ノエリアオリジナルの「Listening Challenge」も掲載中!
昨年度は英作文の出題が3問あったため、ノエリアオリジナル会話例を3本紹介していましたが、今年度は1問にギュッと凝縮!そのぶん、語彙・表現の工夫を詰め込んだ「Listening Challenge」のノエリアオリジナル版をお届けします!Let’s give it a try!
👇こちらはLesson 079のコーナー別リンクです
ラジオ英会話 Lesson079|移動を表す動詞⑨ ー leaveの目的語説明型
GRAMMAR AND VOCABULARY L079|NoeLia Original Dialog
GRASP THE CONCEPT L079|移動を表す動詞⑨ ー leaveの目的語説明型|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE L079|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE(ノエリア オリジナル スクリプト)
下記はノエリアオリジナルの解答例です。
ラジオ英会話の『PRACTICAL USAGE』コーナーの状況を参考に、そのフレーズを自然に使ったオリジナル会話例も掲載しています!模範解答とは異なる表現を学びつつ、音声を使ってディクテーションや多聴多読に取り組むことで、英語をさらに身近に楽しく学びましょう。実際の会話で活用できる内容が盛り込まれているので、スピーキングの向上や復習にもぜひご活用ください!
問題:今はケイシーをそっとしておいてあげましょう。詳しくは言えないんだけど、最近のニュースで彼女は少しショックを受けているみたいなんです。その話はそこまでとしておきませんか?
引用:「NHKラジオ英会話 2025年7月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
Let’s leave Casey be for now. I can’t go into detail, but I think some recent news has left her a little stunned. Can we just leave it at that?
Maybe we should just leave Casey alone for now. Something in the news seems to have really shaken her up, though I can’t say much. Let’s not take this any further.
日本語訳: とりあえずケイシーのことはそっとしておこうよ。最近ちょっと何かあったみたいで、かなりショックを受けてるみたい。でも詳しくは言えなくて…。これ以上は触れないでおかない?
解説: 模範解答は落ち着いた語調で、丁寧かつ客観的に状況を伝えています。誰かにそっとしておいてほしい場面で、静かに提案したいときに合います。ノエリアオリジナルの方は少し口語的で会話に自然に入りやすく、相手との距離が近いシーンに向いています。動揺の度合いをやや強く感じさせる表現になっており、親しい相手に事情を共有するような場面で使いやすいです。
Let’s leave Casey be for now. I can’t go into detail, but I think some recent news has left her a little stunned. Can we just leave it at that?
- Let’s leave Casey be: ケイシーはそのままにしておこう(”leave A be” は「Aをあるがままにしておく」という意味で、”be” のコアイメージ「そのままの状態」に基づく。干渉を避けたいときの柔らかな表現)
- for now: とりあえず今は(「今のところ」「しばらくは」といった一時的な措置を表す表現で、状況の変化を含意する)
- go into detail: 詳しく話す(”detail” に「中に入る」イメージの “go into” を組み合わせ、「細部に踏み込む」「詳述する」という表現になる)
- has left her a little stunned: 彼女を少しショック状態にした(”leave A B” の構文で「AをBの状態にする」の意味。ここでは「驚きや動揺が残っている」様子を描写)
- leave it at that: それで終わりにしておこう(”それ以上掘り下げない” という意味の会話表現。「その話題はここまでにしよう」という丁寧な話の打ち切り)
Maybe we should just leave Casey alone for now. Something in the news seems to have really shaken her up, though I can’t say much. Let’s not take this any further.
- Maybe we should ~: ~した方がいいかもね(「〜すべき」という提案に「maybe(たぶん)」を添えることで、より控えめで相手への配慮を含んだ提案になる。模範解答の “Let’s ~” に比べ、主観の押し付けが弱い)
- leave Casey alone: ケイシーをそっとしておく(”leave A alone” は日常会話で頻繁に使われる口語表現で、「一人にしておく」「干渉しない」の意味。模範の “leave A be” とほぼ同じ意味だが、こちらはややカジュアルで口語的)
- shaken her up: 彼女を動揺させた(”shake up” は感情や心を強く揺さぶる、混乱させるという意味。模範解答の “stunned” が「静かなショック」なら、”shaken up” は「動揺して不安定な様子」に近く、心理描写がやや強い)
- can’t say much: あまり多くは言えない(話したくない、または話すべきでないという状況をやんわり表現。模範解答の “I can’t go into detail” よりも口語的で控えめな言い方)
- Let’s not take this any further: これ以上話を広げないでおこう(”take this further” は話や議論を続けて深めるという意味で、それを否定する形。”leave it at that” と同様に話題を打ち切る表現だが、こちらは「掘り下げない」「これ以上触れないでおこう」という距離感が強く出る)
Listening Challenge|ノエリアオリジナル問題
ラジオ英会話の金曜恒例「リスニングチャレンジ」を、ノエリア版オリジナルダイアログでお届けします!音声を用意したので、本編と共に、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
クリックすると問題が出ます。
Here’s the question.
Did Lena try to talk to Casey yesterday?
A. Yes, she sent her an article.
B. No, she had no plans to.
C. She thought about it but didn’t.
Let’s listen.
Original Dialog|ノエリア会話スクリプト
チームミーティングを欠席した同僚ケイシーについて、レナとジェイクがオフィスで話しています。最近のケイシーの様子に2人とも少し心配しているようです。
Lena: Did you notice Casey didn’t even show up for the team call this morning?
Jake: Yeah, I did. I texted her last night, but she just left me on read.
Lena: Maybe we should just leave Casey alone for now. Something in the news seems to have really shaken her up, though I can’t say much. Let’s not take this any further.
Jake: Alright. I figured something was up. She hasn’t been herself lately.
Lena: I know. I almost called her yesterday, but then decided to leave it until she’s ready.
Jake: That’s probably for the best. I left her a voice message too, but I didn’t push.
Lena: Good. Sometimes the best support is giving someone space.
Jake: Totally agree. If she wants to talk, she knows where to find us.
レナ: 今朝のチームミーティング、ケイシー来てなかったよね?
ジェイク: うん、気づいたよ。昨夜メッセージ送ったけど、既読スルーだった。
レナ: 今はケイシーのこと、そっとしておいたほうがいいかも。最近ちょっと何かあったみたいで、少し動揺してる感じ。ただ詳しいことは言えなくて…。ここの話はここまでにしない?
ジェイク: わかった。何かあるんだろうなって思ってた。最近ちょっと元気なかったし。
レナ: 私も昨日電話しようか迷ったけど、本人が話す気になるまで待とうと思って。
ジェイク: それが一番かもね。俺も留守電残したけど、それ以上は無理に聞かなかったよ。
レナ: それでいいと思う。ときには、そっとしておくのが一番のサポートになることもあるし。
ジェイク: ほんとそう。話したくなったら、彼女はちゃんと連絡くれるよ。
- show up: 現れる・来る(カジュアルな「出席する」「姿を見せる」の表現。”attend” よりも日常会話向き)
- leave someone on read: 既読スルーする(チャットやSNSで「既読になったまま返信しない」こと。Z世代〜若者中心に使われるネット系口語表現)
- something was up: 何かおかしい/様子がおかしい(”up” はここでは「問題が起きている」「普通じゃない」という意味で、心配や違和感を察知したときによく使われる。”off” も似たような意味で使われるが、”something is off” は「何かがズレている」「微妙におかしい」という感覚に近く、”up” の方が「何かが起きている」ことを強く示唆する。つまり、”off” は違和感のレベル、”up” は事態の発生をより匂わせる表現)
- hasn’t been herself: いつもと様子が違う(”be oneself” は「本来の自分である」ことを意味し、それを否定形で使うと「本調子じゃない」「元気がない」などの表現になる)
- leave it until ~: ~まで保留にする(行動を意図的に後回しにするという意味。”I’ll leave it until she’s ready”=「彼女の準備ができるまで待つ」)
- push: 無理にすすめる(”push” には物理的な意味だけでなく、「相手に何かを強要する」意味もある。ここでは「深く追及しない」という配慮のニュアンス)
- give someone space: 距離をとる/自由にさせる(感情面で相手に余白を与えること。「そっとしておく」のやさしい言い換え)
- she knows where to find us: 必要なときは連絡してくれる(直訳より、「頼りたくなったら私たちのところへ来るはず」という信頼と安心感を込めた表現)
Answer & 解説|ノエリアオリジナル問題の答え
Here’s the question.
Did Lena try to talk to Casey yesterday?
A. Yes, she sent her an article.
B. No, she had no plans to.
C. She thought about it but didn’t.
クリックすると答えが出ます。
C. She thought about it but didn’t.
A. Yes, she sent her an article.(はい、彼女は記事を送った)
LenaはCaseyに何かを「送った」という描写はありません。”sent her an article”(彼女に記事を送った)は文脈にない内容であり、Lenaが何かの情報を共有したような印象を与えるものの、実際にはそのような行動はしていません。そのため、この選択肢は不正解です。
B. No, she had no plans to.(いいえ、話すつもりすらなかった)
Lenaは「話そうかと思ったけどやめた」と述べており、まったくその気がなかったわけではありません。”had no plans to”(そのつもりがなかった)は強すぎる表現で、実際の発言「almost called her yesterday, but then decided to leave it」が示すニュアンスとは異なります。この選択肢は不正解です。
C. She thought about it but didn’t.(話そうと思ったが、しなかった)
Lenaは「昨日電話しようかと思ったけど、やめた」と発言しています。”thought about it”(そうしようと考えた)と”didn’t”(しなかった)は、Lenaの心の動きを簡潔に言い換えており、実際の発言内容と一致しています。この選択肢が正解です。
キーワードの正確な聞き取り
- I almost called her yesterday: 話そうと考えていたことを示す発言
- but then decided to leave it: 実際には話さなかったことを表す決定的な部分
- she just left me on read: Caseyの反応のなさに言及しているが、Lenaの行動ではない点に注意
会話のテーマを理解すること
この会話では、LenaとJakeがチームメンバーであるCaseyの様子に気づき、心配しながらも無理に接触しないことを選んでいます。Lenaの行動やその背景にある気遣いが会話の核となっており、表面的な行動(連絡したかどうか)ではなく、感情や配慮に注目することが重要です。