ノエリアオリジナルの「Listening Challenge」も掲載中!
昨年度は英作文の出題が3問あったため、ノエリアオリジナル会話例を3本紹介していましたが、今年度は1問にギュッと凝縮!そのぶん、語彙・表現の工夫を詰め込んだ「Listening Challenge」のノエリアオリジナル版をお届けします!Let’s give it a try!
👇こちらはLesson 054のコーナー別リンクです
ラジオ英会話 Lesson054|前置詞 above
GRAMMAR AND VOCABULARY L054|NoeLia Original Dialog
GRASP THE CONCEPT L054|前置詞 above|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE L054|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE(ノエリア オリジナル スクリプト)
下記はノエリアオリジナルの解答例です。
ラジオ英会話の『PRACTICAL USAGE』コーナーの状況を参考に、そのフレーズを自然に使ったオリジナル会話例も掲載しています!模範解答とは異なる表現を学びつつ、音声を使ってディクテーションや多聴多読に取り組むことで、英語をさらに身近に楽しく学びましょう。実際の会話で活用できる内容が盛り込まれているので、スピーキングの向上や復習にもぜひご活用ください!
問題:安全運転とは、注意深くあることです。制限速度を超えないようにし、何よりも周囲の状況に気を配りましょう。気を散らさないようにしてください。
引用:「NHKラジオ英会話 2025年6月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
Safe driving is about being cautious. Don’t go above the speed limit, and above all, be aware of your surroundings. Don’t get distracted.
Being a safe driver means staying alert. Avoid going above the speed limit and, above all else, keep your eyes on what’s happening around you. Stay focused.
日本語訳: 安全運転をするってことは、常に気を張っていること。スピードは出しすぎないようにして、何よりも周囲の様子にちゃんと目を配って。気を抜かないようにね。
解説: 模範解答は説明的で落ち着いた印象があり、全体を一般論として伝える語り口です。一方、ノエリアの解答例は話し手が聞き手に直接注意を促すような語調で、より実践的・口語的な場面に向いています。状況としては、模範解答は教習や冊子などでの記述に自然で、ノエリアの解答例は会話や注意喚起、具体的な場面でのアドバイスに向いています。
Safe driving is about being cautious. Don’t go above the speed limit, and above all, be aware of your surroundings. Don’t get distracted.
- be about ~: ~ということだ(”~が重要な要素である”というニュアンスで使われる説明口調)
- being cautious: 注意深くあること(cautiousは「用心深い」「慎重な」)
- go above the speed limit: 制限速度を超える(”go above” は「〜を上回る」)
- above all: 何よりも(最も大事なことを強調する決まり文句)
- be aware of ~: ~に気づいている、~に注意を払っている(精神的な注意の向き)
- get distracted: 気が散る(注意をそらされる、注意力を失う)
Being a safe driver means staying alert. Avoid going above the speed limit and, above all else, keep your eyes on what’s happening around you. Stay focused.
- Being a safe driver: 安全運転者であること(「安全運転とは」という一般的な表現ではなく、具体的な人の行動として描写)
- staying alert: 注意を怠らないこと(alertは「警戒している」「油断のない」の意味で、cautiousより即時性が強い)
- Avoid going above the speed limit: 制限速度を超えることを避ける(”don’t go above” よりやや丁寧なアドバイス調)
- above all else: 特に何よりも(”above all” より少し強調のニュアンスがあり、ややフォーマル感あり)
- keep your eyes on ~: ~に目を向けておく、目を離さない(視覚的に集中するイメージで、”be aware of” より具体的)
- what’s happening around you: 周囲で起きていること(”your surroundings” よりも動的・臨場感がある)
- stay focused: 集中を保つ(”don’t get distracted” の逆の言い方。ポジティブに言い換えた形)
Listening Challenge|ノエリアオリジナル問題
ラジオ英会話の金曜恒例「リスニングチャレンジ」を、ノエリア版オリジナルダイアログでお届けします!音声を用意したので、本編と共に、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
クリックすると問題が出ます。
Here’s the question.
Which of the following is true?
A. Lillian was upset about the music volume.
B. Noah acknowledged his mother’s concern.
C. Lillian thought Noah hadn’t seen the speed sign.
Let’s listen.
Original Dialog|ノエリア会話スクリプト
母のリリアンと息子のノアが車の中で会話しています。ノアの運転スキルについて、リリアンがちょっと口を挟んでいるようですね。
Lillian: Make sure you’re under the limit—it drops to 40 right after this sign.
Noah: I saw it, Mom. I’ve got it.
Lillian: Just checking. You were a bit fast last time we came through here.
Noah: That was before I got my full license. I drive differently now.
Lillian: I can tell you’re improving. But being a safe driver means staying alert. Avoid going above the speed limit and, above all else, keep your eyes on what’s happening around you. Stay focused.
Noah: That’s literally what I’m doing right now. I’m not even listening to music.
Lillian: I know, sweetheart. I’m just a mom—it’s in my nature to worry.
Noah: It’s okay. I get it. I’d probably do the same if I were in your seat.
Lillian: Thanks for understanding. And thanks for driving us both safely.
リリアン: この先40キロ制限になるからね、ちゃんと抑えてよ。
ノア: 見てるよ、お母さん。わかってる。
リリアン: 確認しただけよ。前回来たときちょっとスピード出してたから。
ノア: あれは仮免のときだよ。今はもう本免だし、運転も変わったって。
リリアン: 上達してるのはわかる。でもね、安全運転っていうのは常に気を張ってること。スピード出しすぎないようにして、何よりも周りの様子にしっかり目を配って。気を抜かないでね。
ノア: まさに今、それやってるとこ。音楽もかけてないし。
リリアン: わかってるわよ。ただね、母親ってそういうもんなの。心配しちゃうのが性分なのよ。
ノア: 大丈夫。わかってる。逆の立場なら僕もそうすると思う。
リリアン: わかってくれてありがとう。そして、ちゃんと気をつけてくれてありがとうね。
- under the limit: 制限速度以下で(”under” は「〜の下」だが、ここでは「制限の範囲内で」という意味。speed limit や alcohol limit などとよく一緒に使われる)
- drops to 40: 40に下がる(”drop” は「落ちる」「下がる」の意味。数字や温度、速度の変化によく使われる。The temperature dropped to 5°C. など)
- I saw it: 見たよ(”I saw it” は日常会話で「確認した」「わかってる」という軽い返答にも使われる)
- I’ve got it: わかってる(”I got it” よりも少し丁寧で安心させる言い方。命令に対して「大丈夫、対応してるよ」と返す定番フレーズ)
- Just checking: ちょっと確認しただけ(相手を責めずに軽く確認する時の表現。トーンによっては気遣いも伝わる)
- came through here: ここを通った(”come through” は「通過する」「経験する」。”we came through here” はドライブや旅行時の定番表現)
- got my full license: 本免を取った(”get a license” は「免許を取る」意味。”full license” は仮免でない正式な免許)
- drive differently: 運転が変わった(”drive” は動詞で使われており、”differently” で「以前と違う運転の仕方」)
- I can tell: わかるよ(直訳は「私は判断できる」。tell はこの文脈では「見聞きした情報などから何かを判断する」という意味で使われ、口調や雰囲気などから相手の気持ちや変化を察するときによく使う)
- literally: 文字通り、本当に(強調として「マジで」と訳されることも。若者を中心に頻出)
- I’m doing right now: 今やってる(”right now” があることで「今この瞬間」のリアルタイム性が強調される)
- sweetheart: ねえ/かわいい子(直訳は「甘い心」=「愛しい人」。もともとは恋人への呼びかけだが、親が子どもに優しく呼びかけるときにもよく使われる。やさしさや温かさ、親しみが込められた愛称)
- It’s in my nature to ~: ~するのが私の性分だ(”in my nature” は「性格上そうなってる」という意味。自分を説明するときの定番構文)
- It’s okay. I get it.: 大丈夫。わかってるよ(”I get it” は「理解してる」という意味で、カジュアルなやさしい共感表現)
- if I were in your seat: もし僕が君の立場だったら(”if I were” は仮定法過去で「今〜だったら」。”in your seat” は比喩的に「君の立場で」)
- drive safely: 安全運転する(”safely” は副詞で、「安全に」運転するという意味。挨拶やお礼にも使われる)
Answer & 解説|ノエリアオリジナル問題の答え
Here’s the question.
Which of the following is true?
A. Lillian was upset about the music volume.
B. Noah acknowledged his mother’s concern.
C. Lillian thought Noah hadn’t seen the speed sign.
クリックすると答えが出ます。
B. Noah acknowledged his mother’s concern.
A. Lillian was upset about the music volume.(リリアンは音楽の音量に腹を立てていた)
リリアンが「音楽がうるさい」などと音に不満を示す発言は一切ありません。むしろ、ノアは「音楽もかけてないよ」と言っており、音量についての話題は出てきません。”upset” は「動揺している」「怒っている」という意味ですが、この会話でのリリアンは息子の運転への心配をやさしく伝えているだけです。したがって、この選択肢は不正解です。
B. Noah acknowledged his mother’s concern.(ノアは母の心配を受け止めた)
ノアは「大丈夫、わかってるよ」「逆の立場なら僕もそうすると思う」と言っており、母の心配に対して素直に理解を示しています。”acknowledged” は「認める」「理解を示す」の意味で、日常会話では感情的な共感や認知を丁寧に表す語として使われます。会話全体を通して、ノアがリリアンの心配を否定せずに受け止めている様子が明確に描かれているため、この選択肢は正解です。
C. Lillian thought Noah hadn’t seen the speed sign.(リリアンはノアが標識を見落としたと思った)
リリアンは「Just checking」と言っており、あくまで確認しただけで見落としたとは断言していません。ノアも「I saw it」とすぐに返しているため、リリアンが見ていないと思い込んでいたわけではありません。よってこの選択肢は不正解です。
キーワードの正確な聞き取り
- I saw it, Mom. I’ve got it.→ ノアが標識を見ていたことを明言しており、「見落とした」との誤解を否定している。Cの選択肢に対する判断のカギ。
- It’s okay. I get it. I’d probably do the same if I were in your seat.→ ノアが母の心配を理解して受け入れていることが明確に表れており、Bの正解選択肢を裏付ける重要な発言。
- I’m not even listening to music.→ ノアが「音楽は流していない」と明言しており、Aの「音楽の音量に腹を立てていた」という選択肢を否定する決定的な要素。
会話のテーマを理解すること
この会話は、母親が息子の運転を心配しつつも見守る様子と、それを息子が落ち着いて受け入れる親子のやり取りを描いています。運転や交通の話題は含まれますが、焦点は「家族間の理解とやさしい気遣い」にあります。正答を選ぶには、やり取り全体のトーンや感情の流れに注意を向けることが重要です。