ノエリアオリジナルの「Listening Challenge」も掲載中!
昨年度は英作文の出題が3問あったため、ノエリアオリジナル会話例を3本紹介していましたが、今年度は1問にギュッと凝縮!そのぶん、語彙・表現の工夫を詰め込んだ「Listening Challenge」のノエリアオリジナル版をお届けします!Let’s give it a try!
👇こちらはLesson 059のコーナー別リンクです
ラジオ英会話 Lesson059|前置詞 of②
GRAMMAR AND VOCABULARY L059|NoeLia Original Dialog
GRASP THE CONCEPT L059|前置詞 of②|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE L059|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE(ノエリア オリジナル スクリプト)
下記はノエリアオリジナルの解答例です。
ラジオ英会話の『PRACTICAL USAGE』コーナーの状況を参考に、そのフレーズを自然に使ったオリジナル会話例も掲載しています!模範解答とは異なる表現を学びつつ、音声を使ってディクテーションや多聴多読に取り組むことで、英語をさらに身近に楽しく学びましょう。実際の会話で活用できる内容が盛り込まれているので、スピーキングの向上や復習にもぜひご活用ください!
問題:1回の小テストで悪い点数だったからといって、気にする必要はありません。それは大したことではありません。あなたは次回もっといい点数を取れるでしょう。私はそう確信しています。
引用:「NHKラジオ英会話 2025年6月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
Don’t worry about one bad quiz score. It’s of little consequence. You’ll do better next time. I’m certain of it.
One bad quiz isn’t of any real importance. You’ve got what it takes, and I’m sure of your success next time.
日本語訳: 小テストが1回悪かったくらいで、そんなに気にしなくていいよ。本当に重要なことじゃないし。君には力があるし、次はうまくいくって確信してるよ。
解説: 模範解答は、明るくストレートに励ますカジュアルな雰囲気です。日常会話や気軽な場面で使いやすく、親しい相手を元気づける場面に向いています。一方、ノエリアの解答は、少し落ち着いたトーンで「大丈夫」と伝える言い回しです。自信や信頼をやや丁寧に伝えるため、後輩や生徒などに静かに励ましたいときに適しています。感情よりも内容で安心させたい場面に合います。
Don’t worry about one bad quiz score. It’s of little consequence. You’ll do better next time. I’m certain of it.
- Don’t worry about ~: ~を気にするな(カジュアルな励ましの定番表現)
- quiz score: テストの点数(quiz は小テストの意味で、score は成績)
- of little consequence: 大したことではない(”consequence” は「結果・重要性」の意。全体で「重要性が小さい」という意味)
- You’ll do better next time: 次はもっと良くなるよ(”do better” は「より良い結果を出す」という意味)
- I’m certain of it: それを確信している(”certain of” は「~を確信している」)
One bad quiz isn’t of any real importance. You’ve got what it takes, and I’m sure of your success next time.
- isn’t of any real importance: それほど重要じゃない(”importance” は「重要性」で、”of any real importance” は「実質的な重要性がない」ことを強調する少し丁寧で遠回しな否定表現)
- You’ve got what it takes: 君には必要な素質がある(直訳は「君は、それに必要なものを持っている」。“what it takes” は「成功や達成のために必要な資質・能力・条件」全体を指す。口語でよく使われる励ましの表現で、「君ならできる」「君にはその力がある」という前向きなニュアンスを含む)
- I’m sure of your success: 君の成功を確信している(”sure of” は「~を確信している」の意味で、”success” を入れることで何に対する確信かが明確になる。I’m certain of it よりややカジュアルで、内容を具体的に伝える表現)
Listening Challenge|ノエリアオリジナル問題
ラジオ英会話の金曜恒例「リスニングチャレンジ」を、ノエリア版オリジナルダイアログでお届けします!音声を用意したので、本編と共に、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
クリックすると問題が出ます。
Here’s the question.
Which of the following is true?
A. Chloe spaced out during the second half of the quiz.
B. Liam gave up on reading the handout.
C. The quiz included something from an overlooked page.
Let’s listen.
Original Dialog|ノエリア会話スクリプト
リアムが小テストで失敗して落ち込んでいるようです。クロエが励ましの言葉をかけていますが、どんなやり取りになるのでしょうか。
Liam: Man, that quiz yesterday wrecked me. I completely blanked on the second half.
Chloe: Ugh, same! That question about the causes of inflation? What even was that?
Liam: Right? I was like, “Have we even covered that?”
Chloe: I’m pretty sure it was buried in, like, the third page of that random handout.
Liam: Great. One missed paper, and I’m toast.
Chloe: Chill, Liam. One bad quiz isn’t of any real importance. You’ve got what it takes, and I’m sure of your success next time.
Liam: Thanks, that actually helps. I was spiraling a bit.
Chloe: Don’t worry, dude. You’re one of the few people who actually gets this stuff. You’ll bounce back easy.
Liam: You really think so?
Chloe: Uh, yeah. I’ve seen your notes. You’re basically the human version of the textbook.
リアム: あの小テスト、マジでやられた…。後半まるっと頭真っ白だったよ。
クロエ: ほんとそれ!インフレの原因についての問題?あれ何だったの?
リアム: だよな?「え、これ習ったっけ?」ってなったし。
クロエ: 多分、あのよくわかんないプリントの3ページ目とかに、ちょろっと書いてあったんじゃない?
リアム: うわー、プリント1枚見逃しただけでアウトかよ…。
クロエ: 落ち着きなって、リアム。小テスト1回失敗したくらい、全然たいしたことないって。あんたにはちゃんと力あるし、次は絶対うまくいくよ。
リアム: ありがと、それ言われてちょっと救われたわ。けっこう気持ち的に落ちてた。
クロエ: 大丈夫だって。あんた、この内容ちゃんと理解してる数少ない人なんだから。すぐ立て直せるよ。
リアム: そう思う?
クロエ: うん、だってノート見たことあるもん。ほぼ人間教科書じゃん、あれ。
- wrecked: ボロボロにされた(ここでは「テストにやられた」のように、精神的・体力的に打ちのめされたという口語表現。本来は “wreck”=「大破する/壊す」が元で、船や車が「完全に壊れる」ことを指す。そこから転じて、人が極度に疲れた・打ちのめされたという意味でも使われる)
- blanked (on): ~が完全に抜け落ちる(”blank on” は「頭が真っ白になって忘れる」の意味で、会話でよく使われる)
- What even was that?: あれ何だったの?(”What was that?”に”even”を加えることで、驚きや困惑を強調するネイティブらしいカジュアル表現)
- Have we even covered that?: それ本当にやったっけ?(”cover”は「範囲に含める・扱う」という意味。授業内容について話す時によく使われる)
- buried in: ~に埋もれている(ここでは「目立たない形で資料の中に書いてある」という意味)
- random handout: 適当に配られたプリント(”random”はここでは「よくわからない」「印象が薄い」のようなラフな口語ニュアンス)
- toast: 終わった/ダメだ(スラングで「もうダメ」「詰んだ」の意味。もともとは「トーストされたパン」を意味し、「もう焼かれて元に戻せない=終わり」という連想から、“I’m toast.” は「もうおしまいだ」「助からない」といったニュアンスで使われる定番リアクション)
- Chill: 落ち着いて/気にしすぎないで(若者言葉で「気楽にいこう」「大丈夫だよ」という励まし)
- spiraling: 落ち込む/悪い方向にハマっていく(”spiral”は「ぐるぐる落ちていく」イメージで、不安や焦りの感情を表す)
- You’ll bounce back: 立ち直れるよ(”bounce back” は「回復する」「持ち直す」というポジティブな口語表現。直訳すると「跳ね返って戻ってくる」で、困難や失敗から勢いよく元の状態に戻ることを意味します)
- dude: お前/あんた(カジュアルな呼びかけ。性別問わず使われるが、やや男性的なノリがある)
- gets this stuff: これをちゃんと理解してる(”get”は「理解する」の意味。”this stuff”は「この内容」)
- You really think so?: そう思う?(確認・不安の表現としてよく使われる)
- human version of the textbook: 教科書の人間版(比喩表現で、情報に詳しくて頼れる様子をややユーモラスに表す)
Answer & 解説|ノエリアオリジナル問題の答え
Here’s the question.
Which of the following is true?
A. Chloe spaced out during the second half of the quiz.
B. Liam gave up on reading the handout.
C. The quiz included something from an overlooked page.
クリックすると答えが出ます。
C. The quiz included something from an overlooked page.
A. Chloe spaced out during the second half of the quiz.(クロエが後半ぼーっとしていた)
「spaced out」は「ぼーっとする」「意識が飛ぶ」といった意味の句動詞で、Liamの “I completely blanked on the second half.”(後半まるっと飛んだ)という発言と似ていますが、実際にこのような状態だったのはChloeではなくLiamです。主語が入れ替わっているため、文の内容としては不正解です。
B. Liam gave up on reading the handout.(リアムはプリントを読むのを諦めた)
「gave up on」は「~を諦めた」という意味ですが、Liamはプリント自体を諦めたのではなく、”one missed paper” と言っており、見逃してしまった(missed)ことを悔やんでいる文脈です。「gave up on」と「missed」は意味が異なり、意図的かどうかのニュアンスも違うため、この選択肢は正しくありません。
C. The quiz included something from an overlooked page.(クイズには見落とされていたページからの出題があった)
Chloeの “I’m pretty sure it was buried in, like, the third page of that random handout.” という発言から、クイズに出たインフレの原因に関する問題が、あまり目立たない場所にあったことがわかります。「buried in」は「埋もれていた」「見落とされやすい場所にあった」というニュアンスがあり、”overlooked”(見落とされた)と意味が近く、適切な言い換え表現です。この内容から、この選択肢が正解です。
キーワードの正確な聞き取り
- blanked on the second half: Liamがテストの後半を全く思い出せなかったことを示すフレーズ
- buried in, like, the third page: クロエが問題の出どころについて説明している重要な部分
- one missed paper, and I’m toast: Liamがプリントを見逃したことへの後悔と焦りを表している
会話のテーマを理解すること
この会話は、LiamとChloeが前日の小テストの出来に対して落ち込んでいる様子を描いており、特に予習用プリントの見落としが原因で問題を解けなかったという点に注目が集まります。クイズに含まれていた情報が目立たない場所にあったことから、リスニングでは “buried in the third page” のような表現をしっかり聞き取ることが鍵になります。