GRASP THE CONCEPT L087|停止を表す動詞② ー finish, quit, give up|NoeLia Original Dialog

GRASP THE CONCEPT 2025-26

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ラジオ英会話 Lesson087|停止を表す動詞② ー finish, quit, give up
GRAMMAR AND VOCABULARY L087|NoeLia Original Dialog
GRASP THE CONCEPT L087|停止を表す動詞② ー finish, quit, give up|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE L087|NoeLia Original Dialog

GRASP THE CONCEPT|NoeLia Original Dialog

下記では、本日の「GRASP THE CONCEPT」の学習テーマに基づいた例題と、そのフレーズを自然に取り入れた会話例を掲載しています。
学習した内容が実際の会話でどう使われるのかを深く理解できるよう工夫されており、繰り返し練習することで、日常生活でも無理なく使える英語表現が身につきます。リスニングやディクテーション、スピーキングのトレーニングにも最適な素材ですので、学習の定着にぜひお役立てください!

finish(完了・完遂)  

Key Sentence

finish(完了・完遂)  
It was hard to finish that movie.
その映画を終えるのは大変でした。

引用:「NHKラジオ英会話 2025年8月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
NoeLia Extra Examples

This pasta tastes even better now that we’ve finished the wine.
日本語訳: ワイン飲み終えた後に食べると、このパスタさらに美味しいね。
解説: now that we’ve finished は「〜し終えた今」という意味で、完了後の変化を自然に表しています。finish の「すでにやり終えた」感じがちゃんと効いています。now that は「〜した今だからこそ」のニュアンスを持つ接続詞。味覚とシチュエーションの変化をリンクさせる表現です。

Conversation Examples

A: I think we nailed the wine pairing this time. It really works with the sauce.
B: This pasta tastes even better now that we’ve finished the wine.
A: Yeah, seriously. The aftertaste of the wine kind of sets it off.
B: Either way, I’m calling this dinner a win.

A: 今回のワイン、バッチリ合ったよね。ソースとめっちゃ相性いい。
B: ワイン飲み終えたあとに食べると、このパスタさらに美味しく感じるわ。
A: だよね、ほんとに。ワインの余韻がパスタの味を引き立ててる感じ。
B: まあどっちにしても、今夜のごはんは大成功ってことでしょ。

  • nail (something): 成功させる/うまくやる(ここでは “we nailed the wine pairing” で「ワインの組み合わせがうまくいった」の意味。”nail” はもともと「釘を打ち込む」という意味で、「的確に一点に打ち込む」イメージがある。そこから「狙い通りに決める」「完璧にこなす」という意味に広がり、口語で「バッチリやった」「大成功だった」というポジティブなニュアンスでよく使われる)
  • pairing: 組み合わせ(特に「料理と飲み物の組み合わせ」を表す言葉。wine pairing はワインと料理のマッチング)
  • work with: 〜と合う/うまくいく(”It really works with the sauce.” のように、「相性がいい」「うまく調和する」という意味で使われる)
  • set (something) off: 引き立てる/際立たせる(ここでは “The aftertaste of the wine kind of sets it off.” で「ワインの余韻が(パスタを)引き立てる」の意味。原義は「何かを始動させる」だが、口語で「際立たせる・映えさせる」の意味でもよく使う。”off” は「離れる・外に向かって動き出す」というコアイメージを持ち、「きっかけとなって反応を引き起こす」というニュアンスにつながっている)
  • either way: どっちにしても(どちらの状況でも、どちらの可能性でも、という意味で、会話のまとめや転換に便利な表現)
  • call (something) a win: 成功だったと言う/勝ちとみなす(”I’m calling this dinner a win.” で「この夕食は成功だったってことでしょ」の意味。口語でカジュアルに「これ、勝ちだね」「これはアリだった」と評価する表現)

quit(立ち去る)

quit(立ち去る)
I’m afraid she has decided to quit.
残念ながら彼女はやめる決心をしたのだと思います。

引用:「NHKラジオ英会話 2025年8月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
NoeLia Extra Examples

I’m thinking about quitting social media for a while.
日本語訳: ちょっとSNSやめようかなって思ってて。
解説: quit は「離れる・関係を断つ」ような動詞。ここでは SNS という日常に深く関わっている空間から「距離を置く」という感覚が出ています。for a while は「しばらくの間」で、ガチではない柔らかい言い方。thinking about quitting は「やめようかなと考えている」状態を自然に表現しています。

Conversation Examples

A: You’ve been kind of quiet online lately. Everything okay?
B: Yeah, I’m just feeling a little burnt out. I’m thinking about quitting social media for a while.
A: That actually sounds kind of healthy. I’ve been tempted to do the same.
B: It’s exhausting pretending to be interested in things I don’t care about.

A: 最近SNSであんまり見かけないね。なんかあった?
B: うん、ちょっと疲れちゃってさ。しばらくSNSやめようかなって思ってるの。
A: それ、むしろいいことじゃない?俺も同じこと考えてたとこ。
B: 興味ないことに反応してるフリするの、正直もうしんどくて。

  • quiet (online): オンライン上で静かな/投稿などが少ない(ここではSNS上での活動が控えめ・消極的という意味で使われている)
  • burnt out: 燃え尽きた/心身ともに疲れきった(”burn out” は直訳すると「燃え尽きる」。もともとは物理的な火のイメージだが、日常英語では「精神的に限界」「感情的に消耗した」状態にもよく使われる。仕事やSNS、人間関係などに疲れたときに使われる表現)
  • tempted to ~: ~したくなる/つい~しそうになる(”tempt” のコアイメージは「気持ちを試す」。目の前に魅力的な選択肢があって、理性では迷いながらも心がそちらに引っ張られる状態を表す。”tempted to ~” はまだ行動には移していないが、気持ちが傾いている段階を指す。一方、”try” のコアイメージは「実際に試す」で、すでに行動フェーズに入っていることを意味する。そのため “tempted” は行動の一歩手前の、感情の揺れや葛藤を含む語として使われる。ここでは「自分もSNSをやめたくなってきている」という共感のニュアンスが込められている)
  • do the same: 同じことをする(”I’ve been tempted to do the same.”=「自分も同じようにSNSやめたくなってる」のように、相手の行動をなぞるときに使う)
  • exhausting: しんどい/消耗する(”tired” よりも強く、精神的・肉体的に「ぐったりするほどの疲れ」を表す)
  • pretend to ~: ~してるふりをする(”pretending to be interested”=「興味があるふりをしてる」など、日常的に頻出の動詞)
  • be interested in ~: ~に興味がある(学習者にはおなじみの表現だが、”pretending to be interested” のように組み合わせるとより実践的)
  • I don’t care about ~: ~に興味ない/どうでもいい(ここでは「自分が本当は気にしてない・好きじゃない」ことに対して、無理に関心を装っていることを示す)

give up(放り投げる)

give up(放り投げる)
I gave up waiting for the bus and walked.
バスを待つのをあきらめて歩きました。

引用:「NHKラジオ英会話 2025年8月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
NoeLia Extra Examples

I gave up trying to explain. He just wasn’t listening.
日本語訳: 説明するの、もうあきらめたよ。彼、全然聞く耳なかったし。
解説: この文では、「説明し続けること」を途中で放り出しています。give up は、うまくいかない・意味がないと感じたときに何かを投げ出すときの表現です。wasn’t listening(聞いてなかった)は、もう話しても無駄だと思った自然な理由になっています。trying to explain のように動詞の-ing形を使うのがポイントです。

Conversation Examples

A: He asked you about the project again? After you already sent that long email?
B: Yup, and even brought it up like it was new information. I gave up trying to explain. He just wasn’t listening. It felt pointless after a while.
A: I get that. But maybe next time, try putting everything in bullet points. Might help him stay focused.
B: Good idea. If that doesn’t work, I might just draw him a flowchart next.

A: またプロジェクトのこと聞いてきたの?あんなに詳しくメール送ったのに?
B: そう。しかも、まるで初めて聞いたみたいな感じで言ってきてさ。説明するの、もうあきらめたよ。彼、全然聞く耳なかったし。だんだん話すのが無意味に感じてきちゃって。
A: わかる。でも今度は箇条書きにして送ってみたら?そっちのほうが彼も集中して読めるかもよ。
B: それいいね。もしそれでもダメなら、図解でも描いて渡すしかないかな。

  • bring it up: 話題にする/蒸し返す(”bring up” は話を「持ち出す」こと。ここでは「もう伝えてあるのに、また言い出す」ニュアンス)
  • like it was new information: まるで新情報みたいに(”like” の比喩的用法。知っているはずのことを初耳のように言う皮肉っぽい言い方)
  • felt pointless: 無意味に感じた(”pointless” は「意味のない/無駄な」という形容詞。気持ちの諦めを表す重要単語)
  • after a while: しばらくすると(口語では「だんだんと~」のニュアンスにも使われるタイムマーカー)
  • I get that: わかるよ(共感を示すカジュアルでよく使われる相づち表現。若者言葉やSNSでも多用)
  • in bullet points: 箇条書きで(”bullet point” はプレゼン資料やメールでの要点のまとめ表現。話し言葉としても自然)
  • stay focused: 集中し続ける(”focused” の形容詞用法。”stay” と組み合わせて「集中力を保つ」意味に)
  • If that doesn’t work: それでもダメなら(”work” は「機能する/うまくいく」の意味で、問題解決の流れで多用)
  • draw a flowchart: フローチャートを描く(”flowchart” は順序・手順を図式化する意味。ここではユーモラスな比喩として使用)
  • next: 次は/次の手段として(”next” を文末に置くことで「次の一手」としての意図が強調されている)

リアリティ動詞

リアリティ動詞
I finished smoking.
私はたばこを吸い終えました。
I quit [gave up smoking.
私はたばこを吸うこと(習慣)をやめました。

引用:「NHKラジオ英会話 2025年8月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
NoeLia Extra Examples

If I don’t finish editing this by tonight, I’m not sleeping.
日本語訳: 今夜中に編集終わらなかったら、寝ないって決めてる。
解説: 「finish + -ing(editing)」は、作業や仕事を「終える・完了する」という意味で使われます。この文では、”If I don’t finish…” の条件文と “I’m not sleeping.”(絶対に寝ない)という決意がセットで使われていて、ちょっと笑いを誘うくらい口語らしい誓いの言い方になっています。

Conversation Examples

A: You’ve been staring at that screen for five hours straight. Maybe take a break?
B: If I don’t finish editing this by tonight, I’m not sleeping. It’s due first thing tomorrow.
A: That sucks. Can I help with anything? Like reviewing the audio or something?
B: Honestly? Yeah, if you could double-check the captions, that’d be amazing.

A: もう5時間も画面見っぱなしじゃん。ちょっと休憩したら?
B: 今夜中に編集終わらなかったら寝ないよ。明日の朝イチが締め切りだから。
A: それはキツいな。なんか手伝えることある?音声チェックとか。
B: ほんと?じゃあ字幕の確認してくれたらめっちゃ助かる。

  • stare at: ~をじっと見る(”look” よりも集中して・長時間見つめるニュアンスがあり、無意識の視線や疲れを感じさせる場面で使われる)
  • for five hours straight: 5時間ぶっ続けで(”straight” は「まっすぐ」以外に「途切れずに」「連続して」の意味があり、口語で頻出)
  • first thing tomorrow: 明日の一番最初に(”first thing” は「朝一番にやること」などに使われる口語的な時間表現)
  • That sucks: それはキツいね/最悪だね(カジュアルで共感や同情を表す強い表現。”sucks” は直訳では「吸う」だが、口語では「ひどい」「最悪」などの意味に変化する)
  • Can I help with anything?: なんか手伝えることある?(”with anything” をつけることで相手に自由に答えさせる柔らかい依頼・申し出の形)
  • like ~ or something: ~とかなんか(”like” や “or something” は口語で「たとえば〜」「なんとなくそんな感じ」を伝えるボカし表現。ネイティブらしい自然さを生む)
  • captions: 字幕(”subtitle” よりも、動画やSNS、YouTubeなどで日常的に使われる単語)
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