ノエリアオリジナルの「Listening Challenge」も掲載中!
昨年度は英作文の出題が3問あったため、ノエリアオリジナル会話例を3本紹介していましたが、今年度は1問にギュッと凝縮!そのぶん、語彙・表現の工夫を詰め込んだ「Listening Challenge」のノエリアオリジナル版をお届けします!Let’s give it a try!
👇こちらはLesson 094のコーナー別リンクです
ラジオ英会話 Lesson094|配置を表す動詞① ー putの基本:「気軽にポン!」
GRAMMAR AND VOCABULARY L094|NoeLia Original Dialog
GRASP THE CONCEPT L094|配置を表す動詞① ー putの基本:「気軽にポン!」|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE L094|NoeLia Original Dialog
PRACTICAL USAGE(ノエリア オリジナル スクリプト)
下記はノエリアオリジナルの解答例です。
ラジオ英会話の『PRACTICAL USAGE』コーナーの状況を参考に、そのフレーズを自然に使ったオリジナル会話例も掲載しています!模範解答とは異なる表現を学びつつ、音声を使ってディクテーションや多聴多読に取り組むことで、英語をさらに身近に楽しく学びましょう。実際の会話で活用できる内容が盛り込まれているので、スピーキングの向上や復習にもぜひご活用ください!
問題:ボールはパーティーの飾りつけを任されたんだよ。全部のテーブルに花を飾って、壁には巨大な横断幕まで張っちゃったんだ。風船だけでも何百ドルも使ったにちがいないよ。
引用:「NHKラジオ英会話 2025年8月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
Paul was put in charge of party decorations. He put flowers on every table and put giant banners on the walls. He must have spent hundreds of dollars just on balloons.
Paul was put in charge of setting up the venue for the party. He put fresh flowers on each table, hung massive banners on the walls, and I bet he dropped a few hundred dollars just on balloons.
日本語訳: ポールはパーティー会場の準備を任されて、生花を各テーブルに飾り、巨大な横断幕を壁に吊るしたんだよ。それでね、風船だけで数百ドルは使ったに違いないって私思ってる。
解説: 模範解答は事実を簡潔にまとめる表現で、説明的で落ち着いた印象を与えます。スピーチや文章での説明にも適しています。一方、オリジナル解答は動作や情景を具体的に描き、話し手の感情や推測が加わることで、会話や口語的な説明に向いています。フォーマルな場面では模範解答が自然で、日常会話や感想を交えたい場面ではオリジナル解答が適しています。
Paul was put in charge of party decorations. He put flowers on every table and put giant banners on the walls. He must have spent hundreds of dollars just on balloons.
- be put in charge of: 〜を任される(受け身の形で「責任・管理を与えられる」を表す定番。能動の「任命する」に対して、結果としてその立場に“置かれた”状態を示す)
- party decorations: パーティーの飾りつけ(decorations は装飾品全般。抽象的な包括名詞としてイベントの“見た目”の要素をまとめて指す)
- put flowers on: 〜に花を置く/飾る(put は「位置を与える」基本動詞。A を B の表面に“ポンと置く”感覚で、配置のニュアンスが強い)
- every table: すべてのテーブル(every は個々を一つずつ数え上げる感覚で全体を網羅。each との違いは「一つずつ強調する度合い」だが、ここでは全体感の提示)
- put ~ on the walls: 〜を壁に貼る/設置する(on は接触面を表し、「表面に取り付ける」イメージ。横断幕・ポスター・掲示物に幅広く使える)
- giant banners: 巨大な横断幕(giant は非常に大きいを誇張気味に伝える形容。視覚的インパクトを強調)
- must have spent: 〜したに違いない(過去の出来事に対する強い推測。根拠があり自信度が高いニュアンス)
- hundreds of dollars: 数百ドル(概数表現。複数形の hundreds で“ざっくり多い”を示す)
- just on (balloons): 〜だけに(用途の限定を強調。「他にも出費があるのに、その項目だけで」と驚きを添える)
Paul was put in charge of setting up the venue for the party. He put fresh flowers on each table, hung massive banners on the walls, and I bet he dropped a few hundred dollars just on balloons.
- setting up (the venue): 会場の準備をする(set up は「組み立てる/設営する」。decorations より範囲が広く、机配置・導線・装飾まで一括で面倒を見るニュアンス。動作の臨場感が出る)
- the venue: 会場(抽象的な decorations に対し、物理空間そのものを指すため、現場感が増す)
- put fresh flowers on: 生花を飾る(fresh を加えることで、香り・瑞々しさの質感が伝わる。模範の flowers より描写が具体的)
- each table: 各テーブルに(each は一つずつ個別に注意を向ける語感。模範の every よりも“ひとつひとつ丁寧に置いた”印象になる)
- hung (massive banners): 吊るした(hang の過去形 hung。put よりも取り付け動作の具体性が上がる。hanged は人に対しての歴史的用法に用いることが多く、掲示物は hung を使う)
- massive banners: かなり大きな横断幕(massive は“重量感・存在感のある大きさ”。模範の giant が誇張的なのに対し、質量・圧のある感じ)
- I bet: 〜に違いないと思う(口語の推測。must have に比べて主観的で会話的。語り手の感想や臨場感を添えるときに合う)
- dropped (money): お金を使った/散財した(口語スラングで「金を落とす→使う」。spent より軽快・くだけたニュアンス。驚きやちょっと茶化す感じを出せる)
- a few hundred dollars: 数百ドル(few を用いて概数の幅をやや具体化。模範の hundreds of dollars より“手触りのある目安”に近い)
Listening Challenge|ノエリアオリジナル問題
ラジオ英会話の金曜恒例「リスニングチャレンジ」を、ノエリア版オリジナルダイアログでお届けします!音声を用意したので、本編と共に、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
クリックすると問題が出ます。
Here’s the question.
Which of the following is true?
A. The décor follows the firm’s deep-blue and gold theme.
B. Their clients set up the place by themselves.
C. The colors are deep-blue and cold.
Let’s listen.
Original Dialog|ノエリア会話スクリプト
ノアとクレアがホテルのパーティ会場にやって来ました。会社の創立20周年を祝う盛大なイベントを前に、会場の飾りつけについて話しているようです。
Noah: Wow… this ballroom looks incredible.
Claire: Right? It’s like stepping into one of those luxury hotel brochures.
Noah: Paul was put in charge of setting up the venue for the party. He put fresh flowers on each table, hung massive banners on the walls, and I bet he dropped a few hundred dollars just on balloons.
Claire: No wonder it feels so over the top. Those balloons alone could fill a warehouse.
Noah: And all in our company colors—you can’t miss that sea of navy and gold.
Claire: Perfect for the 20th anniversary. Even the lighting makes the logo pop.
Noah: He even put together a photo area for guests. I’m sure the clients will love that.
Claire: Well, if they’re not impressed after tonight, I don’t know what will do it.
ノア: うわ…このパーティ会場、すごいな。
クレア: でしょ?高級ホテルのパンフレットみたいでしょ。
ノア: ポールがパーティー会場の準備を任されて、生花を各テーブルに飾り、巨大な横断幕を壁に吊るしたんだよ。それでね、風船だけで数百ドルは使ったに違いないって思うよ。
クレア: そりゃ豪華なわけだよ。あの風船だけで倉庫いっぱいにできそうだもん。
ノア: しかも全部、うちの会社カラーだよ。あの紺と金の海は一目でわかる。
クレア: 20周年にぴったりだよね。照明までロゴが映えるようにしてあったし。
ノア: ゲスト用にフォトスポットまで作ってあったよ。取引先も喜ぶはずだ。
クレア: 今夜これで感動してくれなかったら、もう何やってもダメだね。
- ballroom: 宴会場/大広間(ホテルや式場にある大きなホール。舞踏会だけでなくパーティーや式典などフォーマルなイベントにも使われる)
- stepping into: ~に足を踏み入れる(”step into” は物理的にも比喩的にも使える。「新しい世界や雰囲気に入る」ニュアンス)
- brochures: パンフレット(観光案内や商品の紹介など、情報や宣伝のための小冊子)
- No wonder ~: ~なのも不思議じゃない(理由や原因が明らかな時に使う定番の決まり文句。「だから当然だ」)
- over the top: やりすぎ/度を超している(良い意味・悪い意味どちらにも使える。派手さや過剰さを表現)
- fill a warehouse: 倉庫をいっぱいにする(直訳だが、ここでは大量さを強調する比喩として使われている)
- all in our company colors: 全部が会社のカラーで(色やデザインがブランドイメージに沿って統一されていることを表す)
- can’t miss ~: ~は見逃せない/ひと目でわかる(直訳は「見逃すことができない」だが、ここでは「必ず目に入る・目立つ」の意味)
- sea of navy and gold: 紺と金が一面に広がる(”sea of” は比喩で「一面に〜が広がる」)
- makes ~ pop: ~を際立たせる(”pop” は視覚的に目立たせることを意味するカジュアル表現。デザインや色を強調する時によく使う)
- photo area: フォトスポット(写真撮影用に装飾された特別なエリア。観光地やイベント会場でよく使われる)
- be impressed: 感心する/感銘を受ける(”impress” は「強い印象を与える」、受け身で「感心する」)
- I don’t know what will (do it): 他に何をしたらそうなるかわからない(条件付きで「これでダメならもう方法はない」という意味の口語表現)
Answer & 解説|ノエリアオリジナル問題の答え
Here’s the question.
Which of the following is true?
A. The décor follows the firm’s deep-blue and gold theme.
B. Their clients set up the place by themselves.
C. The colors are deep-blue and cold.
クリックすると答えが出ます。
A. The décor follows the firm’s deep-blue and gold theme.
A. The décor follows the firm’s deep-blue and gold theme.(装飾は会社の濃い青と金のテーマに沿っている)
会話では「会社カラーの紺と金が一面に広がっていて、照明がロゴを際立たせている」と述べられ、配色が企業テーマに合わせて統一されていることが示唆されます。décor は「内装・装飾」、theme は「統一した意匠・テーマ」、firm は「会社」という意味です。言い換え表現(navy and gold → deep-blue and gold)ですが内容は一致します。したがってこの選択肢が正解です。
B. Their clients set up the place by themselves.(取引先が自分たちで会場を設営した)
会話では「取引先はそれを気に入るはずだ」と“来場者側”として触れられており、準備を担当した側ではありません。set up は「設営する・用意する」、by themselves は「自分たちだけで(他者の助けなしに)」の意味で、この文は来場者が自力で会場を整えたことになりますが、会話の文脈と矛盾します。したがってこの選択肢は不正解です。
C. The colors are deep-blue and cold.(色は濃い青と“冷たい”)
実際の表現は「紺と金」で、gold(金色)です。ここでは発音が似た cold(冷たい)を使ったひっかけです。色名として成立せず、内容も一致しません。したがってこの選択肢は不正解です。
キーワードの正確な聞き取り
- you can’t miss: 「ひと目でわかる/見逃しようがない」。強い目立ちを示す手がかり。
- sea of navy and gold: 「紺と金が一面に広がる」の比喩。配色の核心情報。
- makes the logo pop: 「ロゴを際立たせる」。デザインが企業テーマに沿っている証拠。
- clients: 「取引先・顧客」。設営側ではなく“見る側”として言及される。
- put together: 「(要素を)まとめて用意する」。準備・設営語彙として set up と同系列。
- gold / cold: 聞き分け注意。/goʊld/ と /koʊld/ の子音が違い、意味も「金色」と「冷たい」で全く別。
会話のテーマを理解すること
この会話は、企業カラーの紺と金で統一された会場の雰囲気や演出を二人が称賛する場面です。話題の中心は完成した装飾とその印象であり、「装飾が会社の色に沿っている」という事実が選択肢Aと一致します。Bは設営者に関する内容でテーマ外、Cはgoldをcoldにすり替えた誤りです。テーマを押さえればAが自然に導けます。