L142「話す」を表す動詞② ー say|NoeLia Original Dialog
「NoeLia Original Dialog(会話集)」では、ラジオ英会話の学習テーマをもとにした例題と、そのフレーズを自然に取り入れた会話例を掲載しています。
本日はL142のテーマ「say」。学習した内容が実際の会話でどう使われるのかを深く理解できるよう工夫されており、繰り返し練習することで、日常生活でも無理なく使える英語表現が身につきます。リスニングやディクテーション、スピーキングのトレーニングにも最適な素材ですので、学習の定着にぜひお役立てください!
フレーズ中心で練習したい方は別ページにまとめてあります!
本日は25フレーズ例文を作りました。できるだけ多様な使い方が学べるフレーズ集になっていますので、ぜひ会話例とともに練習して見てください!
👉 L142|NoeLia Extra Examples
say|<言葉を>言う
Key Sentencesay|<言葉を>言う
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
I want to say thank you for thinking of coming here.
ここに来ることを考えてくれたことに、私はありがとうと言いたいです。
You said you wouldn’t say anything, and then you told everyone.
日本語訳: 何も言わないって言ってたのに、結局みんなに話したじゃん。
解説: “say” は「発言内容」を表す動詞なので、“say anything” は「何か言うこと」。“said you wouldn’t say anything” は「口外しないと言ったのに」という言葉の約束違反を指します。“tell everyone” と対比することで、“say”が言葉そのものに焦点を当てているのがよく分かります。
A: I can’t believe you told the whole office about what happened at the party. You said you wouldn’t say anything, and then you told everyone.
B: Wait, I didn’t mean for it to spread like that. I just mentioned it to Emma, and somehow everyone found out.
A: Yeah, that’s how gossip works. You tell one person, and it’s basically public by lunch.
B: I know, I messed up. I’ll apologize to you and make it right, I promise.
A: パーティーでのことをオフィス中に話したなんて信じられない。何も言わないって言ってたのに、結局みんなに話したじゃん。
B: ちょっと待って、そんなつもりじゃなかったんだ。ただエマに少し話しただけで、いつの間にかみんな知ってたんだよ。
A: そうやって噂って広がるのよ。ひとりに話したら、お昼までには全員が知ってるもん。
B: わかってる、俺が悪かったよ。ちゃんと謝るし、なんとかするから。
- the whole office: オフィス中のみんな(“whole” は「全体の」。“the whole + 名詞” で「〜全体」「〜全部」を意味する)
 - what happened at ~: ~で起きたこと(出来事を自然に指す定番表現。“what happened at the party”=「パーティーでの出来事」)
 - I didn’t mean for ~ to …: ~が…するつもりじゃなかった(意図せず起きた結果を説明するときの便利表現。“I didn’t mean for it to happen.”=「そんなつもりじゃなかった」)
 - spread: 広まる/伝わる(ここでは「噂が広まる」意味で使用。情報・感情・ウイルスなどに使える汎用動詞)
 - mention: ちょっと話す/触れる(“talk about” より軽い。「話題に出す」「ちらっと言う」のニュアンス)
 - somehow: いつの間にか/どういうわけか(原因や経緯が不明なときに使う便利な副詞。”Somehow everyone found out.”=「いつの間にかみんな知ってた」)
 - found out: 知る/バレる(“find out” は「知らなかったことを知る」「発覚する」。秘密が漏れた文脈でよく使う)
 - Yeah, that’s how ~ works.: それが〜ってもんでしょ(仕組みや現象を説明するときの自然な口語フレーズ。”That’s how life works.”など応用可)
 - gossip: 噂話(ネガティブなニュアンスで「人の話題をする」。“spread gossip”=「噂を広める」)
 - basically: つまり/要するに(要点をまとめたり軽く皮肉を込めたりする口語表現。ここでは「実質〜と同じ」)
 - public by lunch: ランチタイムにはみんな知ってる(比喩的表現。“by lunch” は「〜までに」、“public” は「公になっている」)
 - I messed up: やらかした/失敗した(カジュアルな謝罪表現。“mess up” は「台無しにする」「間違える」)
 - make it right: ちゃんと取り戻す/償う(“make”=「変える」+“right”=「正しい状態に」。失敗後の行動を約束する際によく使う)
 - I promise: 約束するよ/本当にそうする(強調的な誓いを表すカジュアルな一言)
 
I didn’t say ~, I said …
I didn’t say ~, I said …
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
I didn’t say we’re canceling, I said we’re postponing.
私は、私たちが中止すると言ったのではなく、延期すると言ったんです。
I didn’t say you were wrong — I said you might be mistaken.
日本語訳: 君が間違ってるなんて言ってないよ。ただ勘違いしてるかもって言っただけ。
解説: この構文は「誤解された発言をやわらかく訂正する」場面で使われます。“might be mistaken” は「勘違いしているかもしれない」という控えめな言い方で、相手を傷つけずに訂正するニュアンス。“be mistaken” は「間違っている」という意味の丁寧な表現。
A: You keep saying I completely misunderstood the situation, but I was there too, you know.
B: I know, but from where I was standing, it didn’t look the same at all.
A: Well, I guess we’ll have to agree to disagree on this one.
B: Look, I didn’t say you were wrong — I said you might be mistaken. I just don’t see it the way you do.
A: 君さ、ずっと「俺が状況を完全に誤解してる」って言うけど、俺もその場にいたんだよ?
B: わかってる。でも、私の立場から見たら全然違うふうに見えたの。
A: まあ、この件は意見が合わないってことでいいんじゃない?
B: ちょっと待って、あなたが間違ってるなんて言ってないよ。ただ勘違いしてるかもって言っただけ。私はあなたとは違う見え方をしてるだけなの。
- keep saying: ずっと言い続ける(“keep + 動詞ing” は「〜し続ける」。しつこさや強調を感じさせる)
 - completely misunderstood: 完全に誤解した(“completely” は「完全に」。“misunderstand”=「誤解する」で、強調表現としてよく使われる)
 - the situation: 状況(会話でよく使う具体的な文脈語。“the” がつくことで「その出来事全体」という共通認識を示す)
 - from where I was standing: 私の立場から見れば(比喩的に「立場」「視点」を表す。“stand” が物理的な位置だけでなく「視点」を示す自然な言い方)
 - didn’t look the same at all: 全然同じに見えなかった(“look” は「〜に見える」。“at all” は強い否定を補強する表現)
 - I guess we’ll have to agree to disagree: 意見が合わないままにしておこう(「同意できないことに同意する」という定番フレーズ。対立をやわらかく終わらせる時に使う)
 - on this one: この件について(特定の話題を指すカジュアルな言い方。“on this topic” より自然で口語的)
 - Look,: いいかい/あのね(相手の注意を引く会話の導入。強くなりすぎないようトーンに注意して使う)
 - I just don’t see it the way you do: 君と同じようには見てないだけ(“see” を「理解する/感じる」の意味で使う。意見の違いを穏やかに伝える自然な表現)
 
無生物主語
無生物主語
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
What does that sign say?
あの看板には何と書いてありますか?
Didn’t the report say the deadline was next Friday?
日本語訳: 報告書には締め切りが来週の金曜って書いてなかったっけ?
解説: この文では “report” が主語になり、人ではなく書類が情報を伝えるという使い方。“Didn’t it say〜?” は「そう書いてなかった?」と確認する自然な聞き返しです。否定疑問を使うことで、「自分の記憶が正しいよね?」という柔らかい確認のトーンになります。
A: I was checking the shared folder earlier, and there are two different timelines in there. It’s confusing.
B: Huh, really? Didn’t the report say the deadline was next Friday?
A: Yeah, the first version did. But the latest one says Wednesday now.
B: Ah, that explains the mix-up. No wonder everyone’s panicking.
A: さっき共有フォルダ見たら、スケジュールが2種類あって混乱してるんだけど。
B: え、そうなの?報告書には締め切りが来週の金曜って書いてなかったっけ?
A: うん、最初のバージョンはそう。でも最新のやつでは水曜になってるよ。
B: なるほど、それでみんな焦ってるわけね。
- check: 確認する/調べる(ここでは “I was checking the shared folder” のように、ファイルや内容を「見て確認する」という意味で使われている。日常的で汎用性が高い動詞)
 - shared folder: 共有フォルダ(職場やチームで使うIT用語として定着している。「みんなでアクセスできるフォルダ」)
 - timeline: タイムライン/スケジュール(もともとは「時系列」を意味するが、ここでは「プロジェクトの日程表」のこと)
 - confusing: ややこしい/混乱する(感情を引き起こす形容詞で、“It’s confusing.”=「混乱する」や「わかりにくい」という自然な表現)
 - deadline: 締め切り(仕事・学校などあらゆる場面で使う基本語。比喩的に「限界」や「期日」も指す)
 - the first version: 最初のバージョン(“version” は「版」「改訂版」。資料やファイルの更新を話すときによく使う)
 - the latest one: 最新のもの(名詞の繰り返しを避ける自然な言い換え。“one” が「報告書」を指す)
 - Ah, that explains ~.: ああ、それで〜なのか(原因や理由を理解したときの自然なリアクション。“that explains the mix-up.”=「それで混乱してたのか」)
 - mix-up: 混乱/取り違え(“mix”=混ぜる+“up”=ぐちゃぐちゃのイメージ。情報や予定の食い違いに使う口語表現)
 - No wonder ~.: 〜も無理ないね/〜なのも当然だね(“wonder”=「不思議に思う」から派生。「そりゃそうだよ」「なるほどね」に近い口語)
 - panic / panicking: 慌てる/パニックになる(感情を表す動詞・名詞どちらでも使える。ここでは “everyone’s panicking”=「みんな焦ってる」)
 
What do you say ~?
What do you say ~?
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
What do you say we take a break here?
ここで休憩をとりませんか?
What do you say we try something completely different this time?
日本語訳: 今回は思い切って全然違うことやってみない?
解説: この文では “What do you say〜?” を使って「一緒に新しいことを試そう」と提案しています。“try something different” に “completely” を加えることで「思い切って」「がらりと変える」という前向きな勢いを表現。挑戦やリフレッシュを促すときに自然な言い方です。
A: Every time we hang out, we end up doing the same thing — dinner, drinks, then karaoke.
B: Hey, don’t knock karaoke. It’s a classic!
A: I’m not saying it’s bad, but what do you say we try something completely different this time?
B: Hmm… all right, surprise me. Just nothing that involves heights or bugs, please.
A: 一緒に遊ぶとき、いつも同じ流れだよね。ご飯食べて、飲んで、カラオケ。
B: ちょっと!カラオケは定番でしょ!
A: いや、悪くはないけどさ。今回くらい思い切って全然違うことやってみない?
B: ふむ…いいよ、じゃあ任せる。でも高いところとか虫が出るのはナシね。
- hang out: 遊ぶ/一緒に過ごす(友達や恋人などとカジュアルに時間を過ごすことを指す定番表現。”spend time” より砕けた言い方)
 - end up doing: 最終的に〜することになる(行動の結果を自然に導く表現。「気づいたら〜していた」ニュアンスで日常会話で頻出)
 - the same thing: 同じこと(「変わり映えしない日課」などの文脈でもよく使う。単純だが自然な口語)
 - don’t knock ~: ~をバカにするな/けなすな(直訳は「〜を叩くな」。“knock” はもともと「物理的に叩く」という意味だが、そこから派生して「相手を言葉で叩く=批判する・けなす」という比喩的な意味で使われるようになった。ネイティブの日常会話では「悪く言うなよ」「ディスるなよ」という軽いトーンでよく使われる)
 - It’s a classic.: 定番だよ(”classic” は「名作」「定番」を意味し、映画・料理・習慣などに対してポジティブに使われる)
 - I’m not saying it’s bad, but…: 別に悪いって言ってるわけじゃないけど(やわらかく反論や提案を切り出すときの典型的な言い回し)
 - Hmm… all right, surprise me.: ふーん…いいよ、驚かせてみて(”surprise me” は「任せるよ/楽しみにしてる」という軽いノリの口語フレーズ)
 - involve: 含む/関わる(”involve heights or bugs” のように「〜が関係する」「〜を含む」という意味でよく使う)
 - heights: 高所(「高い場所」全般を指す。”afraid of heights”=「高所恐怖症」も定番フレーズ)
 - bugs: 虫(くだけた言い方で、特に小さな昆虫を指す。複数形で使うのが自然)
 - please(文末で): ~だけはやめてね/お願いね(丁寧なトーンで相手に条件を伝えるときの柔らかい締め言葉)
 
(Let’s / Just) say ~
(Let’s / Just) say ~
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
Let’s say you win the lottery. What do you do with the money?
宝くじに当たったとしましょう。そのお金で何をしますか?
Just say you didn’t see anything — it’ll save us some trouble.
日本語訳: 何も見なかったってことにしようよ。そのほうが面倒がない。
解説: この文は “Just say〜” を使った「仮の言葉で状況を作る」使い方です。実際には事実を隠す意味ではなく、「そういうことにしておこう」という軽い口調。ネイティブはこうした“言葉上の設定”で話を丸める時によく使います。 “save us some trouble” は「面倒を省く」の自然な口語表現。
A: Wow, they looked so guilty when they saw us.
B: Yeah, maybe they were trying to keep it under wraps or something.
A: True. Anyway, it’s not our business. Just say you didn’t see anything — it’ll save us some trouble.
B: Sure. Didn’t see a thing.
A: うわ、今の見た?あの顔、めっちゃやましかったよね。
B: うん、たぶん内緒にしておきたかったんじゃない?
A: だよね。まあ、私たちには関係ないし。何も見なかったってことにしよう。そっちのほうが面倒ないから。
B: 了解。何も見てません。
- guilty (looked so guilty): やましい顔をしている(“guilty” は「罪悪感のある」だけでなく、「何か後ろめたい・バツが悪そう」という日常的なニュアンスでもよく使われる)
 - keep (something) under wraps: (何かを)内緒にしておく(直訳は「包んだままにしておく」。秘密を“包んで隠す”イメージから、「秘密にしておく」「世に出さない」という意味になる口語表現)
 - or something: ~とかそんな感じ(文末に置いて、「断定を避ける」「やわらかく言う」効果。ネイティブの自然な口調に欠かせない緩和表現)
 - anyway: とにかく/まあ(話題を切り替えたり、前置きを軽く流すときに使う。日本語の「まあとにかく」「それはさておき」に相当)
 - it’s not our business: 私たちの関わることじゃない(直訳は「それは私たちの仕事じゃない」。“business” の語源は “busy(忙しい)”+“-ness(状態)”=「忙しくしていること」、つまり「取り組むべき用事・責任・関心ごと」。そこから派生して「仕事」や「商売」だけでなく、「自分の領分・関わるべき事柄」という意味を持つようになった。したがって “it’s not our business” は「それは自分たちの領分じゃない」「首を突っ込むことじゃない」という比喩的な使われ方をする)
 - Sure.: 了解/わかったよ(会話の流れをスムーズに締める、カジュアルで柔らかい同意の返答)
 - didn’t see a thing: 何も見てないよ(“a thing” は否定文で「ひとかけらも」「まったく何も」という強調を表す。口語では「完全に知らんぷり」のニュアンスで使われる)
 
  
  
  
  
