PRACTICAL USAGE L162|NoeLia Original Dialog

PU 25-26

本日のノエリアオリジナル「Listening Challengeへジャンプ!
昨年度は英作文の出題が3問あったため、ノエリアオリジナル会話例を3本紹介していましたが、今年度は1問にギュッと凝縮!そのぶん、語彙・表現の工夫を詰め込んだ「Listening Challenge」のノエリアオリジナル版をお届けします!Let’s give it a try!

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PRACTICAL USAGE(ノエリア オリジナル スクリプト)

下記はノエリアオリジナルの解答例です。
ラジオ英会話の『PRACTICAL USAGE』コーナーの状況を参考に、そのフレーズを自然に使ったオリジナル会話例も掲載しています!模範解答とは異なる表現を学びつつ、音声を使ってディクテーションや多聴多読に取り組むことで、英語をさらに身近に楽しく学びましょう。実際の会話で活用できる内容が盛り込まれているので、スピーキングの向上や復習にもぜひご活用ください!

問題:大学を卒業して、大きな街に出て、大成功してやると夢見ていました。実際にはまったく有名にはなれなかったけど、大きくはなりましたよ。ほら、このウエストを見てください!
After university, I moved to the big city and dreamed of making it big. I never did become famous, but I did get larger. Just look at my waist!

引用:「NHKラジオ英会話 2025年12月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
NoeLia Answer

After graduating, I headed for the big city thinking I’d end up big someday. I never got famous, but I definitely got larger. Just look at my waist!
日本語訳: 大学を卒業して大きな街に出て、「いつかでっかく成功するんだ」と思っていました。結局まったく有名にはなれなかったけど、体のほうはしっかり大きくなりましたよ。ほら、このウエストを見てください!

解説: 模範解答は落ち着いた語り口で、大学卒業後に夢を追って街へ出たという流れを素直にまとめています。状況を順番に説明するタイプなので、聞き手が情景をすぐにつかめる安定した語り方です。一方、ノエリアの回答は会話寄りのテンポで、自分の気持ちをそのまま口にしているような自然さがあります。街へ向かう勢いが軽く出たり、体が大きくなったことを少し笑いに変えて話す柔らかいトーンが特徴です。違いとして、模範解答が「落ち着いた説明重視」なのに対し、ノエリアの回答は「気持ちや臨場感がそのまま伝わる語り」になっています。

After university, I moved to the big city and dreamed of making it big. I never did become famous, but I did get larger. Just look at my waist!

  • After university: 大学を卒業した後(university は場所としての「大学」を表す名詞。落ち着いた書き言葉寄りで、状況説明として自然)
  • move to: 引っ越す(moveは「移動する」。目的地が家・地域の場合は「引っ越す」の意味になる)
  • dream of: 〜を夢見る(具体的な状況を思い描くイメージで使われる)
  • make it big: 成功する(make itは「うまくいく」。bigが「でっかく」の感情ニュアンスを加える)
  • become famous: 有名になる(becomeは「状態変化」。famousは「有名な」)
  • did get larger: 大きくはなった(didは強調の助動詞で「本当に〜した」「確かに〜した」と事実をはっきり示す役割。largeは客観的なサイズにフォーカスし、「見た目のサイズが増した」という事実を落ち着いて述べている)
  • look at my waist: 私のウエストを見て(look atは視線誘導。my waist は身体の具体的な部分を指し、軽い自虐のトーンを作る)

After graduating, I headed for the big city thinking I’d end up big someday. I never got famous, but I definitely got larger. Just look at my waist!

  • After graduating: 卒業してから(graduate は「卒業する」という動詞。動作に焦点があり、模範解答より口語的で軽いテンポになる)
  • head for: 〜へ向かう(headは「頭を向ける」がコアイメージで、自分から進んで向かう能動的な動き。move toよりも勢いがあり、気持ちが前に出る)
  • end up: 最終的に〜になる(思い描いた未来と実際の結果のギャップも含めて語れる便利な表現)
  • end up big: 成功する(bigが「感情の乗った大きさ」。make it bigと比べると、流れの結果「大きくなる」に比重があり、ややカジュアル)
  • got larger: 大きくなった(getは状態変化を表す基本動詞。「did get larger」より軽く、日常の雑談でさらっと言う自然な口語。強調のdidがないので、事実を力まずに述べる柔らかいニュアンスになる。模範解答より会話感が強まり、本人のぼやきや笑いも混ざる)

Listening Challenge|ノエリアオリジナル問題

ラジオ英会話の金曜恒例「リスニングチャレンジ」を、ノエリア版オリジナルダイアログでお届けします!音声を用意したので、本編と共に、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

問題音声はこちら
問題
クリックすると問題が出ます。

Here’s the question.
Does Zoe think staying home would have improved her life?
A. No, she says it offered no clear promise of a better path.
B. Yes, she believes it would definitely have been better.
C. Yes, because small towns always make people famous.
Listen carefully.

Original Dialog|ノエリア会話スクリプト

ルーカスとゾーイが散歩中に大都会のスケールをしみじみ感じています。雑談の中で、思わぬ“本音トーク”に発展したようですね。

Lucas: Zoe, do you ever feel like the city just keeps getting bigger every year?
Zoe: Absolutely. And somehow everything feels louder, faster, larger… all at once.
Lucas: Same here. Sometimes I wonder what my life would’ve looked like if I’d stayed in my small hometown.
Zoe: Maybe calmer, but not necessarily better. Big cities change us in big ways—good and bad.
Lucas: Yeah… speaking of that, there’s something I’ve never really told you.
Zoe: Oh? Now I’m curious.
Lucas: After graduating, I headed for the big city thinking I’d end up big someday. I never got famous, but I definitely got larger. Just look at my waist!
Zoe: Oh my god, Lucas—same! The city didn’t make us stars, but it sure made us… “well-fed.”

ルーカス: ゾーイ、この街ってさ、年々どんどん大きくなってる気がしない?
ゾーイ: するする。それに何もかも、前よりうるさいし速いし…全部スケールアップしてる感じ。
ルーカス: わかるよ。時々さ、もしあの小さな地元に残ってたら、どんな人生だったんだろうって思うんだ。
ゾーイ: もっと落ち着いてたかもしれないけど、それが良いとは限らないよ。大きな街って、良くも悪くも人を大きく変えるからね。
ルーカス: そうなんだよね… それでさ、実は前からちゃんと言ってないことがあって。
ゾーイ: え、なに?気になるな。
ルーカス: 大学を卒業して大きな街に出て、「いつかでっかく成功するんだ」って思ってたんだ。でも結局まったく有名にはなれなかった。でもさ、体のほうはしっかり大きくなりましたよ。ほら、このウエスト見てよ!
ゾーイ: あー、もう!ルーカス—私もよ!都市は私たちをスターにはしてくれなかったけど…お腹は確実に“成長”させたよね。

  • get bigger: 大きくなる(get は「変化」。bigger は「より大きい」という比較で、街や状況が拡大していく感覚を表す)
  • Absolutely.: ほんとにその通り(強い同意を示すネイティブらしい一語)
  • louder, faster, larger: うるさく・速く・大きく(比較級で状況が以前より増していることをまとめて表すセット感のある並び)
  • all at once: 一度に/同時に(物事が一気に押し寄せる感覚)
  • Same here.: こっちも同じ(日常でごく自然な共感フレーズ)
  • wonder what my life would’ve looked like: 自分の人生がどうなっていたか想像する(wonder は「不思議に思う」。仮定のニュアンスが入る自然表現)
  • small hometown: 小さな地元(small は「客観的なサイズ」。big の感情ニュアンスとの対比が出る)
  • not necessarily: 必ずしも〜とは限らない(部分的否定の柔らかい言い回し)
  • change us in big ways: 人を大きく変える(big が「程度の大きさ」。物理的サイズではなく影響力を表す使い方)
  • good and bad: 良い面も悪い面も(バランスを取る時の自然な並列表現)
  • speaking of that: そういえば/その話で思い出したけど(話題を自然に繋ぐ実用表現)
  • I’m curious.: 気になる(curious は「知りたくてそわそわする」ニュアンス)
  • Oh my god—same!: うわ、私も同じ!(強めの共感リアクションとして自然)
  • make us stars: スターにする(star は比喩的に「成功者」。都市に対する期待感がこもる)
  • well-fed: よく食べた/食べすぎた(fed は feed の過去分詞。「餌を与えられた」から転じて「太った」の婉曲的ユーモア)

Answer & 解説|ノエリアオリジナル問題の答え

問題
Here’s the question.

Does Zoe think staying home would have improved her life?
A. No, she says it offered no clear promise of a better path.
B. Yes, she believes it would definitely have been better.
C. Yes, because small towns always make people famous.

答え
クリックすると答えが出ます。

A. No, she says it offered no clear promise of a better path.

Point

A. No, she says it offered no clear promise of a better path.(いいえ、彼女は「良い未来が約束されていたわけではない」と言っています)
根拠となるフレーズは、Zoe の “Maybe calmer, but not necessarily better.”(落ち着いていたかもしれないけど、良いとは限らない)です。ここで not necessarily better は「良い未来が保証されていたわけではない」という意味を示し、staying home が Zoe にとってプラスであると断言できないことがわかります。not necessarily(必ずしも〜ではない)は、断言を避けつつ可能性を否定する便利な表現で、この問題の判断ポイントになっています。したがってこの選択肢が正解です。

B. Yes, she believes it would definitely have been better.(はい、彼女は絶対そっちのほうが良かったと考えています)
Zoe は一貫して「地元に残ったほうがより良い人生だった」とは言っていません。根拠となるのは “not necessarily better.”(良いとは限らない)であり、would definitely have been better(絶対良かった)はこの内容と真逆です。definitely は「確実に・間違いなく」という強い肯定語なので、Zoe の慎重な言い方とは合いません。よってこの選択肢は不正解です。

C. Yes, because small towns always make people famous.(はい、小さな町は人をいつも有名にするからです)
ダイアログ内に small towns always make people famous(小さな町は人を有名にする)という意味の話は一切ありません。Lucas が I never got famous(有名にはならなかった)と言っているだけで、地元や都市が fame を生むといった因果関係には触れていません。always make は「いつも〜にする」という強すぎる一般化で、本文とは無関係です。このためこの選択肢も不正解です。

Listening Point

キーワードの正確な聞き取り

  • not necessarily better: 「良いとは限らない」。必ずしも肯定しない慎重な否定で、Zoe のニュアンスを判断する鍵。
  • calmer: 「より落ち着いた」。比較を示す語だが、良し悪しの評価とは別である点がポイント。
  • never got famous: 「有名にはならなかった」。famous の話題は Lucas 側の経験に限定され、Zoe の判断理由とは無関係。
  • always make: 「いつも〜にする」。一般化を表す語で、本文にない内容を作っているため引っ掛けとして登場。

会話のテーマを理解すること
この会話では、大都市で暮らすことが人をどう変えるかという経験談が中心で、Zoe は「地元に残ってももっと良くなったとは限らない」と落ち着いた視点で話しています。Lucas の自虐的な発言と合わせて、都市での生活の良い面と悪い面を軽く振り返る流れになっており、問題はその微妙なニュアンスを聞き取れるかが焦点になっています。

【毎週土曜更新】「Listening Challenge 週まとめ」で“聞く・考える・答える”を楽しく復習!
ノエリアオリジナルのリスニング練習「Listening Challenge 週まとめ」を毎週土曜日に公開しています。ラジ英風に再アレンジしたAI音声で、「聞く・考える・答える」練習を気軽に楽しめます!
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