PRACTICAL USAGE L011 ーNoeLia Original Dialogー

PRACTICAL USAGE 2025-26

ノエリアオリジナルの「Listening Challengeも掲載中!
昨年度は英作文の出題が3問あったため、ノエリアオリジナル会話例を3本紹介していましたが、今年度は1問にギュッと凝縮!そのぶん、語彙・表現の工夫を詰め込んだListening Challengeのノエリアオリジナル版をお届けします!Let’s challenge!

PRACTICAL USAGE(ノエリア オリジナル スクリプト)

下記はノエリアオリジナルの解答例です。
ラジオ英会話の『PRACTICAL USAGE』コーナーの状況を参考に、そのフレーズを自然に使ったオリジナル会話例も掲載しています!模範解答とは異なる表現を学びつつ、音声を使ってディクテーションや多聴多読に取り組むことで、英語をさらに身近に楽しく学びましょう。実際の会話で活用できる内容が盛り込まれているので、スピーキングの向上や復習にもぜひご活用ください!

問題:手術をしたあと、最初は歩くのにも問題がありました。私は、おそらくはせいぜい10歩しか歩けなかったんです。今はまったく問題ありませんよ。自由に歩けるし、ジャンプできるし、走れます。
After my surgery, I had trouble walking at first. I could take maybe ten steps at most. Now, I have no problems at all. I can walk, jump, and run at will.

引用:「NHKラジオ英会話 2025年4月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
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NoeLia Answer

問題:手術をしたあと、最初は歩くのにも問題がありました。私は、おそらくはせいぜい10歩しか歩けなかったんです。今はまったく問題ありませんよ。自由に歩けるし、ジャンプできるし、走れます。
At the beginning, I could barely walk after the surgery—maybe about ten steps at most. But now I’m totally fine. I can walk, jump, and even run without thinking twice.

解説: 模範解答は、出来事の順を丁寧に追いながら状況を簡潔に伝える構成になっており、日記や医師との会話、フォーマルな報告のように、明確な事実や回復過程を伝えたい場面に適しています。一方でノエリアオリジナル解答は、語りかけるような調子で、自身の体験を誰かに親しみを込めて語っているような印象を与えます。たとえば、友人との会話やSNS投稿、インタビューなど、少し感情を込めて語りたいシーンに合っています。

After my surgery, I had trouble walking at first. I could take maybe ten steps at most. Now, I have no problems at all. I can walk, jump, and run at will.

  • After my surgery: 手術のあとで(出来事の起点を示すシンプルで自然な時間表現。「経験談」や「症状の変化」の説明でよく使われる)
  • had trouble walking: 歩くのに苦労した(「trouble+動名詞」で「〜するのが大変だった」という定番の構文。丁寧でやや説明調)
  • at first: 最初は(時間の「点」に注目する表現で、「その時点では〜だった」という意味で、変化を語る導入に適している)
  • maybe: おそらく(断定を避けた控えめな推量。「体感として〜くらいだったかも」という自然な響き)
  • ten steps at most: 多くて10歩(数量の上限をやや控えめに表す。数字のあとにくっつける形で「せいぜい〜」という自然な口語表現)
  • no problems at all: まったく問題ない(否定を強調する表現。「not〜at all」の強調型で、完全な回復を印象づける)
  • walk, jump, and run at will: 自由に歩いたり、ジャンプしたり、走ったりできる(「意志どおりに動ける状態」を意味し、能力の回復と自由さを強く印象づける表現)

At the beginning, I could barely walk after the surgery—maybe about ten steps at most. But now I’m totally fine. I can walk, jump, and even run without thinking twice.

  • At the beginning: 最初のころに(”at first”よりやや説明的で、ストーリー性や経過を語るときに自然。「始まりのフェーズに」というニュアンス)
  • could barely walk: ほとんど歩けなかった(”barely”は「かろうじて/ほとんど〜ない」。身体的・感情的に苦しかった状態をリアルに描写できる語)
  • maybe about ten steps at most: せいぜい10歩くらい(”maybe”と”about”の組み合わせにより、よりラフで口語的な「体感値」の表現に。「at most」で上限を締める)
  • totally fine: 完全に問題ない(”no problems at all”よりややくだけた言い方。「気持ち的にも全然平気」という軽やかなニュアンス)
  • walk, jump, and even run without thinking twice: 迷いなく歩いたり、ジャンプしたり、走ったりできる(”without thinking twice” は「ためらいなく」「自然とできる」というカジュアルな自由さを表す言い回し。感覚的で、日常会話で非常に自然)

Listening Challenge|ノエリアオリジナル問題

ラジオ英会話の金曜恒例「リスニングチャレンジ」を、ノエリア版オリジナルダイアログでお届けします!音声を用意したので、本編と共に、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

問題音声はこちら
問題
クリックすると問題が出ます。

Here’s the question.
Why did Carla leave Chicago?
A. She missed her hometown.
B. Her job transferred her.
C. Life there got overwhelming.
Let’s listen.

Original Dialog|ノエリア会話スクリプト

かつての大学の友人カーラとレイが、地元のカフェでばったり再会。久々の再会に驚きながらも、お互いの近況を語り合います。

Carla: Ray! I can’t believe how long it’s been. You look great—have you been working out?
Ray: Not really these days. I heard you moved back to town?
Carla: I did—just last month, actually. Things in Chicago got a bit too much, so I figured it was time to come home for a while.
Ray: Makes sense. And look at this—running into you at Bean & Bloom on a random Wednesday! A lot’s changed since we last saw each other.
Carla: Oh? Like what?
Ray: I tore my ACL playing basketball last January. Ended up needing surgery and months of rehab. It really knocked me out.
Carla: Seriously? That must’ve been rough. Are you doing okay now?
Ray: At the beginning, I could barely walk after the surgery—maybe about ten steps at most. But now I’m totally fine. I can walk, jump, and even run without thinking twice.
Carla: That’s amazing. I know how hard ACL rehab can be. I’m really glad you’re back on your feet—literally.
Ray: Thanks. It honestly made me slow down and appreciate stuff more. Like this—just catching up with someone who knew me before all of it.

カーラ: レイ!うそ、どれくらいぶり?すっごく元気そう!ジムとか行ってるの?
レイ: 最近はあまり行けてないかな。君、街に戻ってきたって聞いたよ?
カーラ: 戻ったよ、先月。シカゴでの生活がちょっとしんどくなってきて、一度地元でリセットしようと思ってね。
レイ: それはいい判断かもね。そしてこんなふうに、水曜の昼に「ビーン&ブルーム」でバッタリ会うなんて!最後に会ってから、いろいろあったよ。
カーラ: えっ?たとえば?
レイ: 去年の1月にバスケでACLを断裂してさ。手術して、何ヶ月もリハビリ。かなりきつかったよ。
カーラ: ほんとに?それは大変だったね。今はもう大丈夫なの?
レイ: 最初のころは、手術のあとせいぜい10歩くらいしか歩けなかった。でも今はもう全然平気。歩けるし、ジャンプもできるし、何も考えずに走れるよ。
カーラ: すごいね。ACLのリハビリって本当に大変だもん。ちゃんと元気になってくれてよかった。
レイ: ありがとう。ちょっと立ち止まっていろんなことを考えるきっかけになったよ。こうして昔の友達と再会できるのも、前よりずっと特別に思えるんだ。

  • can’t believe how long it’s been: 久しぶりすぎて信じられない(再会のときに使う定番表現で、「どれだけ経ったか信じられない」という驚きと懐かしさを含む言い方)
  • have you been working out?: 最近運動してる?(”work out” は「運動する」という意味の定番フレーズで、主にジムでの運動や筋トレなどを指す)
  • moved back (to town): 戻ってきた(”move back” は「元の場所に戻る」ことを意味し、「地元に帰る」などの文脈でよく使われる)
  • got a bit too much: ちょっと大変になりすぎた(”get” + 形容詞で状態変化を表現。”too much” はプレッシャーやストレスが多すぎる様子)
  • figure (it was time to…): ~するタイミングだと思った(”figure” のコアイメージは「頭の中で形をつける/筋を通す」。そこから「計算する」「推測する」「判断する」といった意味につながり、この会話では「~だと考える・判断する」というカジュアルな使い方になっている)
  • running into (someone): (偶然)誰かに会う(”run into” は「ぶつかる」以外に「ばったり会う」という意味で日常会話で頻出)
  • on a random Wednesday: なんでもない水曜日に(”random” は「無作為の」ではなく、「特別じゃない・偶然の」などのニュアンスで使われている)
  • a lot’s changed: いろいろ変わった(”a lot has changed” の口語縮約。主語を省略せず言うと “A lot of things have changed.”)
  • like what?: 例えば?(”like” はここでは「たとえば」の意味。話の続きを促す短くて便利な問いかけ)
  • tore (my ACL): (ACLを)断裂した(”tear” の過去形で「破る・裂ける」意味。体の部位に使うときは「けが」の表現)
  • ACL (anterior cruciate ligament): 前十字靭帯(膝の中にある重要な靭帯。”cruciate” は「十字形の」という意味で、ACL は膝の安定性に深く関わる部分。スポーツ中の急な方向転換などで断裂することが多く、”tear an ACL”(ACLを断裂する)は英語でもよく使われる医療・スポーツ表現)
  • end up (〜ing): 結局〜することになる(意図しなかった結果を表す定番構文)
  • knock (someone) out: 参らせた/へとへとにさせた(”knock out” は「気絶させる」以外にも「疲れさせる・動けなくする」といった比喩的な使い方がある)
  • back on your feet: 回復する/元気を取り戻す(直訳は「足の上に戻る」。病気や困難から立ち直るという比喩的な表現)
  • literally: 文字どおりに(ここでは “back on your feet” を受けて「文字どおり歩けるようになった」というダジャレ的な使い方)
  • slow down and appreciate stuff: 立ち止まって、いろんなことに気づく(”appreciate” は「感謝する」以外に「価値を理解する」という意味で使われている)
  • before all of it: いろいろある前のこと(”all of it” で「これまでの出来事すべて」をざっくりと指している)

Answer & 解説|ノエリアオリジナル問題の答え

問題
Here’s the question.

Why did Carla leave Chicago?
A. She missed her hometown.
B. Her job transferred her.
C. Life there got overwhelming.
Let’s listen.

答え
クリックすると答えが出ます。

C. Life there got overwhelming.

Point

A. She missed her hometown.
Carlaが「故郷が恋しくて戻ってきた」とは一切発言しておらず、この選択肢は彼女の感情を勝手に補ってしまった誤った解釈です。”missed her hometown” は感情的な理由のように聞こえますが、会話ではそのような気持ちには一切触れていません。本人が語った明確な動機とは食い違っています。

B. Her job transferred her.
この選択肢は「仕事の都合で転勤になった」という意味ですが、会話では転職や異動に関する話題は一切出てきません。仕事由来の理由に聞こえてもっともらしく感じますが、完全に創作された情報です。”transferred”(異動させた・転勤させた)という動詞も、文脈にはまったく現れていません。

C. Life there got overwhelming.
Carlaは “Things in Chicago got a bit too much” と語っています。この “got a bit too much” は、英語で「物事が手に負えなくなる/ストレスフルになる」ことを表す口語表現で、”overwhelming”(圧倒されるような、大変な)という形容詞に言い換えることができます。この選択肢が会話の内容と完全に一致しています。

Listening Point

キーワードの正確な聞き取り

  • got a bit too much: Carlaがシカゴでの生活が「ちょっと大変になりすぎた」と語る部分で、正解を導く決め手となるキーワード。”overwhelming”(圧倒される)の言い換えにあたる。
  • figured it was time to come home: 自分の意思で「そろそろ戻る頃かなと思った」という決断を表す表現。誰かに促されたのではなく、自発的に帰郷したことがわかる。
  • moved back to town: Carlaが地元に「戻ってきた」ことを表す表現。どこに戻ったかは具体的に語っていないが、「地元」だと推測できる。
  • hometown: 会話には出てこないが、選択肢Aで用いられている語。聞き手が「戻ってきた」という表現から「ホームシックだったのでは」と早とちりして選びやすい引っかけ。
  • transferred: 会話内に一切出てこないが、選択肢Bで使われている「仕事で異動させられた」という語。ビジネスシーンではよくある語なので、内容を取り違えると誤選択に繋がる。

会話のテーマを理解すること
この会話では、久しぶりに再会したRayがCarlaの近況を尋ね、Carlaはシカゴでの生活が精神的に大変になってきたため、地元に戻ることを決めたと語っています。重要なのは「誰かに言われて」や「職場都合で」ではなく、Carla自身が生活の大変さを感じて「自分の意思で戻った」点です。聞き手はその語調や表現(”got a bit too much” や “figured it was time”)から、彼女の心理的な背景や決断の動機を正しく読み取る必要があります。

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