PRACTICAL USAGE L074|NoeLia Original Dialog

PRACTICAL USAGE 2025-26

ノエリアオリジナルの「Listening Challengeも掲載中!
昨年度は英作文の出題が3問あったため、ノエリアオリジナル会話例を3本紹介していましたが、今年度は1問にギュッと凝縮!そのぶん、語彙・表現の工夫を詰め込んだListening Challengeのノエリアオリジナル版をお届けします!Let’s give it a try!

👇こちらはLesson 074のコーナー別リンクです
ラジオ英会話 Lesson074|移動を表す動詞⑤ ー run
GRAMMAR AND VOCABULARY L074|NoeLia Original Dialog
GRASP THE CONCEPT L074|移動を表す動詞⑤ ー run|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE L074|NoeLia Original Dialog

PRACTICAL USAGE(ノエリア オリジナル スクリプト)

下記はノエリアオリジナルの解答例です。
ラジオ英会話の『PRACTICAL USAGE』コーナーの状況を参考に、そのフレーズを自然に使ったオリジナル会話例も掲載しています!模範解答とは異なる表現を学びつつ、音声を使ってディクテーションや多聴多読に取り組むことで、英語をさらに身近に楽しく学びましょう。実際の会話で活用できる内容が盛り込まれているので、スピーキングの向上や復習にもぜひご活用ください!

問題:電車が遅延していることは承知していますが、今すぐここに来ていただく必要があります。会議をこれ以上延期することはできません。クライアントの我慢も限界に近づいています。
I know the trains are running late, but you need to get here like, now. I can’t push back our meeting any further. Our clients are running out of patience.

引用:「NHKラジオ英会話 2025年7月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
NoeLia Answer

I get that the trains are running late, but you’ve got to make it here ASAP. I’m running out of time, and so are the clients—they’re almost done waiting.
日本語訳: 電車が遅れてるのはわかってるけど、もう急いで来てもらわないと困る。こっちも時間がないし、クライアントもそろそろ我慢の限界だよ。

解説: 模範解答は、強めの口調で急を要する状況をストレートに伝えたいときに向いています。特に、相手に遠慮せず指示を出す必要がある場面で効果的です。一方、ノエリアオリジナルの解答は、相手の事情も汲みつつ、やんわりとした言い方で圧をかける形になっています。やや対等な関係や、少し気遣いを見せたい相手との会話に適しています。どちらも急ぎの状況を伝える点では共通していますが、トーンの違いによって使い分けができます。

I know the trains are running late, but you need to get here like, now. I can’t push back our meeting any further. Our clients are running out of patience.

  • run late: 遅れる(電車や人の到着などが予定より遅れている状態を指す表現。交通機関に関する情報では頻出。)
  • get here: ここに来る(”get” は到達・到着を意味し、”come” よりも「移動」のニュアンスが強い)
  • like, now: 今すぐに(”like” は口語で間を取るフィラー。”now” を強調するカジュアルな言い回し)
  • push back: 延期する(予定を後ろにずらすときに使う表現。”put off” よりフォーマル寄りでビジネスにも適する)
  • run out of patience: 我慢の限界が近づいている(”run out of” は「〜が尽きる」。”patience” を使うことで、相手の忍耐が切れそうな緊迫感を表現)

I get that the trains are running late, but you’ve got to make it here ASAP. I’m running out of time, and so are the clients—they’re almost done waiting.

  • get that: ~ということはわかってる(”I get it” のバリエーションで、「理解はしているけど…」と前置きすることで、相手に配慮した印象を与える。模範の “I know” よりも口語的で柔らかい)
  • you’ve got to: ~しなきゃダメだよ(”have to” よりもカジュアルで口語的な強調表現。切迫感を出すのに適している)
  • ASAP: 出来るだけ早く(”as soon as possible” の略語で、「可能な限りすぐに」という意味。ビジネスや日常会話で広く使われるが、やや命令的に響くこともあるため、状況やトーンに注意が必要。丁寧に言いたい場合は文全体をやわらかくする表現と組み合わせて使うとよい)
  • run out of time: 時間がなくなる(模範の “I can’t push back our meeting any further” と対比される表現。”run out of time” は状況の切迫感を直感的に伝え、”push back” は会議のスケジュールを操作する余地がないことを理論的に伝える)
  • almost done waiting: もうそろそろ限界/これ以上は待てない(”be done waiting” は「待つことにうんざりしている/もう終わりにしたい」というネイティブらしい感情表現)

Listening Challenge|ノエリアオリジナル問題

ラジオ英会話の金曜恒例「リスニングチャレンジ」を、ノエリア版オリジナルダイアログでお届けします!音声を用意したので、本編と共に、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

問題音声はこちら
問題
クリックすると問題が出ます。

Here’s the question.
Which of the following is true?
A. Nina plans to review their material again.
B. Liam forgot about the client meeting.
C. The train station was completely jammed.
Let’s listen.

Original Dialog|ノエリア会話スクリプト

会社の重要なプレゼン直前。ニーナは交通トラブルで遅れ気味。リアムは事態の収拾に奔走中です。果たして、無事にスタートを切れるのでしょうか。

Liam: Hey, just saw your email. Are you still stuck at Shinagawa?
Nina: Yeah, it’s been about twenty minutes. The trains are barely running this morning.
Liam: I get that the trains are running late, but you’ve got to make it here ASAP. I’m running out of time, and so are the clients—they’re almost done waiting.
Nina: I know, and I’m really sorry. I didn’t expect such a delay.
Liam: I’m not blaming you. I just don’t want to lose their trust—we’ve already rescheduled once.
Nina: I get it. I’ll hop on the next one and just grab a cab from the station.
Liam: Good. I’ll offer them some coffee and update them again—they deserve better than just being left hanging.
Nina: Seriously, thanks. I’ll go over the opening slide again on the train—I can’t afford to mess this up.

リアム: 今メール見た。まだ品川で足止め?
ニーナ: うん、もう20分くらい。今朝は電車が全然動いてなくて。
リアム: 電車が遅れてるのはわかってるけど、急いで来てほしい。こっちも時間がないし、クライアントもそろそろ待ちくたびれてる。
ニーナ: 本当にごめん。こんなに遅れるとは思ってなかった。
リアム: 責めてるわけじゃないよ。ただ、もう一度延期するのは信用に関わるから。
ニーナ: わかってる。次の電車に乗ったら、駅からはすぐタクシーで向かうよ。
リアム: よし。クライアントにはコーヒーでも出して、状況をもう一度説明してくる。ただ待たせっぱなしじゃ申し訳ないし。
ニーナ: 本当にありがとう。電車の中でもう一度最初のスライド確認しとく。絶対に失敗できないから。

  • just saw: さっき見た(”just” によって「今さっき」「たった今」のニュアンスが加わり、リアルタイム性を出す)
  • stuck: 足止めされている(身動きが取れない状態を指す。交通・人間関係・仕事など幅広く使われる)
  • barely: ほとんど〜ない(ギリギリのニュアンスで、「かろうじて」「辛うじて」という意味でも使われる)
  • blaming: 責めている(”blame” の進行形。相手のせいにする・責任を問うニュアンス)
  • hop on: さっと乗る(”get on” より軽快な響き。電車・バスなどにサクッと乗る感じ)
  • grab a cab: タクシーを捕まえる(”grab” は「つかむ」だけでなく、素早く確保するイメージがある)
  • offer: 提供する(ここでは「コーヒーを出す」など、もてなしのニュアンス)
  • update: 最新情報を伝える(情報の更新・共有。ビジネス英語でも頻繁に使用される)
  • deserve: 〜に値する(良くも悪くも、その結果や対応を受ける資格があること)
  • left hanging: 放置される(会話や状況の説明が中途半端なまま放っておかれる様子。感情的にも使える)
  • go over: 見直す(プレゼンや資料などを事前に「チェックする」意味。復習的なニュアンスもある)
  • afford to: 〜する余裕がある(ここでは「〜する余裕がない」という否定形で使われており、「しくじれない」というプレッシャーを強調)
  • mess up: 失敗する・台無しにする(口語で「やらかす」に近い。ネガティブな結果にフォーカス)

Answer & 解説|ノエリアオリジナル問題の答え

問題
Here’s the question.

Which of the following is true?
A. Nina plans to review their material again.
B. Liam forgot about the client meeting.
C. The train station was completely jammed.

答え
クリックすると答えが出ます。

A. Nina plans to review their material again.

Point

A. Nina plans to review their material again.(ニーナは資料をもう一度確認するつもりである)
ニーナは最後の発言で「I’ll go over the opening slide again on the train(電車の中でオープニングスライドをもう一度見直す)」と言っており、これは「review their material again」の意図を正確に言い換えています。ここでの go over は「見直す」「再確認する」の意味で、会議やプレゼンの準備を示すよく使われる句動詞です。また material はこの場合、スライドや原稿などプレゼンで使う「資料・内容全体」を指す一般的な表現です。正解です。

B. Liam forgot about the client meeting.(リアムはクライアントとの会議を忘れていた)
リアムはクライアントの存在を強く意識しており、「they’re almost done waiting(彼らはもう我慢の限界だ)」と言っています。つまり忘れていたのではなく、むしろ焦っている様子が明確です。したがってこの選択肢は不正解です。

C. The train station was completely jammed.(駅は完全に混雑していた)
会話では「The trains are barely running this morning(今朝は電車がほとんど動いていない)」と述べられており、これは電車の運行本数や遅延に関する発言です。jammed(ぎゅうぎゅう・混雑した)は物理的な混雑を意味しますが、そのような描写はダイアログ中に出ていません。不正解です。

Listening Point

キーワードの正確な聞き取り

  • go over the opening slide again: Ninaが資料の再確認をするという意図を明確に表す表現。
  • they’re almost done waiting: Liamがクライアントの状況を認識しており、忘れていないことを示す発言。
  • the trains are barely running: 電車がほとんど動いていない状況を表す表現で、「詰まっている(jammed)」という意味とは異なる。

会話のテーマを理解すること
この会話は、電車の遅延で遅れているNinaと、プレゼン直前で焦っているLiamがやり取りする緊迫感のあるビジネス会話です。両者とも時間の制約を意識しており、特にNinaは移動中に資料を再確認して少しでも準備しておこうとしています。会話全体の焦点は「遅延に対する対応」と「クライアントとの信頼維持」にあります。

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