ノエリアオリジナルの「Listening Challenge」も掲載中!
昨年度は英作文の出題が3問あったため、ノエリアオリジナル会話例を3本紹介していましたが、今年度は1問にギュッと凝縮!そのぶん、語彙・表現の工夫を詰め込んだ「Listening Challenge」のノエリアオリジナル版をお届けします!Let’s give it a try!
👇こちらはLesson 056のコーナー別リンクです
ラジオ英会話 Lesson056|前置詞 like
GRAMMAR AND VOCABULARY L056|NoeLia Original Dialog
GRASP THE CONCEPT L056|前置詞 like|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE L056|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE(ノエリア オリジナル スクリプト)
下記はノエリアオリジナルの解答例です。
ラジオ英会話の『PRACTICAL USAGE』コーナーの状況を参考に、そのフレーズを自然に使ったオリジナル会話例も掲載しています!模範解答とは異なる表現を学びつつ、音声を使ってディクテーションや多聴多読に取り組むことで、英語をさらに身近に楽しく学びましょう。実際の会話で活用できる内容が盛り込まれているので、スピーキングの向上や復習にもぜひご活用ください!
問題:ケンが、君と僕がつきあっているのか聞いてきたんだ。それで僕は、「いや、いや、いや。彼女は妹みたいなものだよ。そういうふうには思ってないよ」って言ったんだ。
引用:「NHKラジオ英会話 2025年6月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
Ken asked if you and I were dating. I was like, “No, no, no. She’s like my sister. I don’t think of her like that.”
Ken asked if you and I were a thing. And I was like, “Nah, she’s more like family to me. I don’t see her that way.”
日本語訳: ケンに「君と付き合ってるの?」って聞かれてさ。それで僕は、「いや、いや、彼女はどっちかっていうと家族みたいなもんだし。そういうふうには見てないよ」って返したんだ。
解説: 模範解答はやや丁寧で説明的な言い方で、はっきりと恋愛関係を否定する落ち着いたトーンです。相手に誤解されたくないときや、少しかしこまった場面にも合います。一方、ノエリアの解答はもっとカジュアルで、友達同士の自然な会話の流れに合っています。言い回しに柔らかさや余裕があり、気まずさを避けたいときや、軽く笑いに流したい場面に向いています。どちらも意味は同じですが、場面の空気感に応じて使い分けると効果的です。
Ken asked if you and I were dating. I was like, “No, no, no. She’s like my sister. I don’t think of her like that.”
- ask if ~: ~かどうか尋ねる(if節を使って間接疑問文を導く表現)
- you and I were dating: 僕と君が付き合っているか(“date” は恋愛関係にある状態を示す)
- I was like, “…” : 僕はこう言ったんだ(口語的な引用の導入。“say” よりも感情を含んだ回想的語り)
- No, no, no: いや、いや、いや(強い否定や焦りを柔らかく伝える繰り返し)
- She’s like my sister: 彼女は妹みたいな存在だ(恋愛対象でないことを親しみを込めて表現)
- I don’t think of her like that: 彼女のことをそういうふうに考えたことはない(“think of A like that” で恋愛感情を否定)
Ken asked if you and I were a thing. And I was like, “Nah, she’s more like family to me. I don’t see her that way.”
- a thing: 恋愛関係(文脈によって意味が変わる口語表現で、ここでは「何かある感じ」や「恋愛っぽい関係」をふんわり指す。高校生や大学生が、あえて明確に言わず曖昧に関係をにおわせたい時によく使う)
- Nah: いいや(“No” のカジュアル版で、よりくだけた響き)
- more like family to me: どちらかというと家族みたいな感じ(“like my sister” より少し距離感に幅をもたせた表現で、血縁にとらわれない)
- I don’t see her that way: 彼女のことをそういう(恋愛的な)目で見たことはない(自然に恋愛対象外であることを伝える定番表現)
Listening Challenge|ノエリアオリジナル問題
ラジオ英会話の金曜恒例「リスニングチャレンジ」を、ノエリア版オリジナルダイアログでお届けします!音声を用意したので、本編と共に、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
クリックすると問題が出ます。
Here’s the question.
What does Liam say he remembers when he passes by the hill?
A. How fast the hill looked back then.
B. What his legs used to do.
C. The time Maya wiped out.
Let’s listen.
Original Dialog|ノエリア会話スクリプト
小さい頃から兄妹のように仲が良かったマヤとリアム。ある日リアムが友人にされた質問をきっかけに、ふたりの関係に微妙な変化の兆しが生まれたようです。
Maya: Do you ever think about those summer afternoons when we used to race our bikes down the hill behind your house?
Liam: Oh man, yeah. Especially when I pass by that old slope—it’s like my legs still remember the speed.
Maya: You’d always let me win, even when I totally wiped out.
Liam: I had to. You’d give me that look like, “Try me,” and I just couldn’t say no.
Maya: That was so long ago… but it still makes me smile.
Liam: So… yesterday, Ken asked if you and I were a thing. And I was like, “Nah, she’s more like family to me. I don’t see her that way.”
Maya: Oh.
Liam: Yeah… I heard myself say it and… I don’t know. It didn’t land the way I thought it would.
Maya: Hmm. Maybe because sometimes things don’t stay the way we first labeled them.
マヤ: 昔さ、あなたの家の裏の坂を自転車で競争してたの、覚えてる?
リアム: もちろん。今でもあの坂の前を通ると、脚がスピードを覚えてる気がするよ。
マヤ: 私がコケても、いつもわざと負けてくれてたよね。
リアム: あれは負けたんじゃなくて、マヤの「勝つよ?」って顔に勝てなかっただけ。
マヤ: あんな昔のことなのに、思い出すとつい笑っちゃう。
リアム: …でさ…昨日ケンに、「お前らって付き合ってんの?」って聞かれて。それで俺、「いや、彼女はどっちかっていうと家族みたいな存在だし。そういうふうには見てないよ」って言ったんだ。
マヤ: そっか。
リアム: うん…でも、自分でそう言っといてなんかね…思ってたのと違う感じだった。
マヤ: うん、ずっと同じ関係でいると思ってたけど、そうでもないのかもしれないね。
- think about: ~について思い出す・考える(”Do you ever think about…” は「今でもたまに思い出す?」という自然な表現)
- race: (競争して)走る・駆ける(ここでは自転車で「競争する」動作を表す)
- slope: 坂・傾斜(地形を指す語で、日常会話でも自然に使われる)
- it’s like my legs still remember: 脚がまだ覚えてる感じ(比喩的表現で「体が覚えてる」状態を表す、口語的な感覚表現)
- wipe out: 派手に転ぶ・ひどく失敗する(カジュアルで若者の会話によく出る表現)
- give (someone) that look like…: ~みたいな顔をする(表情で伝えるニュアンスを再現するリアルな口語表現)
- couldn’t say no: 断れなかった(直訳ではなく「つい受け入れちゃった」の意味。感情に負けたニュアンス)
- makes me smile: 思い出すと自然と笑顔になる(思い出が今の感情に作用する自然なフレーズ)
- didn’t land the way I thought it would: 思ったように伝わらなかった(比喩表現。「響かなかった」「しっくりこなかった」というニュアンス)
- don’t stay the way we first labeled them: 最初の関係がずっと同じとは限らない(”label” を比喩的に使って「関係の名前づけ」を表す)
Answer & 解説|ノエリアオリジナル問題の答え
Here’s the question.
What does Liam say he remembers when he passes by the hill?
A. How fast the hill looked back then.
B. What his legs used to do.
C. The time Maya wiped out.
クリックすると答えが出ます。
B. What his legs used to do.
A. How fast the hill looked back then.(昔その坂が速く見えたこと)
この選択肢は、“speed” という語から連想しやすいですが、Liamは坂そのものの見た目については何も語っていません。「how fast the hill looked」は“坂が速く見えた”という意味で、見た目の印象を表していますが、Liamの発言は「自分の脚がスピードを覚えてる感じがする」という感覚的なもので、視覚的な印象についてではありません。そのため、この選択肢は不正解です。
B. What his legs used to do.(脚が覚えている動き)
Liamは“it’s like my legs still remember the speed”と言っており、これは「自分の脚があのスピードを覚えている気がする」という意味になります。つまり、体の感覚として当時のスピード感を覚えていることを述べており、「脚がしていたこと」を思い出すというこの選択肢の内容と一致しています。ここでの“used to”は「以前は〜していた」という過去の習慣を表す表現です。この選択肢が正解です。
C. The time Maya wiped out.(マヤが転んだときのこと)
この選択肢はMayaのセリフ“even when I totally wiped out”を基にしていますが、このエピソードに対してLiamは思い出として言及していません。Mayaの記憶であり、Liamの発言ではないため、設問の「Liamが覚えていること」という条件を満たしていません。したがって、この選択肢は不正解です。
キーワードの正確な聞き取り
- pass by that old slope: Liamが昔の坂の前を通るという具体的な行動が示されており、そこから回想が始まる。
- it’s like my legs still remember the speed: 正解を導く決定的な表現。身体が覚えている感覚について述べている。
- wiped out: Mayaの発言内にある表現で「転んだ」ことを意味するが、Liamの記憶ではないため誤答のヒントになる。
会話のテーマを理解すること
この会話は、昔の無邪気な思い出をきっかけに、ふたりが共有してきた関係やその変化について静かに向き合う流れで展開しています。Liamの発言は体に染みついた記憶という感覚的な回想に焦点があり、そこから心情が徐々に明かされていく構成です。聞き手は、言葉の表面だけでなく、誰が何を思い出しているかという視点を意識して聞くことが重要です。