ノエリアオリジナルの「Listening Challenge」も掲載中!
昨年度は英作文の出題が3問あったため、ノエリアオリジナル会話例を3本紹介していましたが、今年度は1問にギュッと凝縮!そのぶん、語彙・表現の工夫を詰め込んだ「Listening Challenge」のノエリアオリジナル版をお届けします!Let’s give it a try!
PRACTICAL USAGE(ノエリア オリジナル スクリプト)
下記はノエリアオリジナルの解答例です。
ラジオ英会話の『PRACTICAL USAGE』コーナーの状況を参考に、そのフレーズを自然に使ったオリジナル会話例も掲載しています!模範解答とは異なる表現を学びつつ、音声を使ってディクテーションや多聴多読に取り組むことで、英語をさらに身近に楽しく学びましょう。実際の会話で活用できる内容が盛り込まれているので、スピーキングの向上や復習にもぜひご活用ください!
問題:デイヴィッドソンさん、チームに話しましたが、全員の意見が一致しています。みんなを代表して言います。あなたはすばらしい戦力になるだろうと思っています。私たちと一緒に働くようお話しできますか?
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
Mr. Davidson, I talked to the team, and we all agree. I speak for everyone. We think you’d make a great addition. Can I talk you into working with us?
Mr. Davidson, I talked with the team, and we all share the same view. I can speak for everyone when I say we’d be thrilled to have you on board. Can we talk about you joining us?
日本語訳: デイヴィッドソンさん、チーム全員と話しましたが、みんな同じ意見です。みんなを代表して言いますが、あなたに加わってもらえたら本当にうれしいです。私たちと一緒に働くことについてお話しできませんか?
解説: 模範解答は、親しみをこめて相手を勧誘するようなカジュアルさがあり、フレンドリーなチームの雰囲気を感じさせる表現です。ノエリアの解答は、より丁寧で協調的な印象を与え、ビジネスの場やフォーマルな提案にも適しています。模範解答が「積極的に誘う」場面に自然であるのに対し、ノエリアの解答は「相手の意思を尊重しながら前向きな話し合いを持ちかける」場面に合います。
Mr. Davidson, I talked to the team, and we all agree. I speak for everyone. We think you’d make a great addition. Can I talk you into working with us?
- talked to: ~に話した(相手に向かって話すニュアンスが強く、やや一方的な印象。ビジネスよりカジュアルな場面で自然)
- agree: 賛成する、一致している(意見の一致を端的に伝える基本表現)
- speak for everyone: みんなを代表して言う(全員の気持ちをまとめて代弁する場面で使われる)
- make a great addition: 素晴らしい仲間になる(チームや組織にとって価値のある存在になるという意味)
- talk ~ into …: ~を説得して…させる(相手を前向きな行動に導く、軽い勧誘のトーン)
Mr. Davidson, I talked with the team, and we all share the same view. I can speak for everyone when I say we’d be thrilled to have you on board. Can we talk about you joining us?
- talked with: ~と話した(“talked to” よりも双方向的で協調的。模範解答が一方的に伝える印象なのに対し、こちらは意見交換のイメージ)
- share the same view: 同じ考えを共有している(“agree” が単に賛成を示すのに対し、こちらはチーム全体が同じ理解を持っていることを強調)
- I can speak for everyone when I say~: みんなを代表して言える(模範解答と同じ表現だが、続く文の流れを自然につなげ、会話のまとまりを良くしている)
- we’d be thrilled to have you on board: あなたに加わってもらえたらうれしい(“make a great addition” よりも感情が前面に出る温かい表現で、歓迎の気持ちを伝える)
- Can we talk about you joining us?: あなたが参加することについて話せますか?(“talk you into” よりも柔らかく、相手の判断を尊重して提案する控えめな誘い方)
Listening Challenge|ノエリアオリジナル問題
ラジオ英会話の金曜恒例「リスニングチャレンジ」を、ノエリア版オリジナルダイアログでお届けします!音声を用意したので、本編と共に、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
クリックすると問題が出ます。
Here’s the question.
Which of the following is true?
A. Emily values open and honest teamwork.
B. Mr. Davidson worries about the team’s trust.
C. Emily leads a project that focuses on energy use.
Let’s listen.
Original Dialog|ノエリア会話スクリプト
エミリーとデイヴィッドソンさんがオフィスで話しています。先週の打ち合わせの続きとして、エミリーがチームの意見を伝え、デイヴィッドソンさんに正式にチームへ加わってもらいたいと話しているようですね。
Emily: Hey, Mr. Davidson, do you have a minute? I wanted to follow up on our conversation from last week.
Davidson: Of course, Emily. How did your talk with the rest of the team go?
Emily: Really well, actually. Mr. Davidson, I talked with the team, and we all share the same view. I can speak for everyone when I say we’d be thrilled to have you on board. Can we talk about you joining us?
Davidson: Wow, I’m flattered. I didn’t expect such a warm response.
Emily: You’ve got great energy and a leadership style that really resonates with everyone.
Davidson: That means a lot, Emily. I’ve always admired how your team collaborates so openly.
Emily: Thanks! That’s what we value most—honest talk and mutual trust.
Davidson: Well, in that case, let’s talk more about how I could fit in. I’m definitely interested.
エミリー: デイヴィッドソンさん、今お時間ありますか?先週の話の件でフォローアップしたくて。
デイヴィッドソン: もちろん、エミリー。チームのみんなとは話したの?
エミリー: はい、実はすごくいい感じでした。デイヴィッドソンさん、チーム全員と話しましたが、みんな同じ意見です。みんなを代表して言いますが、あなたに加わってもらえたら本当にうれしいです。私たちと一緒に働くことについてお話しできませんか?
デイヴィッドソン: それはうれしいな。そんなに温かい反応をもらえるとは思ってなかったよ。
エミリー: あなたの持つエネルギーとリーダーシップのスタイルは、みんなに響いてるんです。
デイヴィッドソン: そう言ってもらえて光栄だよ。僕も君たちのチームのオープンな協力姿勢にはいつも感心してる。
エミリー: ありがとうございます!うちは「率直な話し合い」と「信頼」を一番大事にしてます。
デイヴィッドソン: それなら、ぜひもう少し詳しく話そう。僕もかなり興味があります。
- follow up on ~: ~の件をフォローする/確認する(ビジネスで非常によく使う表現。”follow up on our conversation”=「前回の話の続き」や「その後の進展確認」を意味する。“up” は「上に積み上げる・継続する」イメージで、行動や関心を「持続させる」感覚。“on” は「対象に焦点を当てる」イメージで、「何についてフォローするか」を明確に示している。「話題に対して関心を積み上げていく」ようなニュアンス)
- conversation from last week: 先週の話(“conversation” はフォーマルすぎず、職場での打ち合わせや意見交換にも使える)
- How did your talk with ~ go?: ~との話し合いはどうだった?(“How did it go?” のバリエーションで、より具体的に相手の話題に寄せて聞く自然な言い回し)
- the rest of the team: チームの他のメンバー(“the rest of”=「残りの〜」「他の〜」。会話でよく出る自然なまとまり)
- I’m flattered.: 光栄です(もとの意味は “flatter”=「お世辞を言う」「持ち上げる」。直訳すると「お世辞でもうれしい」だが、そこから転じて「褒めてもらえてうれしい」「そう言ってもらえて光栄です」という感謝と謙遜を伝えるポジティブな反応)
- warm response: 温かい反応/好意的な反応(“warm” は感情的な温かさを表す形容詞。人柄・評価を述べる時に自然)
- leadership style: リーダーシップのスタイル(「リーダーのあり方」を意味する定番ビジネス表現)
- resonate with ~: ~に響く/共感を呼ぶ(もともと「共鳴する」。ここでは「印象が強く心に響く」ポジティブなニュアンス)
- That means a lot.: それはうれしい言葉です/ありがたいです(“mean a lot”=「大きな意味がある」。褒められた時の自然な返し)
- admire: 尊敬する/感心する(“admire how ~” で「〜の〜の仕方に感心する」。フォーマルな感謝や評価に使う)
- collaborate (so) openly: オープンに協力する(“collaborate”=「協力する」「協働する」。職場でのポジティブなチーム文化を表現)
- value ~ most: ~を最も大切にする(“value”を動詞で使うフォーマルな言い方。「重視している」「大切にしている」)
- honest talk: 率直な話し合い(“honest”は単に「正直な」ではなく、「オープンに意見を交わす」という職場ニュアンス)
- mutual trust: 相互の信頼(“mutual”=「お互いの」。チーム・人間関係の理想を表す定番表現)
- fit in: 馴染む/うまく溶け込む(職場やチーム文化との相性を話すときに使う口語表現)
- I’m definitely interested.: もちろん興味あります(強調副詞“definitely”で「確実に」「本気で」のトーンを出す。柔らかく意欲を伝える)
Answer & 解説|ノエリアオリジナル問題の答え
Here’s the question.
Which of the following is true?
A. Emily values open and honest teamwork.
B. Mr. Davidson worries about the team’s trust.
C. Emily leads a project that focuses on energy use.
クリックすると答えが出ます。
A. Emily values open and honest teamwork.
A. Emily values open and honest teamwork.(エミリーは率直で誠実なチームワークを大切にしている)
会話の中でデイヴィッドソンさんは「I’ve always admired how your team collaborates so openly.(君たちのチームのオープンな協力姿勢に感心している)」と言い、エミリーがそれに応えて「That’s what we value most—honest talk and mutual trust.(それこそ私たちが最も大切にしていることです)」と述べています。openly は「率直に」「オープンに」、honest は「誠実な」という意味で、両方ともチームのあり方を表すキーワードです。互いの発言が同じ価値観を示しており、この選択肢が正解です。
B. Mr. Davidson worries about the team’s trust.(デイヴィッドソンさんはチームの信頼を心配している)
この文には worry about(〜を心配する) という表現がありますが、会話ではデイヴィッドソンさんは「I’ve always admired how your team collaborates so openly.(君たちのオープンな協力姿勢にはいつも感心している)」と言っており、チームの信頼関係を心配しているのではなく称賛しています。したがってこの選択肢は内容が正しくありません。
C. Emily leads a project that focuses on energy use.(エミリーはエネルギー利用に関するプロジェクトを率いている)
この文の lead(率いる) や focus on(〜に焦点を当てる) はどちらも会話で使われている単語を基にしたひっかけです。実際の会話では「You’ve got great energy and a leadership style that really resonates with everyone.(あなたのエネルギーとリーダーシップはみんなに響いています)」と述べており、“energy” は「活力」や「雰囲気」を指しています。したがって「エネルギー利用に関するプロジェクト」とは全く関係がなく、この選択肢は不正解です。
キーワードの正確な聞き取り
- value: 「〜を大切にする」。名詞の「価値」ではなく動詞として使われている点に注意。
- openly: 「率直に」「オープンに」。チームが自由に意見を交わす姿勢を示している。
- honest talk and mutual trust: 会話のテーマを決定づける表現。チームの価値観を明確に示している。
- energy: 「元気・活力」という意味。物理的な「エネルギー」ではないことがポイント。
- leadership style: デイヴィッドソンさんの強みを指しており、「率いる」という動詞の lead とは異なる使い方。
会話のテーマを理解すること
この会話は、エミリーがチームを代表してデイヴィッドソンさんに加わってもらうことを提案し、お互いのリーダーシップや信頼、そしてチームの価値観について話し合う場面です。焦点は「率直さ(openly)と誠実さ(honest)」を軸にしたチーム文化の共有であり、職場の信頼関係をどう築くかが中心テーマとなっています。

