ノエリアオリジナルの「Listening Challenge」も掲載中!
昨年度は英作文の出題が3問あったため、ノエリアオリジナル会話例を3本紹介していましたが、今年度は1問にギュッと凝縮!そのぶん、語彙・表現の工夫を詰め込んだ「Listening Challenge」のノエリアオリジナル版をお届けします!Let’s give it a try!
👇こちらはLesson 071のコーナー別リンクです
ラジオ英会話 Lesson071|移動を表す動詞② ー goの「進む」
GRAMMAR AND VOCABULARY L071|NoeLia Original Dialog
GRASP THE CONCEPT L071|移動を表す動詞② ー goの「進む」|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE L071|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE(ノエリア オリジナル スクリプト)
下記はノエリアオリジナルの解答例です。
ラジオ英会話の『PRACTICAL USAGE』コーナーの状況を参考に、そのフレーズを自然に使ったオリジナル会話例も掲載しています!模範解答とは異なる表現を学びつつ、音声を使ってディクテーションや多聴多読に取り組むことで、英語をさらに身近に楽しく学びましょう。実際の会話で活用できる内容が盛り込まれているので、スピーキングの向上や復習にもぜひご活用ください!
問題:デイビット、プロジェクトの進捗はどう?覚えておいてほしいんだけど、この件に関しては固定観念にとらわれずに考えても大丈夫。君には完全な創造的自由があります。何でもありだよ。
引用:「NHKラジオ英会話 2025年7月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
How’s your project going, David? Remember, it’s OK to think outside the box on this. You have total creative freedom. Anything goes.
How’s everything going with the project, David? Just keep in mind—you’re free to let your ideas go wherever they take you. Don’t hold back.
日本語訳: デイビット、プロジェクトの調子はどう?覚えておいてほしいんだけど、アイデアは思いつくままにどんどん出していいからね。ためらわなくていいよ。
解説: 模範解答は「自由に何でも試していい」というルールのゆるさを明確に伝える言い方で、制限のない状況をわかりやすく示しています。一方、ノエリアの解答は「自分のアイデアを自由に広げていくこと」に焦点を当てていて、発想の柔軟さや主体性を尊重する場面に合います。前者はルールや方針の説明に向き、後者はクリエイティブな姿勢を後押ししたいときにぴったりです。どちらも相手に安心感を与える表現ですが、伝える側の意図によって使い分けができます。
How’s your project going, David? Remember, it’s OK to think outside the box on this. You have total creative freedom. Anything goes.
- How’s ~ going: 〜の進捗はどう?(進行状況を尋ねる定番の口語表現)
- Remember: 覚えておいて(相手の注意を促すやわらかい命令)
- think outside the box: 固定観念にとらわれずに考える(直訳すると「箱の外で考える」、常識や枠を越えた自由な発想を意味するイディオム)
- total creative freedom: 完全な創造の自由(制限がなく、自分の発想で自由にできるという意味)
- Anything goes: 何でもアリ(「何をしてもOK」という柔軟さを表すイディオム)
How’s everything going with the project, David? Just keep in mind—you’re free to let your ideas go wherever they take you. Don’t hold back.
- How’s everything going with ~: ~の状況はどう?(”everything going with” はやや丁寧で包括的な聞き方)
- keep in mind: 忘れないでね(”remember” よりも柔らかく、注意を促す定番フレーズ)
- let your ideas go wherever they take you: 発想を自由に広げる(アイデアが導くままに進ませる、という抽象的で詩的な表現)
- Don’t hold back: 遠慮しないで(自信を持って行動していいという後押し)
Listening Challenge|ノエリアオリジナル問題
ラジオ英会話の金曜恒例「リスニングチャレンジ」を、ノエリア版オリジナルダイアログでお届けします!音声を用意したので、本編と共に、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
クリックすると問題が出ます。
Here’s the question.
Did David do anything on Sunday morning?
A. No, he stayed in bed and barely did a thing.
B. Yes, he helped someone get going.
C. No, he got moving early to buy music gear.
Let’s listen.
Original Dialog|ノエリア会話スクリプト
レナとデイビッドが職場でコーヒーブレイク中に話しています。バンド好きなデイビッドが週末に行ったライブが話題になり、その後レナはプロジェクトの進捗についても気遣っているようです。
Lena: So, how was the concert on Saturday? You were so excited about it all week.
David: Oh man, it was incredible. The energy, the crowd, everything just clicked. I didn’t want it to end.
Lena: That good, huh? I saw some clips online—looked wild. You totally disappeared the next day, though.
David: Yeah, I crashed hard. Slept in, skipped breakfast, barely moved. Worth it, though.
Lena: I don’t blame you. But hey, switching gears—How’s everything going with the project, David? Just keep in mind—you’re free to let your ideas go wherever they take you. Don’t hold back.
David: Thanks for saying that. I’ve been playing it pretty safe, honestly. Maybe I need to just let go a bit and see what happens.
Lena: Exactly. Sometimes the best stuff comes when you stop trying so hard to control the outcome.
David: You’re right. I’ll try leaning into that this week—see where it goes.
レナ: で、土曜のライブどうだった?あんなに楽しみにしてたもんね。
デイビッド: いやー、すごかったよ、本当に。あの熱気、観客、全部がカチッとはまった感じ。終わってほしくなかったな。
レナ: そんなに?ネットでちょっと動画見たけど、めっちゃ盛り上がってたね。てか、翌日完全に音信不通だったじゃん。
デイビッド: ああ、ぶっ倒れてた(笑)。寝坊して、朝ごはんも食べずに、ほとんど動けなかった。でも、それだけの価値はあったよ。
レナ: わかるよ。で、話変わるけどさ——デイビッド、プロジェクトの方はどう?あのね、自由にアイデアを広げていっていいんだよ。遠慮しないでね。
デイビッド: 言ってくれてありがとう。正直、ちょっと無難にやりすぎてたかも。少し肩の力抜いて、流れに任せてみるのもありだね。
レナ: そうそう。あんまり結果をコントロールしようとしすぎない時の方が、意外といいの出たりするよ。
デイビッド: だね。今週はちょっとそれ意識してやってみるよ。どうなるか試してみる。
- incredible: すごかった/信じられないほど良かった(”unbelievable”よりポジティブな驚きを含む口語表現)
- the energy, the crowd, everything just clicked: 熱気、観客、すべてがかみ合った(”click” は「ぴったり合う・うまくいく」という比喩的な動詞)
- I didn’t want it to end: 終わってほしくなかった(その体験がとても楽しかったと強調する自然な言い回し)
- looked wild: めちゃくちゃ盛り上がってたように見えた(”wild” は興奮・盛り上がり・熱狂を表すポジティブな形容詞)
- you totally disappeared: 完全に音信不通だった(”disappear” を比喩的に使って「連絡が途絶えた」ことを表すカジュアルな言い回し)
- crashed hard: 完全にダウンした(”crash” は口語で「倒れるように寝る・力尽きる」など、疲れ切った状態を表す)
- slept in: 朝寝坊した(”sleep in” は休日などによく使われる「ゆっくり寝た・遅くまで寝た」という意味)
- barely moved: ほとんど動かなかった(”barely” は「かろうじて・ほとんど〜しなかった」の強調語)
- switching gears: 話を切り替えるね(直訳は「ギアを変える」。話題転換の自然なフレーズ)
- playing it safe: 無難にやる(「失敗しないように無難な選択をする」という意味の定番フレーズ)
- let go: 力を抜く/任せてみる(比喩的に「執着を捨てる・コントロールしない」意味合い)
- stop trying so hard to control the outcome: 結果をコントロールしようと頑張りすぎない(”outcome” は「結果」。ここでは「流れに任せる姿勢」を勧める文脈)
- lean into: 意識的に取り組む/受け入れてみる(”lean into” は「寄りかかる」から転じて、姿勢や取り組みの変化を表すポジティブな動詞)
- see where it goes: どうなるか様子を見てみる(”go” の方向性や展開を自然に伝える表現)
Answer & 解説|ノエリアオリジナル問題の答え
Here’s the question.
Did David do anything on Sunday morning?
A. No, he stayed in bed and barely did a thing.
B. Yes, he helped someone get going.
C. No, he got moving early to buy music gear.
クリックすると答えが出ます。
A. No, he stayed in bed and barely did a thing.
A. No, he stayed in bed and barely did a thing.(いいえ、ベッドにこもってほとんど何もしなかった)
Davidは「crashed hard(ぐったり疲れた)」「slept in(朝寝坊した)」「skipped breakfast(朝ごはん抜いた)」「barely moved(ほとんど動かなかった)」と語っており、この選択肢の内容にぴったり当てはまります。”barely did a thing” は “barely moved” を別の自然な言い回しに変えた表現です。このため、この選択肢が正解です。
B. Yes, he helped someone get going.(はい、誰かの支度を手伝っていた)
Davidは日曜の朝、誰かを手伝ったり行動を始める助けをしたとは一切述べていません。”get going” は「行動を始める」「出発する」といった意味を持つ句動詞ですが、会話の内容とは合致しません。したがって、この選択肢は不正解です。
C. No, he got moving early to buy music gear.(いいえ、音楽機材を買いに朝早く動いていた)
Davidは「音楽機材(music gear)」の話も「朝早く起きた(got moving early)」という内容も一切言っていません。むしろ、朝遅くまで寝ていたと明言しています。”got moving” は「動き出す」という意味ですが、ここでは逆のことが語られており、この選択肢も不正解です。
キーワードの正確な聞き取り
- crashed hard: 非常に疲れてぐったりした様子を示す口語表現で、「そのまま動けなくなった」印象を強調
- slept in: 朝寝坊した、遅くまで寝たことを意味する句動詞
- skipped breakfast: 朝食を抜いた、という具体的な行動
- barely moved: ほとんど動かなかった。ここでの”barely”は「かろうじて」という否定に近い強い意味合い
会話のテーマを理解すること
この会話は、レナが土曜のライブについてデイビッドに感想を聞くことから始まり、その翌日である日曜の朝をどう過ごしたかの話題へと自然につながっています。デイビッドはライブ後にエネルギーを使い果たし、翌朝はほとんど何もせずに休んでいた様子が描写されており、「活動していない」ことがポイントになります。選択肢を聞き分けるには、「何をしたか」ではなく、「何もしなかった」という情報に注目することが重要です。