PRACTICAL USAGE L087|NoeLia Original Dialog

PRACTICAL USAGE 2025-26

ノエリアオリジナルの「Listening Challengeも掲載中!
昨年度は英作文の出題が3問あったため、ノエリアオリジナル会話例を3本紹介していましたが、今年度は1問にギュッと凝縮!そのぶん、語彙・表現の工夫を詰め込んだListening Challengeのノエリアオリジナル版をお届けします!Let’s give it a try!

👇こちらはLesson 087のコーナー別リンクです
ラジオ英会話 Lesson087|停止を表す動詞② ー finish, quit, give up
GRAMMAR AND VOCABULARY L087|NoeLia Original Dialog
GRASP THE CONCEPT L087|停止を表す動詞② ー finish, quit, give up|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE L087|NoeLia Original Dialog

PRACTICAL USAGE(ノエリア オリジナル スクリプト)

下記はノエリアオリジナルの解答例です。
ラジオ英会話の『PRACTICAL USAGE』コーナーの状況を参考に、そのフレーズを自然に使ったオリジナル会話例も掲載しています!模範解答とは異なる表現を学びつつ、音声を使ってディクテーションや多聴多読に取り組むことで、英語をさらに身近に楽しく学びましょう。実際の会話で活用できる内容が盛り込まれているので、スピーキングの向上や復習にもぜひご活用ください!

問題:あなたの腕時計の掃除を終えましたが、正直なところ、もう新しいものにするべきときが来たと思います。できるかぎりやってみましたが、適切な道具がありません。修理を試みるのはあきらめました。
I finished cleaning your watch, but honestly, I think it’s time for a new one. I tried as best I could, but I don’t have the right tools. I gave up trying to fix it.

引用:「NHKラジオ英会話 2025年8月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
NoeLia Answer

I finished cleaning your watch, but to be honest, I think you should just get a new one. I did what I could, but without the right tools, I eventually quit trying to fix it.
日本語訳: 時計の掃除は終わったけど、正直もう買い替えたほうがいいと思う。できる限りのことはしたんだけど、道具がないと無理だったよ。最終的に修理するのはやめた。

解説: どちらの表現も、腕時計の掃除を終えたうえで「もう修理はあきらめた」という内容を伝えていますが、使われている言葉のニュアンスに違いがあります。模範解答は、途中までは頑張っていたけれど気持ち的に無理だと判断して諦めた印象があり、気持ちの限界をにじませています。一方、ノエリアの解答は、ある段階で合理的に判断して手を引いたような印象があり、冷静に作業を中断したように聞こえます。状況としては、感情的に粘っていたか、冷静に線引きをしたか、という違いで使い分けられます。

I finished cleaning your watch, but honestly, I think it’s time for a new one. I tried as best I could, but I don’t have the right tools. I gave up trying to fix it.

  • finished cleaning: 掃除を終えた(”finish” に動詞のing形を続けることで「〜し終える」。基本的な構文で、日常動作にもよく使われる)
  • honestly: 正直に言うと(話し手の本音や率直な意見を前置き的に示す副詞。文頭や文中で気持ちを和らげるのに使われる)
  • it’s time for a new one: 新しいものにすべき時だ(”it’s time for ~” は「〜すべき時」の定番表現。”a new one” は前の名詞(ここではwatch)の代用表現)
  • tried as best I could: できるかぎり頑張った(”as best I could” で「自分にできる範囲で精一杯」という意味の口語表現)
  • don’t have the right tools: 適切な道具がない(”right tools” の “right” は「正しい」ではなく「目的に合った」という意味。日常的に使われる表現)
  • gave up trying to fix it: 修理しようとするのをあきらめた(”give up + -ing” は「〜することをあきらめる」という熟語で、「努力はしたが断念した」ニュアンス)

I finished cleaning your watch, but to be honest, I think you should just get a new one. I did what I could, but without the right tools, I eventually quit trying to fix it.

  • to be honest: 正直に言うと(”honestly” と同様に使われるが、より口語的で会話文に自然になじむ表現。やや柔らかく穏やかな響き)
  • you should just get a new one: 新しいものにしたほうがいい(”should” は助言や提案。”just” を入れることで「それでいいんじゃない?」という軽い背中押しのニュアンスが加わる)
  • did what I could: できる限りのことはした(”tried as best I could” とほぼ同じ意味だが、こちらの方がシンプルかつカジュアルで実際の会話に頻出)
  • without the right tools: 適切な道具がない状態で(模範解答と同様の構造。”without” によって状況的な制約を明確にしている)
  • eventually quit trying to fix it: 最終的に修理をやめた(”eventually” を加えることで「がんばったけど、結局〜」という時間経過を示す。”quit” は「きっぱり手を引く」「中止する」ような、感情より行動に重きを置いた語で、”give up” より淡々とした印象)

Listening Challenge|ノエリアオリジナル問題

ラジオ英会話の金曜恒例「リスニングチャレンジ」を、ノエリア版オリジナルダイアログでお届けします!音声を用意したので、本編と共に、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

問題音声はこちら
問題
クリックするwwと問題が出ます。

Here’s the question.
Did Naomi say anything took a while?
A. Yes, cleaning the band did.
B. No, she fixed it right away.
C. Yes, putting it back together did.
Let’s listen.

Original Dialog|ノエリア会話スクリプト

機械にはめっぽう弱いエリックが、理系で器用なナオミに腕時計のチェックをお願いしたようです。口では強気でも、ナオミには頭が上がらない様子です。

Eric: Hey, how’s it going? You said you were gonna check on my watch today.
Naomi: Yeah, I took a look this morning. It was in worse shape than I remembered.
Eric: Not surprised. I haven’t worn it in, what, two years? Maybe more.
Naomi: That tracks. It took me a while just to get the gunk off the band.
Eric: Yikes. So… is there hope for it?
Naomi: I finished cleaning your watch, but to be honest, I think you should just get a new one. I did what I could, but without the right tools, I eventually quit trying to fix it.
Eric: Fair enough. Honestly, I was kind of looking for an excuse to upgrade anyway.
Naomi: Well, now you’ve got one. Just don’t leave the next one in a drawer for years, okay?

エリック: やあ、どう?今日、俺の時計見てくれるって言ってたよね。
ナオミ: うん、今朝見てみたよ。思ってたより状態悪かった。
エリック: だろうね。もう2年くらい着けてないし…いや、もっとかも。
ナオミ: そうだと思った。バンドの汚れ落とすだけでも結構大変だったよ。
エリック: うわ…。で、まだ望みある?
ナオミ: 時計の掃除は終わったけど、正直、もう新しいのにしたほうがいいと思う。できることはやったけど、道具が足りなくて、最終的に修理はやめたよ。
エリック: まあ納得。それ聞いてちょっとホッとしてるかも。買い替えたかったんだよね、実は。
ナオミ: じゃあ、ちょうどいいじゃん。次のは何年も引き出しにしまいっぱなしとかやめてよね?

  • how’s it going?: 調子どう?(”How are you?” よりもカジュアルで、フレンドリーな挨拶。友人や同僚とのやりとりで非常によく使われる)
  • check on: ~の様子を見る/確認する(”check” に “on” をつけることで、対象の状態を確認するという意味になる。物や人、状況に対して使える便利表現)
  • in worse shape than I remembered: 思ってたより状態が悪い(”shape” は「形」だけでなく「状態・コンディション」の意味でも使う。”worse shape” で「より悪い状態」。”than I remembered” は、「自分の記憶にあった状態よりも」という比較で、記憶とのギャップに驚いた気持ちを表す。”remember” のコアイメージは「心の中に留めておくこと」。つまりここでは、「自分の中に残っていたイメージ(記憶)」と、実際に見た状態がズレていて、「こんなにひどかったっけ?」という驚きや軽いショックが込められている。)
  • what, two years?: えーと、2年くらい?(”what” は数字の前で「たしか」「ざっくり」のようなニュアンスを加える口語表現。確認や曖昧さを含ませる効果がある)
  • maybe more: たぶんもっと(口語での「たぶん」「~かも」表現。”maybe” を文末に置くのも自然な使い方)
  • that tracks: そりゃそうだね/納得(”track” は「筋が通っている」「話が合う」ことを意味するスラング的な表現。若者〜ビジネス会話でも使われるカジュアル表現)
  • gunk: こびりついた汚れ(べたつく・粘着質な汚れを指すくだけた語。掃除やメンテナンス系の話題でよく出てくる)
  • Yikes: うわっ(驚きや嫌悪感を軽く表すリアクションワード。フォーマルではないが、自然な感情の表出に使える)
  • is there hope for it?: まだ望みはある?(”hope” を物に使って、「修復の可能性」「生き延びる望み」などを比喩的に表す)
  • fair enough: まあ納得/そりゃそうだ(相手の言ったことを受け入れる時のカジュアルな同意表現)
  • looking for an excuse: 言い訳(口実)を探す(”excuse” を文字通りの「言い訳」よりも「タイミングのきっかけ」「理由」として使っている。意図的に待っていた印象)
  • upgrade: 買い替える/グレードアップする(IT機器やガジェットなど、モノの新調に使う自然な表現)
  • now you’ve got one: それなら今ちょうどいいじゃん(”one” は前述の「excuse」を受けた代名詞。”you’ve got one” で「(その理由)手に入ったじゃん」のような含み)
  • don’t leave it in a drawer: 引き出しに放置しないで(”leave” の「放置する」という意味と、”in a drawer” の組み合わせで、「使わずしまい込む」状況を描写)

Answer & 解説|ノエリアオリジナル問題の答え

問題
Here’s the question.

Did Naomi say anything took a while?
A. Yes, cleaning the band did.
B. No, she fixed it right away.
C. Yes, putting it back together did.

答え
クリックすると答えが出ます。

A. Yes, cleaning the band did.

Point

A. Yes, cleaning the band did.(はい、バンドの掃除には時間がかかった)
Naomiは “It took me a while just to get the gunk off the band.” と言っており、「バンドの汚れを取るのにちょっと時間がかかった」という意味です。ここでの took a while は「時間がかかった」、get the gunk off は「汚れ(gunk)を落とす」という意味の句動詞です。この発言は、”cleaning the band” が主語としてぴったり当てはまるため、選択肢Aは正解です。

B. No, she fixed it right away.(いいえ、すぐに直したと言っていた)
Naomiは “I did what I could, but without the right tools…” と言っており、修理作業に関して「すぐに直した」とは一切述べていません。”right away” は「すぐに」という意味ですが、それを裏付ける発言はありません。むしろバンドの掃除に時間がかかったと明言しており、この選択肢は不正解です。

C. Yes, putting it back together did.(はい、元に戻すのに時間がかかった)
“putting it back together”(それを元の状態に戻す)は一見もっともらしいですが、会話ではこのような表現は一度も使われていません。Naomiはバンドの掃除について述べただけで、「組み立て直す」という内容には触れていないため、選択肢Cは不正解です。

Listening Point

キーワードの正確な聞き取り

  • get the gunk off the band: Naomiがバンドの汚れを落とすのに苦労したことを示す重要なフレーズ。gunk は「こびりついた汚れ」などの意味の口語表現。
  • It took me a while: 「少し時間がかかった」という定番表現。”a while” は「しばらくの間」という意味。

会話のテーマを理解すること
この会話では、EricがNaomiに自分の腕時計をチェックしてもらった経緯について話しており、時計の状態が予想以上に悪かったことや、Naomiが掃除に苦労したことが語られています。時計の修理や清掃というテーマの中で、”took a while” という時間に関する発言に注目することが理解の鍵です。

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