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ラジオ英会話 Lesson 176 / 仮定法⑥ 織り込まれた条件
Grammar and Vocabulary L176 ーNoeLia Original Dialogー
Grammar in Action L176 ーNoeLia Original Dialogー
Target Forms(ノエリア オリジナル スクリプト)
下記では、本日の「Target Forms」の学習テーマに基づいた例題と、そのフレーズを自然に取り入れた会話例を掲載しています。
学習した内容が実際の会話でどう使われるのかを深く理解できるよう工夫されており、繰り返し練習することで、日常生活でも無理なく使える英語表現が身につきます。リスニングやディクテーション、スピーキングのトレーニングにも最適な素材ですので、学習の定着にぜひお役立てください!
NoeLia Extra Examples – Target Forms Key Sentence
Key SentenceWithout your assistance, I couldn’t have read that letter.
引用:「NHKラジオ英会話 2024年12月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2024年)
あなたの助けがなければ、私はあの手紙を読めなかったでしょう。
Without her quick thinking, we couldn’t have avoided a serious accident.
日本語訳: 彼女の迅速な判断がなかったら、私たちは重大な事故を避けられなかったでしょう。
解説: この文では couldn’t have + 過去分詞(~できなかっただろう)により、過去の反事実を表現しています。「Without her quick thinking」は「もし彼女の迅速な判断がなかったなら」という仮定の条件を含んでおり、if節を使わずに条件を織り込んでいます。
NoeLia Original Dialog
イーサンとクロエは動物保護センターのスタッフ。近くで迷子になった犬を保護する緊急対応を終えたところです。エマが的確な判断で危険を防いだことに、二人は驚きと感謝の気持ちを語り合っています。
Ethan: That stray dog gave us quite a scare earlier, didn’t it?
Chloe: Oh, absolutely. I thought it was going to run into traffic when it bolted like that.
Ethan: Yeah, I couldn’t believe how fast it was moving. I almost lost sight of it.
Chloe: Same here. And with all the cars, it could’ve ended so badly.
Ethan: I was about to call for backup, but then Emma jumped in and caught it just in time.
Chloe: Exactly. Without her quick thinking, we couldn’t have avoided a serious accident.
Ethan: She really saved the day. That dog was heading straight for the busiest intersection.
Chloe: And she handled it so calmly! I don’t know how she does it.
Ethan: Me neither. We should definitely get her some coffee or snacks later to say thanks.
Chloe: Agreed. She deserves it after that heroic catch.
イーサン: さっきの迷子の犬、本当にハラハラさせられたよね。
クロエ: 本当に。あんな風に飛び出したら、車にひかれちゃうかと思ったわ。
イーサン: そうだよね。あんなに速く走るなんて信じられなかったよ。見失うところだったよ。
クロエ: 私も。車も多かったし、最悪の事態になってたかも。
イーサン: 応援を呼ぼうとしたら、エマが飛び込んで、間一髪で捕まえてくれたんだ。
クロエ: そうなのよ。彼女のとっさの判断がなければ、大事故は避けられなかったわ。
イーサン: 彼女のおかげで助かったね。あの犬、一番交通量の多い交差点にまっすぐ向かってたんだから。
クロエ: しかも、すごく冷静に対処してたよね。どうやったらあんなふうにできるんだろう。
イーサン: 本当だよね。後でコーヒーかお菓子でも買って、感謝の気持ちを伝えようよ。
クロエ: 賛成。あの見事なキャッチの後だもの、当然よ。
- stray: 迷子の/野良の(「stray」は「迷った」「道に迷った」という意味で、動物の場合は「迷子の犬」や「野良猫」のように、飼い主から離れている状況を指します。ここでは「stray dog」として「迷子の犬」を表現しています。)
- gave us quite a scare: かなり怖い思いをさせた(「give someone a scare」で「怖い思いをさせる」という意味。ここでは「quite」が強調に使われている)
- run into traffic: 交通の中に飛び込む(「run into」で「突っ込む」「飛び込む」という動きを表現。危険な状況を示す)
- bolted: 急に走り出した(「bolt」は「突然走り出す」「急に逃げる」という動きを表す)
- lost sight of: 見失う(「sight」は「視界」の意味で、「lose sight of」で「見失う」を表す)
- could’ve ended so badly: すごく悪い結果になったかもしれない(「could’ve」は「could have」の短縮形で、反事実の可能性を表す)
- call for backup: 応援を呼ぶ(「backup」は「応援」や「サポート」を意味し、特に緊急時の対応で使われる)
- caught it just in time: ギリギリで捕まえた(「just in time」で「間一髪」「ちょうど間に合って」という意味を表す)
- quick thinking: 素早い判断(「quick thinking」は状況に応じた即座の対応力を意味し、特に称賛の場面で使われる)
- saved the day: 事態を救った(「save the day」は「困難な状況を救う」「ピンチを切り抜ける」という意味のイディオム)
- handled it so calmly: とても冷静に対処した(「handle」は「対処する」という意味で、「calmly」を付けることで冷静さを強調)
- heroic catch: 英雄的なキャッチ(「heroic」は「英雄的な」という意味で、「catch」と組み合わせることで特別な行動を褒めている)
NoeLia Extra Examples – Practice ①
With time / With your guidance / With a little help, I would have found the solution.
引用:「NHKラジオ英会話 2024年12月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2024年)
時間 / あなたのご指導 / ちょっとした助けがあれば、私は解決策を見つけただろうに。
With more practice, I would have performed better in the audition.
日本語訳: もっと練習していれば、オーディションでより良いパフォーマンスができただろうに。
解説: 「With more practice」が条件を示し、「would have performed better」で過去の可能性を仮定しています。努力不足を振り返るときに適した表現です。
A: I’m proud of you for stepping out of your comfort zone and going for that audition. Singing in front of so many people isn’t easy.
B: Thanks, but I wish I’d done better. I messed up the second verse, and my voice cracked on the high note.
A: Hey, you did great! Everyone in the room was impressed by how you hit those low notes so smoothly.
B: With more practice, I would have performed better in the audition. Next time, I’ll focus on mastering the transitions between notes so I can really wow them.
A: 君が一歩踏み出して、あのオーディションに挑戦したこと、本当に誇りに思うよ。あれだけの人の前で歌うのって簡単じゃないからね。
B: ありがとう。でも、もっと良くできればよかったのにって思う。2番目の歌詞でミスしちゃったし、高音で声が裏返っちゃったんだ。
A: いや、君は素晴らしかったよ!部屋にいたみんなが、君の低音の滑らかさに感動してたよ。
B: もっと練習していれば、オーディションでより良いパフォーマンスができただろうに。次回は、音の移り変わりを完璧にマスターして、彼らを本当に驚かせられるようにするよ。
- step out of your comfort zone: 自分の快適な領域から一歩踏み出す(「comfort zone」は「安心できる範囲」を指し、「step out of」でその範囲を超えて挑戦するニュアンスを表現する)
- go for: 挑戦する/試みる(「go for」は「目標に向かって挑む」や「やってみる」という意味のカジュアルな表現)
- wish I’d done better: もっと上手くできたらよかったのにと思う(「wish」は現実と異なる願望を表す。ここでは過去の行動についての後悔を表現している)
- mess up: 台無しにする/失敗する(「mess」は「散らかす」の意味から転じて「混乱させる」「失敗する」というカジュアルなニュアンスを持つ)
- voice cracked: 声が裏返る(「crack」は「割れる」や「ひびが入る」の意味があり、声が不安定になる状況を指す)
- low notes: 低音(音楽の文脈で「低い音」を指し、特に歌唱や楽器演奏の話題で頻出する)
- smoothly: 滑らかに(「smooth」の副詞形で、動作や音が流れるように進む様子を表す)
- with more practice: もっと練習していれば(「with + 名詞」で条件を提示し、仮定法の文脈でよく使われる表現)
- perform better: より良いパフォーマンスをする(「perform」は「演じる」「実行する」の意味があり、文脈に応じて「演技」「パフォーマンス」を指す)
- mastering: 習得する/熟達する(「master」は「熟練する」「完全に身につける」という意味で、技術や知識に対して使われる)
- wow: 驚かせる(感嘆詞としても使われるが、動詞としては「驚かせる」「感動させる」という意味を持つカジュアルな表現)
NoeLia Extra Examples – Practice ②
She’s with a client. Otherwise, she would join us for lunch.
引用:「NHKラジオ英会話 2024年12月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2024年)
彼女はクライアントといるよ。そうでなければ、彼女は昼食を私たちととるだろうから。
He’s on a night shift today. Otherwise, he’d be right here with us.
日本語訳: 彼は今日夜勤なんだ。そうでなければ、私たちと一緒にここにいるだろうに。
解説: 「Otherwise」は「そうでなければ」という条件を表し、現実の状況(彼が夜勤中であること)に基づいて、仮定法過去「he’d be」で現在の反事実を述べています。
A: This match is so close! I can’t believe how good both teams are. They’re really giving it everything they’ve got tonight.
B: Totally. It’s like watching the finals. I just wish Jake could be here to see this.
A: He’s on a night shift today. Otherwise, he’d be right here with us, probably yelling at every bad call the ref makes.
B: Oh, for sure. And you know he’d be pointing out every tiny mistake and telling us what they should’ve done instead.
A: この試合、本当に接戦だね!両チームとも素晴らしいプレーをしてるよ。今夜は本当に全力を出し切ってる感じだね。
B: うん、まるで決勝戦を観てるみたいだよ。ジェイクがここで一緒に観られたらよかったのに。
A: 彼は今日夜勤なんだ。そうでなければ、絶対ここにいて、レフリーの微妙な判定ごとに叫んでるだろうね。
B: そうそう。それに、選手のちょっとしたミスにも気づいて「こうすればよかったのに」なんて言ってるに決まってるよ。
- so close: 接戦である(スポーツや競争で、互いの実力が拮抗している状況を表すカジュアルな表現)
- give it everything they’ve got: 全力を尽くす(「give it everything」で「全力を注ぐ」という意味。ここでは試合での努力を強調している)
- like watching the finals: 決勝戦を観ているような(「like watching」で「~を観ているような」という比喩表現)
- wish Jake could be here: ジェイクがここにいられたらいいのに(「wish」で現実と異なる願望を表現する)
- on a night shift: 夜勤中である(「night shift」は特に夜の勤務を指す職業用語)
- otherwise: そうでなければ(条件を示す重要な接続詞で、反事実を表す際に使われる)
- yelling at every bad call: 悪い判定ごとに叫ぶ(「yell at」で「~に向かって叫ぶ」という行動を表す)
- tiny mistake: 些細なミス(「tiny」は「小さい」という意味で、「mistake」と組み合わせることで細かい過失を表現)
- what they should’ve done instead: 代わりにすべきだったこと(「should’ve」は「should have」の短縮形で、過去の仮定や後悔を表す表現)
NoeLia Extra Examples – Practice ③
Hey, a true gentleman wouldn’t say something like that.
引用:「NHKラジオ英会話 2024年12月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2024年)
ちょっと、本当の紳士なら、そんなこと言わないでしょうね。
A responsible person wouldn’t leave their work unfinished like this.
日本語訳: 責任感のある人なら、こんなふうに仕事をやりっぱなしにはしないでしょう。
解説: 「A responsible person」という条件を使い、理想的な行動を提示しています。軽い注意として自然に使えます。
A: Hey, did you see the meeting room? It’s still a mess from yesterday’s presentation.
B: Yeah, I noticed that too. Wasn’t it James’s turn to clean up?
A: Ugh, James again? A responsible person wouldn’t leave their work unfinished like this, you know. Let’s just handle it now before the next meeting.
B: I know, right? But yeah, we should remind him to actually finish up next time.
A: ねぇ、会議室見た?昨日のプレゼンの後、そのまま散らかってるよ。
B: あ、それ私も気づいた。片付けるのはジェームズの担当じゃなかったっけ?
A: はぁ、またジェームズか。責任感のある人なら、こんなふうに仕事をやりっぱなしにはしないよね。次の会議の前に片付けておこう。
B: 本当そうだよね。でもまあ、次回はちゃんと片付けるよう言っておかないとね。
- mess: 散らかった状態、混乱(ここでは「散らかった部屋」の意味で使用されています。汚れた、乱雑な状況を指すカジュアルな単語。)
- turn: 順番(「Wasn’t it James’s turn?」で「ジェームズの順番じゃなかったの?」という意味。特定の役割や順番を指します。)
- ugh: うわぁ/はぁ(不満や嫌気を表す感嘆詞。カジュアルな会話でよく使われます。)
- again: また(ここでは「またジェームズか」と、不満や皮肉を込めて使われています。)
- you know: ほらね/分かるでしょ(相手に理解や共感を促すカジュアルな表現。会話の流れを自然に作る役割を持ちます。)
- let’s handle it: 片付けよう/対処しよう(”handle” は「処理する」「対応する」の意味。ここでは、自分たちで片付けるという提案。)
- I know, right?: 本当だよね!(相手の意見に完全に同意するときに使うカジュアルなフレーズ。)
- actually finish up: 実際に最後まで終わらせる(”finish up” は「最後まで仕上げる」という意味で、”actually” を付けることで「ちゃんと」というニュアンスが強調されています。)
NoeLia Extra Examples – Practice ④
Thirty years ago, I would have liked this kind of music.
引用:「NHKラジオ英会話 2024年12月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2024年)
30年前なら、私はこの種の音楽を好きになったでしょう。
Before the kids were born, we would have gone on a last-minute trip like this without a second thought.
日本語訳: 子どもが生まれる前なら、こんな急な旅行でも迷わず行ってただろうに。
解説: 「Before the kids were born」という条件を提示し、「would have gone」で仮定法過去完了を使用しています。過去のライフスタイルの違いを語る際に自然な表現です。
A: I can’t believe how much effort it took to plan this trip. I feel like I’ve been running around for days just to get everything ready.
B: I know exactly what you mean. Back in the day, we could just throw a few things into a bag and hit the road.
A: Before the kids were born, we would have gone on a last-minute trip like this without a second thought. Remember that weekend we decided to drive to the beach at midnight?
B: Oh, totally! And now, we have to triple-check that we packed their favorite toys, snacks, and even backup clothes for every possible situation.
A: この旅行の計画、信じられないくらい大変だったね。準備を整えるだけで何日も走り回ってた気がするよ。
B: 本当にわかるよ。昔は、必要なものをバッグにちょっと詰めたらすぐ出発できたよね。
A: 子どもが生まれる前なら、こんな急な旅行でも迷わず行ってただろうに。真夜中に急にビーチにドライブしに行った週末覚えてる?
B: もちろん覚えてるよ!でも今は、子どもたちのお気に入りのおもちゃやスナック、それに万が一のための予備の服までしっかり準備しないといけないよね。
- running around: 駆け回る/バタバタする(忙しくあちこち動き回る様子を表現するカジュアルなフレーズ)
- back in the day: 昔は/あの頃は(過去を懐かしむときに使われる口語的な表現)
- throw a few things into a bag: 荷物をさっと詰める(「throw」は「投げる」という意味が基本だが、ここでは「さっと詰め込む」ニュアンスで使われている)
- hit the road: 出発する(「hit」は「叩く」「ぶつかる」という基本的な意味があり、「road」は「道」を指します。これが組み合わさることで、「道に出る」「道を進む」というイメージが生まれ、転じて「旅に出る」「移動を始める」という意味になっています。特にカジュアルな会話でよく使われる表現です。)
- last-minute trip: 急な旅行(「last-minute」は「ギリギリの」という意味で、計画が直前に決まるニュアンスを含む)
- without a second thought: 迷わず/深く考えずに(何かを直感的または即座に行うニュアンスを含む表現)
- triple-check: 3回確認する/念入りに確認する(「triple」は「3倍の」を意味し、徹底的に確認するというニュアンスが強い)
- backup clothes: 予備の服(「backup」は「予備」や「代わりになるもの」を意味する)
- every possible situation: あらゆる可能な状況(「possible」は「可能な」という意味で、幅広い状況に対応するニュアンスを表す)