PRACTICAL USAGE L012 ーNoeLia Original Dialogー

PRACTICAL USAGE 2025-26

ノエリアオリジナルの「Listening Challengeも掲載中!
昨年度は英作文の出題が3問あったため、ノエリアオリジナル会話例を3本紹介していましたが、今年度は1問にギュッと凝縮!そのぶん、語彙・表現の工夫を詰め込んだListening Challengeのノエリアオリジナル版をお届けします!Let’s challenge!

PRACTICAL USAGE(ノエリア オリジナル スクリプト)

下記はノエリアオリジナルの解答例です。
ラジオ英会話の『PRACTICAL USAGE』コーナーの状況を参考に、そのフレーズを自然に使ったオリジナル会話例も掲載しています!模範解答とは異なる表現を学びつつ、音声を使ってディクテーションや多聴多読に取り組むことで、英語をさらに身近に楽しく学びましょう。実際の会話で活用できる内容が盛り込まれているので、スピーキングの向上や復習にもぜひご活用ください!

問題:2月にメキシコのホテル・ニューオーニシを訪れました。大きなロビーには、あらゆる方向を見渡せる窓があって。それにシャンデリア!まったく感嘆しました。
In February, I visited the Hotel New Onishi in Mexico. In the grand lobby, there are windows that look out in all directions.
And the chandelier! I was in complete awe.

引用:「NHKラジオ英会話 2025年4月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
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NoeLia Answer

問題:2月にメキシコのホテル・ニューオーニシを訪れました。大きなロビーには、あらゆる方向を見渡せる窓があって。それにシャンデリア!まったく感嘆しました。
I visited Hotel New Onishi in Mexico in February. The lobby was spacious, with windows that offered views in all directions.
And then there was the chandelier—so stunning I found myself in awe.

解説: 模範解答は現在形や感嘆表現を使い、目の前の出来事のように語ることで臨場感や感情の強さが際立っています。対してノエリアのオリジナルは、すべて過去形で構成され、事実を順序立てて描く落ち着いた語り口で、旅行記やエッセイ向きの表現です。印象的に語りたい場面には模範解答、客観的に伝えたい場面にはノエリア版が適しています。

In February, I visited the Hotel New Onishi in Mexico. In the grand lobby, there are windows that look out in all directions.
And the chandelier! I was in complete awe.

  • In February: 2月に(「月」という期間の中にいる感覚。in の基本用法)
  • visited: 訪れた(場所を訪問したことを伝える基本動詞)
  • the Hotel New Onishi in Mexico: メキシコのホテル・ニューオーニシ(”in Mexico” で地理的な位置関係を表現)
  • In the grand lobby: 豪華なロビーの中で(場所・空間を示す in の使い方)
  • look out in all directions: あらゆる方向を見渡せる(視界が開けていることを示す表現。”in all directions” は抽象的空間に in を使う用法)
  • And the chandelier!: そしてシャンデリア!(感動の強調。感嘆文としての省略)
  • in complete awe: すっかり感嘆して(感情や状態の中にあることを示す in の使い方)

I visited Hotel New Onishi in Mexico in February. The lobby was spacious, with windows that offered views in all directions.
And then there was the chandelier—so stunning I found myself in awe.

  • was spacious: 広々としていた(ロビーの印象を形容詞で描写。grand より具体的な広さの印象を与える)
  • offered views in all directions: 四方に景色が広がっていた(直訳は「すべての方向への景色を提供した」。”offer” は「与える・提供する」、”views” は「眺め」。ここでは窓が積極的に景色を見せてくれるような感覚になり、「見渡す限り景色が楽しめる」ことを表現している)
  • And then there was the chandelier: そしてシャンデリアが現れた(場面の展開を物語的に伝える言い回し)
  • so stunning I found myself in awe: あまりに美しくて、気づいたら感嘆していた(”so 〜 that…” の省略形。”in awe” は感嘆の状態の中にいるイメージ。「感動した」の原因と反応をより描写的に表現)

Listening Challenge|ノエリアオリジナル問題

ラジオ英会話の金曜恒例「リスニングチャレンジ」を、ノエリア版オリジナルダイアログでお届けします!音声を用意したので、本編と共に、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

問題音声はこちら
問題
クリックすると問題が出ます。

Here’s the question.
What did Marcus emphasize about his Bali hotel?
A. The view from the balcony.
B. Each room’s private feature.
C. How close it was to the beach.
Let’s listen.

Original Dialog|ノエリア会話スクリプト

旅好きなマーカスとクロエ。ふとした会話から、いつの間にか“どっちがいいホテルに泊まったか勝負”がスタート!最後に勝敗を分けたのは、思いがけない「美しさ」だった?

Marcus: Okay, but you have to admit—the hotel I stayed at in Bali had a private infinity pool in every suite.
Chloe: That’s cute. Mine in Santorini had a glass floor in the room so you could see the sea turtles swimming under you.
Marcus: Please. That’s overrated. I had a 24-hour personal butler named Javier.
Chloe: I had a pillow menu with ten types of firmness. Top that.
Marcus: Okay, fine. But get this—I visited Hotel New Onishi in Mexico in February. The lobby was spacious, with windows that offered views in all directions. And then there was the chandelier—so stunning I found myself in awe.
Chloe: Huh… I don’t know if that wins… but I am impressed.
Marcus: Admit it. I just chandelier-dropped the mic.
Chloe: You absolutely did. Respect.

マーカス: いい?バリで泊まったホテルには、各スイートに専用のインフィニティプールがあったんだよ。
クロエ: かわいいわね。私がサントリーニで泊まったホテルは、部屋の床がガラス張りで、下を泳ぐウミガメが見えたのよ。
マーカス: ふん、それってちょっと過大評価じゃない?俺のとこには、24時間付きっきりの執事がいたんだ。名前はハビエル。
クロエ: 私のはね、硬さが10段階から選べる枕メニュー付きだったんだから。さあ、これを超えてみなさいよ。
マーカス: わかったよ。じゃあ聞いてくれ。2月にメキシコのホテル・ニューオーニシに泊まったんだけどさ、ロビーがめちゃくちゃ広くて、あらゆる方向に景色が見渡せる窓があったんだ。それで、中央にはシャンデリアがあってさ…もう圧倒されて立ち尽くしたよ。
クロエ: うーん…それが勝ちかどうかは微妙だけど…たしかにすごいわね。
マーカス: 認めろよ。シャンデリアで完全に決めてやっただろ。
クロエ: 完敗だわ。リスペクト。

  • you have to admit: 認めざるを得ないでしょ(相手に同意を求めるときの決まり文句)
  • private infinity pool: 専用インフィニティプール(”infinity pool” は水面と景色が一体化して見えるプール。”private” がつくことで「自分専用の」という贅沢さを強調)
  • That’s cute.: それって可愛いね(皮肉で「それくらい大したことないね」というニュアンスを含む)
  • glass floor: ガラス張りの床(観光施設や高級ホテルで景観の演出に使われる)
  • swimming under you: 君の下を泳いでる(”under” は位置関係。”under you” で「〜の真下を」)
  • Please.: はいはい、やめてよ(皮肉っぽく笑ったり、相手の言ったことが大げさ・ナイーブだと軽くいなすときに使う。語尾を強めに言うと「そんなのありえないでしょ」と突っぱねる感じになる)
  • overrated: 過大評価された(期待されているほどではない、というネガティブ評価)
  • personal butler: 専属執事(ホテルなどで客専用に付くスタッフ)
  • firmness: 硬さ(ここでは枕の硬さの種類を指す)
  • Top that.: これを超えてみなよ(動詞 top は「〜を上回る・超える」の意味。相手が言ったことやしたことを受けて、「それ以上のことをやってみろ」と挑発する、自信満々な決め台詞)
  • Get this—: ねえ、聞いてよ(相手の注意を引くときのカジュアルな導入句)
  • I don’t know if that wins: 勝ちかはわかんないけど(やや譲る姿勢を見せる表現)
  • I am impressed: それは感心したよ(素直な驚きや評価を伝える)
  • Admit it.: 認めなよ(軽く圧をかける、カジュアルな強調)
  • chandelier-dropped the mic: シャンデリアでマイク置いた(”drop the mic” は「マイクを置いて退場する=言うことなしの完全勝利」の象徴的ジェスチャー。ここではそれをもじって、「豪華なシャンデリア体験で完全に決めてやった」というユーモアを込めた言い方)
  • Respect.: リスペクト(短くても十分伝わる称賛の言葉。驚き+賞賛を込めて使う。親しい間柄で、相手が何かすごいことをやってのけたときや、思いがけず感心させられたときにカジュアルに使われる。友人同士、同僚同士などの対等な関係で使われることが多い)

Answer & 解説|ノエリアオリジナル問題の答え

問題
Here’s the question.

What did Marcus emphasize about his Bali hotel?
A. The view from the balcony.
B. Each room’s private feature.
C. How close it was to the beach.
Let’s listen.

答え
クリックすると答えが出ます。

B. Each room’s private feature.

Point

A. The view from the balcony.
Marcusはバルコニーからの景色については一切触れておらず、この選択肢は「リゾートホテルならではの魅力だろう」という思い込みに基づいた誤解です。”balcony”(バルコニー)という語も会話中には登場していません。

B. Each room’s private feature.
Marcusは「the hotel I stayed at in Bali had a private infinity pool in every suite.」と話しています。”suite” は高級ホテルにおける複数部屋構成の客室のことで、”private infinity pool” は「各部屋に専用のインフィニティプールがついていた」という意味です。個々の部屋の特別な設備に明確にフォーカスしており、最も適切な選択肢です。”feature”(特徴)という語がキーワードの置き換えになっています。

C. How close it was to the beach.
海への距離やアクセスの良さについては一切触れられていません。この選択肢は、「バリ=ビーチリゾート」という先入観から引っかけることを狙ったものです。Marcusの発言からは距離に関する情報は全く読み取れません。

Listening Point

キーワードの正確な聞き取り

  • private infinity pool: 各部屋専用のインフィニティプールがあるという Marcus の発言の核心となるキーワード。”private” は「専用の」、”infinity pool” は景色と一体化して見えるプールのこと。
  • in every suite: 「各スイートルームに」という意味で、ホテルの部屋ごとに設備があることを明確にしている部分。部屋ごとの”private feature”と強く結びついている。
  • view: 聞き手をひっかけるための要素として、景色にまつわる言及があるかどうか注意深く聞く必要がある。実際には触れられていない。
  • beach: 「海」や「砂浜」に関する言及があるかどうかも引っかけ要素。会話中には出てこない。

会話のテーマを理解すること
この会話は、MarcusとChloeが過去に泊まった高級ホテルについて張り合って話すユーモラスな場面です。Marcusは、バリで宿泊したホテルの魅力として「各部屋に専用のインフィニティプールがある」という点を強調しています。重要なのは、景色や立地ではなく、**部屋ごとに備わった特別な設備(private feature)**に注目している点です。発話の中の語句「in every suite」が、それが各部屋の特徴であることを明確にしており、この文脈を正しく理解することが解答の鍵になります。

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