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ラジオ英会話 Lesson 022 / 前置詞 over ②ー発展的な使い方
GRAMMAR AND VOCABULARY L022 ーNoeLia Original Dialogー
GRASP THE CONCEPT L022 / 前置詞 over ②ー発展的な使い方 ーNoeLia Original Dialogー
PRACTICAL USAGE L022 ーNoeLia Original Dialogー
GRASP THE CONCEPT(ノエリア オリジナル スクリプト)
下記では、本日の「GRASP THE CONCEPT」の学習テーマに基づいた例題と、そのフレーズを自然に取り入れた会話例を掲載しています。
学習した内容が実際の会話でどう使われるのかを深く理解できるよう工夫されており、繰り返し練習することで、日常生活でも無理なく使える英語表現が身につきます。リスニングやディクテーション、スピーキングのトレーニングにも最適な素材ですので、学習の定着にぜひお役立てください!
over|覆う
Key Sentenceover(覆う)
引用:「NHKラジオ英会話 2025年5月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
They are from all over the world.
彼らは世界中から来ています。
Paint was splashed all over her clothes.
日本語訳: 彼女の服にペンキがあちこち飛び散っていた。
解説: 「all over her clothes」は「服一面に」という意味で、「over」の覆う動きが視覚的に表現されています。splashは「はねる」「飛び散る」の意味で、特に液体に関する表現でよく登場します。
A: Emily tried to steady the ladder while I was reaching the top edge. Total chaos.
B: That sounds like a disaster waiting to happen.
A: It was. Paint was splashed all over her clothes, and she just froze. Didn’t even blink.
B: Classic Emily. Silent fury is her specialty.
A: エミリーが脚立を支えようとしてくれたんだけど、私が上の端を塗っててさ。もう完全にカオスだったよ。
B: あー、それはもう事故の予感しかしないな。
A: 実際そうなったよ。彼女の服にペンキが飛び散っちゃって、固まったまま全然動かなかったの。まばたきすらしなかった。
B: 出たよ、エミリー。怒ると無言になるのがあの子の定番だよな。
- steady the ladder: 脚立を安定させる(”steady” は形容詞で「安定した」だが、ここでは動詞で「ぐらつかないように支える・安定させる」の意味。日常動作でよく使われるが見落とされがち)
- reach the top edge: 上の端に手を伸ばす(”reach” は「到達する」だけでなく「手を伸ばす」という動作の意味でも頻出)
- total chaos: 完全なカオス/大混乱(”chaos” は「混沌」として知られるが、日常英語では「ごちゃごちゃ」「大混乱」の意味でラフに使われる)
- That sounds like…: それって〜っぽいね(会話のリアクションとしてよく使うつなぎ表現。”That sounds like a disaster” で「ヤバそうな感じだね」という共感・予測を表現)
- a disaster waiting to happen: 起こるべくして起きる災難(直訳「起こるのを待っている災難」。英語らしい比喩表現で、「見てるだけで事故になりそう」といった含みをもたせる皮肉めいた言い回し)
- froze: 固まった(”freeze” の過去形。”凍る”の意味以外に「驚き・恐怖などで動けなくなる」意味でも使われる。ここでは感情的に「固まった」状態)
- Didn’t even blink: まばたきすらしなかった(”blink” はまばたきする、”not even blink” で「全く動じなかった」など比喩的に使われる)
- Classic Emily: いかにもエミリーだ(”Classic+人名” は「その人らしい行動・いつものパターンだね」といった皮肉や愛着を込めた言い回し。ネイティブ的なカジュアル表現)
- Silent fury: 静かな怒り(”fury”=激怒。静かに怒る様子を形容した英語的な感情表現。直訳では伝わらないニュアンスがある)
- is her specialty: あの子の“得意技”だね(”specialty” は「専門・特技」だが、ここでは皮肉やユーモアとして「いつものやり方」「クセ」として使われるカジュアルな比喩表現)
over|「覆う」そのほかの例1
「覆う」そのほかの例 1
引用:「NHKラジオ英会話 2025年5月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
Let’s discuss this over lunch.
昼食を食べながらこれを議論しましょう。
They made peace over a couple of beers.
日本語訳: 彼ら、ビールを何杯か飲みながら、和解したんだよ。
解説: 「over a couple of beers」は「その飲みの時間を覆うように」という意味で、和やかな空気の中で関係が修復されたことを表します。make peaceは「仲直りする」「和解する」という日常的で覚えておきたい表現です。
A: So I ran into Brian and Chris at the bar last night—totally unexpected.
B: Weren’t they still not speaking after that whole apartment mess?
A: They were, but they made peace over a couple of beers. Nothing too dramatic, just some quiet talk and a few laughs.
B: Honestly, that’s the best way. No big scene, just closure.
A: 昨日の夜、バーでブライアンとクリスにばったり会ったんだよ。まったくの偶然で。
B: あの2人、あのアパート騒動以来、まだ口きいてなかったんじゃなかったっけ?
A: そうだったんだけど、ビールを何杯か飲みながら和解したんだよ。特に劇的なことはなかったけど、落ち着いた会話とちょっとした笑いがあってさ。
B: うん、それが一番だよね。大げさじゃなくて、ちゃんとけじめをつけるって感じで。
- run into: 偶然出会う(”run” は走るではなく「ぶつかる・出くわす」の意味で、”run into 人” で「ばったり会う」。日常会話で頻出のカジュアル表現)
- totally unexpected: 完全に予想外だった(”totally” は「完全に」の意味で、”unexpected” を強調。驚きをカジュアルに表現する言い回し)
- still not speaking: まだ口をきいていない(”speaking” を「話す」ではなく「会話する関係にあるかどうか」で使うのがポイント)
- after that whole ~ mess: あの〜騒動のあとで(”whole mess” は「〜全体のごたごた・面倒な事態」を指すカジュアルな表現。日常的な口語で「ゴタゴタ騒動」のような意味)
- nothing too dramatic: 特に劇的なことはない(”dramatic” は「劇的な」「大げさな」。”nothing too dramatic” で「何も大きなことは起きていない」=落ち着いた様子を伝える表現)
- quiet talk: 静かな会話(”quiet” は「静かな」だけでなく「落ち着いた・和やかな」の意味もある)
- a few laughs: いくつかの笑い(”laughs” を複数形で使い「軽く笑い合ったこと」や「和やかな雰囲気」を表す口語的な言い回し)
- no big scene: 大きな騒ぎじゃない(”scene” は「場面」だが、”make a scene” で「騒ぎを起こす」。”no big scene” は「穏やかだった」「取り乱すような場面はなかった」の意味)
- closure: 心の区切り/決着(本来は「終結・完了」という意味だが、人間関係では「気持ちの整理」「けじめをつけること」としてよく使われる心理的な語彙)
over|「覆う」そのほかの例2
「覆う」そのほかの例 2
引用:「NHKラジオ英会話 2025年5月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
Can you look over my report?
私のリポートに目を通してくれますか?
Let me go over the contract first.
日本語訳: まずは契約書を確認させてください。
解説: 「go over」は対象を上から丁寧に覆って確認する動作を示します。”contract” は「契約」という意味の名詞で実務で頻出する重要語。let me構文は丁寧な提案として自然な響きがあります。
A: So here’s the final draft. Legal’s already approved it.
B: Okay, thanks. Let me go over the contract first before I sign. I just want to double-check the cancellation clause.
A: Totally fair. It’s on page five, by the way.
B: Got it. Just give me a few minutes.
A: これが最終版だよ。法務もすでに承認済み。
B: ありがとう。署名する前に、まず契約書を確認させて。キャンセル条項だけ念のためチェックしたくて。
A: うん、当然だよ。ちなみに5ページ目にあるよ。
B: 了解。ちょっとだけ時間ちょうだいね。
- final draft: 最終草案(”draft” は「下書き」や「草案」の意味。”final draft” は最終版のドラフトを指し、ビジネスや文書作成でよく使われる表現)
- Legal’s already approved it: 法務部はすでに承認済み(”Legal” は「法務部門」の省略表現。”approve” は「承認する」。特に契約や申請などの文脈で頻出)
- before I sign: 署名する前に(”sign” はここでは「署名する」の意味。契約締結時の必須動詞。特に “before I sign” は丁寧な確認の流れを自然に表す)
- cancellation clause: キャンセル条項(”clause” は契約書などの「条項・文節」を意味する単語。”cancellation clause” で「解約・キャンセルに関する規定」)
- Totally fair: 完全に当然だよ(”totally” は「まったく」「完全に」の意味。”fair” はここでは「もっともだ・理解できる」の意味で、会話でよく使う受け入れ表現)
- Got it: 了解(”I got it” の省略形で「わかったよ」「OK」の意味。非常に自然なリアクションで、日常会話でもビジネス会話でも広く使われる)
- give me a few minutes: 少し時間ちょうだい(”give me a minute” の丁寧な複数形。控えめに時間を求める自然な依頼表現)
over|終わる
終わる
引用:「NHKラジオ英会話 2025年5月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
It’s over. She’s gone.
もう終わりです。彼女は行ってしまいました。
I think the worst is over now.
日本語訳: 最悪の時期はもう過ぎたと思うよ。
解説: 「over」は「最悪の状況を乗り越えて終わった」ことを表しています。
A: You’ve had a rough week. Three deadlines and a sick kid? That’s a lot.
B: Yeah, I barely remember what sleep feels like.
A: Hopefully this weekend gives you a breather.
B: I think the worst is over now. Just need to catch up on rest—and laundry.
A: 今週は本当に大変だったよね。締め切り3つに、子どもの看病まで…かなりきつかったでしょ。
B: うん、もう寝るってどういうことか忘れそうだった。
A: 週末は少しでも息抜きできるといいね。
B: 最悪の時期はもう過ぎたと思う。あとはひたすら睡眠と…たまった洗濯物かな。
- have a rough week: 大変な一週間を過ごす(”rough” は「荒れた・きつい」という意味で、”have a rough time/week/day” で「つらい状況を経験する」ことを表す口語表現)
- sick kid: 病気の子ども(”sick” は「病気の」としてよく使われる形容詞。”kid” は「子ども」のカジュアルな言い方)
- That’s a lot: それは大変だね(直訳は「それは多いね」だが、文脈によって「きついね」「大変だったね」という意味で共感を示す自然な口語表現)
- barely: ほとんど~ない(”barely remember” のように使うことで「かろうじて覚えている」「もはや思い出せない」などの強い意味になる)
- remember what sleep feels like: 睡眠がどんな感じだったか思い出せない(比喩的な表現で、「寝不足すぎて感覚を忘れた」というユーモラスかつリアルな口語表現)
- Hopefully: ~だといいんだけど(”Hopefully this weekend gives you a breather” のように、希望や願いを込めて会話をやさしくつなぐ副詞)
- give (someone) a breather: 一息つかせる/休ませる(”breather” は「一時的な休憩」の意味で、”give you a breather” は「あなたにちょっとした休憩があるといいね」という思いやりの表現)
- catch up on: ~を取り戻す、遅れを取り戻す(”catch up on sleep/laundry/work” のように、たまったものを片付けるニュアンスでもよく使われる句動詞)
- rest: 休息(基本語ながら “get some rest” や “catch up on rest” でよく使われ、睡眠や静かな休みの意味で自然)
- laundry: 洗濯物(家事や生活に関する重要語。”catch up on laundry” で「たまった洗濯物を片付ける」というリアルな生活感を表す)
over|回転
回転
引用:「NHKラジオ英会話 2025年5月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
I’ll think it over.
よく考えてみます。
We talked it over and reached a decision.
日本語訳: 話し合った結果、結論を出したよ。
解説: 「talk it over」は、物事をいろいろな角度からじっくり話し合うことを表し、「回転」のイメージが活きています。
A: So, remember that place with the little garden we looked at? We talked it over and reached a decision. We’re taking it.
B: Oh wow, really? That’s the one near the station, right? I’m glad you two agreed on that.
A: Yeah, it ticks all the boxes. Plus, it’s got enough space for the dog we’ve been talking about.
B: Sounds like a win-win. Let me know if you need help on moving day—I’m free that weekend.
A: あのさ、この前見に行った小さな庭付きの物件、覚えてる?話し合った結果、決めたの。あそこに引っ越すことにしたよ。
B: えっ、本当に?駅の近くのところでしょ?ふたりの意見が合ってよかったね。
A: うん、条件が全部揃ってるの。それに、例の犬を飼うにはちょうどいい広さでさ。
B: いいじゃん。引っ越しの日、手伝いが必要なら声かけて。週末はたいてい空いてるからさ。
- reach a decision: 結論を出す(”reach” は「到達する」、”decision” は「決定」。熟考を経て判断にたどり着くことを表す、ややフォーマルな言い回し)
- take: 借りる/契約する(この文脈では「物件を借りる」「契約する」の意味。”We’ll take it.” は「それに決めます」という決まり文句)
- tick all the boxes: 条件をすべて満たす(チェックリストのすべての項目に✓が入ることから「理想通り」「すべてOK」の意味。イギリス英語由来)
- space: スペース/広さ(”room” は「部屋」、”space” は「空間」。部屋の広さやゆとりを語るときに自然に使われる)
- we’ve been talking about: ずっと話してた(現在完了進行形。”have been ~ing” は「過去から今も続く行為」。継続的に話題になっていたことを示す)
- win-win: お互いにとって良い状況(どちらにも利益があること。ビジネスでよく使われるが、カジュアルにも定着している)
- moving day: 引っ越しの日(”the day we move” よりも口語的。特定のイベント日を指す表現として定着している)
- that weekend: 話題に出た週末(英語では「今この会話で話題に出た週末」に対してすぐ “that weekend” を使うのが自然。日本語では「その週末」と訳すと、「なんで知ってるの?」という違和感が生じやすいため、「週末はたいてい空いてる」など文脈に合った訳し方が求められる。英語の指示語 “that” は「さっき言ったもの・出てきたばかりの話題」にすぐ使える点が特徴)