ノエリアオリジナルの「Listening Challenge」も掲載中!
昨年度は英作文の出題が3問あったため、ノエリアオリジナル会話例を3本紹介していましたが、今年度は1問にギュッと凝縮!そのぶん、語彙・表現の工夫を詰め込んだ「Listening Challenge」のノエリアオリジナル版をお届けします!Let’s give it a try!
👇こちらはLesson 072のコーナー別リンクです
ラジオ英会話 Lesson072|移動を表す動詞③ ー come
GRAMMAR AND VOCABULARY L072|NoeLia Original Dialog
GRASP THE CONCEPT L072|移動を表す動詞③ ー come|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE L072|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE(ノエリア オリジナル スクリプト)
下記はノエリアオリジナルの解答例です。
ラジオ英会話の『PRACTICAL USAGE』コーナーの状況を参考に、そのフレーズを自然に使ったオリジナル会話例も掲載しています!模範解答とは異なる表現を学びつつ、音声を使ってディクテーションや多聴多読に取り組むことで、英語をさらに身近に楽しく学びましょう。実際の会話で活用できる内容が盛り込まれているので、スピーキングの向上や復習にもぜひご活用ください!
問題:皆さん、発表があります。これは、衝撃を受ける方もいらっしゃるかもしれません。安堵される方もいるかもしれません。いずれにせよ、私は辞任するときが来ました。
引用:「NHKラジオ英会話 2025年7月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
Everyone, I have an announcement. This may come as a shock to some. For others, it may come as a relief. Regardless, the time has come for me to resign.
I have something to share with you all. This news might come as unexpected to some, and a welcome change to others. But one thing’s clear—the time has come, and I’m stepping down.
日本語訳: 皆さんにお伝えしたいことがあります。この知らせは、ある人には予想外のことかもしれませんし、ある人には歓迎すべき変化かもしれません。でも一つだけはっきりしているのは――私はこの役職を退く時が来た、ということです。
解説: 模範解答の英文は、聞き手の感情に直接訴えるストレートな表現で、「衝撃」「安堵」などの心の反応を明確に言葉にするスタイルです。個人的な場面や、感情を素直に伝えたいスピーチに適しています。一方でノエリア版は、聞き手との距離感を少し保ちながら、内容を穏やかに伝えるトーンが特徴です。「unexpected」や「a welcome change」など、相手の受け止め方に配慮した柔らかい表現が多く、職場や公的な場面などでの使用に適しています。
Everyone, I have an announcement. This may come as a shock to some. For others, it may come as a relief. Regardless, the time has come for me to resign.
- announcement: 発表(公式な知らせや告知を意味し、職場・式典・ニュースなどフォーマルな場面で使われる)
- come as a shock: 衝撃として受け止められる(come は「到来する」、shock は「衝撃」。あわせて「衝撃的な知らせとしてやってくる」、つまり「ショックを受ける」状況にぴったりの表現)
- come as a relief: 安堵として受け止められる(relief は「安心・救い」。気がかりだったことが解消されるときに用いられ、”shock” との対比が効いている)
- regardless: いずれにせよ(直前の文を受けて、その影響を受けずに話を進めるための転換語。文頭に使うと、丁寧かつ話の切り替えがスムーズになる)
- the time has come for me to ~: ~する時が来た(“has come” は完了形で「ついに来た」の意味合いがあり、長く考えた末の決断などに使うと自然)
- resign: 辞任する(フォーマルな動詞で、職や役職を正式に辞めるという意味を持つ。公的な場でよく使われる)
I have something to share with you all. This news might come as unexpected to some, and a welcome change to others. But one thing’s clear—the time has come, and I’m stepping down.
- something to share: お伝えしたいこと(“announcement” より柔らかく、聞き手との距離を近づける言い回し。個人的なトーンやカジュアルな場面でより自然)
- come as unexpected: 予想外に受け止められる(“shock” よりも穏やかな表現で、驚きはあるが否定的なニュアンスを避けたい場面で使いやすい)
- a welcome change: 歓迎される変化(“relief” が感情的な「ホッとする」に焦点を当てるのに対し、こちらは変化自体が前向きで良いことであると伝える)
- one thing’s clear: 一つだけ確かなこと(“regardless” のように話を切り替える機能を持つが、より断言的で聞き手の注意を引きやすい。印象を残す言い回し)
- I’m stepping down: 私は辞任します(“resign” より口語的で自然な響き。人前で話すときや、感情を込めた表現で使われやすく、やや親しみのある印象を与える)
Listening Challenge|ノエリアオリジナル問題
ラジオ英会話の金曜恒例「リスニングチャレンジ」を、ノエリア版オリジナルダイアログでお届けします!音声を用意したので、本編と共に、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
クリックすると問題が出ます。
Here’s the question.
Which of the following is true?
A. Emma plans to step down next.
B. Liam is planning to move away.
C. Emma praises Liam’s leadership.
Let’s listen.
Original Dialog|ノエリア会話スクリプト
チームミーティングの終わりに、リーダーのリアムが一言あるようです。エマが進行を務めています。
Emma: Okay, before we wrap up today, Liam mentioned he has something he’d like to say.
Liam: Uh, yeah—thanks, Emma. This won’t take long, but, um, it does mean a lot to me.
Emma: Of course. Take your time—we’re listening.
Liam: So… I have something to share with you all. This news might come as unexpected to some, and a welcome change to others. But one thing’s clear—the time has come, and I’m stepping down.
Emma: Thanks for saying it so clearly, Liam. I know that wasn’t easy. You’ve led this team with heart from day one.
Liam: Thanks. It hasn’t been an easy decision, but… I think it’s the right time.
Emma: We’ll miss you—but I know you’re not going far. And hey, you better still come to the team lunches.
エマ: じゃあ今日の締めに入る前に…リアムがみんなに伝えたいことがあるって言ってたので。
リアム: えっと、うん…ありがとうエマ。そんなに長くはならないと思うけど、僕にとっては大事な話で…。
エマ: もちろん。ゆっくりでいいよ。みんなちゃんと聞いてるから。
リアム: それじゃ…皆さんにお伝えしたいことがあります。この知らせは、ある人には予想外かもしれませんし、ある人には歓迎すべき変化かもしれません。でも、一つだけ確かなのは――私がこの役職を退く時が来た、ということです。
エマ: はっきりと言ってくれてありがとう、リアム。簡単なことじゃなかったよね。あなたは最初からずっと、心を込めてこのチームを引っ張ってくれた。
リアム: ありがとう。簡単な決断じゃなかったけど…今がその時かなって思ったんだ。
エマ: 寂しくなるけど…でも、そんなに遠くに行くわけじゃないもんね。それに、チームランチにはちゃんと来てよね!
- wrap up: 終える/締めくくる(元は「包む」という意味だが、会議やイベントの最後を締める時の決まり文句としてよく使われる)
- mentioned: 〜と言っていた/話に出した(”mention” は「軽く言及する」という意味で、会話の流れで誰かが言ったことを引き合いに出す時によく使う)
- something (one) would like to say: 言いたいこと(丁寧な言い方。直訳すると「〜が言いたいと思っていること」で、聞き手に配慮した言い回し)
- mean a lot to (someone): (人にとって)とても大事である(”mean” は「意味する」よりも「価値がある」「心に響く」といったニュアンスで使われることが多い)
- take your time: ゆっくりでいいよ(相手のペースを尊重する定番のフレーズ。優しい印象を与える)
- we’re listening: 聞いてるよ/ちゃんと聞いてるよ(”listen” に進行形を使うことで、注意を向けていることを強調。会議や発表の場でよく使われる)
- saying it clearly: はっきり言うこと(”say clearly” で「ごまかさずに明確に言う」という意味。対話では誠実さを評価する言い方)
- from day one: 最初の日から/最初からずっと(”day one” は「最初の瞬間」を意味し、努力や一貫性を称える時によく使われる)
- hasn’t been an easy decision: 簡単な決断ではなかった(定番の言い回しで、重大な決断を伝える際に多く使われる)
- you’re not going far: 遠くへ行くわけじゃないでしょ(職場を離れても物理的には近くにいることや、関係が切れないことを示す親しみの表現)
- you better still come: 絶対来てよ(”you better” は「〜しないとだめだよ」と軽くプレッシャーをかける口語。親しい相手との冗談めいた会話でよく使われる)
- team lunches: チームランチ/チームでの昼食(職場文化の一部を表す定番語。定期的なランチ会などを意味する)
Answer & 解説|ノエリアオリジナル問題の答え
Here’s the question.
Which of the following is true?
A. Emma plans to step down next.
B. Liam is planning to move away.
C. Emma praises Liam’s leadership.
クリックすると答えが出ます。
C. Emma praises Liam’s leadership.
A. Emma plans to step down next.(エマが次に辞任する予定である)
Emma は自分の進退については一切話しておらず、Liam の決断を受け止め、励ましているだけです。step down(辞任する)の主語が Emma になっている点で、会話の事実とは異なります。したがって、この選択肢は不正解です。
B. Liam is planning to move away.(リアムは引っ越すつもりである)
Liam が引っ越すとは言っていません。Emma が「遠くへは行かないよね」と言っており、それに Liam も否定していません。move away(引っ越す・離れる)は内容と反するため、この選択肢は不正解です。
C. Emma praises Liam’s leadership.(エマはリアムのリーダーシップを称えている)
Emma は Liam に対し「初日からハートでチームを率いてくれた」と感謝の言葉を述べています。これは彼の leadership(リーダーシップ)を認めて褒めている発言です。praise(称賛する)は「良い働きや姿勢を言葉で評価する」ことを意味し、ここでは自然な使い方です。したがって、この選択肢が正解です。
キーワードの正確な聞き取り
- led this team with heart: Emma が Liam のリーダーシップを称えている表現。「チームを心で導いた」という表現に、深い感謝と賞賛の気持ちがこもっている。
- We’ll miss you—but I know you’re not going far: Liam が遠くには行かないことを示している発言で、「引っ越す」という内容を否定している。
- stepping down: Liam が辞任を表明するキーフレーズ。Emma はこれに共感や理解を示しているだけで、自分の進退については触れていない。
会話のテーマを理解すること
この会話は、Liam が自らの辞任をチームに伝える場面です。Emma は彼のこれまでの貢献をねぎらい、個人的なつながりを残しつつ送り出そうとしています。テーマは「別れ」ですが、ネガティブではなく、感謝や敬意に満ちた温かいやりとりです。会話の中で誰がどのような立場で何を述べているかを整理して聞くことが重要です。