fast-paced environment: スピード感のある環境(”fast-paced” は「テンポが速い」「動きが速い」ことを表す形容詞。職場や生活スタイルに対して使う)
- Let’s see how ~: ~を見てみよう(次の行動や結果に注目する時の提案的表現。会話の流れを作る非常に重要な構文)
- trial week: お試し期間(”trial” は「試すこと」「仮期間」を意味し、”week” と組み合わせて「1週間のお試し勤務」などを表す)
- make the final call: 最終判断を下す(”call” はここで「判断・決定」という意味の比喩表現。”final call” で「最後の決断」)
前置詞 for|受益
受益
引用:「NHKラジオ英会話 2025年6月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
What’s in it for me?
それは私に何の得があるのですか?
Don’t do it for me. Do it for yourself.
日本語訳: 私のためじゃなくて、自分のためにやりなよ。
解説: for me / for yourself の対比がポイントで、「誰のために行動しているのか」を明確にすることで、相手に主体性を促す表現です。説得や励ましの場面でよく使われる、覚えておきたい定番フレーズです。
A: I was thinking maybe I’ll stay at my job a bit longer. You seemed relieved when I said that.
B: Don’t do it for me. Do it for yourself. If you’re miserable, staying won’t help either of us.
A: I guess I was afraid of shaking things up too much.
B: Change is scary, but being stuck isn’t exactly fun either.
A: 今の仕事、もうちょっと続けようかなって思ってて。そう言ったとき、君ちょっとホッとしてた感じだったよね。
B: 私のためじゃなくて、自分のために決めてよ。つらいなら、続けてもお互いにとって良くないよ。
A: なんか、大きく変えるのがちょっと怖かったんだよね。
B: 変わるのって怖いけど、ずっと止まったままも正直しんどいでしょ。
- stay at: ~にとどまる(”stay” は「滞在する」「その場にいる」の意味。ここでは職場に「残る・続ける」という意味で使われている)
- relieved: 安心した(”relieve” の過去分詞形だが、ここでは形容詞として使われており、「緊張や不安から解放された」という感情を表す。”feel relieved” や “look relieved” のように、人の気持ちや様子を表現する際に頻出)
- miserable: つらい/みじめな(「精神的につらい」状態を表す形容詞。気分が落ちている程度から、人生がボロボロの状態まで幅広くカバーする。「レ・ミゼラブル(Les Misérables)」の “misérable”=「哀れな人々」と同じ語源で、貧困・絶望・苦悩などを含んだ強い感情を伴う言葉)
- won’t help either of us: どっちにとっても良くない(”help” は「助ける」だけでなく「役に立つ」「改善する」の意味で使われる。”either of us” で「私たち両方にとって」)
- be afraid of: ~を怖がる/不安に思う(”afraid” は単なる恐怖ではなく、「変化」「結果」に対する心理的な不安を表すことが多い)
- shake things up: 物事を大きく変える/揺さぶる(”shake up” は比喩的に「現状を崩して刺激を与える・刷新する」という意味で使われるカジュアルな表現)
- change is scary: 変化って怖い(短い文の中で感情を強く込めた口語フレーズ。日常的な共感を引き出す)
- being stuck: 行き詰まっている状態(”stuck” は本来「詰まる」「動けない」の意味だが、ここでは「状況が停滞して進めない」精神状態を表している)
- isn’t exactly fun: 正直楽しいとは言えない(”exactly” を使うことで、「まさに〜というわけではない」と否定をやわらかく遠回しに言う表現)
前置詞 for|授与型の別型
授与型の別型
引用:「NHKラジオ英会話 2025年6月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
My parents bought this watch for me.
私の両親は私にこの時計を買ってくれました。
I bought a little something for you while I was in Kyoto.
日本語訳: 京都に行ったとき、ちょっとしたもの買ってきたよ。
解説: buy you something(人→物)の語順を、buy something for you に変えた授与構文です。受益者である「君」を強調したいときや、丁寧に気持ちを伝えたい場面でよく使われます。a little something は「ちょっとした贈り物」という決まり文句です。
A: You’ve been working nonstop lately. I thought you could use a little pick-me-up. I bought a little something for you while I was in Kyoto.
B: Oh wow, that’s so thoughtful of you! What is it?
A: Just open it and see! It’s nothing big, but I saw it and immediately thought of you.
B: Aww, you know I love stuff like this. Thank you so much!
A: 最近ずっと働きづめだったからさ。ちょっと元気出るかなと思ってね。京都にいたとき、君にちょっとしたものを買ったんだ。
B: うわ、気が利くなあ!なにそれ?
A: 開けてみてよ!たいしたものじゃないけど、君のこと思い出して買ったんだ。
B: うん、こういうの大好き。ほんとにありがとう!
- work nonstop: 休まず働く(”nonstop” は「止まらずに」「途切れなく」の意味で、”work nonstop” は「ひたすら働く」状態を表すネイティブらしい言い回し)
- pick-me-up: 元気を出させるもの(「気分を上げてくれるもの」という意味で、コーヒーや甘いもの、プレゼントなどに使われるカジュアルな表現)
- That’s so thoughtful of you!: 気が利くなあ!(”thoughtful” は「思いやりがある」「気が利く」の意味で、相手の行動に感謝・感動した時の定番フレーズ)
- Just open it and see!: とにかく開けてみて!(”just” は「ただ〜してみて」という軽い促し。命令文との組み合わせでやわらかい口調に)
- It’s nothing big: 大したものじゃないよ(直訳は「大きなものじゃない」。贈り物の謙遜表現として非常によく使われる)
- I saw it and immediately thought of you: それ見た瞬間に君のことが浮かんだ(”immediately” は「すぐに」。”thought of you” は「あなたを思い出した」で、相手に気持ちを向けたことを自然に伝える言い方)
- You know I love stuff like this: こういうの、私ほんと好きなんだ(”stuff like this” は「こういう類のもの」=抽象的な褒め方で、プレゼントなどをもらった時にぴったりの自然表現)