ノエリアオリジナルの「Listening Challenge」も掲載中!
昨年度は英作文の出題が3問あったため、ノエリアオリジナル会話例を3本紹介していましたが、今年度は1問にギュッと凝縮!そのぶん、語彙・表現の工夫を詰め込んだ「Listening Challenge」のノエリアオリジナル版をお届けします!Let’s give it a try!
👇こちらはLesson 073のコーナー別リンクです
ラジオ英会話 Lesson073|移動を表す動詞 ④ ー goの方向・comeの方向
GRAMMAR AND VOCABULARY L073|NoeLia Original Dialog
GRASP THE CONCEPT L073|移動を表す動詞 ④ ー goの方向・comeの方向|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE L073|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE(ノエリア オリジナル スクリプト)
下記はノエリアオリジナルの解答例です。
ラジオ英会話の『PRACTICAL USAGE』コーナーの状況を参考に、そのフレーズを自然に使ったオリジナル会話例も掲載しています!模範解答とは異なる表現を学びつつ、音声を使ってディクテーションや多聴多読に取り組むことで、英語をさらに身近に楽しく学びましょう。実際の会話で活用できる内容が盛り込まれているので、スピーキングの向上や復習にもぜひご活用ください!
問題:私には、いつ私たちの関係が悪くなってしまったのか、どうしてそうなったのか、よくわかりません。でも、今の時点では、私たちは別々の道を歩むのが最善だと思います。気を悪くしないでくださいね?
引用:「NHKラジオ英会話 2025年7月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
I’m not sure when things went bad between us, or how. But at this point, I think it’s best we go our separate ways. No hard feelings?
I can’t tell exactly when things started to go bad, or why. But I feel like we’ve come to a point where it makes sense to go our separate ways. I hope you’re not upset.
日本語訳: いつから私たちの関係がおかしくなったのか、どうしてなのか、正直よくわかりません。でも、今はたぶん、お互い別の道を進んだほうが自然だと思うんです。気を悪くしないでね。
解説: 模範解答は、状況を淡々と伝えるスタイルで、割り切った印象があります。言葉数も少なめで、感情を抑えつつ事実を整理する場面に向いています。対してノエリアオリジナルの解答は、関係が変化していった過程に少し思いを馳せるような柔らかさがあります。結論に至る流れが自然で、相手への気遣いもやや丁寧です。より個人的で繊細な話し合いの場面や、時間をかけて話すような別れの場面に向いています。どちらも冷静な語り口ですが、話す人の性格や相手との関係性によって選ぶとよい表現です。
I’m not sure when things went bad between us, or how. But at this point, I think it’s best we go our separate ways. No hard feelings?
- I’m not sure: よくわからない(「確信がない」という状態をやわらかく伝える定番表現。会話で非常に頻出)
- when things went bad: いつ関係が悪くなったか(”go bad” はもともと「腐る」という意味だが、ここでは「関係・状況が悪くなる」という比喩的用法)
- between us: 私たちの間で(人間関係や対人の距離感を表す時に使われる。「二人の間に起こったこと」を自然に示す)
- or how: あるいはどうしてそうなったか(”how” は原因や方法を尋ねる語。ここでは「経緯の不明さ」を補足している)
- at this point: 今の時点では(議論や関係の進行上、「現状では」という切り分けを行う時に使われる。状況を冷静に区切る役割)
- I think it’s best: ~が最善だと思う(やや婉曲な言い方で、自分の判断を柔らかく伝える)
- we go our separate ways: 別々の道を歩む(”go one’s separate way” は「別々の人生を進む」「別れる」という意味の定番表現。別れ話の定型句としても使われる)
- No hard feelings?: 気を悪くしないでね?(別れや謝罪の際に使われるカジュアルな決まり文句。対立や不和を引きずらないことを願う表現)
I can’t tell exactly when things started to go bad, or why. But I feel like we’ve come to a point where it makes sense to go our separate ways. I hope you’re not upset.
- can’t tell exactly: 正確にはわからない(”tell” は「伝える」以外に「判断する・見分ける」の意味があり、ここでは「はっきりとは見えていない」状態を示す。模範解答の “not sure” よりも視覚的・思考的に曖昧な印象)
- when things started to go bad: いつ関係が悪くなり始めたか(”started to go bad” にすることで、「ある時点から徐々に崩れていった」というニュアンスが加わる。模範の “went bad” が単なる変化を示すのに対し、進行の始まりを意識している)
- or why: なぜか(模範と同様、「どうしてそうなったのか」を補足的に尋ねる表現。”how” が「どのように進行したか」という出来事のプロセスを問うのに対し、”why” は原因や理由に対する純粋な疑問や納得できない気持ちをにじませる。別れの場面では、「自分にも理由がよくわからない」というもどかしさや感情の混乱を込めることが多い)
- I feel like: ~のように感じる(”I think” より主観的で口語的な言い方。感情を込めやすく、対話的な印象が強い)
- we’ve come to a point: 私たちはある段階に来た(”come to” は「到達する」ことを示し、”a point” は転機や区切りを表す。模範の “at this point” が現在位置を示すのに対し、こちらは「そこに至った過程」も含む)
- it makes sense to ~: ~するのが自然だ/理にかなっている(”make sense” は「筋が通っている」ことを表す。模範の “I think it’s best” よりも論理的・客観的な響き)
- I hope you’re not upset: 気を悪くしないでね(”No hard feelings?” がカジュアルで軽く投げかけるのに対し、こちらは気持ちをより丁寧に配慮する柔らかい表現)
Listening Challenge|ノエリアオリジナル問題
ラジオ英会話の金曜恒例「リスニングチャレンジ」を、ノエリア版オリジナルダイアログでお届けします!音声を用意したので、本編と共に、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
クリックすると問題が出ます。
Here’s the question.
Did the woman expect this conversation?
A. No, she was completely caught off guard.
B. Not really. She didn’t see it coming at all.
C. Yes, she sensed something was off earlier.
Listen carefully.
Original Dialog|ノエリア会話スクリプト
イーサンがリリーを散歩に誘っています。ただの会話ではなさそうです。2人の関係に変化が起きる予感がしますね。
Ethan: So… I thought maybe we could, I don’t know, go for a walk and just talk for a bit.
Lily: Yeah… okay. I mean, I kinda figured something was coming. You’ve been really quiet all day.
Ethan: I can’t tell exactly when things started to go bad, or why. But I feel like we’ve come to a point where it makes sense to go our separate ways. I hope you’re not upset.
Lily: I’m… I mean, I’m surprised, yeah, but not entirely. I’ve felt that distance too… I just didn’t want to be the one to bring it up.
Ethan: I didn’t want to hurt you either. I kept hoping things would, you know, come back around… but it didn’t.
Lily: Same. I kept going back and forth in my head, wondering if it was just a phase or something more.
Ethan: Either way, if we keep going like this, it’s just gonna make things harder for both of us.
Lily: Yeah… I guess we both deserve to move forward with some clarity. So… thank you—for being honest.
イーサン: あのさ…ちょっと歩きながら、なんていうか、話せたらいいなと思って。
リリー: うん、いいよ。なんとなく、何か言われる気はしてた。今日ずっと静かだったし。
イーサン: いつから関係が悪くなったのか、なぜなのか、正直よくわからない。でも今は、別々の道を進むのが自然だと思う。気を悪くしないで。
リリー: 驚いたけど、うん…でも、全く予想外ってわけでもないかな。私も距離を感じてたし、でも言い出せなかった。
イーサン: 僕も、傷つけたくなかったんだ。何とかまたうまくいくかもって思ってたけど、そうならなかった。
リリー: 私も同じ。これは一時的なものなのか、それとも違うのか、ずっと考えてた。
イーサン: どっちにしても、このまま続けてもお互いにとってつらくなるだけだと思う。
リリー: うん…はっきりした気持ちで前に進むべきだよね。正直に話してくれてありがとう。
- I mean: というか(自分の発言を補足したり、言い換えたりするときに使う口語表現。会話の自然な流れを作る)
- figure something is coming: 何か起こりそうだと察する(figure は「思う・推測する」の口語的な言い方。something is coming は「何かが起きそう」な雰囲気)
- quiet: 静かな(ここでは「いつもより話さない」ことを指している。感情や態度の変化にも使える)
- bring it up: それを話題にする(話しにくい話題を「持ち出す」というニュアンスの定番フレーズ)
- hurt: 傷つける(感情的な傷つきに対しても使える重要な単語)
- come back around: (状況などが)元に戻る(直訳は「また巡ってくる」で、関係や気持ちが回復するニュアンス)
- same: 私も同じ(カジュアルな省略形。相手の感情や考えに共感する時に単独で使える便利な返し)
- go back and forth: 行ったり来たりする(思考や気持ちが揺れ動くことを表す口語表現)
- a phase: 一時的な状態(特に「一過性の感情や状況」を示す時によく使われる)
- either way: いずれにしても(話をまとめる時の便利な接続表現)
- keep going like this: このまま続ける(「go + -ing」で「〜し続ける」。このままの状態を維持するという意味)
- make things harder: 物事をよりつらくする(harder は「より困難に」。ここでは感情的に重くなることを示している)
- move forward: 前に進む(比喩的に「前向きに生きる」「次のステップに進む」意味でよく使われる)
- clarity: 明確さ(感情や状況をクリアにすること。心理的にすっきりした状態)
- thank you—for being honest: 正直でいてくれてありがとう(”thank you” の後に感謝の理由を明確に言う形)
Answer & 解説|ノエリアオリジナル問題の答え
Here’s the question.
Did the woman expect this conversation?
A. No, she was completely caught off guard.
B. Not really. She didn’t see it coming at all.
C. Yes, she sensed something was off earlier.
クリックすると答えが出ます。
C. Yes, she sensed something was off earlier.
A. No, she was completely caught off guard.(いいえ、完全に不意を突かれた)
“caught off guard”は「不意を突かれる、油断していた」という意味のイディオムで、感情的な動揺を含む強い驚きを表します。しかしリリーは「I mean, I’m surprised, yeah, but not entirely.」と述べており、「驚いたけれど、まったく予想外というわけではなかった」と言っています。このため、この選択肢は不正解です。
B. Not really. She didn’t see it coming at all.(あまり…まったく予想していなかった)
“didn’t see it coming”は直訳すると「それが来るのが見えなかった」→「予想していなかった」という意味の口語表現です。しかし本文ではリリーが「I kinda figured something was coming.」と、少しは何かを察していたことを表現しています。”at all”(まったく〜ない)という語も含まれており、内容と一致しません。したがって、この選択肢は不正解です。
C. Yes, she sensed something was off earlier.(はい、彼女は前から何かおかしいと感じていた)
“sensed something was off”は「何かがおかしいと感じた」という意味で、本文の「I kinda figured something was coming.」の言い換えとして非常に自然です。”off”はここで「違和感がある/正常ではない」の意味で使われています。リリーは会話の冒頭でイーサンの様子がいつもと違うと感じていたと述べているため、この選択肢が正解です。
キーワードの正確な聞き取り
- I kinda figured something was coming: 「何か起こりそうな気がしてた」というニュアンスで、”kinda”(kind of)は「なんとなく」の意味
- You’ve been really quiet all day: 一日中静かだった→異変に気づいていたと受け取れるヒント
- I’m surprised, yeah, but not entirely: 驚いてはいるが、完全に予想外ではないと明言
会話のテーマを理解すること
この会話では、イーサンがリリーに関係の終わりを切り出す場面です。リリーはその雰囲気を前からうすうす感じていた様子が描かれており、突然の話というより「予感があったこと」が重要な聞き取りポイントです。感情の変化や関係性の描写が中心となるため、発言のトーンや文の微妙な言い回しに注意を向けることが求められます。