L147 言葉で人を動かす動詞② ー persuade, convince, order
このページ(「NoeLia Extra Examples(フレーズ集)」)ではラジオ英会話のキーフレーズをもとにしたオリジナル例文を掲載しています。
本日はL147のテーマ「persuade, convince, order」。「GRASP THE CONCEPT」で学んだ例文をもとに、同じテーマで20フレーズ作りました。できるだけ多様な使い方が学べるフレーズ集になっていますので、ぜひ音声といっしょに練習してみてくださいね!
会話例中心で練習したい方は別ページにまとめてあります!
本ブログではワンフレーズの例題に加えて、そのフレーズが実際の会話でどう使われているかを会話形式で紹介しています。覚えた表現の使い方をリアルなやりとりの中で確認したい方は、ぜひチェックしてみてください!
👉 L147|NoeLia Original Dialog
persuade|話し合いや理由を述べることで、相手に行動を起こさせる
Key Sentencepersuade|話し合いや理由を述べることで、相手に行動を起こさせる
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
Nana persuaded me to start exercising.
ナナは運動を始めるように私を説得しました。
It took me weeks to persuade my dad to get a smartphone.
日本語訳: 父さんをスマホ買わせるまで、何週間もかかったよ。
解説: この文は「persuade+人+to〜」の形で、説得の過程と行動の結果をつなげています。It took me weeks to〜 は「〜するのに何週間もかかった」という定番構文。説得に時間がかかるリアルな場面によく使われます。get a smartphone は「スマホを買う」の自然な言い方で、buy よりカジュアルです。
You can’t persuade everyone to see things your way.
日本語訳: 誰もが自分の考えに賛成してくれるとは限らないよ。
解説: 「persuade+人+to〜」で「〜するよう説得する」。ここでは “see things your way” がポイントで、「あなたの見方で物事を見る」という決まり表現です。説得が必ずしも成功しない現実を、一般論として自然に伝えています。
I finally persuaded myself to make that phone call.
日本語訳: ようやく重い腰を上げて電話をかけたんだ。
解説: “persuade oneself to〜” は「自分を奮い立たせて〜する」という形。人を動かすのではなく、自分の気持ちを動かす用法です。finally で「やっと」という達成感を添え、make that phone call は「(しぶっていた)電話をかける」の口語的表現です。
What persuaded you to quit something you used to love?
日本語訳: どうして、あんなに好きだったのにやめようと思ったの?
解説: “What persuaded you to〜?” は「何があなたを〜する気にさせたの?」という自然な聞き方。used to love は「以前は大好きだった」という過去との対比を生み出します。感情の変化やきっかけを尋ねる柔らかい表現です。
There’s nothing anyone could say to persuade me to go back.
日本語訳: 誰に何を言われても、もう戻る気にはならないよ。
解説: persuade me to go back は「私を説得して戻らせる」という意味。go back は「元の場所に戻る」だけでなく「過去に戻る・やり直す」の比喩でも使えます。There’s nothing anyone could say は「誰が何を言っても〜できない」という強い否定の構文で、気持ちの固さを自然に表現しています。
persuade ~ into…
persuade ~ into…
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
We finally persuaded her into joining the club.
私たちはとうとう彼女をクラブに入るように説得しました。
I wish I hadn’t been persuaded into saying yes so easily.
日本語訳: そんな簡単にOKしなきゃよかったな。
解説: この文では「persuade+人+into〜ing」で「〜を…するよう説得する」の受動態を使っています。hadn’t been persuaded は「説得されてしまった」という過去完了受動態で、後悔の気持ちを表します。so easily(あっさりと)を加えることで、自分の軽率さへの反省が自然に伝わる表現になっています。
Do you think money could persuade him into coming back?
日本語訳: お金で彼を戻らせること、できると思う?
解説: persuade him into coming back は「彼を説得して戻らせる」。ここでは「行動を促す」persuade の典型的な使い方です。助動詞 could が「〜できるだろうか」と仮定的な響きを与え、やや疑いを含む質問になります。自然な英語では「お金で心を動かせるか?」という微妙なニュアンスも感じ取れます。
It’s hard to persuade kids into cleaning their rooms without bribing them.
日本語訳: ご褒美なしで子どもを片づけさせるのって、ほんと大変。
解説: persuade kids into cleaning their rooms は「子どもを説得して部屋を片づけさせる」という意味。into 以下が行動の変化を表しています。without bribing them(ご褒美なしで)は日常的な文脈でよく使われる副詞句で、「対価なしに言うことを聞かせるのは難しい」というリアルな家庭の会話を自然に描いています。
If I can persuade him into apologizing, this might all blow over.
日本語訳: 彼に謝らせることができれば、この件も収まるかもね。
解説: can persuade him into apologizing は「謝罪させるように説得できる」。if節と might all blow over(うまく収まる)を組み合わせることで、「うまく説得できれば事態が落ち着く」という因果関係を自然に表現しています。説得が“行動の変化”につながるという学習テーマの本質をよく示す文です。
She somehow persuaded me into believing her story.
日本語訳: 気づいたら、彼女の話を信じ込まされてたよ。
解説: persuaded me into believing は「信じる方向に持っていかれた」。ここでは行動というより「心の動き」を描いています。somehow(なぜか・いつの間にか)が入ることで、「本人の意識とは裏腹に説得されていた」感じが出ており、persuade の“心理的に行動を変える”というニュアンスが活きています。
convince|相手の考え方やモノの見方を動かす
convince|相手の考え方やモノの見方を動かす
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
My parents convinced me to apply for the new job.
両親は私を新しい仕事に応募するように説得しました。
You’ll never convince me that he did it on purpose.
日本語訳: あいつがわざとやったなんて、絶対に信じないよ。
解説: “convince+人+that〜” は「〜に…だと納得させる・信じ込ませる」という形。ここでは強い否定 “You’ll never convince me” にすることで、「何を言われても無駄」という断固とした姿勢を示しています。on purpose は「わざと・故意に」という口語の定番表現です。感情をこめて使える自然なフレーズです。
Was it hard to convince your parents to let you study abroad?
日本語訳: 親を説得して留学させてもらうの、大変だった?
解説: “convince+人+to〜” は「〜を説得して…させる」という基本構文。この文では let you study abroad(あなたに留学させる)という行動を促す形で使われています。質問文にすることで、リアルな会話のトーンになり、親子間や進路相談などで自然に使える文です。
I keep trying to convince myself that things will get better.
日本語訳: きっと良くなるって、自分に言い聞かせ続けてる。
解説: “convince oneself that〜” は「自分を納得させる・言い聞かせる」という自己説得の形。この文では keep trying を加え、何度も自分に言い聞かせる継続した努力を表しています。things will get better は「きっと良くなるよ」という励ましの定番表現で、ポジティブな自己対話を自然に表します。
Can you convince him to give it another try?
日本語訳: もう一度挑戦してみるように、彼を説得できそう?
解説: “convince+人+to〜” は「〜するように説得する」。ここでは give it another try(もう一度やってみる)という行動を促す形です。can によって命令でなく「お願い・依頼」に変わり、やわらかいトーンになります。実際の会話でも非常に自然な聞き方です。
It convinced me that sometimes giving up is also a form of courage.
日本語訳: 時には「諦めること」も勇気なんだって思わされたよ。
解説: 主語 It は出来事や経験を指し、“It convinced me that〜” は「それによって〜と納得させられた」という構文。ここでは giving up(諦めること)を「a form of courage(勇気の一つの形)」と再定義するポジティブな言い換え表現になっています。convince の「考え方を動かす」力が自然に表れています。
order|命じる
order|命じる
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
My boss ordered me to work overtime.
上司は私に残業をするように命じました。
The doctor ordered me to get complete rest for two weeks.
日本語訳: 医者に2週間は完全に休むように言われたんだ。
解説: “order+人+to〜” は「権威のある立場の人が〜するように命じる」構文。この文では doctor がその立場で、命令というより強めの指示のトーンです。get complete rest は「しっかり休む」というフォーマルな表現で、医療現場でよく使われます。
Don’t order me around like I’m one of your employees.
日本語訳: 私を部下みたいにこき使わないでよ。
解説: “order+人+around” は「偉そうに命令する」「こき使う」という口語イディオム。like I’m one of your employees は「自分の部下みたいに」という比喩で、反発や不満の感情を自然に伝えています。around が「あちこち命令して動かす」ニュアンスを加えます。
I wasn’t ordered to do it, but I felt I had to.
日本語訳: 命令されたわけじゃないけど、やらなきゃいけない気がしたんだ。
解説: “wasn’t ordered to〜” は「〜するように命令されなかった」という受動態の否定形。but I felt I had to は「でもやらなきゃと思った」と、自発的な義務感を表しています。order の形式的な命令と、feel の内面的な動きを対比させた自然な文です。
He totally lost it and ordered me out of his car.
日本語訳: 彼、完全にキレて、車から出てけって言われたよ。
解説: “order+人+out of+場所” は「〜から出ていけと命じる」。怒りを表す lost it(ブチ切れた)と組み合わせることで、感情的なリアリティが出ています。out of his car は状況を具体化し、口語でも非常に自然です。
I’m not ordering you, I’m just asking for a little help, okay?
日本語訳: 命令してるわけじゃないよ、ちょっと助けを頼んでるだけ。
解説: “I’m not ordering you” は「命令口調じゃない」というやわらかい否定。just asking for a little help で丁寧に補足し、OK? を添えることで親しみのある会話調になります。order と ask の違いを感情で示した自然な使い方です。

