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ラジオ英会話 Lesson089|入手を表す動詞① ー take の基本的な意味:「選択」ほか
GRAMMAR AND VOCABULARY L089|NoeLia Original Dialog
GRASP THE CONCEPT L089|入手を表す動詞① ー take の基本的な意味:「選択」ほか|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE L089|NoeLia Original Dialog
GRASP THE CONCEPT|NoeLia Original Dialog
下記では、本日の「GRASP THE CONCEPT」の学習テーマに基づいた例題と、そのフレーズを自然に取り入れた会話例を掲載しています。
学習した内容が実際の会話でどう使われるのかを深く理解できるよう工夫されており、繰り返し練習することで、日常生活でも無理なく使える英語表現が身につきます。リスニングやディクテーション、スピーキングのトレーニングにも最適な素材ですので、学習の定着にぜひお役立てください!
take|手に取る
Key Sentence手に取る
引用:「NHKラジオ英会話 2025年8月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
We need to take the Heathrow Express.
私たちは、ヒースローエクスプレスに乗る必要があります。
You know what? I’ll take both. I can’t decide and they’re on sale anyway.
日本語訳: もう両方買うわ。決めきれないし、セールだしね。
解説: take は「手に取って選ぶ」という意味から広がって、「どれを選ぶか」という場面でよく使われます。この文では、「両方を手に取る=選ぶ」という形になっています。”You know what?” は「やっぱさ」「そうだな」と言い出す時の口語。”They’re on sale anyway”(どうせ安いし)も、よくある決断の理由づけのセリフです。
A: So? Any luck picking out something for your sister?
B: You know what? I’ll take both. I can’t decide and they’re on sale anyway.
A: Honestly, I think she’ll love either one. You’re safe.
B: That’s what I’m hoping. Worst case, I keep the one she doesn’t like.
A: で、どう?妹さんに何かいいの見つかった?
B: うーん、もう両方買うわ。決めきれないし、セールだしね。
A: どっちでも絶対喜ぶって。間違いないよ。
B: そうだといいな。万が一どっちか気に入らなくても、俺がもらうから大丈夫。
- So?: で?(会話の始まりや、前の話の続きを促すカジュアルな一言。非常によく使われる会話のつなぎ)
- any luck: うまくいった?(”luck” を「運」ではなく「成果があったか」の意味で使う定型表現。Do you have any luck? の省略形)
- pick out: 選ぶ(”choose” より口語的で、「じっくり見て選ぶ」というニュアンス。服やプレゼント選びなどでよく使われる)
- You know what?: そうだな/やっぱりさ(何かを思いついて切り出すときのカジュアルな前置き。親しい会話でよく登場)
- either one: どちらでも(”either” は「どちらか一方」、”either one” は「どっちもOK」と伝えるカジュアルな組み合わせ)
- You’re safe: 大丈夫だよ/間違いないよ(直訳は「君は安全」だが、ここでは「その選択で問題ないよ」という意味の安心させるフレーズ)
- That’s what I’m hoping: それを願ってる(”That’s what〜” で強調しつつ自分の気持ちを伝えるカジュアル表現。文構造の学習にも◎)
- Worst case: 最悪の場合(”worst case scenario” の略。よく使われる口語表現で、「もしもの話」を軽く持ち出す時に便利)
- the one (she doesn’t like): (彼女が気に入らなかった)方(”the one” は「~なやつ」「~の一方」を指す会話の定番代名詞)
take|「手に取る」の広がり
「手に取る」の広がり
引用:「NHKラジオ英会話 2025年8月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
That guy took my purse!
あの男が私の財布を盗みました!
I know it was you who took the last pudding. Don’t even try to deny it.
日本語訳: 最後のプリンとったの、きみでしょ?とぼけてもムダだからね。
解説: “take” は元々「手に取る」動作だけど、ここでは「こっそり取る=盗む」に近い使われ方。堂々とではなく、勝手に手を伸ばした感じです。“Don’t even try to deny it.” は「言い逃れすんなよ」的な口調で、兄弟や友達同士のリアルな言い方です。
A: Hey, where’s the pudding I left in the fridge? You didn’t touch it, right?
B: Huh? What pudding? I don’t even remember seeing one.
A: I know it was you who took the last pudding. Don’t even try to deny it.
B: Alright fine, maybe I did. But you literally ate half my chips yesterday, so we’re square.
A: おい、冷蔵庫に入れといたプリンどこ行った?まさか食べてないよな?
B: は?プリン?そんなのあったっけ?見た記憶すらないけど。
A: 最後のプリン取ったの、お前だろ。とぼけてもムダだからな。
B: はいはい、食べたかもね。でも昨日、私のポテチ半分食べたのおぼえてる?これでチャラでしょ。
- left (in the fridge): (冷蔵庫に)残した(“leave” は「去る」「出発する」以外に「置いておく」「残しておく」の意味で使われる。会話では頻出)
- You didn’t touch it, right?: 触ってないよな?(“touch” はここで「手を出す/食べる」の意味。「~だよな?」の “right?” は軽い確認や念押し)
- What pudding?: どのプリン?(“what”+名詞で「どの~?」。すっとぼけるときによく使うフレーズ)
- I don’t even remember ~: ~した覚えすらない(“even” を加えることで「全然~ない」のニュアンスが強まる。「覚えが全くない」の口語)
- Alright fine, maybe I did.: まあ、たぶん食べたかも(“alright/fine” であきらめ口調+白状。“maybe” を入れてやや濁すのも会話らしい)
- literally: マジで/文字通り(“literally” は誇張じゃなく本当にそう、という強調副詞。若者の日常会話でよく使う)
- ate half my chips: 私のポテチ半分食べた(“half my chips” のような所有格+食べ物の部分表現は英語の自然な使い方)
- we’re square: これでチャラ(“square” はもともと「四角」という意味だけど、昔のお店では計算がピッタリ合うと「四角くきれいにそろう」と言われていたことから、「貸し借りなし」「おあいこ」という意味でも使われるようになった)
take|選択のいろいろ
選択のいろいろ
引用:「NHKラジオ英会話 2025年8月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
Which road shall we take?
どっちの道にしましょうか?
If this doesn’t make you wanna take a chance, what will?
日本語訳: これでやる気にならないなら、何ならなるのさ?
解説: この文では、”take a chance” が「リスクを取って思い切ってやる」という意味で使われています。「今こそ選んで動くべきでしょ?」という気持ちが強く込められた言い方です。”make you wanna” は “want to” のくだけた形で、「〜したくさせる」という口語的なフレーズです。
A: My boss offered me a project overseas. I’ve never lived alone, let alone in another country.
B: Honestly? That sounds like the kind of thing you’ll always remember.
A: But what if I get lonely, or just can’t handle it?
B: Hey, I get it, it’s scary. If this doesn’t make you wanna take a chance, what will? You’d regret it way more if you passed.
A: 上司から「海外プロジェクトやってみない?」って言われてさ。一人暮らしすらしたことないのに、いきなり海外とか無理じゃない?
B: まじで?でも、そういうのって一生思い出になると思うよ。
A: でもさ、もしすごく寂しくなったり、全然うまくいかなかったらどうしようって不安でさ。
B: いや、その気持ちすごい分かる。怖いよな。でも、これで一歩踏み出さないなら、他に何があるの?やらなかったら絶対後悔するって。
- offer: 提案する/(チャンスを)与える(この文脈では「仕事やプロジェクトを任せる」という意味)
- project overseas: 海外プロジェクト(“overseas” は「海外の/海外で」という意味。職場英語でもよく使う)
- let alone ~: ~は言うまでもなく/ましてや~なんて(直訳は「〜はそのまま置いておいて」。この表現は「not A, let alone B(Aもできない、ましてBなんて)」という構造で使われます。letは動詞で「〜させる」、aloneは副詞で「そのまま」。もともとは「Aすらできないのに、Bはそのまま置いておこう」という感覚から、「Bなんて論外、Bには触れない」というニュアンスになります。たとえば “I can’t cook, let alone bake a cake.” なら「料理すらできないんだから、ケーキ作りなんてとても無理」と、段階的に“より無理なこと”を強調して伝える言い方です。)
- the kind of thing you’ll always remember: 一生忘れられない経験(“the kind of thing” は「そういう種類のこと」「特別な出来事」というニュアンスでよく使う)
- handle it: 対処する/乗り切る(“handle” は「扱う」「対処する」の口語定番。感情や状況への対応にも使える)
- it’s scary: 怖いよね/不安だよね(シンプルながら英会話でよく使う感情フレーズ)
- regret it way more if you passed: 見送った方が絶対後悔する(“regret”は「後悔する」、“pass”は「(チャンスを)見送る/断る」のカジュアルな言い回し)
take|人やモノを連れていく・持っていく
人やモノを連れていく・持っていく
引用:「NHKラジオ英会話 2025年8月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
It’ll take us to Paddington Station.
それは私たちをパディントン駅に連れていきます。
That elevator only takes you to the second floor. Stairs from there.
日本語訳: あのエレベーターは2階までしか行かないよ。そこから先は階段。
解説: この文の「take」は、エレベーターが人を2階という目的地まで「連れていく」イメージです。「乗り物が人を運ぶ」場面でも take が自然に使えます。2文目の “Stairs from there.” は “You have to take the stairs from there.” を省略したカジュアルな言い方で、会話ではこういう短縮がよく使われます。
A: The sign says there’s a café on the rooftop, but do you think we can get there by elevator?
B: That elevator only takes you to the second floor. Stairs from there.
A: Seriously? That’s kind of a pain… but we’ve come this far, might as well go up.
B: Yeah, actually the stairs here are kind of nice. You get a view on the way up.
A: 屋上にカフェあるって看板に書いてあるけど、あのエレベーターで行けるのかな?
B: あのエレベーターは2階までしか行かないよ。そこからは階段だって。
A: えー、地味にキツイな。でもせっかくだし登るか。
B: うん、なんかこのビルの階段、意外と雰囲気いいんだよ。途中で景色見えるし。
- rooftop: 屋上(roof=屋根+top=上。建物の一番上のスペースや施設を表すカジュアルな単語)
- get there: そこに行く(「たどり着く」「到着する」というニュアンスで幅広く使える句動詞)
- kind of a pain: ちょっと面倒/地味にキツイ(「pain」は「痛み」だけでなく「面倒くさいもの」「やっかいなこと」というスラング的な使い方も)
- we’ve come this far: ここまで来たし(直訳は「私たちはこんなに遠くまで来てしまった」。あきらめず続ける時や「今さら引き返せない」の空気感がある)
- might as well: せっかくだし/どうせなら(「他に選択肢もないし」「この機会だしやっとこう」という前向きなニュアンス)
- go up: 上る(階段や坂を登る時のシンプル動詞。エレベーターやエスカレーター以外にも人が物理的に上へ移動する時に使う)
- get a view: 景色が見える/眺めが楽しめる(「view」は「景色」。”get a view”で「景色が手に入る=眺めを楽しむ」という自然な言い回し)