ノエリアオリジナルの「Listening Challenge」も掲載中!
昨年度は英作文の出題が3問あったため、ノエリアオリジナル会話例を3本紹介していましたが、今年度は1問にギュッと凝縮!そのぶん、語彙・表現の工夫を詰め込んだ「Listening Challenge」のノエリアオリジナル版をお届けします!Let’s give it a try!
👇こちらはLesson 066のコーナー別リンクです
ラジオ英会話 Lesson066|静的な意味を含む動詞⑤ ー have の基本
GRAMMAR AND VOCABULARY L066|NoeLia Original Dialog
GRASP THE CONCEPT L066|静的な意味を含む動詞⑤ ー have の基本|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE L066|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE(ノエリア オリジナル スクリプト)
下記はノエリアオリジナルの解答例です。
ラジオ英会話の『PRACTICAL USAGE』コーナーの状況を参考に、そのフレーズを自然に使ったオリジナル会話例も掲載しています!模範解答とは異なる表現を学びつつ、音声を使ってディクテーションや多聴多読に取り組むことで、英語をさらに身近に楽しく学びましょう。実際の会話で活用できる内容が盛り込まれているので、スピーキングの向上や復習にもぜひご活用ください!
問題:転勤ですって?この決定に、私に発言権はあるんですか?私にはここでの生活があるんです。家だってある。私に選択肢はないって言っているんですか?
引用:「NHKラジオ英会話 2025年7月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
I’m being transferred? Do I have a say in this decision? I’ve got a life here. I have a house. Are you saying I have no choice?
So I’m being relocated? Did anyone think to ask me? I have my whole life here. I have a home. Don’t I have any say in this at all?
日本語訳: え、私が異動になるの?誰か私の意見聞こうとした?こっちには生活があるんだよ?家だってあるのに。私には何の発言権もないの?
解説: 模範解答は、落ち着いて事実確認をしながら抗議する丁寧な印象があります。対してノエリアオリジナルの表現は、突然の通達に対する驚きや不満がそのまま言葉に出ているような、感情的で率直な言い回しです。どちらも自然ですが、丁寧に状況を整理して話したい場面では模範解答が合い、理不尽さをそのままぶつけたい場面ではオリジナルの方がしっくりきます。
I’m being transferred? Do I have a say in this decision? I’ve got a life here. I have a house. Are you saying I have no choice?
- be transferred: 転勤になる(受け身で「人事異動される」ことを表す)
- have a say (in…): 意見を言う権利がある(”say” は「発言」の意味で、自分の考えを通す権利があることを表す)
- I’ve got ~: ~を持っている(”have got” は “have” のカジュアルな強調形)
- a life: 生活、人生(ここでは「現在築いている生活」の意)
- a house: 家(所有している住居の意味)
- Are you saying ~?: ~だと言いたいの?(相手の言っていることを確認・反論するための強調表現)
- have no choice: 選択肢がない(”choice” を “have” で受けることで「選ぶ余地がない」ことを表す)
So I’m being relocated? Did anyone think to ask me? I have my whole life here. I have a home. Don’t I have any say in this at all?
- be relocated: 異動させられる(”be transferred” よりも広義で、物理的な「移動」の意味も含む。会社や部署による意図的な「配置換え」のニュアンス)
- think to do something: ~しようと考える(”think to ask me” は「私に聞こうと考える」ということで、相談すらされなかった不満を表す)
- my whole life: 私のすべての生活(”a life” よりも強く、家だけでなく仕事、人間関係、ルーティン全体を指す)
- a home: 家(”house” よりも感情がこもった言葉で、「住まい」+「帰属意識」まで含む)
- have any say: 発言権がある(”a say” より “any say” にすることで「少しでも意見する余地すらあるのか?」という強いニュアンスを出している)
Listening Challenge|ノエリアオリジナル問題
ラジオ英会話の金曜恒例「リスニングチャレンジ」を、ノエリア版オリジナルダイアログでお届けします!音声を用意したので、本編と共に、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
クリックすると問題が出ます。
Here’s the question.
Where is Chloe being sent for work?
A. To the headquarters overseas.
B. To a local client’s branch.
C. To a regional branch.
Let’s listen.
Original Dialog|ノエリア会話スクリプト
ランチの席で、クロエがリアムに突然の異動を知らされたことを打ち明けます。納得のいかない決定に、リアムも驚いているようです。
Liam: You’re not eating much. Something on your mind?
Chloe: Yeah… I just got an email from HR this morning. They’re moving me to the regional office.
Liam: Are you serious? They just dropped that on you without even asking?
Chloe: Pretty much. And they expect me to start next month.
Liam: Did you know this was even a possibility?
Chloe: No. That’s what makes it worse—I had no idea it was coming.
Liam: That’s messed up. Did they even ask if you were okay with it?
Chloe: Nope. Not even a heads-up.
Liam: So you’re just supposed to go without any say in it?
Chloe: I mean, they just expect me to drop everything and move? So I’m being relocated? Did anyone think to ask me? I have my whole life here. I have a home. Don’t I have any say in this at all?
Liam: Honestly, I don’t blame you for being upset.
リアム: あんまり食べてないけど、何かあった?
クロエ: うん…今朝、人事からメールが来たの。地方オフィスに異動だって。
リアム: マジで?そんなの、何の相談もなしに突然言ってきたの?
クロエ: そう。しかも来月から始めろって。
リアム: そんな話、前から知ってたの?
クロエ: ううん。それが一番ショックだった。まったく予兆なし。
リアム: ひどいな。それ、本人の意見とか聞かれなかったの?
クロエ: ううん、何の相談もなかったよ。
リアム: じゃあもう、問答無用で行けってこと?
クロエ: ていうか、全部捨てて引っ越せって本気で思ってるの?私が異動?誰か私の意見聞いた?こっちには生活があるのに。家もある。私には何の発言権もないの?
リアム: それは怒って当然だよ、クロエ。
- not eating much: あまり食べていない(”not much” は数量を抑えた表現で、”You’re not eating much.” は心配や気遣いを込めた定番フレーズ)
- something on your mind: 何か気になることでもあるの?(”on your mind” は「考えの中にある」状態を表し、気遣いや察しの文脈でよく使われる)
- HR: 人事部(”Human Resources” の略。会社の部署として頻出)
- moving me to: 私を〜に異動させる(”move” は物理的移動以外にも「配置換え」や「転勤」の意味でよく使われる)
- drop (something) on someone: (予告なく)〜を人に伝える・押し付ける(”drop” は突然投げかけるイメージ。カジュアルな言い回し)
- expect me to: 私に〜するよう求める(”expect 人 to ~” は「〜して当然と見なす」含みがあり、強制力がある)
- start next month: 来月から始める(未来の予定を語る基本表現)
- That’s what makes it worse: それが事態を余計ひどくしてる(”That’s what ~” 構文は感情の強調によく使われる)
- That’s messed up: それはひどい/ありえない(”messed up” は「めちゃくちゃな」状態や不当な扱いを表すスラング調表現)
- ask if you were okay with it: それについて納得してるか聞く(”be okay with ~” は「〜に納得/同意できる」のカジュアル表現)
- Not even a heads-up: 事前の知らせすらなかった(”heads-up” は「前もっての注意・警告」。ビジネス・日常どちらでも使われる)
- without any say in it: 意見を言う余地もなく(”have a say” は「発言権がある」のイディオム)
- drop everything: 全てを放り出す(”drop everything and ~” で「今していることを全部止めて〜する」の意味。強い表現)
- I don’t blame you: 君が怒るのも無理はない(共感・理解を示すときの定番フレーズ)
- for being upset: 怒っていることに対して(”upset” は感情的に動揺した状態。「怒り」や「不安」を含む広い意味)
Answer & 解説|ノエリアオリジナル問題の答え
Here’s the question.
Where is Chloe being sent for work?
A. To the headquarters overseas.
B. To a local client’s branch.
C. To a regional branch.
クリックすると答えが出ます。
C. To a regional branch.
A. To the headquarters overseas.(本社・海外)
Chloeは海外に送られるとは一言も言っていません。この選択肢は“headquarters”(本社)と“overseas”(海外)という言葉で誤解を誘う構成です。“headquarters”は「本社」、”overseas”は「海外に」という意味ですが、ダイアログでは「regional office(地域支社)」に送られると明言されているため、この選択肢は不正解です。
B. To a local client’s branch.(地元の取引先の支店)
この選択肢は“local”(地元の)や“branch”(支店)など、よく聞こえる単語を含んでいますが、”client”(取引先)という語によって意味が変わります。Chloeが移動するのは社内の異動であり、顧客先ではありません。よってこの選択肢は不正解です。
C. To a regional branch.(地域支社に)
“regional office”という表現がダイアログ内に登場します。”regional”は「地域の」、”branch”は”office”と同様「支社・拠点」という意味を持つため、正確な言い換えになっています。構造も簡潔で自然な表現であるため、この選択肢が正解です。
キーワードの正確な聞き取り
- regional office: Chloeが異動になる場所の正確な表現。これを聞き逃さず意味を取れるかがカギ。
- HR: 配属を決めた人事部を表す単語。職場関連の話であるとわかる。
- start next month: 異動が決定事項であることを補強する時間表現。
- email from HR: 急な通知であったことが分かる重要な導入文。
会話のテーマを理解すること
この会話は、Chloeが人事部からの突然の通知に戸惑いを感じている状況を描いています。本人の意思にかかわらず異動が決定されたことに対し、Liamが共感を示している点が会話の主軸です。“regional office”という具体的な異動先の情報が与えられることで、働く場所に関する理解が問われる内容になっています。よって、移動先の種類(どこへ)に注目して聞き取ることが重要です。