L143 「話す」を表す動詞③ ー tell
「NoeLia Extra Examples(フレーズ集)」ではラジオ英会話のキーフレーズをもとにしたオリジナル例文を掲載しています。
本日はL143のテーマ「tell」。「GRASP THE CONCEPT」で学んだ例文をもとに、同じテーマで30フレーズ作りました。できるだけ多様な使い方が学べるフレーズ集になっていますので、ぜひ音声といっしょに練習してみてくださいね!
会話例中心で練習したい方は別ページにまとめてあります!
本ブログではワンフレーズの例題に加えて、そのフレーズが実際の会話でどう使われているかを会話形式で紹介しています。覚えた表現の使い方をリアルなやりとりの中で確認したい方は、ぜひチェックしてみてください!
👉 L143|NoeLia Original Dialog
tell|メッセージを伝える
Key Sentencetell|メッセージを伝える
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
I was just about to tell you something important.
私は、ちょうどあなたに重要なことを言いかけていました。
I forgot to tell you the time of the meeting.
日本語訳: 会議の時間、伝えるの忘れてたよ。
解説: このテーマの核心は「tell=メッセージを“相手に渡す”」という動詞の性質です。この文では“tell+人+物”の典型的な授与型。目的語が「the time of the meeting」という具体的な情報で、まさに“情報を渡し損ねた”という感覚。“forgot to tell〜”は、うっかりミスを自然に伝える日常表現です。
She told me a lie, and I believed every word.
日本語訳: 彼女、ウソをついたのに、全部信じちゃったんだ。
解説: “tell+人+a lie” は「〜にウソをつく」という決まり文句。tellはここでも「メッセージを渡す」動詞ですが、内容が「lie(ウソ)」に変わると、伝達が「真実ではない情報」になります。後半の“believed every word”が感情を補い、後悔や裏切りのニュアンスを自然に出しています。
I haven’t told anyone your secret, I promise.
日本語訳: あなたの秘密、誰にも話してないよ。約束する。
解説: “tell+人+物”の授与構文に、否定と現在完了を組み合わせた形。“haven’t told anyone”は「これまで一度も言っていない」を意味し、秘密保持の文脈で非常に自然。“I promise”を添えることで、信頼を強調するリアルな口調になります。
What did you tell the kids to make them laugh like that?
日本語訳: 子どもたち、あんなに笑ってたけど、何話したの?
解説: この文は SVOO(tell+人+物) の「物」の部分を “what” で尋ねた疑問文です。つまり「何を話したの?」が核心。“tell” は「メッセージを相手に渡す」動詞で、ここでは “the kids” に「何か(what)」を伝えたという構造。後半の “to make them laugh” で「笑わせる目的」が自然に補われ、会話として非常に生きた言い方になっています。
Tell me your honest opinion, not what you think I want to hear.
日本語訳: 私が聞きたいことじゃなくて、本音を言って。
解説: “tell+人+物”の命令形。ここでのtellは「本音を伝える」=相手に直接“中身のあるメッセージを渡す”動作。後半の“not what you think I want to hear”で、表面的な同意ではなく本心を求めるニュアンスが自然に出ています。率直なコミュニケーションに使える実践的表現です。
他動型
他動型
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
Don’t tell anyone about this.
このことは誰にも言わないでください。
Nobody told me about the change in schedule — I just found out!
日本語訳: スケジュール変更のこと、誰も教えてくれなかったんだよ。さっきやっと知った!
解説: “nobody told me about〜” は「情報が共有されていなかった」ことを表す定番構文。不満・驚き・困惑を表す時によく使われます。後半の I just found out(さっき知った)は口語でよく使われるリアクション表現。find out は「(調べたり聞いたりして)知る」という意味です。
She told me about her new job, and she seemed really happy.
日本語訳: 彼女、新しい仕事の話をしてくれてね、すごく嬉しそうだったよ。
解説: この文では「tell+人+about〜」の基本形が使われています。情報を「相手に共有する」tellの核心的な使い方です。後半の she seemed really happy は「嬉しそうに見えた」という自然な感情の添え方。seem は「〜のように見える」の意味で、日常会話でよく使われます。
I told you all about my plan, didn’t I?
日本語訳: 計画のこと、ちゃんと話したよね?
解説: “tell+人+all about〜” は「細かく話す」「一部始終を伝える」という口語的な使い方。会話で “didn’t I?” を添えることで、「言ったはずでしょ?」という軽い確認や苛立ちを込められます。日常会話で自然に聞こえるイントネーションもポイントです。
Don’t tell me about it — I’ve had the same awful day.
日本語訳: その話はもういいよ、俺も最悪な一日だったんだから。
解説: “Don’t tell me about it.” は直訳すると「そのこと言わないで」ですが、実際は「わかるよ」「自分も同じだよ」という共感を表す決まり文句。皮肉っぽくも使えます。続く I’ve had the same awful day は「同じようにひどい一日を過ごした」という自然な共感フレーズ。
I was going to tell you about it, but you left so fast.
日本語訳: 話そうと思ってたんだけど、君がすぐ帰っちゃってさ。
解説: “was going to tell+人+about〜” は「〜するつもりだったのに結局できなかった」という未遂を表します。日常の言い訳や軽い残念トーンで非常に自然。you left so fast(君がすぐ帰っちゃった)で状況を添えると会話らしさが増します。
Don’t tell ~ I told you, but …
Don’t tell ~ I told you, but …
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
Don’t tell Jack I told you, but he has a huge crush on you.
ジャックには私が言ったと言わないでね、でも彼、あなたにすごく夢中なんだよ。
Promise you won’t tell anyone I told you, but they’re getting divorced.
日本語訳: 誰にも言わないって約束してね、あの二人、離婚するんだって。
解説: “Promise you won’t tell anyone〜” は「誰にも言わないって約束してね」と秘密の前置きに使う自然な表現。getting divorced は「離婚するところ」=進行中を示す形で、リアルな口語英語です。
I shouldn’t tell you this, but he’s planning to move abroad next year.
日本語訳: 本当は言っちゃいけないんだけど、彼、来年海外に行くつもりらしいよ。
解説: “I shouldn’t tell you this, but〜” は「言うべきじゃないけど…」という自己抑制を込めた秘密の打ち明け方。move abroad は「海外に引っ越す」自然な言い方で、ネイティブの日常会話でもよく使われます。
Don’t tell him I told you, but I really think he’s lying.
日本語訳: 彼には言わないでね、正直、彼ウソついてると思うんだ。
解説: “Don’t tell〜I told you” は相手に知られたくない情報を伝える時に使う秘密表現。I really think〜 は「強めの個人的意見」をやわらかく伝える言い方で、事実断定を避けながら感情をにじませています。
Don’t tell Mom I told you, but Dad forgot her birthday again.
日本語訳: ママには言わないでね、パパまた誕生日忘れてたの。
解説: この文は「Don’t tell〜I told you」=“秘密の共有”の定番パターン。家族内の軽い内緒話にもよく使われます。again は「またやった」の意味で、ユーモアやあきれた気持ちを自然に添える効果があります。
I wasn’t supposed to tell you anything, but he’s been seeing someone new.
日本語訳: 何も言うなって言われてたけど、彼、もう新しい人と付き合ってるの。
解説: “I wasn’t supposed to tell you” は「言うことになってなかった」=守秘を破る時の英語。seeing someone は「付き合っている」自然な恋愛表現で、秘密をうっかり漏らすリアルな文脈にぴったりです。
to 不定詞を用いた目的語説明型
to 不定詞を用いた目的語説明型
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
My parents told me to study harder.
両親は、私にもっと一生懸命勉強するように言いました。
He told me not to tell anyone, so of course I didn’t.
日本語訳: あいつ、誰にも言うなって言うからさ、もちろん黙ってたよ。
解説: 「tell+人+not to〜」は「〜しないように言う」の形。ここでは秘密保持を指示する典型パターン。“of course I didn’t” は「当然やってないよ」と応じる自然な口語表現で、カジュアルな会話トーンを出している。
You told me to trust you, and now look what happened.
日本語訳: 信じろって言ったのは君だよ、ほら見てよこの結果。
解説: “look what happened” は失望や怒りを含む会話的な決まり文。You told me to〜 の責任追及トーンがリアル。
You didn’t have to tell me to be careful — I’m not five.
日本語訳: 気をつけろなんて言われなくてもわかってるって、子どもじゃないんだよ。
解説: “didn’t have to tell me to〜” は「言われなくてもわかってる」の皮肉まじりの言い回し。“I’m not five” は「子どもじゃない」と自立を主張する定番フレーズで、軽い反発トーンを自然に出す。
I told you not to overthink it — just let it go.
日本語訳: そんなに気にすんなって言ったでしょ、もういいじゃん。
解説: 「tell+人+not to〜」で相手に“やめさせる・制止する”表現。ここでは “overthink” が「考えすぎる」、「let it go” が「流す・気にしない」の自然な口語セット。優しいアドバイス調の言い回し。
Don’t tell me to smile — you try dealing with this mess.
日本語訳: 笑えなんて言わないでよ。この状況、あんたもやってみなさいよ。
解説: “Don’t tell me to〜” は感情をぶつける強い否定命令。「〜するように言うなよ」という直接的な拒否表現。続く “you try dealing with〜” は「お前がやってみろ」というツッコミ口調で、怒りや不満をリアルに表す。
リポート文
リポート文
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
He told me he would call me later.
彼はあとで私に電話すると言いました。
Did I ever tell you that my brother moved to Canada?
日本語訳: うちの兄がカナダに引っ越したって話、したことあったっけ?
解説: このテーマでは「tell=相手に情報を“伝える”」が中心。この文では “Did I ever tell you〜?” が会話の導入として使われ、「そういえば言ったかな?」という柔らかい切り出しになる。that節以下が伝えたい内容。ネイティブはこうして自然に新しい話題を始める。
You didn’t tell me we had to bring a gift!
日本語訳: プレゼント持ってこなきゃいけないなんて、聞いてないって!
解説: “tell+人+that節” の否定構文で、「聞いてない」「教えてくれなかった」と驚きや不満を表す典型パターン。感情のあるリアクションとしてよく使われる。You never said〜! と言い換えてもOK。自然な口語英語のトーン。
I keep meaning to tell you how much your help meant to me.
日本語訳: 君にどれだけ助けられたか、ずっと言おうと思ってたんだ。
解説: “tell+人+内容” は感謝や気持ちを伝えるときにぴったりの使い方。“keep meaning to〜” は「ずっと〜しようと思ってるけどできていない」表現で、優しい思いがこもる。that節ではなく wh節(how much〜)を使い、感情を具体的に伝えている。
Don’t tell her I told you — she’d kill me.
日本語訳: 彼女には私が言ったって言わないでね、殺されちゃう。
解説: “Don’t tell+人+that節” は「〜に…って言わないで」という秘密保持の命令。会話でよく使われるフレーズで、冗談めかした “she’d kill me”(バレたら怒られるよ)も定番。tell は「情報を“誰に渡すか”」を強く意識した動詞で、この使い方がまさにテーマの核心。
My boss told me he trusted me — that meant a lot.
日本語訳: 上司が「君を信頼してる」って言ってくれてさ、あれは本当にうれしかった。
解説: “tell+人+that節” は、評価や思いを「伝える」場面でもよく使う。ここでは “he trusted me” が内容部分。後半 “that meant a lot” は「すごくうれしかった」と感情を添える自然な口語表現。温かい人間関係を描く典型的リポート文。
can tell
can tell
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
I can tell he’s lying.
私には彼がうそをついているのがわかります。
You can always tell when he’s nervous — he plays with his ring.
日本語訳: 彼が緊張してるときはすぐわかるよ、指輪をいじるからね。
解説: 「can tell」は言葉そのものではなく、相手の“様子や雰囲気から察する”という意味で使われます。この文では、彼の癖である“指輪をいじる”という行動から、緊張していることを読み取っています。“can always tell when〜” は「〜のときは必ずわかる」という確信を表す自然な口語表現で、人の感情や性格の特徴を話すときによく使われます。“play with (物)” は「軽く手を動かす」「いじる」という意味で、落ち着かない様子や気持ちの乱れを表すときにぴったりです。
I can’t tell if she’s serious or just teasing me.
日本語訳: 彼女が本気なのか、からかってるのか、全然わかんない。
解説: “can’t tell if〜or〜” は「どっちかわからない」という定番構文。感情や意図の読み取りに迷っているときに自然に使えます。 “tease” は「からかう」、 “serious” は「本気の」など、感情判断の微妙なニュアンスを表現。
You can tell by the look on her face that she’s in love.
日本語訳: 顔見たらわかるでしょ、恋してる顔だよ。
解説: “can tell by〜” は「〜からわかる」の定番。感情を表すときには “by the look on someone’s face” (顔つきで)との組み合わせが自然です。 “she’s in love” は「恋してる」=感情を察知する典型的な使い方。
I could tell from his tone that he was being sarcastic.
日本語訳: 声のトーンで、皮肉言ってるってわかったよ。
解説: “could tell from〜that…” は「〜から〜だとわかった」の過去表現で、直感的な判断を振り返るときに使います。 “sarcastic” は「皮肉っぽい」。“from his tone”(声の調子から)で非言語的手がかりを表現。
Can you tell I’m upset? I just had the worst meeting ever.
日本語訳: イラついてるの、わかる? さっき最悪な会議だったんだ。
解説: 「Can you tell〜?」は、相手が“気づいてくれるかどうか”を確認する感情的疑問文。学習テーマのcan tellを使って“感情が伝わっているか”を問う自然な口調。“upset”は怒り・落ち込みの両方を含む便利な語で、感情表現の定番。“the worst meeting ever”のカジュアルな誇張が、口語トーンを柔らかくしている。
