L152|「すすめる」を表す動詞 — recommend, suggest, propose|NoeLia Original Dialog
「NoeLia Original Dialog(会話集)」では、ラジオ英会話の学習テーマをもとにした例題と、そのフレーズを自然に取り入れた会話例を掲載しています。
本日はL152のテーマ「recommend, suggest, propose」。学習した内容が実際の会話でどう使われるのかを深く理解できるよう工夫されており、繰り返し練習することで、日常生活でも無理なく使える英語表現が身につきます。リスニングやディクテーション、スピーキングのトレーニングにも最適な素材ですので、学習の定着にぜひお役立てください!
フレーズ中心で練習したい方は別ページにまとめてあります!
本日は25フレーズ例文を作りました。できるだけ多様な使い方が学べるフレーズ集になっていますので、ぜひ会話例とともに練習して見てください!
👉 L152|NoeLia Extra Examples
recommend|何かを手で高く持ち上げながら指さし、「これですよ、これ」
Key Sentencerecommend|何かを手で高く持ち上げながら指さし、「これですよ、これ」
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
So, what do you recommend for an appetizer?
それで、あなたは前菜に何をすすめますか?
Would you recommend that series? I keep seeing it on my feed.
日本語訳: あのドラマおすすめなの?SNSでもよく見るんだよね。
解説: この文では、テーマ「recommend=“これですよ”とすすめる」が、相手の意見を聞く形で使われています。would you recommend〜? は「見てみる価値ある?」という柔らかい質問で、相手の好みを尊重する自然な言い方です。keep seeing は「頻繁に目にする」という意味で、SNSや広告の話題でよく使われます。
A: I spent the weekend binge-watching that mystery show everyone’s obsessed with.
B: Oh yeah? “Wayward” — is that the one you’re talking about? Would you recommend that series? I keep seeing it on my feed but haven’t decided whether to start.
A: Definitely. It’s not perfect, but the characters feel real, and the dialogue’s surprisingly sharp.
B: All right, you sold me. I’ll give it a try tonight.
A: 週末は、みんながハマってるあのミステリードラマを一気見してたの。
B: あ、「ウェイワード」—ってやつだよね?あれ、おすすめなの?SNSでよく見るけど、まだ見ようか迷ってて。
A: 絶対おすすめ。完璧じゃないけど、キャラがリアルでセリフがすごく鋭いの。
B: なるほど、そこまで言うなら見てみようかな。
- binge-watch: 一気見する(“binge” は「過食・暴飲」の意味から派生し、「止まらないくらい続けてやる」イメージ。Netflixなどの配信時代に広まった新しい日常語。“I binge-watched that show.”=「あの番組を一気見した」。)
- be obsessed with ~: ~に夢中になる/ハマっている(“obsess” は「悪魔や考えが頭から離れない」「支配する」という意味。語源はラテン語 obsidere(取り囲む・包囲する)で、「心を占領される」イメージ。そこから「強く惹かれて頭から離れない」という現代のポジティブな意味に発展し、SNSでも「夢中」「ハマる」の自然な表現として使われる。”I’m obsessed with this drama!”=「このドラマにハマってる!」)
- is that the one you’re talking about?: それってそのこと?/それのこと言ってるの?(“the one” は「話題のもの」。話を確認するときの自然な言い回しで、英会話で非常に頻出。)
- haven’t decided whether to ~: ~するかどうかまだ決めていない(行動を迷っているときの定番表現。”I haven’t decided whether to start.”=「見始めるかどうか決めてない」。)
- definitely: 絶対に/もちろん(強い肯定を表す副詞。フォーマルにもカジュアルにも使え、ネイティブのリアクションで頻出。”Definitely.” だけでも「もちろん!」の意味になる。)
- feel real: 本物のように感じる(“feel” は「〜のように思える」「〜と感じる」広義の動詞。fictionalなキャラをリアルに感じる時などに使われる自然な言い方。)
- sharp (dialogue): キレのある/鋭い(“sharp” は「鋭い」だけでなく、知的で洗練された印象を表す。ここでは「セリフが鋭い」「センスがある」の意味。)
- you sold me: (納得した・心が動いた)(直訳は「あなたが私を売り込んだ」だが、「話を聞いて興味を持った」「その気にさせられた」という口語表現。”All right, you sold me.”=「わかった、見るよ。」)
- give it a try: 試してみる(“try” の口語フレーズ。“give it a try” は「とりあえずやってみる」「一度試す」など、軽い挑戦を示す。)
recommendのリポート文
recommendのリポート文
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
I recommend that your son see a doctor as soon as possible.
息子さんができるだけ早く医師に診てもらうようすすめます。
You might want to recommend that he get a second opinion.
日本語訳: 彼には別の医者の意見も聞いてみるようすすめたほうがいいかもね。
解説: この文は、recommend のリポート文構造(recommend that+主語+動詞原形)を使いながら、助言として柔らかく伝えています。might want to recommend は「〜をすすめたほうがいいかも」という控えめな助言。get a second opinion は医療で「別の医師の意見を聞く」という定番表現で、現実の会話でとても自然です。
A: He’s been seeing the same doctor since college, so he feels like he can’t switch.
B: That’s understandable. There’s a lot of trust there.
A: Sure, but still—you might want to recommend that he get a second opinion. Loyalty’s great, but not if it’s costing him his health.
B: Yeah… you’re right. Sometimes familiarity makes it harder to see what’s really happening.
A: 彼、大学時代からずっと同じ先生に診てもらってるから、変えるのは気が引けるんだって。
B: まあ、それはわかる。長年の信頼関係があるもんね。
A: でもさ、別の医者の意見も聞いてみるようすすめたほうがいいと思う。信頼も大事だけど、健康を犠牲にしちゃだめだよ。
B: うん…そうだね。慣れすぎると、逆に見えなくなることもあるよね。
- see (a doctor): 診てもらう/通院する(“see” は「見る」以外にも「(医者に)診察を受ける」という意味で使われる基本動詞。”He’s been seeing the same doctor.”=「ずっと同じ先生に診てもらっている」)
- switch: 切り替える/変える(人・場所・仕事・考えなど、幅広く「変える」を表す口語動詞。”switch doctors”=「医者を変える」)
- That’s understandable.: それはわかるよ(共感や納得を示す定番フレーズ。”I understand” より柔らかく、相手の立場を受け止める言い方)
- There’s a lot of trust there.: 信頼関係がある(”there is” 構文で状況を説明。”trust” は「信頼」だけでなく「人間関係の絆」にも使われる)
- sure, but still: そうだけどさ(軽い同意のあとに反論や提案を出す会話のつなぎ。”but still” は「それでもやっぱり」)
- Loyalty’s great, but not if ~: 忠誠心はいいけど、~なら別(“not if” は条件を反転させる使い方で、「~なら意味がない」)
- cost (someone) (something): (人に)~を犠牲にさせる(“cost” の比喩的用法。”It’s costing him his health.”=「彼は健康を犠牲にしている」)
- familiarity: 親しさ/慣れ(人や状況への「慣れすぎて距離感がなくなる」状態を指す名詞)
- make it harder to ~: ~しにくくする(原因や影響を述べる定番構文。”makes it harder to see”=「見えにくくしている」)
- what’s really happening: 本当は何が起きているのか(“what’s happening”=「今起きていること」に “really” を加えることで、核心を探る自然な表現)
recommend+動詞-ing形
recommend+動詞-ing形
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
I recommend reading this book.
この本を読むことをおすすめします。
I can’t recommend going there enough—it’s honestly amazing.
日本語訳: あそこは本当におすすめ。いくらすすめても足りないくらい!
解説: この文では、「recommend=〜することをすすめる」が強調的に使われています。can’t recommend 〜 enough は「いくらすすめても足りない」つまり「本当におすすめ」という決まり文句。honestly は「本当に/正直言って」の意味で、感情のこもった強調を自然に加えています。
A: I was thinking of skipping that spot. It looks kind of overrated online.
B: That’s what I thought too, but trust me—once you’re there, it feels completely different.
A: Really? I can’t tell from the photos at all.
B: Yeah, that’s why I can’t recommend going there enough—it’s honestly amazing. Pictures just don’t do it justice.
A: あそこはスキップしようかと思ってた。ネットで見た感じ、ちょっと期待外れっぽくて。
B: 俺も最初はそう思ってた。でも実際に行くと全然違うんだよ。
A: そうなの?写真じゃ伝わらないね。
B: うん、だからもう、すごくおすすめしたいんだ。本当に最高だよ。写真じゃその良さが全然伝わらないんだよね。
- think of ~ing: ~しようかと思う(“think” に “of + 動名詞” を続けることで「〜することを考える」の意味になる。軽い予定や迷いを表すときに自然な言い方)
- skip (a place / event): 行くのをやめる/飛ばす(“skip” は「飛ばす・省く」の意味。授業や予定などを「抜ける」「スキップする」ニュアンスでカジュアルに使える)
- spot: 場所/名所(“place” よりもくだけた口語的表現。観光地・撮影スポットなどを指すときによく使われる)
- overrated: 評価されすぎた/大げさに褒められた(“rate”=評価する+“over”=過剰、の組み合わせ。映画・店・観光地のレビューでよく使われる単語)
- That’s what I thought too.: 俺もそう思ってた(同意を伝える定番フレーズ。“That’s what I thought.” だけでもOKで、日常会話で非常に頻出)
- trust me: 信じて(相手を安心させたり、説得するときの決まり文句。”Believe me.” よりもフレンドリーで柔らかい)
- once you’re there: そこに行ってみると(“once” は「一度~すると」の意味で、条件を自然に表すカジュアルな構文)
- completely different: 全然違う(強調の “completely” は「すっかり・まったく」の意味で、変化の大きさを強調する)
- I can’t tell from ~: ~からはわからない(“tell” は「見分ける・判断する」という意味。写真や情報から実際の様子が伝わらないときに使う定番表現)
- that’s why ~: だから~なんだ(理由を説明するときの基本構文。会話を自然につなぐ重要なフレーズ)
- Pictures don’t do it justice.: 写真じゃ良さが伝わらない(直訳は「写真ではその価値を正しく表せない」。場所や作品の素晴らしさを強調するネイティブ定番フレーズ)
suggest|気軽な提案
suggest|気軽な提案
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
I suggest we take a taxi.
タクシーに乗るのがいいと思いますよ。
I’m just suggesting taking it slow—it’s not a race.
日本語訳: ただ、焦らずやればいいって言ってるだけだよ。競争じゃないし。
解説: この文は、学習テーマ「suggest=気軽に提案する」をそのまま表しています。just suggesting は「ちょっと言ってみただけ」という軽い提案を柔らかく伝える言い方。take it slow は「ゆっくりやる」「焦らないで進める」という意味で、人を落ち着かせるときによく使われます。
A: You already finished half the project in two days. You don’t have to prove anything to anyone.
B: I just want it to be perfect, you know? There’s still so much I could fix.
A: I’m just suggesting taking it slow—it’s not a race. No one’s timing you, and it’s already great work.
B: Maybe… yeah, you’re right. I forget that sometimes. Thanks for saying that.
A: 2日でプロジェクトの半分終わらせたんだし、もう十分だよ。誰かに証明する必要なんてないって。
B: でも、完璧にしたいんだよね。まだ直せそうなところがいっぱいあるの。
A: ただ、焦らずやればいいって言ってるだけさ。競争じゃないし、もう十分いい出来だよ。
B: うん…そうだね。たまにそのこと忘れちゃうんだ。言ってくれてありがとう。
- prove anything to anyone: 誰かに何かを証明する(“prove” は「証明する」「実力を示す」意味。ここでは “You don’t have to prove anything to anyone.” の形で「誰かに自分の力を見せる必要はない」というニュアンス。“anything / anyone” は否定文中で「一つも/誰にも」を意味し、強調の効果を生む)
- fix: 直す/修正する(“repair” よりも幅広く使える動詞で、「調整する」「整える」「改善する」の意味にもなる。ネイティブの日常会話では非常に多用される)
- No one’s timing you: 誰もあなたを計ってない(“time” は「時間を測る」動詞。比喩的に「急かされてない/期限を切られてない」の意味)
- great work: よくできたね/いい仕事(“good job” よりも落ち着いたトーンで、成果物を評価するときに自然に使われる)
- Maybe… yeah, you’re right.: うーん…そうだね(“maybe” と “yeah” を組み合わせることで、考えながら納得するリアルな口調になる)
- I forget that sometimes: たまにそのこと忘れちゃう(“forget that + 文” で「~ということを忘れる」。ここでは習慣的な気づきを表す)
- Thanks for saying that: そう言ってくれてありがとう(“Thanks for ~ing” は感謝を伝える自然な言い回し。“that” は直前の言葉全体を指す)
propose|事前によく練られた、しっかりした提案
propose|事前によく練られた、しっかりした提案
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
I propose we work together on this project.
私たちがこのプロジェクトに一緒に取り組むことを提案します。
I propose we tackle one issue at a time instead of rushing everything.
日本語訳: 焦って全部やろうとせず、ひとつずつ片づけていこう。
解説: この文は、propose の「しっかり考えたうえで冷静に提案する」という使い方の代表例です。propose we〜 の構文で、落ち着いた提案トーンを自然に出しています。tackle one issue at a time は「一つずつ取り組む」、instead of rushing everything は「全部を急いでやる代わりに」という日常でもよく使われる言い回しです。
A: Ugh, I feel like everything’s coming at us at once—design fixes, client messages, and now the budget thing on top of it all.
B: Tell me about it. I barely know where to start anymore. Maybe we just push through and deal with it all tonight?
A: I don’t think that’s gonna help. I propose we tackle one issue at a time instead of rushing everything.
B: Yeah… you’re right. That’s probably smarter. Okay, one thing at a time—where do we start?
A: はぁ、なんか全部一気に降ってきてる感じ。デザイン修正にクライアント対応、それに予算の件まで…。
B: ほんとだよ。もうどこから手をつければいいのかもわからない。今夜全部片づけちゃう?
A: それは逆効果だと思うな。焦って全部やろうとせず、ひとつずつ片づけていこう。
B: うん…確かにそうだね。その方が賢いかも。よし、ひとつずつやろう。まずどれから?
- come at (someone): (人に)一気に降りかかる(“come at” は直訳で「〜に向かってくる」。前置詞 “at” は「一点への集中」「狙いを定めて向かう」イメージを持ち、ここでは仕事やタスクが“自分めがけて次々と襲いかかる”ような比喩的表現になっている)
- on top of it all: それに加えて/さらに追い打ちをかけるように(“on top of” は「~の上に」。比喩的に「追加で負担になるもの」を表す)
- Tell me about it.: ほんとそれ(相手の不満や大変さに強く共感するときの定番フレーズ。“I know.” より感情的でカジュアル)
- barely: かろうじて/ほとんど〜ない(“barely know where to start”=「どこから始めればいいか、ほとんどわからない」)
- push through: 乗り切る/無理してやり遂げる(困難や疲れを押し切って進めることを意味する口語的な句動詞)
- deal with: 対処する/取り組む(問題や課題に向き合うときの定番表現。人にも物事にも使える)
- I don’t think that’s gonna help.: それは効果ないと思う(“gonna” は “going to” の口語形。やんわり否定する柔らかい言い方)
- That’s probably smarter.: その方がたぶん賢いね(“smarter” は「合理的・賢明な」の意。相手の提案を肯定的に受け入れる口語的な表現)
- one thing at a time: 一つずつ(焦らず順番に取り組む姿勢を表す。ここでは A の提案「I propose we tackle one issue at a time.」を受けて、B が「one thing at a time」と言い換えて共感・同意を示している。会話のまとめや励ましとしても使える自然なフレーズ)

