GRASP THE CONCEPT|NoeLia Original Dialog
下記では、本日の「GRASP THE CONCEPT」の学習テーマに基づいた例題と、そのフレーズを自然に取り入れた会話例を掲載しています。
学習した内容が実際の会話でどう使われるのかを深く理解できるよう工夫されており、繰り返し練習することで、日常生活でも無理なく使える英語表現が身につきます。リスニングやディクテーション、スピーキングのトレーニングにも最適な素材ですので、学習の定着にぜひお役立てください!
hope|望む・希望する
Key Sentencehope|望む・希望する
引用:「NHKラジオ英会話 2025年10月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
I hope to stay in Japan a few months out of the year.
私は1年のうち数か月、日本に滞在することを望んでいます。
I hope not to run into him tonight — things are still awkward.
日本語訳: 今夜は彼に会わないで済むといいな。まだ気まずいから。
解説: この文では「hope」を使って“起こらないでほしい”現実的な願いを表しています。hope not to〜は「〜しないことを望む」という控えめで自然な否定形。run into someoneは「偶然会う」、awkwardは「気まずい」。wantのような強い感情ではなく、心の中でそっと願うトーンです。
A: Are you still going to Emily’s birthday thing tonight? I heard Jake’s invited too.
B: Yeah, I was planning to, but I hope not to run into him tonight — things are still awkward.
A: Oh, right, that’s fair. It’d be weird after everything that happened.
B: Exactly. I’ll just drop by to say hi to Emily and head out early.
A: 今夜のエミリーの誕生日会、行くの?ジェイクも呼ばれてるって聞いたよ。
B: うん、行くつもりなんだけど、今夜は彼に会わないで済むといいな。まだちょっと気まずくて。
A: そりゃそうだね。あの一件のあとじゃ気まずいよね。
B: うん、エミリーにだけ顔出して、早めに帰ろうかなって。
- birthday thing: 誕生日の集まり/誕生日会(”thing” はカジュアルに「イベント」や「予定」を指す。フォーマルな単語を避けた自然な日常会話表現)
- plan to: ~するつもり(未来の意志を表す基本構文。”I was planning to” は「行くつもりだった」と柔らかく予定を示す)
- that’s fair: まあ、それもわかるよ/なるほどね(相手の立場や気持ちを理解して受け止めるときの自然な相づち。批判せず共感するニュアンス)
- It’d be weird: 変な感じだろうね(”It would be” の短縮形。仮定的に「もし~なら変だよね」という軽い想像を表す)
- after everything that happened: あの一件のあとでは(「起きたことすべてを踏まえて」という柔らかい言い回し。直接的に「ケンカのあと」と言わず、余韻を残す表現)
- drop by: ちょっと立ち寄る(”drop” は「落とす」、”by” は「そばを通る」。軽く立ち寄るニュアンスの口語表現)
- say hi to (someone): ~に挨拶する(フォーマルな “greet” より自然でカジュアル。日常会話では「軽く会う」程度の意味でも使われる)
- head out: 出発する/帰る(”head” は「向かう」、”out” は「外へ」。フランクな会話でよく使われる動作表現)
hope+節
hope+節
引用:「NHKラジオ英会話 2025年10月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
I hope you like it.
気に入っていただけるといいのですが。
I hope you’re getting some rest these days — you’ve been working nonstop.
日本語訳: 最近ちゃんと休めてるといいけど。ずっと働きっぱなしでしょ。
解説: 学習テーマ「hope+節」では、hopeのあとに主語と動詞を続けて“〜だといいな”という気持ちを表します。この文では「hope+現在進行形」で、今の状態についての思いやりをやわらかく伝えています。nonstop は「休みなく」「ずっと」という口語表現で、相手を気遣う優しい響きにしています。
A: I barely slept last night. My head’s been pounding since morning, but I still have two meetings left.
B: You’ve really been pushing yourself lately. I hope you’re getting some rest these days — you’ve been working nonstop.
A: Yeah, I know… I just can’t seem to catch up. Everything keeps piling up.
B: Then you seriously need to take a day off before you burn out completely.
A: 昨夜ほとんど寝てなくてさ。朝からずっと頭がガンガンするのに、あと2件ミーティング残ってるんだ。
B: 最近ほんと無理してるよ。ちゃんと休めてる?ずっと働きっぱなしじゃん。
A: うん、わかってるんだけど…全然追いつかなくて。やることどんどん増えてくんだよね。
B: だったら本気で一日休み取ったほうがいいよ。倒れちゃう前に。
- barely: ほとんど〜ない(ギリギリの状態を表す副詞。”almost not” よりも切迫したニュアンスで、「かろうじて」「ほとんど〜できなかった」のように使われる。例:I barely slept=「ほとんど寝てない」)
- pound: (心臓や頭が)ドクドクする、ガンガンする(元の意味は「強く叩く」。頭痛などに使うと「ズキズキ痛む」という身体的な感覚を表す)
- push oneself: 無理をする/自分を追い込む(直訳は「自分を押す」。仕事・トレーニング・勉強などで頑張りすぎている様子を表す。例:You’ve been pushing yourself too hard=「無理しすぎだよ」)
- lately: 最近(現在完了形とよく一緒に使う。過去から今までの“継続している行動”を自然に表す副詞。”recently” よりも「ここしばらくずっと」というニュアンスが強い。たとえば You’ve really been pushing yourself lately. は「最近ずっと頑張りすぎてるね」という“行動の積み重ね”を指す。一方、these days は「最近の傾向」や「今の生活の流れ」を表す広い時間感覚で使われる。2つが同じ会話の中に続いても不自然にならないのは、lately が「行動」、these days が「状態」をそれぞれ指しているからで、英語ではこのように自然に併用される。)
- catch up: 追いつく(もともとは「遅れを取り戻す」という動詞句。仕事・スケジュール・情報などで使う。例:I can’t seem to catch up=「どうしても追いつけない」)
- pile up: たまる、積み重なる(”pile” は「積み重ねる」から転じて、「仕事・タスクが増えて山のようになる」イメージの比喩表現)
- take a day off: 休みを取る(学校や仕事を「1日休む」という定番表現。”off” が「離れる」イメージ)
- burn out: 燃え尽きる/完全に疲れ切る(もとは「火が燃え尽きる」という物理的な意味。そこから比喩的に「エネルギーを使い果たす」「精神的・肉体的に限界に達する」という意味で使われる。特に仕事やストレスで極度に疲れた状態を指す。例:I’m completely burned out.=「もう完全に燃え尽きたよ」)
wish|望む・願う
wish|望む・願う
引用:「NHKラジオ英会話 2025年10月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
If you wish to know more, feel free to ask.
もっと知りたいのであれば、遠慮なく聞いてください。
I do not wish to discuss my personal matters in public.
日本語訳: 個人的なことを公の場で話すつもりはありませんよ。
解説: wish to は「〜したい」という意味ですが、ここでは “I don’t want to〜” より感情を抑えた、「控えめな拒否を丁寧に伝える表現」として使われています。カジュアルでは使われず、落ち着いた大人の言い回しです。discuss は「〜について話す」、in public は「公の場で」という意味です。
A: Could we please not talk about my transfer in front of everyone? I do not wish to discuss my personal matters in public.
B: Oh, sorry. I didn’t mean to make it awkward. I just thought you might want to tell them yourself.
A: Not yet. The company hasn’t made it official anyway.
B: Got it. I’ll keep it between us for now.
A: 異動の話、みんなの前ではちょっとやめてもらえる?個人的なことを人前で話すつもりはないの。
B: あ、ごめん。気まずくするつもりじゃなかったんだ。ただ自分から言うタイミングなのかと思って。
A: まだ公式に決まってないし、今は言いたくなくて。
B: わかった。今のところは内緒にしておくよ。
- transfer: 異動/転勤(職場で部署や勤務地が変わることを指すビジネス基本語。動詞では「移す/移る」、名詞では「異動」という意味で使われる)
- in front of everyone: みんなの前で(”in front of” は「〜の前で」という位置関係を表すが、人を主語に取ると「人前で」という意味になる。公の場で何かをするというニュアンス)
- make it awkward: 気まずくする(”awkward” は「ぎこちない/気まずい」という感情表現。”make it awkward” で「雰囲気を悪くする」という口語的な言い回し)
- thought you might want to ~: ~したいのかと思った(相手の意図を推測するときの柔らかい表現。”might” を使うことで遠回しで優しい響きになる)
- tell them yourself: 自分で(彼らに)言う(”yourself” で「自分で直接」という意味を強調する。強制でなく“自発的に”というニュアンスを含む)
- not yet: まだ〜していない(短い返答だが非常に口語的で自然。文脈により「まだその段階じゃない」「まだその気になれない」など含みを持つ)
- official: 公式の/正式な(”official” は「公に認められた」「決定済みの」という意味。会社や組織の決定を表すときによく使う)
- anyway: とにかく/いずれにしても(会話を締めたり、流れを変えるときに使う万能のディスコースマーカー)
- got it: わかった(”I got it” の省略形。理解・了承のどちらの意味でも使える非常に自然な返答)
- keep it between us: この話は内緒にしておく/二人だけの秘密にする(”between us” で「私たちの間だけに」という意味。信頼関係を示すカジュアルな表現)
- for now: 今のところは(時間的に限定して「とりあえず」というニュアンスを出す。状況が変わる可能性を含む柔らかい表現)
wish+節
wish+節
引用:「NHKラジオ英会話 2025年10月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
I wish you were here.
あなたがここにいたらいいのに。
I kind of wish it were up to me—I’d handle it differently.
日本語訳: 自分に決定権があればなぁ。違うやり方するのに。
解説: wish + 節 の形では、現実とは違うことを想像する仮定法が使われます。ここでは it were up to me(それが自分次第なら) が「もしそうだったら」という非現実の条件を表しています。I’d handle it differently は「自分なら違うやり方をする」という意味で、handle は「対応する・処理する」です。職場トークでも自然に聞こえます。
A: You’re seriously typing all 200 survey responses one by one? For the club report?
B: Yeah… apparently Excel wasn’t “aesthetically pleasing enough.” I kind of wish it were up to me—I’d handle it differently. One question: “Did you have fun?” Yes or no. Done.
A: That would’ve saved us an entire weekend.
B: Exactly. Simplicity saves lives.
A: 200人分のアンケート、1個ずつ手打ちしてるの?部活の報告用に?
B: そう…エクセルは「見た目がかわいくない」んだってさ。自分に決定権があればなぁ。違うやり方するのに。質問1つだけ。「楽しかったですか?」はい/いいえ。それで終了。
A: それなら週末全部潰れずに済んだのにね。
B: ほんとそれ。シンプルさは命を救う。
- type (something) one by one: 〜を一つずつ入力する(”type” は「タイプする」だけでなく「打ち込む」「入力する」の意味でも日常的に使われる。”one by one” は「一つずつ」「順番に」)
- apparently: どうやら〜らしい(自分が直接確認したわけではないが、状況的にそうだと判断する時に使う。軽い皮肉にも使える)
- aesthetically pleasing: 見た目が美しい/デザイン的に良い(”aesthetic” は「美的な」+ “pleasing” は「心地よい」。あえてシンプルな “pretty” や “nice” ではなくこの表現を使うことで、わざと大げさに聞こえる“皮肉っぽいユーモア” や、“見た目重視な人をからかうニュアンス”を出せる。日常会話では少しフォーマルすぎる響きが逆に笑いを誘うこともある)
- Done.: (口語で)以上!/終わり!(何かをスパッと切るように言う短い決まり文句。メールや会話でも使われるカジュアル表現)
- would’ve (would have): 〜だったのに(仮定法過去完了の省略形。口語ではほぼこの形で発音される)
- save (someone) time / a weekend: 時間を節約する/週末を無駄にしない(”save” は「救う」以外にも「無駄にせず取っておく」という意味で日常会話に頻出)
- Exactly.: ほんとそれ(強い同意を示すときの一言。トーンによって「それな」「まさに」と柔軟に訳せる)
- Simplicity saves lives.: シンプルさは命を救う(もともと安全標語などに使われるフレーズを冗談っぽく引用した言い方。ここでは“無駄を省くのが一番”というユーモア)