L141 「話す」を表す動詞① ー talk, speak|NoeLia Extra Examples
「NoeLia Extra Examples(フレーズ集)」ではラジオ英会話のキーフレーズをもとにしたオリジナル例文を掲載しています。
本日はL141のテーマ「talk, speak」。「GRASP THE CONCEPT」で学んだ例文をもとに、同じテーマで30フレーズ作りました。できるだけ多様な使い方が学べるフレーズ集になっていますので、ぜひ音声といっしょに練習してみてくださいね!
会話例中心で練習したい方は別ページにまとめてあります!
本ブログではワンフレーズの例題に加えて、そのフレーズが実際の会話でどう使われているかを会話形式で紹介しています。覚えた表現の使い方をリアルなやりとりの中で確認したい方は、ぜひチェックしてみてください!
👉 L141|NoeLia Original Dialog
talk|話し合う
Key Sentencetalk|話し合う
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
I already talked to Roxy about that.
私は、それについてもうロキシーと話しました。
Can we talk for a bit? I just need to clear the air.
日本語訳: ちょっと話せる? ちょっとモヤモヤを整理したいんだ。
解説: この文では「talk=話し合う」というテーマの中心的な使い方がされています。双方向の会話で、お互いの誤解や気まずさを解消したい気持ちが込められています。“clear the air” は「わだかまりを解く・空気をすっきりさせる」という決まり表現で、人間関係を修復したいときによく使われます。
I tried to talk some sense into him, but he just laughed it off.
日本語訳: あいつに分からせようと話したんだけど、笑って流されたよ。
解説: 「talk=話し合う」を使って、相手を言葉で正しい方向に導こうとする場面です。“talk some sense into 人” は「まともに考えるよう説得する」という定番表現。“laugh something off” は「(深刻なことを)笑ってごまかす・受け流す」という意味で、ここでは相手が真面目に取り合わない様子を表しています。
We’ve been talking about this trip for months, but never actually booked anything.
日本語訳: この旅行の話、何か月もしてるのに結局何も予約してないんだよね。
解説: この例では「talk about〜(〜について話す)」を使って、双方向の会話が長く続いている様子を表しています。“have been talking” は「ずっと話している(けどまだ実現していない)」という現在完了進行形。話し合いはあるけれど行動には移せていない、という現実的なニュアンスがあります。
Don’t talk to me like I’m five; I know what I’m doing.
日本語訳: 子ども扱いみたいな言い方やめてよ、何してるか分かってるってば。
解説: ここでは「talk to〜」が「人に向かって話す」意味で使われていますが、重要なのは“like I’m five(5歳の子どもみたいに)”の部分。つまり「どんな口調で話すか」を示しています。命令文の形で、話し方に対して不満を伝える自然なフレーズです。“I know what I’m doing.” は「自分のしてることは分かってる」という強めの主張。
She talked with her boss this morning and finally got the green light.
日本語訳: 彼女、今朝上司と話して、やっとゴーサインもらえたみたい。
解説: この文では「talk with〜」が使われており、対等な立場での会話を表しています。上司と正式に話すという文脈でも、“talk” は「互いに意見を交わす」イメージで自然です。“get the green light” は「許可をもらう・ゴーサインが出る」という慣用句で、プロジェクトや計画が進められるようになったことを意味します。
talk は「話し合う」
talk は「話し合う」
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
Do you have a moment to talk?
ちょっと話す時間はありますか?
If you ever need to talk, you know I’m always here.
日本語訳: 話したくなったら、いつでも聞くからね。
解説: この文の “talk” は「おしゃべり」ではなく、「相談する・気持ちを打ち明ける」という意味で使われています。相手が悩んでいるときなどに「話したいときはいつでも聞くよ」と伝える優しい言葉です。“need to talk” は「話したい気持ちになる」「話を聞いてほしい」という自然な言い回し。“I’m always here” は「いつでもそばにいるよ」という安心感を与える一文です。
Let’s talk after the meeting when things have calmed down a bit.
日本語訳: 会議のあとで話そう。もう少し落ち着いてからがいいね。
解説: “Let’s talk” は「きちんと話し合おう」の意味で、軽い雑談ではなく真面目な相談を始める合図です。“when things have calmed down” は「状況が落ち着いたら」という自然な表現で、冷静に話すタイミングを選ぶ大人らしい言い方です。焦って話すより、落ち着いた場で向き合いたい気持ちをやわらかく伝えています。
We talked last night, and it really helped clear things up.
日本語訳: 昨夜ちゃんと話して、だいぶすっきりしたよ。
解説: ここでの “talked” は「しっかり話し合う・気持ちを整理する」という意味で使われています。“clear things up” は「誤解を解く」「問題を整理する」という自然な句動詞。感情的なもつれを落ち着いて解決できたときによく使われる、実際の会話に近い表現です。
Can I talk to you privately for a moment? It’s kind of important.
日本語訳: ちょっと二人で話せる? けっこう大事なことなんだ。
解説: この “talk to” は「相談したい・真面目な話をしたい」ニュアンスです。“privately” は「人目を避けて・個人的に」という意味で、周囲に聞かれたくない内容を示します。“It’s kind of important.” は「ちょっと大事なことなんだ」という柔らかい前置きで、ためらいながら話を切り出す感じを自然に表しています。
Let’s not talk right now. We’ll just end up saying something we regret.
日本語訳: 今は話すのやめとこう。きっと後で後悔する言葉を言っちゃうよ。
解説: “Let’s not talk” は「今は話すのをやめよう」という提案で、感情的な場面を避けたいときに使われます。“end up doing” は「結局〜してしまう」、“say something we regret” は「後悔するようなことを言う」。感情に流されず、冷静に話すタイミングを見極める自然な大人の言い方です。
talk ~ into …
talk ~ into …
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
She talked me into going to the party, but I didn’t enjoy it at all.
彼女に言われてパーティーに行きましたが、まったく楽しめませんでした。
I can’t believe you talked them into giving you another chance.
日本語訳: よくもう一回チャンスをもらえるよう説得できたね。
解説: この文では “talk 人 into doing” が「話して〜させる」という意味で使われています。ここでは「相手をうまく説得して行動を変えさせた」結果を驚きと感心を込めて表現しています。“another chance” は「もう一度の機会」。自然な口語トーンで、褒め言葉にも皮肉にも使える便利な文です。
She somehow talked her way into getting that promotion.
日本語訳: なんだかんだで彼女、うまく話して昇進を勝ち取っちゃったんだよ。
解説: この文では “talk one’s way into〜” が使われており、「話術や巧みな言い方で〜を手に入れる」という意味です。ここでは努力というより「うまく言ってチャンスをつかんだ」ニュアンス。“somehow” は「どういうわけか・なんとかして」という柔らかい曖昧さを添えています。
They talked me into buying something I didn’t even want.
日本語訳: 欲しくもないのに、うまく言いくるめられて買っちゃったよ。
解説: “talk 人 into doing” はポジティブにもネガティブにも使えます。ここでは「言葉巧みに説得されて行動してしまった」場面。押し売りや営業トークにもよく出てくる自然な言い回しで、“didn’t even want” により後悔のニュアンスが伝わります。
Don’t try to talk me into forgiving him again. It’s not happening.
日本語訳: もう一度彼を許せなんて言わないで。絶対ムリだから。
解説: “talk 人 into〜” の否定形で、「〜するように説得しようとするな」という強めの拒絶表現です。“It’s not happening.” は「絶対に起こらない=そんなことにはならないよ」という口語的な断言。感情を抑えながらも強い意志を伝える自然な英語です。
I let him talk me into taking a break, and honestly, I needed it.
日本語訳: 彼に言われて休むことにしたけど、正直それでよかったよ。
解説: この文は “let 人 talk me into〜” の形で、「相手の説得を受け入れて〜した」という意味です。抵抗していたけど、結果的にそれが正解だったという柔らかい後日談のニュアンスが出ています。“honestly, I needed it” は「正直、必要だったんだ」という共感を呼ぶ自然な言い回しです。
speak|音声を出す
speak|音声を出す
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
Can I speak [talk] to Ken? ー Speaking.
ケンと話せますか?一私です。
He spoke so quietly that I could barely hear him.
日本語訳: 彼、声が小さすぎて、ほとんど聞き取れなかったよ。
解説: “speak” は「声を出す」という行為そのものを表しています。この文では「どんな声で話したか」に焦点があり、物理的な“声の出し方”を描写しています。“so quietly that〜” は「とても〜なので〜だった」という結果構文で自然な因果を作ります。“talk”に置き換えると「静かに会話をした」という意味になり、声量の描写ではなくなります。
She never speaks unless she has something important to say.
日本語訳: 大事なことがない限り、彼女はほとんど口を開かないんだ。
解説: “speak” は「発言する・声を出す」という意味で、発話の行為に注目しています。ここでは彼女の性格(必要なときだけ発言する)を表しています。“talk”にすると「誰かと会話する」ニュアンスになるので、意味がずれます。“unless” は「〜でない限り」という自然な条件表現。
Please don’t speak while the movie is playing.
日本語訳: 映画の上映中はしゃべらないでね。
解説: この“speak”は「声を出す・しゃべる」という禁止のニュアンスです。“speak while〜” は「〜の間に話す」で、公共の場の注意やアナウンスにぴったりの表現です。“talk”にするとトーンが軽すぎて、注意文としては不自然になります。フォーマルで明確に禁止を伝えるのが“speak”。
I’d like to speak with you in private for a moment.
日本語訳: 少しだけ二人で話したいんです。
解説: “speak with〜” は “talk with〜” よりもフォーマルで、職場・学校などでの丁寧な依頼に向いています。“in private” は「人目を避けて・個人的に」という自然な表現。ビジネスや真剣な相談の場では、“speak”の方が冷静で落ち着いた印象になります。
You don’t have to speak if you don’t feel comfortable.
日本語訳: 話したくなければ、無理に話さなくていいんだよ。
解説: “speak” はここでは「口を開く・発言する」というフォーマルな行為を指しています。警察の取り調べや面接、繊細な話題の場面でよく使われる自然な表現です。“talk”に変えると日常的で軽い響きになり、このような「相手に配慮した控えめな言い方」には向きません。“feel comfortable” は「気が進む・安心できる」という心理的な自然表現です。
speak for
speak for
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
She spoke for the team in giving thanks.
彼女はチームを代表してお礼を言いました。
I can’t speak for everyone, but I think we all agree.
日本語訳: 全員の意見を代弁するわけじゃないけど、たぶんみんな賛成だと思う。
解説: この文の “speak for〜” は「〜を代表して意見を述べる」。ここでは「自分は他人の代弁者ではない」という控えめな姿勢を示しています。会議やチームの場で「個人の意見として話す」前置きとしてよく使われる自然な表現。“I think we all agree” は「みんな同じ考えだと思う」とやわらかく締めています。
Sometimes you have to speak for what’s right, even if it’s hard.
日本語訳: たとえ難しくても、正しいことのために声を上げるべきときがある。
解説: “speak for〜” は「〜のために発言する・声を上げる」。ここでは “what’s right(正しいこと)” を支持・擁護する意味で使われています。社会問題や道徳的テーマに多く使われる言い回しで、“even if it’s hard” が現実的な困難を加え、誠実さのある響きを作っています。
I’ll let you speak for yourself — how do you really feel?
日本語訳: あなた自身の言葉で話して。正直どう感じてるの?
解説: “speak for yourself” は「自分の考えを自分で言う」。ここでは「他人の意見じゃなく、あなたの気持ちを聞かせて」という意味になります。会話の中で相手の本音を促すときの自然な口調で、親しい関係やカジュアルな場面でよく使われます。
Please don’t try to speak for me. I can handle it myself.
日本語訳: 私の代わりに話そうとしないで。自分のことは自分で言えるから。
解説: “speak for me” は「私の代弁をする」。否定形 “don’t try to speak for me” で「勝手に言わないで」というやわらかな拒絶を表します。“handle it myself” は「自分で対処できる」という自然な返し方で、控えめな自己主張が伝わります。
I don’t mean to speak for him, but I think he’s just tired.
日本語訳: 彼の代わりに言うつもりはないけど、たぶん疲れてるだけだよ。
解説: この文の “I don’t mean to speak for〜” は「〜の気持ちを勝手に言うつもりはないけど」という遠慮のこもった言い方。相手を気遣いながら自分の見解を添えるときに使います。“just tired” の部分が感情をやわらげ、自然な共感のトーンを作っています。
speak|演説する
演説する
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
He spoke on the future of AI.
彼はAIの未来について話をしました。
Tomorrow, the CEO will speak about our company’s new direction.
日本語訳: 明日、社長が会社の新しい方針について話す予定だよ。
解説: “speak about〜” は「〜について話す」という意味で、ここでは会社の方針という正式な話題を扱っています。“talk about〜” にすると日常的でカジュアルな響きになりますが、“speak about〜” はプレゼン・会見などのフォーマルな発表や説明にぴったり。特に “the CEO will speak” という形は、公式スケジュールを伝えるときの自然な言い方です。
Can you speak on this issue during the meeting tomorrow?
日本語訳: 明日の会議でこの件について発言してもらえますか?
解説: “speak on〜” は「特定の議題・テーマについて正式に発言する」。ここでの “on” は「その話題の上で=テーマとして」というニュアンスです。“talk about” にすると「気軽に話す」感じになり、会議のような発言の場面では少し軽く聞こえます。依頼表現 “Can you〜?” はビジネス英語で最も自然な丁寧依頼の形。
What made you speak about that in front of everyone?
日本語訳: なんでみんなの前でそんなこと言おうと思ったの?
解説: “speak about〜” は「ある話題について話す」。ここでは「人前で触れにくい話題を出した」ことへの驚きを表しています。“What made you〜?” は「なにがあなたに〜させたの?」という自然な理由を尋ねるwh疑問文。もし “talk about” にすると、もっと軽い雑談っぽい響きになります。speak は感情を抑えた「発言」的ニュアンス。
He was asked to speak on behalf of the committee.
日本語訳: 彼、委員会を代表して発言するよう頼まれたんだって。
解説: “speak on behalf of〜” は「〜を代表して話す」というフォーマルな表現。“on behalf of” は「〜の代わりに・〜を代表して」という意味です。“speak for〜” でも似ていますが、こちらの方が公的で公式な場面に向いています。“talk for〜” は使えません。ここではスピーチや発表などでの正式な「発言権」を示しています。
You should speak about it directly instead of avoiding the subject.
日本語訳: 話題を避けるんじゃなくて、ちゃんと直接話したほうがいいよ。
解説: “speak about〜” は「〜について話す」。ここでは「避けずに正面から触れる」意味で使われています。“should” は「〜すべき」というアドバイスの助動詞で、“instead of avoiding the subject” は「話題を避ける代わりに」。同じ内容を “talk about” にすると柔らかい印象にはなりますが、この文では真剣な話題への率直な姿勢を表すため、“speak about” の方が自然です。
