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ラジオ英会話 Lesson084|移動を表す動詞⑬ ー carry
GRAMMAR AND VOCABULARY L084|NoeLia Original Dialog
GRASP THE CONCEPT L084|移動を表す動詞⑬ ー carry|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE L084|NoeLia Original Dialog
GRASP THE CONCEPT|NoeLia Original Dialog
下記では、本日の「GRASP THE CONCEPT」の学習テーマに基づいた例題と、そのフレーズを自然に取り入れた会話例を掲載しています。
学習した内容が実際の会話でどう使われるのかを深く理解できるよう工夫されており、繰り返し練習することで、日常生活でも無理なく使える英語表現が身につきます。リスニングやディクテーション、スピーキングのトレーニングにも最適な素材ですので、学習の定着にぜひお役立てください!
carry|支える
Key Sentence支える
引用:「NHKラジオ英会話 2025年8月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
I always carry it, just in case.
念のために、私はいつもそれを持っています。
I’ve been carrying this stupid keychain since high school—it’s basically falling apart.
日本語訳: このくだらないキーホルダー、高校の頃からずっと持ってんの。もうボロボロだけどさ。
解説: I’ve been carrying は現在完了進行形で、「今もずっと携帯し続けている」という意味合い。物理的に「支えて持っている」というcarryの基本イメージが生きています。since high school で過去から現在までの時間を示し、falling apart は「ボロボロになってきている」状態を表す日常表現です。
A: Is that seriously still the same keychain?
B: Yeah, I’ve been carrying this stupid keychain since high school—it’s basically falling apart.
A: Let me guess—gift from a high school crush?
B: Bingo. We stopped talking years ago, but the keychain somehow made it through every move.
A: それ、まさかまだ使ってんの?
B: うん。高校からずっと持ってるこのくだらないキーホルダー、ボロボロだけどさ。
A: もしかして…高校時代に好きだった子からのプレゼント?
B: 正解。その後はもう全然連絡とってないけど、なぜかこれだけは引っ越してもずっと一緒だったんだよね。
- Let me guess: 当ててみようか/もしかして…(会話をつなぐための導入句。「言い当ててみせるよ」のニュアンスで軽いツッコミや予想に使われる)
- gift from a high school crush: 高校時代の好きだった子からのプレゼント(”crush” は「片思いの相手」という意味で若者の恋愛話でよく出るカジュアルな単語)
- Bingo: 正解/ビンゴ(文字どおり「ビンゴ」ゲーム由来の表現で、相手の予想が当たったときの決まり文句)
- We stopped talking: 連絡を取らなくなった(”stop talking” は「会話をやめる」だけでなく、「関係が疎遠になった」ことも表す)
- make it through: 〜を乗り越える/通り抜ける(ここでは「何度も引っ越しを経ても残っていた」という意味。困難・時間・過程をくぐり抜けるイメージ)
- every move: 引っ越すたびに(”move” はここでは「引っ越し」という名詞。口語で「a move」「this move」などとよく使われる)
carry|輸送・運搬
輸送・運搬
引用:「NHKラジオ英会話 2025年8月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
This vehicle can carry 15 passengers.
この乗り物は15名を乗せることができます。
Are you sure your car can carry five people and all their gear?
日本語訳: 君の車で、ほんとに5人と全員の荷物乗せられるかなぁ?
解説: carry は「物理的に支えて運ぶ・乗せる」動詞。ここでは車が5人とその gear(荷物・装備)を運べるかを表現しています。gear は日常会話で「持ち物・道具」全般をラフに指す言い方で、旅行やアウトドアの場面でよく使われます。are you sure ~? は「自信ある?」という軽い疑いを含んだ確認表現。
A: So, what’s the game plan for the hike? Are we meeting at your place?
B: Yeah, and from there we’ll head out together. Are you sure your car can carry five people and all their gear?
A: It should be fine if we pack smart. As long as no one brings their whole closet, we’re good.
B: Haha, okay. I’ll tell everyone to keep it simple—just the basics and maybe some snacks.
A: それで、ハイキングの段取りは?君んち集合でいい?
B: うん、それで一緒に出発するつもり。でさ、ほんとに君の車で5人と荷物乗る?
A: 上手く詰めれば大丈夫だと思うよ。誰かが自分のクローゼット全部持ってこなきゃね。
B: はは、了解。みんなには必要最低限とおやつくらいにしといてって言っとく。
- game plan: 計画/作戦(カジュアルな口語表現で「予定」や「段取り」を意味します。スポーツから来た表現で、日常会話でも「どうするつもり?」というニュアンスで使われます)
- hike: ハイキング(「山歩き」や「登山」などを含む軽いアウトドア活動を指す基本語。日常でもレジャーの話題で頻出)
- Are we meeting at your place?: 君んち集合?(”your place” は「あなたの家」のカジュアルな言い方。”meet at” は「〜で会う」という定番の前置詞句)
- from there: そこから(場所や話の流れの「起点」を示す表現。”from there we’ll…” のように、次の行動にスムーズに繋げるフレーズ)
- head out: 出発する/出かける(”go” よりも軽快で会話らしい響きのある言い回し。旅や外出の始まりに使われることが多い)
- It should be fine if…: ~なら大丈夫なはず(”should” は推量の助動詞で、「たぶん大丈夫」という控えめな表現。相手を安心させつつも断言はしない口調)
- pack smart: 賢く荷造りする(”smart” は「頭がいい」以外にも「効率的な/ムダのない」の意味で使われる。旅行会話で「荷物をうまく詰める」は重要表現)
- As long as…: ~さえすれば(条件を示す副詞節の定番。カジュアルに「~である限り」のニュアンスを加える便利な構文)
- no one brings their whole closet: 誰もクローゼット全部は持ってこなければ(”bring” の基本意味は「持ってくる」だが、ここでは「必要以上に物を持参する」という比喩。”whole closet” は持ちすぎをユーモラスに表現したネイティブらしい比喩)
- we’re good: 問題なし/大丈夫(”we’re good” は「OK」「問題ないよ」という軽い確認や同意を表す口語表現。形式ばらない日常会話で非常によく使われる)
- keep it simple: シンプルにする/手軽にする(”it” は状況や計画全体を指し、「ややこしくしないように」と相手に促す口調。日常でもビジネスでも使える)
- just the basics: 本当に必要なものだけ(”basics” は「基本的なもの」という意味で、最低限の持ち物や条件を表す語。旅行、仕事、引っ越しなどの文脈でよく使う)
- maybe some snacks: おやつくらい(”maybe” を入れることで提案をやわらかくし、「おやつくらいならいいよね?」という控えめな提案にしている)
carry|支える・媒介
支える・媒介
引用:「NHKラジオ英会話 2025年8月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
The bridge carries heavy traffic.
その橋は交通量が多い。
That tiny speaker actually carries his voice surprisingly well across the hall.
日本語訳: あのちっこいスピーカー、意外と声がホールの奥まで通るんだよ。
解説: この carry は「音を空間的に運ぶ・響かせる」という媒介の用法。機械や空間が、声や音を“通す”イメージで使われます。across the hall(ホールの向こうまで)で伝播の方向を具体的に示し、surprisingly well(意外とうまく)が驚きや感心を添える自然な副詞の組み合わせです。
A: I’m testing the mic levels. Can you listen from the far end?
B: Already did. That tiny speaker actually carries his voice surprisingly well across the hall.
A: Really? Even from all the way back there?
B: Yeah, the clarity’s not bad at all for something that size.
A: マイクの音量テストしてるんだけど、向こうの端で聞いてくれる?
B: もう聞いたよ。あのちっこいスピーカー、意外とホールの奥まで声通るんだね。
A: ほんと?一番後ろでも聞こえた?
B: うん、あのサイズにしては、かなりクリアだったよ。
- test the mic levels: マイクの音量をテストする(”mic”は”microphone”の略。”test the levels”は音の大きさ・バランスをチェックする意味で、音響・放送系でよく使われる言い回し)
- listen from the far end: 向こうの端で聞く(”the far end”は部屋やホールなどの「反対側の端」を指すカジュアルな表現)
- already did: もうやったよ(”I already did it.”の省略形で、口語では非常によく使われる)
- Even from all the way back there?: あんな奥からでも?(”all the way back there”は距離を強調するカジュアルな言い方。日常会話で頻出)
- not bad at all: 全然悪くない(完全な肯定ではなく、控えめに「かなりいい」と伝えるポジティブな表現)
- for something that size: あのサイズにしては(”for ~” は基準や前提を示す使い方。”something” は「何か」ではなく「ある程度の物・もの」という意味で、「あのサイズの“モノ”にしては」と自然に訳すのがポイント。直訳すると「そのサイズの何かに対して」だが、英語ではこの形で「~にしては」「~のわりに」という評価表現としてよく使われる)
carry|商品を取り扱う
商品を取り扱う
引用:「NHKラジオ英会話 2025年8月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
We don’t carry that item anymore.
私たちは、その商品をもう取り扱っていません。
Do you guys still carry those spicy ramen kits you used to have near the register?
日本語訳: 前レジの横にあったあの辛いラーメンセット、まだ売ってます?
解説: carry は「商品を取り扱う」という意味。“Do you guys still carry ~?” は店員に自然にたずねる定番フレーズです。“used to have near the register” で「以前そこにあった」が加わり、「最近見かけないけど…」という含みが出ています。
A: Hi, quick question—do you guys still carry those spicy ramen kits you used to have near the register?
B: Oh! Yeah, we actually moved them to the international aisle last week. Want me to show you?
A: That’d be great, thanks. I’ve been craving those lately.
B: You’re not the only one—they’ve got a bit of a cult following around here.
A: すみません、ちょっとお聞きしたいんですが、前にレジの横にあった辛いラーメンセット、まだ取り扱ってます?
B: あっ、はい!実は先週インターナショナル食品の棚に移したんです。ご案内しましょうか?
A: それ助かります。最近ずっと食べたくて。
B: けっこう人気なんですよ、あれ。ファンが多くて。
- quick question: ちょっとした質問(直訳は「簡単な質問」だが、実際は「手短に聞きたいんだけど」という柔らかく控えめな会話の入り口としてよく使われる。カジュアルながら失礼にならず、初対面の人やお店の店員などにも自然に使える便利なフレーズ。特に、「Excuse me, may I ask~?」のような堅い表現だと距離を感じる場面で、ネイティブとの距離感を程よく保ちながら聞ける表現としておすすめ。日本人が使ってもごく自然)
- moved: 移動した(”move” は「動かす」の基本動詞。ここでは「陳列場所を移した」という意味で自然に使われている)
- international aisle: インターナショナル食品の棚(”aisle” は「通路」や「棚列」の意味で、スーパーなどで使われる単語)
- Want me to ~?: ~しましょうか?(カジュアルかつ親切な申し出の言い方。”Shall I~?” よりも日常的)
- That’d be great: そうしてくれると助かります(直訳は「それは素晴らしいだろう」。頼みを快く受けるときの自然な返答)
- crave: 無性に食べたい(欲求が強い時に使う動詞で、「最近ずっと食べたくてたまらない」といったニュアンスが出せる)
- You’re not the only one: あなただけじゃない(共感を示すカジュアルな言い回し。会話を広げるときに便利)
- have a bit of a cult following: 熱狂的なファンが少しいる(cult は「熱狂的な信奉・信者」を意味し、”cult following” はニッチだが熱心な支持層がいることを表す。大衆向けではないが、一部の人に強く支持されているというニュアンス)
- around here: この辺では(”here” に “around” を加えることで「このあたりでは」「この地域では」という柔らかい響きになる)
carry|フレーズ
フレーズ
引用:「NHKラジオ英会話 2025年8月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
We carried out the market research as planned.
我々は計画どおりに市場調査を実行しました。
I got a bit carried away during the meeting—I didn’t mean to dominate the conversation.
日本語訳: 会議中ちょっと熱くなっちゃってさ、話を独占するつもりじゃなかったんだ。
解説: この文の “carried away” は「夢中になってやりすぎる、調子に乗る」という意味で、自分の感情に引っ張られて冷静さを失ったような場面でよく使います。”got a bit carried away” とすることで、軽い反省や言い訳のニュアンスが出ます。”dominate the conversation” は「会話を支配する」=話しすぎたことをやんわり認める表現で、フォーマルな場でも自然です。
A: Five hours. That’s how long we were in there.
B: I know, right? And you were on fire—today’s strategy meeting, you talked quite a bit.
A: Yeah… I got a bit carried away during the meeting—I didn’t mean to dominate the conversation.
B: Don’t worry about it. Your points actually moved the whole discussion forward.
A: 5時間だよ。あの会議、そんなにやってたんだよ。
B: ほんとだよね?それに今日はすごい勢いだったね。戦略会議、けっこう話してたじゃん。
A: うん…ちょっと熱くなっちゃってさ。話を独占するつもりはなかったんだけど。
B: 気にしないで。むしろ、君の発言が議論を前に進めたと思うよ。
- That’s how long: それくらいの長さ(「そんなにかかったんだよ」という驚きや強調を込めた言い方。”That’s how…” 構文は「〜ということなんだよ」という説明・強調に使われる)
- we were in there: (私たちが)そこにいた(”be in” は部屋・会議など空間に「いる」ことを表す。会議などに「かかりきりだった」という含み)
- I know, right?: ほんとだよね(相手の驚きや共感に「だよね!」とノるカジュアルな返答)
- on fire: 絶好調で、ノっていた(直訳は「火がついている」だが、比喩的に「勢いがすごい」「活躍していた」様子を表すスラング)
- strategy meeting: 戦略会議(”strategy”=戦略、”meeting”=会議。ビジネス用語だが会話でも使われる)
- talk quite a bit: 結構しゃべる(”quite a bit” は「かなり多く」、”talk” と組み合わせて「よく話す」ニュアンスに)
- move (something) forward: 前に進める(”discussion” など抽象的な物事に対して「発展させる」「建設的に導く」という意味で使う)