ノエリアオリジナルの「Listening Challenge」も掲載中!
昨年度は英作文の出題が3問あったため、ノエリアオリジナル会話例を3本紹介していましたが、今年度は1問にギュッと凝縮!そのぶん、語彙・表現の工夫を詰め込んだ「Listening Challenge」のノエリアオリジナル版をお届けします!Let’s give it a try!
👇こちらはLesson 081のコーナー別リンクです
ラジオ英会話 Lesson081|移動を表す動詞⑩ ー drive
GRAMMAR AND VOCABULARY L081|NoeLia Original Dialog
GRASP THE CONCEPT L081|移動を表す動詞⑩ ー drive|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE L081|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE(ノエリア オリジナル スクリプト)
下記はノエリアオリジナルの解答例です。
ラジオ英会話の『PRACTICAL USAGE』コーナーの状況を参考に、そのフレーズを自然に使ったオリジナル会話例も掲載しています!模範解答とは異なる表現を学びつつ、音声を使ってディクテーションや多聴多読に取り組むことで、英語をさらに身近に楽しく学びましょう。実際の会話で活用できる内容が盛り込まれているので、スピーキングの向上や復習にもぜひご活用ください!
問題:若かったころは、野心に駆られていました。長時間働いたんですよ。高級車を乗り回していました。でも、もうそんな人間ではありません。最近は、ゆっくりとした生活をむしろ好んでいます。
引用:「NHKラジオ英会話 2025年8月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
When I was younger, I was driven by ambition. I worked long hours. I drove a fancy car. But I’m not that person anymore. These days, I prefer the slow life.
Back then, ambition was in the driver’s seat. I drove myself hard and loved flashing around in a fancy car. But that’s not who I am anymore. These days, I enjoy a slower, quieter pace.
日本語訳: あの頃は、野心が一番だった。がむしゃらに働いて、派手な車を乗り回すのが好きだったんだ。でも、今はもう違うんだ。最近は、もっと落ち着いた生活を気に入ってるよ。
解説: 模範解答は、過去の自分の行動や考えを事実として淡々と振り返る語り方で、落ち着いた印象を与えます。人生の転機や価値観の変化を控えめに伝える場面に合います。一方、ノエリア版は比喩や感情表現を交えた語り口で、過去の自分の勢いと現在の静けさのコントラストを強調しています。人に自分の変化を印象づけたいときや、会話に個性や色を出したいときに効果的です。
When I was younger, I was driven by ambition. I worked long hours. I drove a fancy car. But I’m not that person anymore. These days, I prefer the slow life.
- be driven by ~: 〜に突き動かされる(driveの受動態で、感情や欲望に「駆り立てられる」様子を表す。ここでは「野心に突き動かされていた」意味)
- ambition: 野心(将来の成功や出世への強い願望。「向上心」や「目標に向かう力強さ」を含むニュアンス)
- work long hours: 長時間働く(「long hours」は長い時間帯、「work with long hours」は「残業が多い」状態も暗示)
- drive a fancy car: 高級車を運転する(「fancy」は高価・派手・贅沢といったニュアンス。「fancy car」で「見栄えのいい高級車」)
- not ~ anymore: もはや〜ではない(過去との対比を自然に示す否定構文。「昔はそうだったけど、今は違う」ニュアンス)
- prefer ~: 〜の方を好む(どちらかを比較して「こっちの方がいい」と選ぶ表現。物理的なものからライフスタイルまで幅広く使える)
- slow life: スローライフ(直訳的な表現だが、現代英語でも一定の意味は通じる。「静かな暮らし」「時間に追われない生活」などを示す)
Back then, ambition was in the driver’s seat. I drove myself hard and loved flashing around in a fancy car. But that’s not who I am anymore. These days, I enjoy a slower, quieter pace.
- Back then: 当時は(”When I was younger” が具体的な年齢の若さに焦点を当てているのに対し、”Back then” はより口語的で、ある過去の時期全体を指す柔らかい言い回し)
- ambition was in the driver’s seat: 野心が主導権を握っていた(”be driven by ambition” が「野心に突き動かされていた」という受動的表現なのに対し、この表現は野心を運転席に座らせる比喩で、よりドラマチックに「野心が人生を動かしていた」様子を描いている)
- drive myself hard: 自分を追い込むように働く(”work long hours” が単純に長時間労働を示すのに対し、こちらは自分を限界まで駆り立てたニュアンスがあり、心理的な負荷やモチベーションも含意する)
- flash around: 見せびらかす(”drive a fancy car” は事実として高級車に乗っていたという表現だが、”flash around” はそれを外向的に誇示するようなニュアンスを加えており、当時の自己顕示欲がにじむ)
- that’s not who I am anymore: 今の自分はもうそうじゃない(”I’m not that person anymore” と意味は似ているが、”who I am” を使うことでアイデンティティや価値観の変化に焦点が置かれており、より感情に訴える)
- enjoy a slower, quieter pace: ゆっくりで静かな暮らしを楽しむ(”prefer the slow life” は好みの変化を示しているのに対し、こちらは現在の生活を実際に楽しんでいる様子を強調。加えて “quieter” によって「静けさ」も大事にしている様子が伝わる)
Listening Challenge|ノエリアオリジナル問題
ラジオ英会話の金曜恒例「リスニングチャレンジ」を、ノエリア版オリジナルダイアログでお届けします!音声を用意したので、本編と共に、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
クリックすると問題が出ます。
Here’s the question.
What is Marcus surprised about?
A. Claire moved away.
B. Her car broke down.
C. She switched to a greener vehicle.
Let’s listen.
Original Dialog|ノエリア会話スクリプト
マーカスがクレアの車を見て驚いています。かつてのクレアのイメージとは大きく違うようで、その変化について自然と話が広がっていきます。
Marcus: I still can’t believe you traded in your sports car for a hybrid.
Claire: Well, driving that gas guzzler around town just didn’t make sense anymore.
Marcus: But you used to love speeding down the coast with the top down. That was your thing.
Claire: It was. That life felt exciting back then, but also exhausting, if I’m honest.
Marcus: So, what changed? I mean, you were always the most driven person I knew.
Claire: Back then, ambition was in the driver’s seat. I drove myself hard and loved flashing around in a fancy car. But that’s not who I am anymore. These days, I enjoy a slower, quieter pace.
Marcus: Wow… you really have changed. But honestly? You seem happier now.
Claire: I am. For the first time in years, I’m not just driving forward—I’m actually enjoying the ride.
マーカス: まだ信じられないよ、君がスポーツカーをハイブリッドに乗り換えるなんて。
クレア: あの燃費の悪い車で街中走り回るの、もう意味ないと思ってさ。
マーカス: でも君、オープンカーで海岸線を飛ばすのが大好きだったじゃん。それが「らしさ」だったのに。
クレア: うん、そうだったね。あの頃は刺激的だったけど、正直、疲れる生き方でもあったんだ。
マーカス: 何があったの?君って、誰よりもガツガツしてた人じゃん。
クレア: あの頃は、野心が一番だった。がむしゃらに働いて、派手な車を乗り回すのが好きだったんだ。でも、今はもう違うんだ。最近は、もっと落ち着いた生活を気に入ってるよ。
マーカス: そっか…ほんとに変わったんだね。でも正直、今の君の方が幸せそうに見えるよ。
クレア: うん。今はただ前に突っ走るんじゃなくて、ちゃんと人生を味わえてる気がするんだ。
- trade in: 下取りに出す(古い物を新しい物と交換する形で売ること。ここでは「スポーツカーをハイブリッドに替える」という意味)
- gas guzzler: 燃費の悪い車(直訳は「ガソリンをがぶ飲みするもの」。燃費の悪さをカジュアルに批判する言い方)
- speeding down: 〜を猛スピードで走る(”speed” を動詞で使い、「ぶっ飛ばす」イメージ。カジュアルで臨場感のある言い方)
- with the top down: オープンカーの屋根を開けた状態で(convertible(オープンカー)に乗る様子の定番表現)
- that was your thing: 君のスタイルだった(”your thing” は「君らしいこと/得意なこと」というカジュアルな表現)
- honestly?: 正直言っていい?(疑問形でトーンをやわらげつつ本音を尋ねるカジュアルなイントロ)
- enjoying the ride: 人生を味わう(ここでは「車の運転」から転じて「人生そのものを楽しんでいる」という比喩的表現)
Answer & 解説|ノエリアオリジナル問題の答え
Here’s the question.
What is Marcus surprised about?
A. Claire moved away.
B. Her car broke down.
C. She switched to a greener vehicle.
クリックすると答えが出ます。
C. She switched to a greener vehicle.
A. Claire moved away.(クレアが引っ越した)
Marcusはクレアがハイブリッドカーに乗り換えたことに驚いています。引っ越しに関しては会話の中で一切言及がなく、この選択肢は話の流れと合いません。したがって、この選択肢は不正解です。
B. Her car broke down.(彼女の車が故障した)
この選択肢は、「スポーツカーをやめた」という内容に似せたひっかけです。ですが、クレアは車が壊れたとは一言も言っておらず、自らの判断で「燃費の悪い車(gas guzzler)をやめた」と話しています。よって、この選択肢は不正解です。
C. She switched to a greener vehicle.(彼女はより環境に優しい車に変えた)
Marcusは冒頭で “I still can’t believe you traded in your sports car for a hybrid.”(君がスポーツカーをハイブリッドに替えたなんて信じられないよ)と述べており、驚いている対象が「環境に配慮した車への乗り換え(greener vehicle)」であることがわかります。switch to(〜に乗り換える)とgreener(より環境に優しい)はこの選択肢の鍵となる語です。この選択肢が正解です。
キーワードの正確な聞き取り
- traded in your sports car: スポーツカーを手放したことを示す表現。trade in は「下取りに出す」「(車などを)買い替える」の意味。
- for a hybrid: ハイブリッドカーへの乗り換えを表す決定的な情報。
- hat gas guzzler: 「燃費の悪い車」という比喩的表現。guzzler は「がぶ飲みするもの」の意味から転じて「燃料を食う車」。
- just didn’t make sense anymore: 乗り換えの理由。もう意味がない=合理的ではないという判断。
会話のテーマを理解すること
この会話では、かつてのクレアのライフスタイルと現在の変化について語られており、マーカスはそのギャップに驚いています。特に、派手な車やスピードを好んでいた彼女が、今は環境に配慮した車を選んでいることに注目しているため、会話のテーマは「価値観の変化とその象徴としての車の乗り換え」であることを理解することが大切です。