ノエリアオリジナルの「Listening Challenge」も掲載中!
昨年度は英作文の出題が3問あったため、ノエリアオリジナル会話例を3本紹介していましたが、今年度は1問にギュッと凝縮!そのぶん、語彙・表現の工夫を詰め込んだ「Listening Challenge」のノエリアオリジナル版をお届けします!Let’s give it a try!
PRACTICAL USAGE(ノエリア オリジナル スクリプト)
下記はノエリアオリジナルの解答例です。
ラジオ英会話の『PRACTICAL USAGE』コーナーの状況を参考に、そのフレーズを自然に使ったオリジナル会話例も掲載しています!模範解答とは異なる表現を学びつつ、音声を使ってディクテーションや多聴多読に取り組むことで、英語をさらに身近に楽しく学びましょう。実際の会話で活用できる内容が盛り込まれているので、スピーキングの向上や復習にもぜひご活用ください!
問題:リサが本当のことを言っているのはわかります。なぜだかわかりますか?私は彼女のことを知っているからです。もう何年も彼女を知っていますが、彼女がうそをつくのを聞いたことがありませんから。
引用:「NHKラジオ英会話 2025年10月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
I know Lisa is telling the truth. Do you know why? Because I know her. I’ve known her for many years, and I’ve never known her to lie.
There’s no doubt in my mind that Lisa is telling the truth. You know why? I know her well. We’ve known each other for years, and not once have I known her to lie.
日本語訳: リサが本当のことを言ってるのは間違いないよ。わかる? 彼女のこと、よく知ってるからさ。長い付き合いだけど、彼女が嘘ついたのなんて一度も聞いたことがない。
解説: 模範解答は、相手に淡々と事実を伝えるようなトーンで、確信していることをシンプルに表現しています。ノエリアの回答は、最初に「疑う余地がない」と主観的な確信を強調し、感情的な信頼がにじむ語りかけ調になっています。違いとして、模範解答は客観的で論理的な印象が強く、ノエリアの回答は聞き手に共感を求めるような親しみのある印象になります。落ち着いた説明が必要なときは模範解答、相手に気持ちを伝えたいときやカジュアルに話したいときはノエリアの回答が適しています。
I know Lisa is telling the truth. Do you know why? Because I know her. I’ve known her for many years, and I’ve never known her to lie.
- I know Lisa is telling the truth: リサが本当のことを言っているのを確信している(know + that節で事実を知っていることを表す)
- Do you know why?: なぜかわかる?(カジュアルで相手に問いかける形)
- Because I know her: なぜなら彼女のことを知っているから(シンプルに根拠を提示)
- I’ve known her for many years: 彼女を何年も知っている(現在完了で継続している事実を表す)
- I’ve never known her to lie: 彼女が嘘をつくのを聞いたことがない(never known + 人 + to…で「一度も〜したのを知らない」という経験の否定)
There’s no doubt in my mind that Lisa is telling the truth. You know why? I know her well. We’ve known each other for years, and not once have I known her to lie.
- There’s no doubt in my mind: 私の中で疑いの余地がない(「no doubt」に「in my mind」を加えて主観的な確信をより強くする表現。模範解答よりも感情的な響きがある)
- I know her well: 彼女のことをよく知っている(wellを入れることで関係の深さや理解度を強調。模範解答はあくまで事実だけを述べているのに対し、こちらは親しみや深い信頼をにじませる)
- We’ve known each other for years: 何年もお互いを知っている(each otherを入れることで双方向の関係を強調。模範解答は一方的な「彼女を知っている」だったのに対し、こちらは「互いを知っている」というニュアンスを加えている)
- not once have I known her to lie: 一度たりとも彼女が嘘をついたのを知らない(not onceを文頭に置く倒置構文で強い否定を表現。模範解答よりも「一度もない」という強調度が高い)
Listening Challenge|ノエリアオリジナル問題
ラジオ英会話の金曜恒例「リスニングチャレンジ」を、ノエリア版オリジナルダイアログでお届けします!音声を用意したので、本編と共に、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
クリックすると問題が出ます。
Here’s the question.
What happened to Lisa at work?
A. Her coworkers lost some important files.
B. The system shut down after Oliver logged in.
C. People blamed her for something she didn’t do.
Let’s listen.
Original Dialog|ノエリア会話スクリプト
エマと夫のオリバーが自宅で仕事の話をしています。共通の知人リサのことで職場に波風が立っているようです。
Emma: You look tense. Long day?
Oliver: You could say that. Some files went missing at work, and now Lisa’s getting blamed.
Emma: Wait, what? Lisa?
Oliver: Yeah. Her login was the last one on the system, so now everyone’s pointing fingers. But she swears she didn’t do anything.
Emma: That’s insane. You know how careful she is.
Oliver: I know. Still, people are acting like she’s hiding something.
Emma: There’s no doubt in my mind that Lisa is telling the truth. You know why? I know her well. We’ve known each other for years, and not once have I known her to lie.
Oliver: Yeah… I forget how close you two are. That actually helps.
Emma: Good. Then don’t just sit on it—back her up. She needs that right now.
エマ: ちょっと顔こわばってるよ。大変な日だったの?
オリバー: まあね。会社でファイルがいくつか消えて、今リサが疑われてるんだ。
エマ: え、リサが?
オリバー: うん。彼女のログインがシステム上の最後だったから、みんなが犯人だと決めつけてて。でも、彼女は何もしてないって断言してる。
エマ: そんなの馬鹿げてる。あの子、どれだけ慎重か知ってるでしょ。
オリバー: わかってる。でもみんな、彼女が何か隠してるみたいな感じで見てるんだよね。
エマ: 私は、リサが本当のことを言ってるって一切疑ってない。わかる? 彼女のこと、よく知ってるの。もう何年も付き合いがあるけど、彼女が嘘をついたところなんて一度も見たことない。
オリバー: そうか…君たち、昔から親しかったもんね。聞けてよかったよ。
エマ: じゃあ見てるだけじゃなくて、ちゃんと彼女の味方になってあげて。今、彼女にはそれが必要なのよ。
- look tense: 緊張して見える(”tense” は「緊張した」という意味の形容詞。表情や体のこわばりなど物理的な緊張にも、ストレスや不安など精神的な緊張にも使われる)
- long day?: 長い一日だった?(省略された疑問文。カジュアルな挨拶の一つで、相手が疲れていそうな様子を見て声をかける時に使う。文脈に強く依存する表現で、状況によっては単に「大変だった?」や「疲れた?」のような意味合いにもなる)
- you could say that: まあ、そんなところだね(直訳は「そう言ってもいい」。控えめに同意する、ちょっと皮肉混じりにも使える便利表現)
- went missing: なくなった/行方不明になった(”go missing” は「突然消える」「行方がわからなくなる」という自然な言い回し)
- get blamed: 責められる/疑われる(”blame” は「非難する」動詞。受動態 “get blamed” で「~のせいにされる」)
- point fingers: 人を責める/疑う(直訳は「指をさす」。原因を誰かに押しつけるときに使う比喩的表現)
- she swears: 彼女は断言してた(”swear” は「誓う」「強く主張する」。”She swears she didn’t do anything” で「何もしてないって強く言ってた」)
- didn’t do anything: 何もしていない(”do anything” の否定形。潔白を主張するときの定型)
- that’s insane: そんなのありえない/めちゃくちゃだ(”insane” は本来「正気じゃない」だが、カジュアルでは「バカげてる」「ひどい」といった驚き・怒りの感情も含む)
- careful: 慎重な/用心深い(”She’s careful” のように人の性格を表す形容詞としてよく使われる)
- act like ~: ~のように振る舞う/~っぽく見える(”act like she’s hiding something” で「何か隠してるみたいな態度をとってる」)
- I forget how close you two are: 君たちがそんなに親しいって忘れてた(”how close” で関係の深さを表現。会話でさりげなく関係性を示す)
- that actually helps: それ聞けて助かった(”that helps” は会話で「参考になる」「気が楽になる」という意味でよく使う)
- don’t just sit on it: 何もしないでじっとしてるだけじゃなくて(”sit on ~” は「何かを放置する・抱え込む」という意味の口語的比喩表現)
- back her up: 彼女の味方をしてあげて(”back up” は「後ろから支える→支援する」。”back 人 up” で「味方になる」「擁護する」)
- she needs that right now: 今、彼女にはそれが必要なの(”right now” で「まさに今」、”need that” は感情的な支えを意味する)
Answer & 解説|ノエリアオリジナル問題の答え
Here’s the question.
What happened to Lisa at work?
A. Her coworkers lost some important files.
B. The system shut down after Oliver logged in.
C. People blamed her for something she didn’t do.
クリックすると答えが出ます。
C. People blamed her for something she didn’t do.
A. Her coworkers lost some important files.(同僚たちが重要なファイルをなくした)
Oliver の「Some files went missing at work(職場でファイルがなくなった)」は事実ですが、「同僚がなくした」とは言っていません。went missing は「なくなった・行方不明になった」の意味で、原因を示さず“結果として今ない”ことを表します。したがってこの選択肢は不正解です。
B. The system shut down after Oliver logged in.(オリバーがログインした後、システムが停止した)
会話にはシステム障害の話は出てきません。Oliver は「Her login was the last one on the system(彼女のログインが最後だった)」と言っただけです。shut down(停止する)という事実はないため、この選択肢も不正解です。
C. People blamed her for something she didn’t do.(彼女がやっていないことで責められた)
Oliver の「Lisa’s getting blamed(リサが責められている)」と「She swears she didn’t do anything(彼女は何もしていないと誓っている)」が一致します。blame(責める・非難する)がキーワードで、リサが無実のまま疑われている内容です。したがって正解です。
キーワードの正確な聞き取り
- went missing: 「なくなった・行方不明になった」。原因を示さず結果を述べる。
- getting blamed: 「責められている」。be+gettingで進行形の受け身。
- Her login was the last one on the system: 「最後にログインしたのが彼女」。疑いの根拠。
- She swears she didn’t do anything: 「何もしていないと誓う」。無実を強調。
会話のテーマを理解すること
この会話は、職場で起こったトラブル(ファイル紛失)に対し、同僚のリサが不当に疑われている状況を描いています。Emma はリサをよく知っており、「There’s no doubt in my mind that Lisa is telling the truth.」と彼女の誠実さを強く信じています。リスニングでは「誰が何をしたか」よりも、「周囲がリサにどんな反応をしているか(blamed)」に注意を向けることがポイントです。