ノエリアオリジナルの「Listening Challenge」も掲載中!
昨年度は英作文の出題が3問あったため、ノエリアオリジナル会話例を3本紹介していましたが、今年度は1問にギュッと凝縮!そのぶん、語彙・表現の工夫を詰め込んだ「Listening Challenge」のノエリアオリジナル版をお届けします!Let’s give it a try!
👇こちらはLesson 052のコーナー別リンクです
ラジオ英会話 Lesson052|前置詞 under
GRAMMAR AND VOCABULARY L052|NoeLia Original Dialog
GRASP THE CONCEPT L052|前置詞 under|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE L052|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE(ノエリア オリジナル スクリプト)
下記はノエリアオリジナルの解答例です。
ラジオ英会話の『PRACTICAL USAGE』コーナーの状況を参考に、そのフレーズを自然に使ったオリジナル会話例も掲載しています!模範解答とは異なる表現を学びつつ、音声を使ってディクテーションや多聴多読に取り組むことで、英語をさらに身近に楽しく学びましょう。実際の会話で活用できる内容が盛り込まれているので、スピーキングの向上や復習にもぜひご活用ください!
問題:現在、我々の予算は非常にひっ迫しています。このような状況下では、我々は残業を制限する必要があります。追って通知があるまで、各月の残業時間を20時間未満にしてください。
引用:「NHKラジオ英会話 2025年6月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
Our budget is really tight right now. Under the circumstances, we have to restrict overtime. Until further notice, please keep your OT under 20 hours each month.
We’re currently operating under a very tight budget. Given the circumstances, we’ll need to place limits on overtime. Until further notice, please make sure your monthly overtime stays under 20 hours.
日本語訳: 今、私たちは非常に厳しい予算の中で業務を回しています。このような状況をふまえて、残業には制限を設ける必要があります。追って連絡があるまで、月の残業は20時間未満に抑えてください。
解説: 模範解答は、現場向けの注意喚起として直接的でわかりやすい言い回しになっています。比較的カジュアルな職場や、日常的な業務連絡の文脈で使いやすいです。一方、ノエリア解答はややフォーマルな印象で、ビジネス文書や上司・外部への説明など、丁寧さが求められる場面にもなじみます。また、ノエリア解答の方は状況の継続性や配慮のニュアンスが強調されるため、やや柔らかいトーンで伝えたいときに適しています。どちらも内容は同じですが、話し相手や伝える場面によって使い分けると自然です。
Our budget is really tight right now. Under the circumstances, we have to restrict overtime. Until further notice, please keep your OT under 20 hours each month.
- Our budget is really tight: 予算が非常に厳しい(”tight” は「余裕がない」「逼迫した」の意味で、金銭・時間などに対してよく使う)
- right now: 今まさに(「現在進行形」のニュアンスを強調)
- Under the circumstances: このような状況下では(”circumstances” は「状況」、”under” を伴って「状況の影響下で」の意味になる定型表現)
- restrict overtime: 残業を制限する(”restrict” は公式的で直接的な制限を表す)
- Until further notice: 追って通知があるまで(ビジネス文脈で定番のフレーズ)
- keep your OT under 20 hours: 残業時間を20時間未満に保つ(”OT” は “overtime” の略で、社内会話などで使用される)
We’re currently operating under a very tight budget. Given the circumstances, we’ll need to place limits on overtime. Until further notice, please make sure your monthly overtime stays under 20 hours.
- We’re currently operating under a very tight budget: 非常に厳しい予算の中でやりくりしている(”operate under” は「~の制約下で機能している」という意味で、継続性を強調)
- Given the circumstances: このような状況を踏まえると(”under the circumstances” の別表現。より柔らかく論理的な響きがある)
- place limits on overtime: 残業に制限を設ける(「place limits」は「制限を設ける」という意味の句動詞。”place” は「置く」ではなく「設定する」「課す」というフォーマルな使い方で、”limits”(制限)と組み合わせて施策・ルールとして導入するニュアンスを出しています。”restrict” よりもやや柔らかく、制度的に整えるイメージに近い表現です)
- make sure your monthly overtime stays under 20 hours: 月の残業時間を20時間未満に抑えてください(”stay under” は「~未満の状態を保つ」で、行動管理に使いやすい自然な表現)
Listening Challenge|ノエリアオリジナル問題
ラジオ英会話の金曜恒例「リスニングチャレンジ」を、ノエリア版オリジナルダイアログでお届けします!音声を用意したので、本編と共に、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
クリックすると問題が出ます。
Here’s the question.
What does Julia offer to do?
A. Take on some extra shifts.
B. Reassign some tasks.
C. Ask someone outside the team.
Let’s listen.
Original Dialog|ノエリア会話スクリプト
ライアンと同僚のジュリアが社内で話しています。どうやらチームリーダー会議で新たな方針が決まったようですね。
Ryan: Hey Julia, do you have a minute? I just got out of the team leads’ meeting.
Julia: Sure. What’s going on? You look a bit tense.
Ryan: We’re currently operating under a very tight budget. Given the circumstances, we’ll need to place limits on overtime. Until further notice, please make sure your monthly overtime stays under 20 hours.
Julia: Got it. I had a feeling something like that was coming. Things have been tight across the board.
Ryan: Yeah, the numbers came in worse than expected. We’re under pressure to reduce costs immediately.
Julia: It makes sense. I’ll talk to the others and figure out how we can shift some of the heavier tasks.
Ryan: Thanks, I really appreciate that. And if anyone’s unsure, just tell them to check with me directly.
Julia: Will do. Hopefully things ease up soon.
Ryan: Same here. Let’s just keep things running as smoothly as we can for now.
ライアン: ジュリア、ちょっといい?さっきチームリーダーの会議が終わったところでさ。
ジュリア: もちろん。どうしたの?ちょっと緊張してるみたいだけど。
ライアン: 今、うちの予算はかなり厳しい状況なんだ。そういう事情もあって、残業には制限をかける必要がある。しばらくの間は、月の残業を20時間未満に抑えてほしい。
ジュリア: 了解。そんな話が出るんじゃないかってちょっと予感はしてたよ。全体的に余裕ないもんね。
ライアン: うん、予想より数字が悪くてさ。今すぐコストを抑えろってプレッシャーがきてる。
ジュリア: なるほどね。じゃあ、みんなに声かけて、重めのタスクをどう振り分けるか考えるよ。
ライアン: ありがとう、助かるよ。もし誰かが不安になったら、直接僕に確認するように言っておいて。
ジュリア: わかった。少しでも早く状況が落ち着くといいね。
ライアン: 本当だね。しばらくはできるだけスムーズに回していこう。
- have a minute: 少し時間ある?(人に話しかけるときの丁寧でカジュアルな言い方。親しい関係でもビジネスでも使える万能表現)
- tense: 緊張した/張りつめた(人の表情や空気の状態など、精神的に余裕がないことを表す)
- got it: 了解/わかった(カジュアルで汎用的な理解・了承の返答。ビジネスでも使えるが親しみが出る)
- had a feeling: そんな気がしてた(直訳は「感じていた」。状況の予感や直感的な推測を表す口語的表現)
- tight across the board: 全体的に厳しい(”across the board” は「すべての部門・部署・範囲にわたって」という意味。board は元々「板」「掲示板」などの意味があり、そこにすべての結果や数字が並ぶイメージから「全体にわたって」という意味が派生している)
- came in: (数字や結果などが)出た・報告された(”The numbers came in” は「数字が上がってきた/報告が届いた」という意味。in は「中に入ってくる」イメージで、外部の情報や結果が社内や手元に“届く”感覚を表している。ニュース・報告・集計などが「in」する=届く・判明する、という自然な流れ)
- under pressure: プレッシャーを受けている(「圧力の下で」というイメージで、精神的・業務的に追い込まれていることを指す)
- reduce costs: コストを削減する(”reduce” はフォーマルでよく使われる動詞。”cut costs” よりやや丁寧)
- talk to: ~に話をする/相談する(”talk with” よりも目的意識が強く、伝達・報告・相談など広く使える)
- figure out: 解決策を見つける/把握する(問題解決や原因調査の文脈でよく使われる句動詞)
- heavier tasks: 負担の重い業務(”heavier” は比喩的に「大変な/しんどい」という意味で使われる)
- check with: ~に確認する(何かを確かめたいときに「上の人に聞いてみて」という時などに使える表現)
- hopefully: うまくいけば/願わくば(希望を表す副詞で、文章や会話の柔らかい締めに使える)
- ease up: 緩和される/状況がよくなる(ease は「和らげる」「軽くする」という意味で、ストレス・負担・緊張などが自然に小さくなる様子を表す。up はここで「程度が上がる」のではなく、「状態がゆるむ方向に向かっていく」ニュアンスを加える副詞。全体で「(悪い状況や圧力が)だんだんと和らいでいく」ことを意味する)
- keep things running smoothly: 物事を円滑に回す(”run” は業務やシステムが「動く」ことを指す動詞。”smoothly” をつけることで自然に聞こえる)
Answer & 解説|ノエリアオリジナル問題の答え
Here’s the question.
What does Julia offer to do?
A. Take on some extra shifts.
B. Reassign some tasks.
C. Ask someone outside the team.
クリックすると答えが出ます。
B. Reassign some tasks.
A. Take on some extra shifts.(追加のシフトを引き受ける)
Juliaは「タスクをどう振り分けるか考える(figure out how we can shift some of the heavier tasks)」と言っており、シフトに入るという意味の「take on extra shifts(追加で働く)」とは異なります。take on は「引き受ける、担当する」という意味でよく使われますが、ここではJuliaが自分の作業量を増やす提案をしていないため、この選択肢は不正解です。
B. Reassign some tasks.(いくつかの仕事を振り分け直す)
Juliaの「figure out how we can shift some of the heavier tasks(重めのタスクをどう振り分けるか考える)」という発言に対応しています。reassign は「再割り当てする」「振り分け直す」という意味で、shift(動かす・移す)の意味と自然に対応しています。この内容にぴったり合っているため、この選択肢が正解です。
C. Ask someone outside the team.(チーム外の人に頼む)
Juliaは「チーム外の誰かに頼む」とは言っておらず、「チーム内でどう振り分けるか考える」と話しています。会話の内容とは合っていないため、この選択肢は不正解です。
キーワードの正確な聞き取り
- shift some of the heavier tasks: 振り分けを示すキーワードで、”shift” は「動かす・移す」、”heavier tasks” は「負担の大きい仕事」
- talk to the others: チーム内の他のメンバーに話すという流れから、外部の人ではないことがわかる
- check with me directly: 直接確認するようにという指示から、Juliaが自ら動こうとしているのではなくサポート役であることが伝わる
会話のテーマを理解すること
この会話では、Ryanがチームリーダー会議後にJuliaへ残業制限の新方針を共有し、Juliaがチームの対応策を考えるというやり取りが展開されています。Juliaの発言には「タスクの割り振り直し」「他メンバーへの声かけ」など具体的な行動が含まれており、それを正しく聞き取って理解できるかが鍵となります。選択肢の表現に惑わされず、文脈から意図をくみ取ることが大切です。