ノエリアオリジナルの「Listening Challenge」も掲載中!
昨年度は英作文の出題が3問あったため、ノエリアオリジナル会話例を3本紹介していましたが、今年度は1問にギュッと凝縮!そのぶん、語彙・表現の工夫を詰め込んだ「Listening Challenge」のノエリアオリジナル版をお届けします!Let’s challenge!
👇こちらはLesson 017のコーナー別リンクです
ラジオ英会話 Lesson 017 / 前置詞 before
GRAMMAR AND VOCABULARY L017 ーNoeLia Original Dialogー
GRASP THE CONCEPT L017 / 前置詞 before ーNoeLia Original Dialogー
PRACTICAL USAGE L017 ーNoeLia Original Dialogー
PRACTICAL USAGE(ノエリア オリジナル スクリプト)
下記はノエリアオリジナルの解答例です。
ラジオ英会話の『PRACTICAL USAGE』コーナーの状況を参考に、そのフレーズを自然に使ったオリジナル会話例も掲載しています!模範解答とは異なる表現を学びつつ、音声を使ってディクテーションや多聴多読に取り組むことで、英語をさらに身近に楽しく学びましょう。実際の会話で活用できる内容が盛り込まれているので、スピーキングの向上や復習にもぜひご活用ください!
問題:当時、私はケンと話したことは一度もありませんでしたが、まもなく友達になりました。彼は家族や友人を何よりも大切にする優しい人です。
引用:「NHKラジオ英会話 2025年4月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
At the time, I had never spoken to Ken before, but before long we became friends. He’s a kind person who puts family and friends before all else.

問題:当時、私はケンと話したことは一度もありませんでしたが、まもなく友達になりました。彼は家族や友人を何よりも大切にする優しい人です。
I had never spoken to Ken before then, but before long we became friends. He’s the kind of person who puts his loved ones before all else.
解説: 模範解答は「ある特定の時点での状況」を伝える表現で、物語の背景や場面の導入に自然です。一方、ノエリアの解答は「その時点に至るまでの状態」に焦点を当てており、出来事の変化をよりはっきりと表します。人物描写についても、模範解答は端的な説明なのに対し、ノエリアの方は少し感情をこめて丁寧に紹介する語り口です。状況や話し手の距離感によって、どちらの表現も自然に使い分けられます。
At the time, I had never spoken to Ken before, but before long we became friends. He’s a kind person who puts family and friends before all else.
- At the time: 「当時」ある特定の過去の時点を導入する語。
- had never spoken to: 「話したことがなかった」経験の否定を示す過去完了の形。
- before: 「以前に」経験表現でよく使われる副詞。
- before long: 「まもなく」短期間のうちに変化が起きたことを示す。
- became friends: 「友達になった」関係性の変化を表す基本表現。
- puts family and friends before all else: 「家族や友人を最優先にする」価値観の優先順位を示す決まり文句。
I had never spoken to Ken before then, but before long we became friends. He’s the kind of person who puts his loved ones before all else.
- before then: 「それまでに」その時点に至るまでの経過や経験の欠如を自然に示す表現。
- the kind of person who: 「〜な人」人物像を説明する際の口語的かつ丁寧な構文。
- his loved ones: 「彼が大切に思う人たち」家族や親しい人々を指す感情を込めた語。
Listening Challenge|ノエリアオリジナル問題
ラジオ英会話の金曜恒例「リスニングチャレンジ」を、ノエリア版オリジナルダイアログでお届けします!音声を用意したので、本編と共に、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
クリックすると問題が出ます。
Here’s the question.
Does Leah think Ken is hard to get along with?
A. No, she finds him very sociable.
B. Yes, she avoids working with him.
C. No, but it might take time.
Let’s listen.
Original Dialog|ノエリア会話スクリプト
リアとマークは同じ部署で働く仲の良い同僚です。二人は、最近プロジェクトに参加したケンの第一印象について語り合っています。
Mark: So, what’s your take on the new guy, Ken? He’s been kind of under the radar.
Leah: He keeps a low profile, that’s for sure. But he’s super polite and always on time.
Mark: I tried saying hi the other day, and he just nodded and walked off.
Leah: That sounds like him. He’s not unfriendly, just… reserved.
Mark: Do you know him well?
Leah: A bit. We worked together on the last campaign. I had never spoken to Ken before then, but before long we became friends. He’s the kind of person who puts his loved ones before all else.
Mark: That’s good to know. I thought he just wasn’t interested in bonding.
Leah: Nah, give him time. Once he opens up, he’s honestly one of the kindest people I’ve met.
Mark: I’ll make an effort. Sounds like he’s worth getting to know.
マーク: でさ、新入りのケン、どう思う?なんか全然目立たないよね。
リア: ああ、それは確かに。控えめだよね。でも、すごく礼儀正しいし、いつも時間通りに来るよ。
マーク: この前挨拶してみたんだけど、軽くうなずいてそのまま行っちゃったんだよね。
リア: それ、いかにもケンらしいね。冷たいわけじゃなくて…ちょっと人見知りなだけだよ。
マーク: リアは彼のこと、よく知ってるの?
リア: まあ、ちょっとね。前のプロジェクトで一緒に仕事したの。それまでケンと話したことなかったけど、すぐに仲良くなったの。彼は、本当に大事な人たちを一番に考えるような人なのよ。
マーク: そっか、それ聞いて安心したよ。てっきり誰とも関わりたくないのかと思ってた。
リア: ううん、ちょっと時間はかかるけど、心を開いたら本当に優しい人だよ。
マーク: よし、もう少し話しかけてみようかな。仲良くなる価値ありそうだね。
- What’s your take on ~?: 〜についてどう思う?(”take” は「意見・見方」という意味。カジュアルな会話でよく使われる表現)
- under the radar: 目立たない、ひっそりしている(直訳は「レーダーの下にいる」で、周囲の注目を集めない状態を比喩的に表現)
- keep a low profile: 控えめにしている(「目立たないように振る舞う」という意味で、職場や新しい環境などでよく使われる)
- super: すごく/めちゃくちゃ(”very” よりカジュアルで強調したいときに使われる口語表現)
- on time: 時間通りに(定番だが、会話の中でしっかり使える重要表現)
- nodded and walked off: うなずいて立ち去った(”nod”は「うなずく」、”walk off”は「すっと歩いて立ち去る」の意味で、無言のリアクションを描写する自然な動作表現)
- unfriendly: 無愛想な(”not friendly” ではなく、形容詞として一語で使えるのがポイント)
- reserved: 控えめな/内向的な(性格や態度について「遠慮がち」「口数が少ない」ことを表す表現)
- Do you know him well?: 彼のことよく知ってる?(日常会話で非常に多用される確認表現)
- bonding: 仲を深めること(人間関係の構築を表す語で、”bond” の名詞化)
- give someone time: 時間をあげる、待ってあげる(「急かさずに相手のペースを尊重する」ニュアンスのやさしい表現)
- once ~ opens up: 〜が心を開いたら(”open up” は「心を開く」の意味の句動詞で、内向的な人について使われることが多い)
- worth getting to know: 知り合う価値がある(”be worth ~ing” で「〜する価値がある」を表す構文)
Answer & 解説|ノエリアオリジナル問題の答え
Here’s the question.
Does Leah think Ken is hard to get along with?
A. No, she finds him very sociable.
B. Yes, she avoids working with him.
C. No, but it might take time.
Let’s listen.
クリックすると答えが出ます。
C. No, but it might take time.
A. No, she finds him very sociable.
LeahはKenのことを「社交的(sociable)」だとは一切言っていません。この選択肢はKenの性格を聞き手が勝手に好意的に解釈した誤った選択です。実際にはLeahは”reserved”(控えめ)という言葉を使っており、”sociable”(社交的)とは真逆の性格を示しています。”sociable”は人付き合いが好きで積極的に交流する人に対して使われますが、この会話にはそのような描写は出てきません。
B. Yes, she avoids working with him.
LeahはKenとの仕事を避けている様子はまったく見せていません。むしろ「前のプロジェクトで一緒に働いた」と話しており、避けているどころか交流の機会があったことを示しています。”avoids working with him”(彼との仕事を避けている)は完全に会話に存在しない情報で、聞き手が想像で補ってしまう典型的なひっかけです。
C. No, but it might take time.
LeahはKenについて「無愛想ではなく控えめな人」と表現し、「彼が心を開けばとても優しい」と話しています。また「ちょっと時間はかかる」と助言もしていることから、この選択肢は会話の内容と完全に一致します。”it might take time” は「すぐには打ち解けないが、関係を築くのに時間が必要」という意味で、Leahのニュアンスとぴったり重なります。
キーワードの正確な聞き取り
- reserved: 控えめな(Kenの性格についてLeahが使った表現で、「無愛想」ではなく「口数が少ない」タイプという意味)
- give him time: 時間をあげて(LeahがMarkにKenの良さを知るには時間が必要だと助言する場面)
- once he opens up: 彼が心を開いたら(Kenの本当の優しさに触れるにはまず信頼関係が必要であることを示す)
- one of the kindest people I’ve met: 私が出会った中でもっとも優しい人の一人(Kenの評価を明確に伝えるフレーズ)
- sociable: 社交的な(選択肢Aの語で、会話中では登場せず、誤解させやすい語)
会話のテーマを理解すること
この会話では、Kenに対するMarkの戸惑いと、Leahの肯定的ながらも現実的な人物評価が対比されています。LeahはKenを「最初は控えめで心を開くのに時間がかかるが、打ち解ければ非常に優しい人」と紹介しています。Kenが「社交的」だったり「避けられている」という情報は出てこないため、慎重ながらも前向きな評価を示すCの選択肢が最も自然です。Kenとの関係は即時に築けるものではなく、時間が必要であるという点がこの会話の主眼になっています。