ノエリアオリジナルの「Listening Challenge」も掲載中!
昨年度は英作文の出題が3問あったため、ノエリアオリジナル会話例を3本紹介していましたが、今年度は1問にギュッと凝縮!そのぶん、語彙・表現の工夫を詰め込んだ「Listening Challenge」のノエリアオリジナル版をお届けします!Let’s give it a try!
👇こちらはLesson 063のコーナー別リンクです
ラジオ英会話 Lesson063|静的な意味を含む動詞③ — keep
GRAMMAR AND VOCABULARY L063|NoeLia Original Dialog
GRASP THE CONCEPT L063|静的な意味を含む動詞③ — keep|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE L063|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE(ノエリア オリジナル スクリプト)
下記はノエリアオリジナルの解答例です。
ラジオ英会話の『PRACTICAL USAGE』コーナーの状況を参考に、そのフレーズを自然に使ったオリジナル会話例も掲載しています!模範解答とは異なる表現を学びつつ、音声を使ってディクテーションや多聴多読に取り組むことで、英語をさらに身近に楽しく学びましょう。実際の会話で活用できる内容が盛り込まれているので、スピーキングの向上や復習にもぜひご活用ください!
問題:息子がイヌを飼っていいかずっと聞いてくるんだ。彼の決心は本当に固いんだけど、まだ彼にはペットを飼う準備ができていないよ。自分の部屋もほとんど片づけられないんだ。
引用:「NHKラジオ英会話 2025年7月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
My son keeps asking me if he can get a dog. He’s really determined, but he’s not ready to keep a pet yet. He can barely keep his room clean.
My son won’t stop asking if he can have a dog. He’s totally set on it, but I don’t think he’s ready to keep a pet. He can’t even keep his room tidy.
日本語訳: うちの息子、犬飼っていいかってずっとしつこく聞いてくるの。もうその気まんまんなんだけど、まだペットを飼うには早いと思う。だって自分の部屋だってまともに片づけられないんだから。
解説: 模範解答は何度も聞かれて少し困ってはいるものの、落ち着いて冷静に状況を伝えている印象です。一方、ノエリアオリジナルの表現は、しつこさに少しうんざりしている感じがあり、口調にも軽い苛立ちがにじんでいます。丁寧で説明的な模範解答は穏やかな場面に、口語的でリアルなノエリアオリジナルは少し感情が混じるような会話に合います。また、部屋についても、模範解答は「清潔さ」に焦点があり、ノエリアオリジナルは「整理できていないこと」が問題として強調されています。
My son keeps asking me if he can get a dog. He’s really determined, but he’s not ready to keep a pet yet. He can barely keep his room clean.
- keep asking: ずっと〜し続ける(ここでは「何度も聞いてくる」。”keep + 動名詞” で継続動作を表す)
- if he can get a dog: イヌを飼っていいか(”get a dog” は「犬を手に入れる」「飼う」のカジュアルな言い方)
- really determined: 決意が固い(”determined” は意志の強さを表す形容詞)
- not ready to ~: ~する準備ができていない(能力・責任・年齢的に未熟な場合などに使える)
- keep a pet: ペットを飼う(”keep” は「世話をして維持する」という意味)
- can barely ~: ほとんど〜できない(”barely” は「かろうじて」「やっと」の意味)
- keep his room clean: 部屋を清潔に保つ(”keep A B” の説明構文。A=部屋、B=きれいな)
My son won’t stop asking if he can have a dog. He’s totally set on it, but I don’t think he’s ready to keep a pet. He can’t even keep his room tidy.
- won’t stop asking: しつこく聞き続けてくる(”won’t stop ~ing” は「やめようとしない」意志の強さや粘りを表す口語表現)
- if he can have a dog: イヌを飼っていいか(”have a dog” は「飼う」の意味で、”get a dog” よりもやや抽象的・所有に近いニュアンス)
- totally set on it: 完全にその気でいる(”be set on” は「〜をする気満々」「〜に固執している」口語的で感情がこもる)
- I don’t think he’s ready to ~: 〜する準備がまだできていないと思う(控えめながら親の判断を表現)
- can’t even keep his room tidy: 自分の部屋ですら片づけられない(”can’t even” で「〜すらできない」と強調。 “tidy” は「整っている」状態)
Listening Challenge|ノエリアオリジナル問題
ラジオ英会話の金曜恒例「リスニングチャレンジ」を、ノエリア版オリジナルダイアログでお届けします!音声を用意したので、本編と共に、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
クリックすると問題が出ます。
Here’s the question.
Which of the following is true?
A. Lena and Jake often talk about getting a dog.
B. Julia brought up giving a dog to Lena.
C. Tom plans to pick up a beagle next week.
Listen carefully.
Original Dialog|ノエリア会話スクリプト
トムとジュリアがくつろぎながら話しています。話題は、トムの息子ジェイクの“犬を飼いたい熱”と、それに影響されたジュリアの娘レナの最近の変化のようです。
Tom: So, I heard Lena wants to start volunteering at the animal shelter.
Julia: Yeah, she brought that up last night. I think it’s a great idea—she’s always had a soft spot for animals.
Tom: She really has. I was kind of surprised, though. She used to be scared of big dogs when she was little.
Julia: True! But I guess Jake’s obsession with dogs kind of rubbed off on her lately.
Tom: Yeah… speaking of Jake—my son won’t stop asking if he can have a dog. He’s totally set on it, but I don’t think he’s ready to keep a pet. He can’t even keep his room tidy.
Julia: I know. He and Lena are always huddled together making plans. He seems determined, though.
Tom: He is, I’ll give him that. But every time I walk past his door, there’s laundry everywhere and snack wrappers on the desk.
Julia: Maybe it’s his way of showing he wants to grow up. You know, taking care of something besides himself.
Tom: Maybe. I just don’t want to end up walking the dog myself every morning while he’s still asleep.
Julia: Fair. But hey, if he keeps helping the neighbors with their beagle, that might speak louder than words.
Tom: Yeah… if he can keep that up, I might reconsider. Maybe.
トム: で、レナが動物保護施設でボランティアしたいんだって?
ジュリア: うん、昨夜その話してたわ。すごくいい考えよね。あの子、昔から動物に優しかったし。
トム: 本当にな。でもちょっと驚いたよ。小さい頃は大きな犬を怖がってたから。
ジュリア: そうそう!でも最近、ジェイクの犬好きがレナにも伝染したのかもね。
トム: そうかもな…で、ジェイクのことだけど——うちの息子、犬を飼っていいかって、しつこく聞いてくるんだ。もうその気まんまんなんだけど、まだペットを飼うには早いと思う。自分の部屋すらまともに片づけられないんだから。
ジュリア: わかるわよ。レナと2人でよく作戦会議してるもの。本気みたいよ。
トム: 本気なのは認めるよ。でも彼の部屋の前を通るたびに、洗濯物が散乱してるし、机の上にはスナックの袋が山積みさ。
ジュリア: でもさ、それも「成長したい」って気持ちの表れかもよ。自分以外の何かの世話をしてみたいって思ってるんじゃない?
トム: そうかもな。でも結局、毎朝僕が犬の散歩に行く羽目になりそうなんだよな、ジェイクはまだ寝てるうちに。
ジュリア: それはごもっとも。でも、近所のビーグルの散歩を続けて手伝えたら、それが何よりのアピールになるんじゃない?
トム: まあね…ちゃんと続けられるなら、考え直してもいいかもな。たぶん。
- start volunteering: ボランティアを始める(”start” に動詞のing形を続けて「〜し始める」。英語でよく使う行動の始まりの表現)
- animal shelter: 動物保護施設(”shelter” は「避難所、保護施設」。災害や保護が必要な対象によく使われる)
- bring up: 話題にする/持ち出す(会話で「〜という話を出す」「〜を持ち出す」時によく使う句動詞)
- have a soft spot for ~: 〜に目がない/〜に弱い(直訳は「〜に対して柔らかい場所を持っている」。”soft spot” は比喩的に「心がほだされる弱点」「特別な愛情を感じる部分」を意味し、特定の人や物に対して好意的で甘くなってしまう様子を表します)
- used to be scared of ~: 以前は〜を怖がっていた(”used to” は「かつて〜だった」。”be scared of” は「〜を怖がる」)
- rub off on ~: (性格や習慣が)〜に移る/影響を与える(”rub” のコアイメージは「こする・摩擦する」ことで、接触によって何かが他に移動・伝染するようなイメージ。”rub off on someone” は、ある人の性格・態度・好みなどが、そばにいる他の人に自然と影響を与える、という意味で使われる)
- huddle together: 身を寄せ合う/(会話・作戦を)こそこそ相談する(ここでは「内緒話」「作戦会議」のようなニュアンス)
- make plans: 計画を立てる(直訳だが会話では非常に頻出。将来の予定や作戦を立てるときによく使う)
- I’ll give him that: それは認めるよ(直訳は「それは彼に与えよう」だが、「そこは認める」と譲歩する言い回し)
- every time I ~: 毎回〜するたびに(定型的な接続句。過去でも現在でも使える)
- be scattered: 散らばっている/ばらまかれている(”scatter” は種や物を一面に放り出すようにあちこちに分散させる動作を表し、そこから「物が無秩序にあちこちに広がっている状態」を意味する。”be scattered” はその受け身形で、「散らかった状態になっている」ことを表現する。)
- snack wrappers: お菓子の袋(”wrapper” は「包装紙」。会話ではよく “candy wrappers” や “gum wrappers” とも)
- maybe it’s (his) way of ~ing: それは(彼なりの)〜の仕方かも(”way of doing” は「〜の方法・スタイル」。ここでは「気持ちを表す手段」として使われる)
- besides (oneself): 自分以外の(”besides” は「〜に加えて」だが、ここでは「自分の世話以外」の意味で対比的に使われている)
- end up ~ing: 最終的に〜する羽目になる(望ましくない結果によく使われる。自然な口語)
- while (someone is) still asleep: 〜がまだ寝ている間に(”while” は「〜の間」、”still” は「まだ」、”asleep” は状態を表す形容詞)
- Fair.: まあ、そりゃそうね(「それも一理ある」「わかるよ」といった軽い同意の一言。会話でよく出る)
- speak louder than words: 言葉よりも行動がものを言う(”Actions speak louder than words” の省略形で、態度や行動の重要性を強調)
- reconsider: 考え直す(”consider” の再帰的形で、「再検討する」「再び考える」)
Answer & 解説|ノエリアオリジナル問題の答え
Here’s the question.
Which of the following is true?
A. Lena and Jake often talk about getting a dog.
B. Julia brought up giving a dog to Lena.
C. Tom plans to pick up a beagle next week.
クリックすると答えが出ます。
A. Lena and Jake often talk about getting a dog.
A. Lena and Jake often talk about getting a dog.(レナとジェイクはよく犬を飼う話をしている)
会話の中でJuliaが「He and Lena are always huddled together making plans(いつもレナと作戦会議してる)」と述べており、ここでのhuddle together(寄り合って相談する)は「頻繁に話し合っている」様子を表します。また、Tomの「He seems determined(やる気は本物みたい)」という発言も、犬を飼うことについてよく話し合っていることを裏付けています。したがって、この選択肢が正解です。
B. Julia brought up giving a dog to Lena.(ジュリアがレナに犬をあげる話を持ち出した)
“brought up” は「話題にする」という意味の句動詞で、会話内にも “She brought that up last night” という表現が登場します。しかしこれはLena自身がボランティアについて話題に出したという意味であり、Juliaが犬をプレゼントしようと提案したわけではありません。そのため、この選択肢は不正解です。
C. Tom plans to pick up a beagle next week.(トムは来週ビーグルを迎えるつもりでいる)
“pick up” はここでは「迎えに行く、買いに行く」という意味で使われていますが、Tomは「I just don’t want to end up walking the dog myself every morning while he’s still asleep」と発言しており、実際に犬を迎えるつもりはないことがわかります。ビーグルについても、Jakeが近所の犬の世話をしているという話題であり、Tomが飼う計画をしているわけではありません。したがって、この選択肢も不正解です。
キーワードの正確な聞き取り
- huddled together: 「寄り合って相談している」という表現で、二人がよく話し合っていることを示す重要なキーワード。
- making plans: 「計画を立てている」ことを明確に伝えるフレーズで、選択肢Aの根拠となる。
- brought that up: 「話題に出した」ことを示す句動詞で、選択肢Bのひっかけに関連する。
- pick up: 「買う・迎える」の意味だが、実際にはTomが犬を迎える気がないことと矛盾するため選択肢Cは誤り。
会話のテーマを理解すること
この会話では、トムとジュリアがそれぞれの子どもであるジェイクとレナについて話しており、犬を飼いたいというジェイクの熱意と、それに影響されているレナの様子を中心に展開しています。犬をめぐる子どもたちの会話や行動を通じて、親たちが現実的な視点で話し合っているのが印象的です。選択肢を正確に判断するには、それぞれの発言の意図と、実際に何が「話されたか」「話されていないか」に注目する必要があります。