ノエリアオリジナルの「Listening Challenge」も掲載中!
昨年度は英作文の出題が3問あったため、ノエリアオリジナル会話例を3本紹介していましたが、今年度は1問にギュッと凝縮!そのぶん、語彙・表現の工夫を詰め込んだ「Listening Challenge」のノエリアオリジナル版をお届けします!Let’s give it a try!
👇こちらはLesson 082のコーナー別リンクです
ラジオ英会話 Lesson082|移動を表す動詞⑪ ー turn
GRAMMAR AND VOCABULARY L082|NoeLia Original Dialog
GRASP THE CONCEPT L082|移動を表す動詞⑪ ー turn|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE L082|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE(ノエリア オリジナル スクリプト)
下記はノエリアオリジナルの解答例です。
ラジオ英会話の『PRACTICAL USAGE』コーナーの状況を参考に、そのフレーズを自然に使ったオリジナル会話例も掲載しています!模範解答とは異なる表現を学びつつ、音声を使ってディクテーションや多聴多読に取り組むことで、英語をさらに身近に楽しく学びましょう。実際の会話で活用できる内容が盛り込まれているので、スピーキングの向上や復習にもぜひご活用ください!
問題:数週間前に40歳になり、心機一転しようと決めたんです。たくさんの古い習慣を断ち切り、完全に人生をよい方向に変えました。今のところ、人生で最高の年になりつつあります。
引用:「NHKラジオ英会話 2025年8月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
I turned 40 a few weeks ago, and I decided to turn over a new leaf. I kicked a lot of old habits, and totally turned my life around. It’s turning into the best year of my life so far.
A few weeks ago, I turned 40, and that moment turned into a wake-up call for me. I made a clean break from my old habits and started steering my life in a better direction. It’s turning out to be my best year yet.
日本語訳: 数週間前に40歳になったとき、それが自分にとっての転機になったんです。たくさんの古い習慣をきっぱりやめて、人生をより良い方向に進め始めました。今のところ、これまでで最高の年になりそうです。
解説: 模範解答は「意志の力で人生を切り替える」ことに焦点があり、内面的な決意や主導性が強く描かれています。それに対しノエリア版は、40歳という節目が自然に人生を見直すきっかけとなり、気づきから徐々に前向きな変化が始まっていく様子を描いています。どちらも変化を語っていますが、模範解答は「自分から動いた転換点」、ノエリア版は「外的なきっかけが内面を動かした変化」という語り方の違いがあり、使う場面のトーンも異なります。
I turned 40 a few weeks ago, and I decided to turn over a new leaf. I kicked a lot of old habits, and totally turned my life around. It’s turning into the best year of my life so far.
- turn over a new leaf: 心機一転する(直訳は「新しい葉をめくる」。過去の悪習や行動を改め、新しいスタートを切るという比喩表現)
- kick (a habit): 習慣を断ち切る(口語的でよく使われる表現。「kick the habit」で「悪い習慣をやめる」)
- turn (one’s life) around: 人生を好転させる(方向転換して改善させるニュアンス。急激な好変化を含む)
- so far: 今のところ(「これまでのところは」と進行中の出来事について述べるときに使う)
A few weeks ago, I turned 40, and that moment turned into a wake-up call for me. I made a clean break from my old habits and started steering my life in a better direction. It’s turning out to be my best year yet.
- wake-up call: 気づかせてくれる出来事(直訳は「目覚ましの呼び鈴」だが、ここでは「人生を見直すきっかけ」「ハッと気づかせてくれる事件や出来事」という比喩的意味で使われている。模範解答の turn over a new leaf が「自発的に心機一転する」というニュアンスなのに対し、こちらは何か外的な出来事がきっかけになって「目が覚めた」感覚を強く伝える。)
- make a clean break (from ~): ~ときっぱり手を切る(模範解答の kick a lot of old habits と似た意味だが、こちらは「完全に断ち切る」「一切を絶つ」印象がより強い。悪習慣や過去の人間関係、ライフスタイルなどを含めて、人生の一章を終わらせるような語感がある。)
- steer (one’s life): 人生を方向づける(steer はもともと「舵を取る」「操縦する」の意味。ここでは「人生の主導権を自分で取る」「より良い方向に導こうとする」意志の強さを感じさせる表現。模範解答の turned my life around は「激変させる」印象が強いが、steer は「コントロールしながら進路を変えていく」やや穏やかで計画的な変化を感じさせる。)
- turn out (to be ~): 結果的に~になる(「~という結果になってきている」という進行中の変化を示す表現。模範解答でも It’s turning into… という変化の途中を示すフレーズが使われているが、turn out は「結果的にどうなるか分からない中で、良い方向に向かっている」という柔らかい響きがある。)
- yet: 今のところで最高の(文中の my best year yet の yet は「今のところ」「これまでで」という意味の副詞で、最上級を強調する用法。模範解答の so far と同じように「これまでで」という意味を持つが、yet の方が口語的かつインパクトが強い。)
Listening Challenge|ノエリアオリジナル問題
ラジオ英会話の金曜恒例「リスニングチャレンジ」を、ノエリア版オリジナルダイアログでお届けします!音声を用意したので、本編と共に、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
クリックすると問題が出ます。
Here’s the question.
Why did Sophie act differently this time?
A. She wanted to change her pattern.
B. She just didn’t feel like yogurt.
C. The ones in the back were gone.
Let’s listen.
Original Dialog|ノエリア会話スクリプト
“今日は奥から取らないの?” そんな一言から始まる、ちょっとだけ深い(かもしれない)人生の話。
Noah: Huh, that’s unusual. You didn’t reach for the ones in the back today?
Sophie: Yeah, I know. I just… didn’t feel like reaching this time.
Noah: Wait—seriously? The Sophie I know would never settle for the first carton.
Sophie: I get it. But lately, I’ve been rethinking some of my habits.
Noah: Like how you alphabetize your spice rack?
Sophie: That too. But this one’s bigger. A few weeks ago, I turned 40, and that moment turned into a wake-up call for me. I made a clean break from my old habits and started steering my life in a better direction. It’s turning out to be my best year yet.
Noah: All because you grabbed yogurt from the front?
Sophie: Exactly. I’m doing my part to fight food waste—one tub at a time.
Noah: Huh. That’s actually kind of beautiful… in a very, very niche way.
ノア: あれ、めずらしいじゃん。今日は奥の取らなかったの?
ソフィー: うん、そうなの。ただ…今日は奥まで手を伸ばす気にならなくて。
ノア: えっ、マジで?俺の知ってるソフィーは絶対いちばん手前なんて取らないでしょ。
ソフィー: わかってる。でも最近ね、いろんな習慣を見直しててさ。
ノア: 例えば、スパイスラックをアルファベット順に並べるやつ?
ソフィー: それもね。でも今回はもっと大きなこと。数週間前に40歳になったんだけど、それがね、私にとって結構な転機になったの。これまでの習慣を思い切って断ち切って、人生をもっといい方向に舵取りし始めたの。今のところ、最高の年になってるかも。
ノア: それって、手前のヨーグルトを取ったからってこと?
ソフィー: そう!フードロスと戦うためにね、まずはヨーグルト1個から。
ノア: うーん…なんか感動的かも。めちゃくちゃニッチだけど。
- that’s unusual: めずらしいね(”unusual” は「ふつうでない」「まれな」という意味。カジュアルな驚きのリアクションとしてよく使われる)
- reach for: ~に手を伸ばす(物理的に「手を伸ばす」だけでなく、比喩的に「~を求める/狙う」にもなる重要表現)
- feel like doing: ~したい気分だ(感情や気分で何かをする/しないことを表す口語表現)
- settle for: 仕方なく~で手を打つ(本来望んでいたものではないけど、とりあえず受け入れることを表す口語表現)
- I get it: わかってるよ(”I understand” よりも軽くて会話的。相手の気持ち・状況を受け入れているニュアンス)
- alphabetize: アルファベット順に並べる(動詞で使えることを知らない学習者も多いため要チェック)
- that too: それもそうだけど(”too” の使い方の中でも会話でよく出る応答。文頭でさらっと使える)
- All because ~?: ぜんぶ~のおかげで?(「たったそれだけのことで?!」と驚きや皮肉、感心を込めて使う)
- grab: さっと取る/つかむ(”take” より勢いがあり、動作の素早さやカジュアルさを出せる表現)
- do one’s part: 自分の役割を果たす(社会的な文脈でよく使われ、「協力する」「自分にできることをする」というニュアンス)
- one ~ at a time: 一度に一つずつ(地道な努力や段階的な行動を示すときに使える便利な型)
- that’s actually kind of beautiful: 実はちょっといい話かも(”kind of” で「ちょっと/なんとなく」気持ちを和らげている)
- in a very, very niche way: すごくニッチな意味でだけどね(”niche” は「ごく限られた人にしか刺さらない」という皮肉まじりの褒め言葉。会話にユーモアを出せる)
Answer & 解説|ノエリアオリジナル問題の答え
Here’s the question.
Why did Sophie act differently this time?
A. She wanted to change her pattern.
B. She just didn’t feel like yogurt.
C. The ones in the back were gone.
クリックすると答えが出ます。
A. She wanted to change her pattern.
A. She wanted to change her pattern.(彼女は自分の習慣を変えたかった)
Sophieは、これまで習慣的に後ろのヨーグルトを選んでいたが、今回はあえてそうしなかった理由として「I’ve been rethinking some of my habits(最近、自分の習慣を見直していて)」と述べています。さらに「I made a clean break from my old habits(昔の習慣を断ち切って)」という発言もあり、意図的な行動の変化であることがわかります。pattern(習慣、パターン)はここでのキーワードです。したがって、この選択肢が正解です。
B. She just didn’t feel like yogurt.(彼女はヨーグルトの気分じゃなかった)
Sophieは「I just… didn’t feel like reaching this time(今回はただ、手を伸ばす気がしなかった)」と述べており、これはあくまで“reach for the back”つまり「後ろの商品を取る」という動作に関する発言です。ヨーグルトそのものを避けたわけではなく、むしろ前のものを取って購入しています。feel likeは「~したい気分」という意味の口語表現ですが、ここではヨーグルトへの気持ちではないため、この選択肢は不正解です。
C. The ones in the back were gone.(後ろの商品がなかった)
会話の中では、後ろの商品が無くなっていたという情報は一切出てきません。Sophie自身が「didn’t feel like reaching」と語っていることから、選ばなかった理由は自分の意思によるものであり、商品がなかったからではありません。したがって、この選択肢は不正解です。
キーワードの正確な聞き取り
- ・rethinking some of my habits: Sophieが自分の行動パターンを見直していることを示す発言
- ・a clean break from my old habits: 過去の習慣から明確に決別したというキーワード
- ・I just… didn’t feel like reaching this time: 一見すると理由に見えるが、深い理由は後に続く説明にある
会話のテーマを理解すること
この会話では、Sophieが年齢の節目である40歳を迎えたことをきっかけに、自分の生活習慣を見直し、より良い方向に進もうとしている変化が語られています。日常の些細な行動(ヨーグルトを手前から取る)にもその決意が現れており、食品ロスを防ぐという意識も加わっています。こうした背景理解が、表面的な発言を超えて「なぜ行動が変わったのか」を正しく捉える鍵になります。