L137 欲求・希望を表す動詞① — want, would like
「want, would like」を使ったフレーズの入った会話例は別ページにまとめてあります!
本ブログではワンフレーズの例題に加えて、そのフレーズが実際の会話でどう使われているかを会話形式で紹介しています。覚えた表現の使い方をリアルなやりとりの中で確認したい方は、ぜひチェックしてみてください👇
want|切実な欲求
Key Sentencewant|切実な欲求
引用:「NHKラジオ英会話 2025年10月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
Do you want me to go shopping with you?
あなたは私に、一緒に買い物に行ってほしいですか?
All I want right now is to laugh about something stupid.
日本語訳: 今はただ、くだらないことで笑いたいよ。
解説: この文では want が「切実な欲求」を表しています。話し手の“今この瞬間”の強い気持ちがそのまま出ており、「他のことはどうでもいい、笑いたい」という生々しい感情を自然に伝えています。All I want is〜 は「私が今一番したいのは〜」という定番の構文で、率直で感情のこもった言い方です。something stupid(くだらないこと)は気楽で親しみやすいトーンを添えています。
I’ve been wanting to ask you something, but I didn’t know how.
日本語訳: 聞きたかったことがあったんだけど、どう言えばいいかわからなくて。
解説: want は「心の中でずっと抱えている欲求」にも使えます。ここでは I’ve been wanting to〜(ずっと〜したいと思っていた)で、切実だけど控えめな思いを表現。直接「I want to ask you」と言うよりも柔らかく、「前から気になっていたけど言い出せなかった」というニュアンスになります。I didn’t know how(どう言えばいいかわからなくて)も自然な照れ隠しの言い回しです。
I want no part of this mess, so don’t drag me into it.
日本語訳: このゴタゴタには関わりたくないから、巻き込まないで。
解説: この want は「強い拒否の感情」を示す切実な欲求です。I want no part of〜 は「〜には関わりたくない」という口語定番のフレーズで、“もううんざりだ”という気持ちを端的に表します。mess(混乱・面倒な状況)や drag me into it(巻き込む)もリアルな口語。生の感情がストレートに伝わる、まさに“生々しいwant”の使い方です。
I just want to thank you for being there for me.
日本語訳: そばで支えてくれて、本当にありがとうって言いたかっただけ。
解説: want は「感謝・愛情・願い」などの感情をまっすぐに伝える動詞でもあります。I just want to〜 は「ただ〜したいだけ」で、心からの気持ちを穏やかに表す言い方。be there for someone は「そばにいて支える」という自然な口語表現で、深い感謝の気持ちが感じられます。控えめながらも“本気で伝えたい想い”という切実さが出ています。
I don’t really want to let go of this opportunity — it feels right.
日本語訳: このチャンスは逃したくないな、なんか“これだ”って感じるんだ。
解説: 否定形の I don’t really want to〜 は、「本音では〜したくない」という迷いを含んだ切実な欲求。let go of this opportunity(このチャンスを逃す)という表現に、現状を大切にしたい気持ちがにじみます。it feels right(しっくりくる)は直感的な納得を表す口語で、ポジティブな“本心”を自然に表現しています。want の生々しさが“心の奥の声”として響く一文です。
I want~の強さ
I want~の強さ
引用:「NHKラジオ英会話 2025年10月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
I want you to do that.
私は君にそうしてもらいたいです。
I want you to tell me the truth, even if it hurts.
日本語訳: たとえつらくても、本当のことを言ってほしい。
解説: 「I want〜」は感情の強い“生の欲求”を伝える表現。ここでは「正直に言ってほしい」という誠実で切実な願いを示しています。even if it hurts は「つらくても」という逆接の副詞節で、感情を抑えながらも本音が伝わる自然な言い方です。
I want it to be perfect before we show it to the client.
日本語訳: クライアントに見せる前に、完璧に仕上げたいんだ。
解説: 「I want〜」は“理想への強いこだわり”を表すときにも使われます。it to be perfect は「それを完璧な状態にしたい」という意味の目的語説明型。before we show it to the client は「クライアントに見せる前に」という自然なビジネスフレーズで、責任感ある口調を作ります。
I don’t want this to turn into another argument.
日本語訳: またケンカになんてしたくないよ。
解説: 否定形の「I don’t want〜」は、“避けたい・望まない”気持ちをそのまま伝える表現。turn into は「〜に発展する・変わる」、argument は「口論」。感情的になりすぎずに、冷静なトーンで自分の意図を伝えるのに最適です。
I want everyone to be on time for once, okay?
日本語訳: たまにはみんな時間通りに来てよね?
解説: 「I want everyone to〜」はグループ全体への希望を柔らかく表す言い方。for once は「たまには」「今回くらいは」という口語表現で、軽い冗談や皮肉を込めるときにもよく使われます。職場や友人間で自然に使えるフレーズです。
What do you want me to say? That you’re right?
日本語訳: 何て言ってほしいの?君が正しいって?
解説: 疑問形の「What do you want me to〜?」は、相手の期待や意図を確かめる強い言い方。ここでは皮肉混じりのやりとりに使われています。That you’re right? を続けることで、「はいはい、あなたが正しいよ」というニュアンスを自然に出せます。会話でよく聞くリアルなトーンです。
want|指示・アドバイス
指示・アドバイス
引用:「NHKラジオ英会話 2025年10月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
You want to back up your files regularly.
ファイルを定期的にバックアップしたほうがいいですよ。
You’ll want to leave early if you don’t want to get stuck in traffic.
日本語訳: 渋滞にハマりたくないなら、早めに出たほうがいいよ。
解説: 「You’ll want to〜」は未来を見据えた助言で、「そうした方がいいことになるよ」という自然な忠告。get stuck in trafficは「渋滞につかまる」の定番表現。日常でもビジネスでもよく使われます。
You don’t want to say that in front of the boss.
日本語訳: それ、上司の前では言わないほうがいいよ。
解説: 「You don’t want to〜」は“〜しないほうがいい”というやわらかい警告。相手に圧をかけず注意を促す自然な口語表現です。in front of〜は「〜の前で」という定番フレーズ。相手を気づかうニュアンスが出ています。
Don’t you think you might want to apologize to him first?
日本語訳: まず彼に謝ったほうがいいと思わない?
解説: 「Don’t you think you might want to〜?」は、提案を控えめに伝えるときの柔らかい言い方。apologize to〜は「〜に謝る」。強制ではなく相手の気づきを促す自然なアドバイス表現です。
You probably want to take a short break—you’ve been staring at that screen all day.
日本語訳: ちょっと休んだほうがいいよ、一日中画面見てるじゃん。
解説: 「You probably want to〜」は相手を気づかうような優しい助言。stare atは「じっと見つめる」、all dayは「一日中」。過労を心配するような自然な口調で、職場でもよく使われます。
You’re not going to want to rush this part—it’s where most people mess up.
日本語訳: この部分は急がないほうがいいよ。みんなだいたいここで失敗するから。
解説: 「You’re not going to want to〜」は未来に起こる後悔をやんわり避けさせる表現。「〜したら後で困るよ」のようなニュアンス。rush this part(この部分を急ぐ)、mess up(しくじる)はどちらもリアルな口語です。
would like
would like
引用:「NHKラジオ英会話 2025年10月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
Would you like some tea?
紅茶はいかがですか?
I’d like it if you didn’t talk about that right now.
日本語訳: 今その話、ちょっとしないでくれると助かるんだけど。
解説: 「I’d like it if〜」は“やんわりとした拒否やお願い”を伝える表現。直接「Don’t talk about that.」というより、柔らかく距離を取れます。didn’t talk about that で「その話題に触れないで」という控えめな響き。ネガティブな内容でも角が立たない丁寧さがあります。wantよりも感情の圧が低く、相手に配慮した言い方です。
Would you like me to grab you a coffee while I’m out?
日本語訳: 外に出るついでにコーヒー買ってこようか?
解説: 「Would you like me to〜?」は相手への親切な申し出を丁寧に伝える形。grab you a coffee は日常でよく使うカジュアルな「コーヒーを買ってくる」。while I’m out は「外に出ている間に」=“ついでに”の自然な口語表現です。wantに比べて丁寧で、押しつけがましさのない優しい申し出になります。
There’s something I’d like to run by you later, if you’re free.
日本語訳: あとで相談したいことがあるんだけど、時間ある?
解説: 「There’s something I’d like to〜」は遠回しな依頼や相談の導入としてよく使われます。run by someone は「(アイデアや提案を)相談する・意見を聞く」。ビジネスでも日常でも自然な控えめトーンの頼み方です。wantで言うと直接すぎる印象になるため、would likeで丁寧な印象にしています。
Where would you like me to drop you off? Here’s fine or closer to the station?
日本語訳: どこで降ろせばいい?ここでいい?それとも駅の近く?
解説: 「Would you like me to〜?」は相手の希望を丁寧に尋ねる表現。drop someone off は「人を車で送る/降ろす」という口語的な動詞句。Here’s fine or closer to the station? のように2択を添えると会話が自然に聞こえます。wantだとやや命令的に響くところを、would likeが自然な気遣いに変えています。
You’d probably like to hear the good news first, huh?
日本語訳: まずはいいニュースのほうから聞きたいよね?
解説: 「You’d probably like to〜」は“相手の気持ちを先読みして軽く共感する”フレーズ。huh? を加えることで、親しみやすい確認トーンに。軽い冗談や雑談にもぴったりの自然な一言です。wantよりも柔らかく、フレンドリーな共感として響きます。