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ラジオ英会話 Lesson063|静的な意味を含む動詞③ — keep
GRAMMAR AND VOCABULARY L063|NoeLia Original Dialog
GRASP THE CONCEPT L063|静的な意味を含む動詞③ — keep|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE L063|NoeLia Original Dialog
GRASP THE CONCEPT|NoeLia Original Dialog
下記では、本日の「GRASP THE CONCEPT」の学習テーマに基づいた例題と、そのフレーズを自然に取り入れた会話例を掲載しています。
学習した内容が実際の会話でどう使われるのかを深く理解できるよう工夫されており、繰り返し練習することで、日常生活でも無理なく使える英語表現が身につきます。リスニングやディクテーション、スピーキングのトレーニングにも最適な素材ですので、学習の定着にぜひお役立てください!
keep|保つ
Key Sentence保つ
引用:「NHKラジオ英会話 2025年7月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
She needs to keep her attention on her studies.
彼女は勉強に集中する必要があります。
She asked me to keep it between the two of us… which I guess I just didn’t.
日本語訳: 彼女から「これは二人だけの秘密ね」って言われたんだけど……今言っちゃってるか。
解説: この文では “keep it between the two of us” で「私たちの間だけにしておく(=秘密にしておく)」という意味です。keep は「状態を保つ」動詞なので、「秘密にしたままにしておく」という感覚です。後半の “which I guess I just didn’t” は、「守るように言われたけど、もう破っちゃってるな」と自覚してる軽い言い訳で、ネイティブがよく使う照れ隠しのパターンです。
A: Maya seemed a bit off today. Did something happen between you two?
B: Um… she kind of told me she likes me. She asked me to keep it between the two of us… which I guess I just didn’t.
A: Seriously? That sounds like something she wouldn’t want getting out.
B: I know, I know. But you asked… and I’m terrible at keeping secrets.
A: 今日マヤ、なんか様子おかしくなかった?何かあったの?
B: あー…実は俺のこと好きって言われたんだ。で、「二人だけの秘密ね」って言われたんだけど……今言っちゃってるよね。
A: え、それって絶対言っちゃダメなやつじゃん。
B: わかってるって。でも君に聞かれたし…俺、秘密って苦手なんだよな。
- seem off: 様子がおかしい(「off」は「いつもと違う」「正常でない」というニュアンスで、感情や雰囲気に対して使われるカジュアルな表現)
- Did something happen (between you two)?: (二人の間で)何かあったの?(”happen” は「起こる」だが、このような形で「何かあったの?」という自然な会話表現になる)
- kind of: ちょっと/まあ(発言をぼかすときや、断定を避けるときによく使われるカジュアル表現。「完全ではないが、だいたいそう」という柔らかいニュアンス)
- told me she likes me: 僕のことが好きだって言った(”tell + 人 + 文” の形は頻出構文。感情や気持ちを打ち明ける文脈でよく使われる)
- wouldn’t want ~ getting out: (〜が)広まってほしくないはず(”get out” は「漏れる」「ばれる」。”wouldn’t want” の形で「きっと望まないだろう」と相手の気持ちを推測)
- I know, I know: わかってる、わかってるって(自分の非や過ちを認めながらも、軽く受け流すようなニュアンス)
- I’m terrible at keeping secrets: 秘密守るの苦手なんだ(”be terrible at ~” で「〜が本当に苦手」。”keeping secrets” は動名詞で「秘密を守ること」)
keep|keep+動詞-ing形
keep+動詞-ing形
引用:「NHKラジオ英会話 2025年7月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
As long as she keeps receiving high marks.
彼女がいい成績を取り続けるかぎりは。
He keeps changing his story every time someone asks.
日本語訳: 聞くたびに、あの人話が変わるんだよね。
解説: 「keeps changing」で、説明や言い分が毎回変わる=一貫性がないことを表します。keep + -ing は「何度も起きてる」状態をリアルに表すのにぴったり。”his story” はここでは「話の内容」「説明」という意味の口語表現です。
A: So… did Ethan finally explain what happened with the budget numbers?
B: Sort of. He gave me this really vague answer about “unexpected adjustments,” but didn’t elaborate.
A: He keeps changing his story every time someone asks. First it was a spreadsheet error, then a miscommunication with finance, now it’s “adjustments”?
B: I know. It’s starting to feel like he’s just covering something up.
A: でさ、イーサン結局、予算の件について何か説明した?
B: 一応はね。でも「予想外の調整があって」みたいなぼんやりしたことしか言わなくて。
A: あの人、聞くたびに話が違うんだよ。最初は「スプレッドシートのミス」、次は「財務との連携ミス」、で今度は「調整が入った」?
B: ほんと、なんか隠してるようにしか思えなくなってきたよ。
- budget numbers: 予算の数値(”budget” は「予算」、”numbers” はここでは「金額データ」の意味。会社や経理で頻出)
- sort of: 一応ね/まあね(あいまいな肯定。質問に対して「完全なYesではないけど否定でもない」曖昧さを持たせる口語表現)
- vague: あいまいな(「はっきりしない」「ぼんやりした」という意味。ネガティブな評価で使われることが多い)
- elaborate: 詳しく説明する(動詞形で「詳細に説明する」。ここでは否定形で “didn’t elaborate” として、「詳しくは語らなかった」)
- spreadsheet error: 表計算ソフトのミス(”spreadsheet” はExcelなどの表計算ソフト。”error” と組み合わせて「入力や計算ミス」)
- miscommunication: 誤解/意思疎通のミス(”with finance” で「財務部との意思疎通のミス」。ビジネスでよく使われる抽象名詞)
- adjustments: 調整(複数形で使われると、予算や予定の変更点など「複数の修正項目」を意味する)
- feel like ~ing: ~のように感じる(”feel like he’s just covering something up” で「彼が何かを隠してるように感じる」。直感や印象を述べる時に使う)
- cover something up: 何かを隠す/もみ消す(”cover” は「覆う」、”up” で「完全に」のニュアンスが加わり、「不都合なことを隠す」意味になる)
keep|状態をkeep
状態をkeep
引用:「NHKラジオ英会話 2025年7月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
Keep calm and trust yourself.
落ち着いて、自分を信じて。
Let’s keep this simple and avoid getting too technical.
日本語訳: ややこしくしないで、専門的な話はやめておこう。
解説: 「keep this simple」で「話をシンプルなままに保とう」という提案スタイル。”avoid getting too technical”(専門的になりすぎるのを避ける)とのセットで、プレゼンや説明でよく使われます。technical は「専門的な」の意味で、知識のギャップを避ける語句です。
A: I just want to know why it cost so much. That’s all.
B: Well, the replacement involved recalibrating the torque sensor, aligning the control unit, and running a diagnostic on the powertrain system—
A: Let’s keep this simple and avoid getting too technical. Just tell me if the repair was worth the price.
B: Okay, short version? Yes. Without it, the car wouldn’t even start next month.
A: なんでこんなに修理費かかったのか、それだけ知りたいんだけど。
B: いや、今回はトルクセンサーの再調整とコントロールユニットのアライメント、それにパワートレインシステムの診断が必要で—
A: ややこしくしないで、専門的な話はやめて。費用に見合った修理だったのかどうか、それだけでいいの。
B: 了解、じゃあ簡単に言うと…はい、やらなきゃ来月には車が動かなくなってたよ。
- I just want to know ~: ~だけ知りたい(”just” を使うことで、相手に「他には何も求めてない」という柔らかな印象を与える。丁寧かつ率直な導入)
- that’s all: それだけ(「それ以上のことは求めていません」という意味で、要求の範囲をやんわり限定する定番表現)
- involve: 含む/関わる(ここでは「〜が関係していた」「〜を伴っていた」という意味。repair や project の詳細を説明する際に非常に使われる)
- recalibrate: 再調整する(”calibrate” は「測定機器などの精度を調整する」、”re-” がついて「もう一度正しく設定し直す」意味に。理工系の文脈で使われるが、語感はシンプル)
- torque: トルク(機械系の基礎用語。「ねじりの力」などと訳されるが、車の性能説明で頻出)
- sensor: センサー(情報を感知する装置。技術用語だが、日常でもスマホ・自動車などで使うので、学習価値が高い)
- align: 調整する/位置を合わせる(”align the control unit”=制御装置の位置を正しく調整する。”align” は「意見を一致させる」など抽象的にも使える万能動詞)
- control unit: 制御ユニット(自動車や電気機器の「中枢部分」。専門用語だが「unit」の語感に慣れることで多用途に対応できる)
- run a diagnostic: 診断を行う(”run” は「実行する」という非常に重要な動詞。”run a test / run an update” などと同様、IT・医療・工学の文脈で必須)
- powertrain system: パワートレインシステム(自動車の駆動系全体を指す専門語だが、EVやハイブリッドの話題では今後よく出てくる)
- worth the price: 値段に見合っている(コストに対して価値があったかを尋ねる言い回し。価格の正当性を聞くときに使える)
- short version: 要するに/簡単に言うと(”short” は「短い」だけでなく「簡潔な」ニュアンス。”the short version?” で「ざっくり言うと?」)
- wouldn’t even start: 起動すらしないだろう(”even” で強調して「○○すらもできない」状態を表す。感情をこめて使われることが多い)
keep|さまざまなものをkeep
さまざまなものをkeep
引用:「NHKラジオ英会話 2025年7月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
Please keep the change.
お釣りはとっておいてください。
If I had more time, I’d definitely keep a garden.
日本語訳: もっと時間があったら、絶対に庭の手入れ、やりたいんだけどな。
解説: 「keep a garden」は、庭をただ持つのではなく、「手をかけて世話しながら維持する」ことを表します。花や野菜を育てるような趣味的な活動のことですね。仮定法で「今はできないけど、もしできたらやりたい気持ち」を控えめに伝えています。
A: These flowers look amazing. Did you plant them all yourself?
B: Kind of, yeah. But honestly… If I had more time, I’d definitely keep a garden. For now, it’s just a few pots by the window.
A: Well, you’ve got a good eye. This corner feels cozier than some cafés I’ve been to.
B: Thanks, that means a lot coming from someone who actually notices these things.
A: この花、めちゃくちゃきれいだね。これ全部、自分で植えたの?
B: まあ、そんなとこ。でもほんとに言うとね…もっと時間があったら、絶対にちゃんと庭をやりたいんだけど。今は窓際の鉢が少しあるだけかな。
A: でもセンスあるよ。このコーナー、下手なカフェよりずっと居心地いい。
B: ありがと。そうやって気づいてくれる人がいると、ほんと嬉しい。
- look amazing: とてもきれいに見える(”amazing” は「素晴らしい」だが、ここでは「花が見事」という褒め言葉として日常的に使われる)
- plant: 植える(ここでは動詞として「植物を植える」。名詞の「植物」よりも、動詞の使い方が学習者にとって重要)
- kind of: まあ、そんな感じ(質問に対するあいまいな肯定。「完全ではないけど近い」というニュアンスの口語表現)
- for now: 今のところは(将来は変わるかもしれないが「現時点ではこうだよ」という時制の意識が表れる副詞句)
- pot: 鉢(植物を育てる「鉢」。”flowerpot”の略で、園芸関連の基本語)
- by the window: 窓際に(”by” は「〜のそばに」。位置関係を自然に表す前置詞の重要用法)
- have a good eye: センスがある(直訳すると「良い目を持っている」→観察眼・美的センスがあるという意味の誉め言葉)
- feel cozy: 居心地よく感じる(”cozy” は「心地よい」「ほっとする」空間や雰囲気に対して使うポジティブ形容詞)
- some cafés I’ve been to: 私が行ったことのあるカフェのいくつかより(比較対象として「場所+I’ve been to」の構文は日常会話で非常に使いやすい)
- that means a lot: それはすごく嬉しい(”mean a lot” は「大きな意味を持つ」→「ありがたい」「感動する」といった感謝のニュアンスで使われる)
- come from someone who ~: 〜な人から言われると(”That means a lot coming from someone who notices” のように、「〜する人からそう言われると特に嬉しい」という自然な褒め返しの構文)
keep|目的語説明型
目的語説明型
引用:「NHKラジオ英会話 2025年7月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
I ate a banana to keep me going.
頑張り続けるためにバナナを食べました。
Leave the lid on to keep the soup warm.
日本語訳: スープが冷めないように、ふたしておいて。
解説: この文は 「keep A B」=目的語説明型の基本形で、「スープ(A)を温かい状態(B)に保つ」という意味です。”warm” は「温かい」という形容詞で、スープの状態を説明しています。料理や日常生活でよく使う実用的なフレーズです。”leave the lid on”(ふたをしたままにする)も家庭でよく耳にする言い回しです。
A: Mmm, smells so good. Is this your mushroom soup again?
B: Yeah, but hey—leave the lid on to keep the soup warm. I just turned off the heat.
A: Oh, right. I’ll wait. Didn’t mean to ruin your perfect timing.
B: No worries. I just want it to stay hot until we sit down.
A: うわ、いい匂い。これ、またあのマッシュルームスープ?
B: そう。でもね、スープが冷めないように、ふたしておいて。さっき火を止めたとこなんだ。
A: そっか、ごめんごめん。完璧なタイミング邪魔しちゃうとこだった。
B: 大丈夫。ちゃんと熱いまま食べたいだけだからさ。
- smell so good: とてもいい匂いがする(”smell” は感覚動詞。形容詞 “good” を続けることで「香りが良い」という状態を表す)
- again: また(ここでは「またそれ作ったの?」という軽い親しみとリズムを出す表現。会話の繰り返しニュアンスに使える)
- turn off the heat: 火を止める(”heat” はここでは「加熱・火」の意味。”turn off” と組み合わせて「火を止める」=調理終了の表現)
- oh, right: あ、そうだった(思い出したり気づいた時に自然に出るリアクション。カジュアルな会話の流れを作る)
- I’ll wait: 待つよ(自発的な意志を表す “I’ll” を使って、柔らかく「そうするね」と言う表現)
- didn’t mean to ~: ~するつもりじゃなかった(”mean to” は「意図する」。「つもりじゃなかった」と謝るときに使える定番フレーズ)
- ruin your perfect timing: 絶妙なタイミングを台無しにする(”ruin” は「台無しにする」。”perfect timing” は「理想のタイミング」で、冗談まじりにも使える)
- no worries: 大丈夫だよ/気にしないで(”don’t worry” よりもさらにカジュアルで、優しい印象を与える定番の返答)
- stay hot: 熱いままでいる(”stay + 形容詞” の形で状態が維持されることを表す。ここでは「スープが冷めない状態を保つ」)
- until we sit down: 私たちが席につくまで(”until” はある動作や時間までを表す接続詞。ここでは「食卓につくまで」という時間の猶予を意味)
keep|そのほか
そのほか
引用:「NHKラジオ英会話 2025年7月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
What’s keeping her?
彼女は何に手間取っているのでしょうか?
What kept you from showing up earlier? You said you’d be here by six.
日本語訳: なんで早く来られなかったの?6時には来るって言ってたよね。
解説: “What kept you from ~ing?” は「〜を妨げたのは何?」という定番フレーズで、原因をたずねるときに便利です。”showing up” は「現れる」「姿を見せる」というカジュアルな言い方で、約束や予定の話によく使われます。
A: Sorry, sorry—I had to run back home. I forgot the gift on the kitchen counter.
B: Seriously? Ugh… What kept you from showing up earlier? You said you’d be here by six.
A: I know, I messed up. I didn’t even realize until I was already at the station.
B: Well, dinner’s a little cold now, but hey—I’ll warm it up… and a gift, huh?
A: ごめんごめん、いったん家に戻ることになっちゃってさ。キッチンのカウンターにプレゼント忘れてたんだよ。
B: うそでしょ?…はぁ、なんで早く来られなかったのよ?6時には来るって言ってたじゃん。
A: ほんと、ごめん。駅に着いてからやっと気づいたんだ。
B: まあ、晩ごはんちょっと冷めちゃったけど、温め直すよ…。で、プレゼントって?
- run back: 急いで戻る(”run” は「走る」だけでなく「すばやく移動する」意味もあり、”run back home” は「慌てて家に戻る」という口語的表現)
- forget: 忘れる(基本語だが、”forget the gift on the kitchen counter” のように「場所」まで詳しく言えると表現の幅が広がる)
- ugh: はぁ/うわー(不快・イライラ・あきれなどを表す感嘆音。カジュアルな話し言葉)
- mess up: やらかす/ミスをする(”I messed up”=「ごめん、やっちゃった」くらいの軽めな謝罪表現)
- realize: 気づく(”didn’t even realize until I was at the station” のように、「いつ気づいたか」まで加えることで自然な文になる)
- already: すでに(”was already at the station” で「もう駅にいた」=手遅れ感を出す副詞)
- a little cold: ちょっと冷めた(料理の状態を表す形容詞の使い方としてよく使う)
- but hey: ま、でもさ(会話の雰囲気を切り替えるカジュアルなつなぎ表現)
- warm (something) up: 温め直す(料理や飲み物に対して使う、非常によく登場する句動詞)
- and a gift, huh?: で、プレゼントって?(”huh?” は軽い驚きや確認のニュアンス。会話の落としどころやツッコミとして自然)