L151|情報を与える動詞③ — explain, illustrate, demonstrate, describe|NoeLia Original Dialog
「NoeLia Original Dialog(会話集)」では、ラジオ英会話の学習テーマをもとにした例題と、そのフレーズを自然に取り入れた会話例を掲載しています。
本日はL151のテーマ「explain, illustrate, demonstrate, describe」。学習した内容が実際の会話でどう使われるのかを深く理解できるよう工夫されており、繰り返し練習することで、日常生活でも無理なく使える英語表現が身につきます。リスニングやディクテーション、スピーキングのトレーニングにも最適な素材ですので、学習の定着にぜひお役立てください!
フレーズ中心で練習したい方は別ページにまとめてあります!
本日は20フレーズ例文を作りました。できるだけ多様な使い方が学べるフレーズ集になっていますので、ぜひ会話例とともに練習して見てください!
👉 L151|NoeLia Extra Examples
explain|平らにする
Key Sentenceexplain|平らにする
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
It’s difficult to explain my ideas about it.
それについての私の考えを説明するのは難しいです。
I can’t explain how relieved I felt when he said that.
日本語訳: 彼がそう言ったとき、どれだけホッとしたか言葉にできないよ。
解説: 「explain=理屈を平らにして伝える」が、感情の説明の難しさに使われています。explain how + 感情形容詞 は「どれほど〜だったかを言葉にできない」ときの形。relieved は「ホッとした」、feel relieved は「安心する」の自然な組み合わせです。
A: I finally talked to him last night. We cleared the air after that awful fight.
B: That must’ve been tough. How did it go?
A: He told me he still wanted to make things work between us. I can’t explain how relieved I felt when he said that.
B: That’s really good to hear. Sounds like you both needed that conversation.
A: 昨日の夜、彼とちゃんと話したの。あのケンカのあとでやっと気持ちが整理できて。
B: 大変だったでしょ。どうだった?
A: 彼が「もう一度やり直したい」って言ってくれて…あの瞬間、ほんとにホッとした。
B: よかったじゃん。お互いに話す時間が必要だったんだね。
- finally: やっと/ついに(長く待ったあとに起こることを強調する副詞。”I finally finished my homework.”=「ついに宿題が終わった」など、感情をこめて使うことが多い。)
- talk to (someone): (人)と話す(“talk” は「話す」全般を表し、”talk to” は一方的に話しかける、”talk with” は双方向の会話を示す。ここでは「彼とちゃんと話した」の意味。)
- clear the air: (誤解や気まずさを)解消する/わだかまりをなくす(直訳は「空気をきれいにする」。ケンカや衝突の後に「本音を話してスッキリする」ときによく使う自然なイディオム。)
- awful: ひどい/最悪な(“bad” より強め。感情をこめた日常的な強調語としてよく使う。フォーマルでは “terrible” に近い。)
- That must’ve been tough.: それは大変だったね(”must have been” は「〜だったに違いない」の推量。”tough” は「つらい/厳しい」の意味。相手の経験に共感する定番リアクション。)
- How did it go?: どうだった?(結果や感想を尋ねる会話の決まり文句。ネイティブの日常会話で非常に頻出。”How did the meeting go?” などでも使える。)
- make things work (between us): (私たちの関係を)うまくいかせる(“work” は「機能する」「うまくやる」の意味。恋人・友人関係・職場の人間関係など、広く使える自然な表現。)
- That’s really good to hear.: 聞けてよかった(“That’s good to hear.” に “really” を加えて感情を強めた言い方。人の良いニュースに対する自然なリアクション。)
- you both needed that conversation: お互いにあの話し合いが必要だった(“need + 名詞” で「〜が必要」。ここでは “conversation” が単なる「会話」ではなく「腹を割った話」「本音で向き合う時間」という意味。that は「今まさに話題に出ている特定の会話」を指していて、「その会話こそ必要だった」というニュアンスを作る。英語ではこの that があることで、文が自然にまとまる。)
illustrate|例などを示してわかりやすく説明する
illustrate|例などを示してわかりやすく説明する
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
Let me illustrate my point.
私の論点を説明させてください。
To illustrate the problem, let’s think about what happened last Friday.
日本語訳: 問題をわかりやすくするために、先週金曜のことを思い出してみて。
解説: この文では、学習テーマ「illustrate=例を示してわかりやすく説明する」がそのまま使われています。理屈ではなく、具体的な出来事を挙げて理解を助ける使い方です。To illustrate the problem は「問題を例で示すために」という定番表現。think about what happened は「何が起こったか考えてみて」という日常的で柔らかい言い回しです。
A: I don’t get it. How did this turn into such a mess?
B: Hey, slow down. To illustrate the problem, let’s think about what happened last Friday. The client didn’t get the final version of the report until the last minute.
A: Right… yeah, and because of that, we’re still catching up this week.
B: Exactly. That’s why we need to tighten our process now, before it happens again.
A: なんでこうなったんだろ。どうしてこんなにぐちゃぐちゃになったんだ?
B: ちょっと落ち着こう。問題をわかりやすくするために、先週金曜のことを思い出してみて。クライアントに最終版の報告書を送ったの、ギリギリだったでしょ。
A: ああ、そうだね。あれのせいで今週までバタバタしてる。
B: そう。だから今のうちに作業フローを見直そう。また同じことを繰り返さないために。
- I don’t get it.: よくわからない(“get” は「理解する」の意味。日常会話で「理解できない」「納得いかない」と言うときの定番フレーズ。)
- turn into: ~になる(変化を表す基本動詞フレーズ。”become” より口語的で、ネガティブにもポジティブにも使える。)
- such a mess: ひどい状態/ぐちゃぐちゃ(”mess” は「混乱・乱雑」。“such a” をつけると感情を込めて強調できる。)
- slow down: 落ち着いて/少し冷静になって(物理的な「スピードを落とす」だけでなく、感情を抑える意味でも使われる。)
- the final version: 最終版(“version” は「版・改訂版」の意味。ビジネス資料やデータなどに広く使われる基本名詞。)
- until the last minute: ギリギリまで/土壇場で(“at the last minute” もよく使う。期限直前での行動を表す口語定番表現。)
- because of that: そのせいで(因果関係を簡潔につなぐ便利なフレーズ。”since” や “as” よりも明確で会話的。)
- catch up: 取り戻す/遅れを取り返す(時間・進度・仕事量などの「遅れ」に対して使う。進行形 “we’re still catching up” は「まだ追いつけていない」状態を表す。)
- That’s why: だからこそ(理由を説明する際の定番の接続表現。”That’s why I said…” など日常でも頻出。)
- tighten our process: プロセスを引き締める/改善する(”tighten” は「きつくする・締める」。抽象的に「管理を厳しくする」「効率化する」にも使える。)
- before it happens again: 同じことがまた起こる前に(再発防止の意を込めた自然な口語表現。”again” を加えることで現実味が増す。)
demonstrate|明確に示す
demonstrate|明確に示す
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
The shop staff demonstrated how to use the knife sharpener.
店員は包丁研ぎ器の使い方を実演しました。
If you want people to trust you, demonstrate it through what you do, not what you say.
日本語訳: 信頼されたいなら、言葉じゃなくて行動で示しなよ。
解説: この文では「demonstrate=行動や証拠で明確に示す」というテーマが中心になっています。信頼は言葉ではなく「どう行動するか」で証明する、という考えを自然に表した言い方です。demonstrate it through what you do は「行動を通して示す」、not what you say は「口で言うだけじゃなく」という対比を作っています。
A: I tried explaining my plan, but no one seemed convinced.
B: Maybe they’re just skeptical after last time.
A: Still, I don’t get why they won’t give me a chance. I’ve been trying to be transparent.
B: If you want people to trust you, demonstrate it through what you do, not what you say. They’ll notice when your actions match your words.
A: 計画を説明したんだけど、誰もあんまり納得してくれなくて。
B: 前回のこともあるし、ちょっと疑ってるんじゃないかな。
A: でも、もう一度チャンスくらいくれてもいいのに。ちゃんと誠実にやってるつもりなのにさ。
B: 信頼されたいなら、言葉じゃなくて行動で示すんだよ。言ってることとやってることが一致すれば、ちゃんと伝わるさ。
- explain: 説明する(相手に理解してもらうように「順序立てて話す」という意味。ここでは “I tried explaining my plan” で「計画を説明しようとした」と行動の試みを表す。)
- plan: 計画/プラン(具体的な行動案やプロジェクトの構想。日常でもビジネスでも使える基本語。)
- seem: ~のように見える/思える(“appear” より口語的で、主観的な印象を表す動詞。ここでは “no one seemed convinced”=「誰も納得してないように見えた」。)
- convinced: 納得している/確信している(“convince” の過去分詞。be convinced で「心から確信している」という心理状態を表す。)
- skeptical: 懐疑的な/疑っている(人の発言や提案を「本当かな?」と疑う姿勢。信頼関係や説得の話題でよく出る形容詞。)
- after last time: 前回のあとで(過去の出来事が影響していることを暗示する自然な会話表現。「前の件があるから」という意味合い。)
- Still,: それでも(会話で前の発言に逆らって続けるときのつなぎ。フォーマルな “However” より柔らかく、話し言葉で多用される。)
- I don’t get why…: なんで~なのかわからない(“get” は「理解する」。疑問詞 “why” と組み合わせるとカジュアルで感情的な「納得いかない」ニュアンスになる。)
- give me a chance: チャンスをくれる(直訳で「機会を与える」。信頼関係や評価を求めるときによく使う定番表現。)
- transparent: 透明な/誠実な(本来は「透けて見える」だが、比喩的に「隠し事のない・オープンな」態度を指す。ビジネス英語で頻出。)
- They’ll notice: 彼らは気づくよ(“notice” は視覚的にも心理的にも「気づく」。ここでは「行動を見てわかる」というポジティブな意味。)
- match your words: 言葉と一致する(“match” は「合う・一致する」。“actions match your words” は「言っていることとやっていることが一致する」という英語らしい比喩。)
describe|「描写」によって説明する
describe|「描写」によって説明する
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
He described the suspect’s appearance to the police.
彼は容疑者の外見を普察に説明しました。
It’s hard to describe the color—it’s somewhere between blue and gray.
日本語訳: その色、説明しづらいな。青とグレーの中間みたいな感じ。
解説: この文では「describe=見たものを言葉で描く」というテーマがはっきり表れています。目に見える色の微妙なニュアンスを言葉で伝えようとする自然な使い方です。somewhere between A and B は「AとBの中間くらい」という柔らかい口語表現で、感覚的な曖昧さを上手に表しています。
A: I keep thinking about that morning by the lake. Everything felt so calm, like time had slowed down for a bit.
B: Oh yeah? What was it like?
A: The light was strange—soft but heavy at the same time. It’s hard to describe the color—it’s somewhere between blue and gray. You know, that kind of quiet glow right before sunrise.
B: Yeah… I get that. I saw a sky like that once on a ferry to Hokkaido—it didn’t even look real.
A): あの湖のほとりの朝のこと、ずっと頭から離れないんだ。あのときの静けさっていうか、時間がゆっくり流れてる感じがしてさ。
B): へぇ、どんな感じだったの?
A: 光がちょっと不思議でさ。柔らかいんだけど、どこか重たい感じもあって。色も説明しづらいんだよね。青とグレーの間みたいな…日の出の少し前にある、あの静かな光って感じ。
B: ああ、わかる。その感じ。私も一度、北海道行きのフェリーで似た空を見たことある。あれも本物とは思えないくらいきれいだった。
- keep thinking about ~: 〜のことをずっと考えている(“keep ~ing” は「〜し続ける」。ここでは「心に残って、何度も思い出す」というニュアンスで、感情的な余韻を表す自然な使い方。)
- by the lake: 湖のほとりで(“by” は「そばに」。水辺のような自然環境とよく使われる前置詞で、“by the sea”“by the river”なども同様のパターン。)
- felt so calm: とても穏やかに感じた(“feel calm” は感情的な落ち着きを表す。天候や雰囲気にも使える多用途な形容詞。)
- like time had slowed down: まるで時間がゆっくり流れているようだった(“like + 過去完了”で「〜したような気がした」という比喩的表現。情緒的な描写によく使われる。)
- for a bit: 少しの間(“a bit” は“a little”よりカジュアルで、会話では時間・量・程度の「少し」を柔らかく伝える。)
- What was it like?: どんな感じだったの?(体験や印象をたずねる最も自然な口語表現。“How was it?” より具体的な描写を促す。)
- The light was strange: 光が不思議だった(“strange” は「変」よりも「いつもと違う」「印象的な」ニュアンスで、自然描写に使うと詩的な響きになる。)
- soft but heavy at the same time: やわらかいのに同時に重い(“at the same time” で「〜なのに同時に〜」。相反する感覚を同時に伝える表現で、文学的にもよく使われる。)
- You know, ~: ほら、〜でしょ(聞き手に同意や共感を促す会話のつなぎ。日本語の「わかるでしょ」「あの感じ」などに近い。)
- quiet glow: 静かな光(“glow” は「やわらかく光る」。日常ではスマホの光にも使えるが、ここでは自然の光を詩的に描写している。)
- right before sunrise: 夜明け前に(“right before” で「〜の直前に」。日常でも“right before the meeting”“right before dinner”のように幅広く使える。)
- I get that.: わかるよ(“I understand”よりも口語的で共感を含む。「その気持ち、わかる」の自然な英語。)
- a sky like that: そういう空(“like that” は会話の中で直前の描写を指す省略表現。「そんな感じの〜」という自然なまとめ方。)
- once: 一度(“one time”よりも自然な単語で、経験談を話すときによく使われる。)
- didn’t even look real: 現実に見えなかった(“even” は強調。「〜でさえない」。驚きや感動を自然に表す口語的な文末のまとめ方。)

