【毎週土曜更新】「Listening Challenge 週まとめ」で、“聞く・考える・答える”を楽しく復習!
ノエリアオリジナルのリスニング練習「Listening Challenge 週まとめ」を毎週土曜日に公開しています。ラジ英風に再アレンジしたAI音声で、「聞く・考える・答える」練習を気軽に楽しめます!
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本日のノエリアオリジナル「Listening Challenge」へジャンプ!
昨年度は英作文の出題が3問あったため、ノエリアオリジナル会話例を3本紹介していましたが、今年度は1問にギュッと凝縮!そのぶん、語彙・表現の工夫を詰め込んだ「Listening Challenge」のノエリアオリジナル版をお届けします!Let’s give it a try!
PRACTICAL USAGE(ノエリア オリジナル スクリプト)
下記はノエリアオリジナルの解答例です。
ラジオ英会話の『PRACTICAL USAGE』コーナーの状況を参考に、そのフレーズを自然に使ったオリジナル会話例も掲載しています!模範解答とは異なる表現を学びつつ、音声を使ってディクテーションや多聴多読に取り組むことで、英語をさらに身近に楽しく学びましょう。実際の会話で活用できる内容が盛り込まれているので、スピーキングの向上や復習にもぜひご活用ください!
問題:お客様?お客様!たいへん申し訳ありません、博物館のこのエリアでは飲み物は禁止されています。ロビーか中庭でのみお飲みいただけます。よろしければご案内いたします。
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
Sir? Sir! I’m very sorry, drinks are not permitted in this part of the museum. You’re only allowed to drink in the lobby or in the courtyard. I’d be happy to escort you.
Sir? Excuse me—drinks aren’t permitted in this section of the museum. You’re only allowed to have beverages in the lobby or out in the courtyard. If you’d like, I can show you the way.
日本語訳: お客様? すみません。この区画では飲み物はお持ち込みいただけないんです。ロビーか中庭でしたら大丈夫ですよ。もしよかったら、そちらまでご案内しますね。
解説: 模範解答は、丁寧さを保ちつつ規則をまっすぐ伝える構成で、初めての来館者にも誤解なく届く落ち着いた接客の印象があります。ノエリア版は、同じ内容でも話しことば寄りで声がけが柔らかく、相手の動きを穏やかに制止しながら自然に案内へつなげていく雰囲気があります。両者を比べると、模範解答はフォーマルで規則説明が中心、ノエリア版は距離感が少し近く、人の流れの中でも自然に声をかけられる柔らかさが特徴です。事務的な案内には模範解答、歩きながらさりげなく声をかける場面にはノエリア版が向いています。
Sir? Sir! I’m very sorry, drinks are not permitted in this part of the museum. You’re only allowed to drink in the lobby or in the courtyard. I’d be happy to escort you.
- Sir?: お客様(男性への丁寧な呼びかけ。注意を促すときにも自然に使われる)。
- I’m very sorry: 大変申し訳ありません(注意喚起の前に添えることで角が立たない)。
- drinks are not permitted: 飲み物は禁止されています(規則としての不許可を示す丁寧な言い回し)。
- this part: このエリア(区画全体を淡く指す自然な表現。細かい区切りを意識させないニュアンス)。
- You’re only allowed to drink: 飲める場所が制限されていることを明確に示す定型的な言い方。
- in the lobby / in the courtyard: 許可された場所の提示(対比で強調する自然な並び)。
- I’d be happy to escort you: ご案内いたします(escort は「同行して連れていく」ていねい度の高い接客語)。
Sir? Excuse me—drinks aren’t permitted in this section of the museum. You’re only allowed to have beverages in the lobby or out in the courtyard. If you’d like, I can show you the way.
- Excuse me: すみません(相手に気づいてもらうための柔らかい声がけ。模範解答の冒頭より日常会話寄りで、接触の距離感が近く感じられる)。
- aren’t permitted: 禁止されています(同じ“規則による禁止”だが、短縮形により口頭での自然さが上がる)。
- section: 区画(part よりも構造が明確に分かれている印象を与える語で、館内の正式な区分に触れているニュアンス)。
- have beverages: 飲み物を持つ・取る(drink より丁寧で幅の広い言い方。飲む行為に限定せず、所持も含める柔らかい感触がある)。
- out in the courtyard: 中庭の外側の空間も含む、少し広がりのある表現(out を添えることで、場所が外気に触れる開放的な場所であることを自然に伝える)。
- If you’d like: よろしければ(案内を押しつけず、相手の選択を尊重するクッション表現)。
- show you the way: ご案内する(escort よりカジュアルで、歩きながら方向を示す場面に自然に使える)。
Listening Challenge|ノエリアオリジナル問題
ラジオ英会話の金曜恒例「リスニングチャレンジ」を、ノエリア版オリジナルダイアログでお届けします!音声を用意したので、本編と共に、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
クリックすると問題が出ます。
Here’s the question.
Which of the following is true?
A. The staff says rising humidity helps the marble.
B. The man says the courtyard is too crowded to go out.
C. A visitor says calm surroundings help people look around.
Listen carefully.
Original Dialog|ノエリア会話スクリプト
彫刻好きのエヴァンと、付き添いで来たルビーが、新しく公開された展示室を歩いています。作品に間近で触れられる空間に驚きつつ、静かな時間を満喫しているようですが…
Evan: I didn’t expect this gallery to allow people to get so close to the marble pieces. They almost feel alive.
Ruby: Yeah, and the quiet here really permits you to take your time. It’s nicer than the main hall.
Lena: Sir? Excuse me—drinks aren’t permitted in this section of the museum. You’re only allowed to have beverages in the lobby or out in the courtyard. If you’d like, I can show you the way.
Evan: Oh—sorry. I wasn’t even thinking.
Ruby: Yeah, he grabbed that iced tea on the way in. We thought sealed cups were allowed.
Lena: They are in some areas, just not near these pieces. The humidity can be an issue.
Evan: Got it. I’ll take it outside. Thanks for letting me know.
Lena: No worries at all. Enjoy the exhibit.
エヴァン: このギャラリー、こんなに大理石に近づけるとは思わなかったよ。なんか生きてるみたいだね。
ルビー: うん。それに静かだからじっくり見られるし、メインホールよりずっといいね。
レナ: お客様?すみません。この区画では飲み物はお持ち込みいただけないんです。ロビーか中庭でしたら大丈夫ですよ。もしよければご案内します。
エヴァン: あ、すみません。完全に忘れてました。
ルビー: うん、入る前にアイスティー買ったんだけど、密閉のカップならOKかと思ってて。
レナ: 場所によるんです。でもこの作品は湿気に弱いので、ここではご遠慮いただいてるんです。
エヴァン: わかりました。外で飲みます。教えてくれてありがとう。
レナ: いえいえ。展示をゆっくりお楽しみくださいね。
- allow: 許可する(ここでは「近づくことを許している」という環境・ルールの許可の意味。人が許す/環境が許すの両方で使われる便利動詞)
- pieces: 作品(美術館などでは「個々の作品」を指す自然な言い方。artwork より口語的で軽い)
- feel alive: 生きているように感じる(比喩。「実際に生きている」というより「躍動感がある」「存在感が強い」作品に対してよく使う褒め表現)
- permit: 許す/認める(allow よりフォーマルで、公的・規則的な許可に強い。ここでは「静かだから時間をかけることが可能」という“状況が許す”用法)
- sealed cups: 密閉されたカップ(sealed は「密閉された」。日常会話で飲み物の状態を説明するときに自然な表現)
- some areas: 一部のエリア(広い空間の中で“場所による”ルールを説明する時の常套句)
- humidity: 湿気(美術品・環境説明でよく出る語。物理的に“空気中の水分量”を示す)
- no worries: いえいえ(謝罪に対する最もしっくりくる返し。気にしなくていいよ、のニュアンス)
- enjoy the exhibit: 展示を楽しんでね(exhibit は“展示(物)・展示会”を指すフォーマル寄りの名詞)
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Answer & 解説|ノエリアオリジナル問題の答え
Here’s the question.
Which of the following is true?
A. The staff says rising humidity helps the marble.
B. The man says the courtyard is too crowded to go out.
C. A visitor says calm surroundings help people look around.
クリックすると答えが出ます。
C. A visitor says calm surroundings help people look around.
A. The staff says rising humidity helps the marble.(スタッフが「湿気が上がると大理石に良い」と言った)
会話ではスタッフは「近くの作品は湿気に弱い」と説明しており、helps(助ける/良い影響を与える)とは真逆の意味です。rising humidity(湿度が上昇すること)が marble(大理石)に良いとは一切言っていません。むしろ「humidity can be an issue(湿気が問題になる)」と述べています。そのため、この選択肢は不正解です。
B. The man says the courtyard is too crowded to go out.(男性が『中庭は混みすぎて外に出られない』と言った)
会話の中で男性は courtyard(中庭)について crowd(混雑)に関連する何の発言もしていません。男性は iced tea を持っていたため outside(外へ)持って行くと言っただけで、人が多くて行けないという内容は存在しません。このため、この選択肢は不正解です。
C. A visitor says calm surroundings help people look around.(来館者は『静かな環境だと見て回りやすい』と言った)
Ruby がこのギャラリーの quiet(静けさ)によって take your time(じっくり見られる)と言っており、calm surroundings(落ち着いた環境)と意味的に一致します。look around(見て回る)は take your time の自然な言い換えです。会話内容に合致しているため、この選択肢が正解です。
キーワードの正確な聞き取り
- quiet:Ruby が環境の静けさを評価している核心部分で、正解につながるキーワード。
- take your time:じっくり見られるという意味で calm surroundings と対応し、正解判断の決め手になる。
- humidity can be an issue:「湿気は問題になる」というスタッフの発言で、A の “helps” と逆の内容。
- courtyard:場所の言及はあるが混雑については触れられず、B の不正解ポイント。
- take it outside:男性が素直に外に持って行くと言っただけで、B の「混んで行けない」と矛盾する。
会話のテーマを理解すること
この会話は、ギャラリーの静けさや展示物の環境への配慮を話しながら、注意を受けた男性が飲み物を適切な場所に移動させるというやり取りが中心です。来館者が静かなギャラリーを好意的に受け止めている発言と、スタッフが展示物保護のため湿気を避けてほしいと説明する点を押さえると、正しい選択肢を自然に導くことができます。

