ノエリアオリジナルの「Listening Challenge」も掲載中!
昨年度は英作文の出題が3問あったため、ノエリアオリジナル会話例を3本紹介していましたが、今年度は1問にギュッと凝縮!そのぶん、語彙・表現の工夫を詰め込んだ「Listening Challenge」のノエリアオリジナル版をお届けします!Let’s challenge!
👇こちらはLesson 046のコーナー別リンクです
ラジオ英会話 Lesson046|前置詞 for② 一 目的
GRAMMAR AND VOCABULARY L046|NoeLia Original Dialog
GRASP THE CONCEPT L046|前置詞 for② 一 目的|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE L046|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE(ノエリア オリジナル スクリプト)
下記はノエリアオリジナルの解答例です。
ラジオ英会話の『PRACTICAL USAGE』コーナーの状況を参考に、そのフレーズを自然に使ったオリジナル会話例も掲載しています!模範解答とは異なる表現を学びつつ、音声を使ってディクテーションや多聴多読に取り組むことで、英語をさらに身近に楽しく学びましょう。実際の会話で活用できる内容が盛り込まれているので、スピーキングの向上や復習にもぜひご活用ください!
問題:ここに余分に100ドルあります。これは緊急時専用のお金ですよ、いいですか?お菓子や、新しい服を買ったりするためのお金ではありません。それはあなたのお小遣いで買うものですよ。
引用:「NHKラジオ英会話 2025年6月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
Here’s an extra $100. This money is for emergencies only, OK? It’s not for snacks, or for buying new clothes. That’s what your allowance is for.
I’m giving you this extra $100, but it’s only to be used for emergencies. Don’t spend it on snacks or clothes—that’s what your pocket money is for.
日本語訳: この100ドルはあげるけど、使っていいのは本当に困った時だけだからね。お菓子や洋服なんかに使っちゃダメだよ。そういうのは自分のお小遣いで買いなさい。
解説: 解説: 模範解答は、落ち着いた語り口でルールを説明するスタイル。全体的にフラットで、客観的に条件を伝える印象です。一方ノエリア解答は、「今あげている」という動作を強調し、口頭で直接話しかけるようなトーン。命令文や “only to be used” で使い方のルールをきっぱり伝えています。どちらも内容は同じですが、親しみやすく伝えたいなら模範解答、ルールを明確に伝えたいならノエリア解答と、相手や場面に応じて使い分けると効果的です。
Here’s an extra $100. This money is for emergencies only, OK? It’s not for snacks, or for buying new clothes. That’s what your allowance is for.
- extra: 余分な(「通常より多く」という意味で、金額や量に使われる)
- for emergencies only: 緊急時専用(“for”は目的を示す。onlyで用途を限定している)
- OK?: いい?/わかった?(口語的な確認表現)
- not for snacks: お菓子のためじゃない(not for 〜 で用途の否定)
- for buying new clothes: 新しい服を買うための(for+動名詞で目的を表す)
- allowance: お小遣い(親が子どもに定期的に与えるお金)
I’m giving you this extra $100, but it’s only to be used for emergencies. Don’t spend it on snacks or clothes—that’s what your pocket money is for.
- I’m giving you: あげるよ(現在進行形で「今まさに渡している」臨場感を出す)
- only to be used for emergencies: 緊急時にしか使ってはいけない(“to be used” は形式的で、使用の制限を厳しく感じさせる表現)
- Don’t spend it on〜: 〜に使わないで(“spend on” は金銭の用途を示す基本表現)
- pocket money: お小遣い(“allowance” よりもイギリス英語寄りの印象。日常的で柔らかい語感)
Listening Challenge|ノエリアオリジナル問題
ラジオ英会話の金曜恒例「リスニングチャレンジ」を、ノエリア版オリジナルダイアログでお届けします!音声を用意したので、本編と共に、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
クリックすると問題が出ます。
Here’s the question.
Did Liam agree with Maya about his spending habits?
A. No, he said her concern was exaggerated.
B. Yes, he admitted he had a habit of overspending.
C. Not exactly, but he didn’t fully deny it.
Let’s listen.
Original Dialog|ノエリア会話スクリプト
マヤは、旅立つ息子リアムに念を押しています。親としての心配と信頼がにじむ、出発前の親子の会話です。
Liam: Are you sure the train leaves at 10:05? I don’t want to be the guy who makes everyone late.
Maya: Yes, I triple-checked. You’re good. And don’t forget to text me when you get there, okay?
Liam: I will, I will. I even printed the itinerary like you asked. Can you believe it? Paper.
Maya: Wow, miracles do happen. Anyway—before you go, here. I’m giving you this extra $100, but it’s only to be used for emergencies. Don’t spend it on snacks or clothes—that’s what your pocket money is for.
Liam: Whoa, okay. I mean, I wasn’t planning to blow it on hoodies and boba, but good to know.
Maya: I know how you and your friends are. One bubble tea shop and suddenly fifty dollars is gone.
Liam: That was one time! And Max paid me back, sort of.
Maya: Of course, use it if there’s an actual emergency. I just hope everything goes smoothly and I don’t get any frantic calls halfway through.
リアム: 電車ほんとに10時5分発で合ってる?遅れたくないんだ、みんなに迷惑かけたくないし。
マヤ: 3回確認したから間違いないよ。着いたらちゃんと連絡してね?
リアム: わかってるってば。ママが言った通り旅程表まで印刷したよ。今どき紙だよ?
マヤ: わあ、奇跡だわ。でね、出発前にこれ。はい、予備で100ドル渡すけど、本当に困った時だけ使うのよ。お菓子とか服とかに使っちゃダメよ、それは自分のお小遣いで買いなさい。
リアム: うわ、了解。別にフード付きパーカーとタピオカに使うつもりはなかったけど、念のためね。
マヤ: あなたたち友達で集まると、一軒のタピオカ屋で一瞬で50ドル飛んでくじゃない。
リアム: あれは1回だけだし!しかもマックスが払ってくれたし、多分。
マヤ: ほんとに困ったら使っていいからね。でも、何もなく無事に帰ってきてくれるのが一番。途中で「助けて」って電話が来ないことを願ってるよ。
- Are you sure: 本当に確か?(日常の確認表現。「念のため確認する」の定番フレーズ)
- make someone late: (人)を遅刻させる(”make” +人+形容詞で「~させる」。迷惑をかけたくない意図が自然に伝わる)
- triple-checked: 3回確認した(”double-check” のさらに強調版。ネイティブらしいカジュアルな誇張)
- get there: 到着する(”arrive” よりも会話で使われやすい口語的な表現)
- miracles do happen: 奇跡って起きるんだね(やや皮肉まじりのユーモラスな表現。親しい間柄での小さな称賛)
- only to be used for ~: ~のためだけに使うこと(目的の限定を強調する文型。”only” が禁止のニュアンスを強める)
- blow it on ~: ~に散財する(”blow” は「吹き飛ばす」の意味から、金銭を無駄に使うカジュアルな表現)
- good to know: 聞いておいてよかった/了解(会話の締めやリアクションでよく使われる便利な表現)
- I know how you are: あなたのことはわかってるよ(”how you are” で性格・行動パターンを含んだ認識を示す)
- bubble tea shop: タピオカ屋(bubble tea や boba は英語圏で若者を中心に使われるスラング的な飲み物の呼び方。日本では第3次タピオカブームとして2018〜2019年頃に大流行しました。”shop” をつけることで「タピオカを売る店」という場所の意味になります)
- fifty dollars is gone: 50ドルが一瞬で消える(”is gone” は「なくなった」「消えた」の口語表現でスピード感を演出)
- sort of: まあね/そんな感じ(明確に言い切らない、曖昧にごまかすときに使うフレーズ)
- go smoothly: うまくいく/何事もなく進む(旅行・仕事・準備などの成功を願うときに定番の表現)
- frantic calls: 必死の電話/慌てた連絡(”frantic” は「取り乱した、焦った」状態を表し、緊迫感のある語彙)
Answer & 解説|ノエリアオリジナル問題の答え
Here’s the question.
Did Liam agree with Maya about his spending habits?
A. No, he said her concern was exaggerated.
B. Yes, he admitted he had a habit of overspending.
C. Not exactly, but he didn’t fully deny it.
クリックすると答えが出ます。
C. Not exactly, but he didn’t fully deny it.
A. No, he said her concern was exaggerated.(いいえ、マヤの心配は大げさだと言った)
Liamは、Mayaの心配に対して「それは言いすぎだ」とはっきり否定していません。この選択肢の “exaggerated”(大げさな)はやや強すぎるニュアンスで、Liamの返答「That was one time!」は一応反論しているものの、完全に否定しきれていない口ぶりです。したがって、この選択肢は不正解です。
B. Yes, he admitted he had a habit of overspending.(はい、彼は浪費癖を認めた)
Liamは「浪費癖がある」と明確に認めたわけではありません。たしかにMayaに「タピオカ屋で50ドル飛ぶ」と指摘され「That was one time!」と答えていますが、”admitted”(認めた)というほどはっきり認めたとは言えません。この選択肢は内容が誇張されているため不正解です。
C. Not exactly, but he didn’t fully deny it.(はっきりとは違うが、完全に否定もしなかった)
Liamは、Mayaの「お金すぐなくなるよね」といった指摘に対して「1回だけだし、マックスが払ったし」と軽く反論はしていますが、否定の仕方が曖昧で、完全に否定しきっていません。この”didn’t fully deny”(完全には否定しなかった)という表現が、やや濁した返答をしたLiamの態度と一致しています。この選択肢が正解です。
キーワードの正確な聞き取り
- That was one time!: Mayaの指摘を完全には否定せず、軽く反論している部分。
- Max paid me back, sort of.: 「マックスが払ってくれた(ようなもん)」という曖昧な言い方で、支出を正当化しつつも否定はしていない。
- I wasn’t planning to blow it on hoodies and boba.: “blow”は「浪費する」のカジュアルな言い方。使うつもりはなかったと主張するが、完全な否定ではない。
会話のテーマを理解すること
この会話では、Mayaが息子Liamに旅の安全を気遣いながら緊急時用の100ドルを渡し、普段の浪費を軽くたしなめています。Liamは完全には認めず、かといって強く否定もしていない曖昧な態度を見せています。発言のニュアンスや立場の差に注意することが正解への鍵となります。