ノエリアオリジナルの「Listening Challenge」も掲載中!
昨年度は英作文の出題が3問あったため、ノエリアオリジナル会話例を3本紹介していましたが、今年度は1問にギュッと凝縮!そのぶん、語彙・表現の工夫を詰め込んだ「Listening Challenge」のノエリアオリジナル版をお届けします!Let’s give it a try!
PRACTICAL USAGE(ノエリア オリジナル スクリプト)
下記はノエリアオリジナルの解答例です。
ラジオ英会話の『PRACTICAL USAGE』コーナーの状況を参考に、そのフレーズを自然に使ったオリジナル会話例も掲載しています!模範解答とは異なる表現を学びつつ、音声を使ってディクテーションや多聴多読に取り組むことで、英語をさらに身近に楽しく学びましょう。実際の会話で活用できる内容が盛り込まれているので、スピーキングの向上や復習にもぜひご活用ください!
問題:最初はパーティー、とても楽しかったんだ。みんなおしゃべりしたり、楽しんでいたり。そのあと、リーとジェイソンが口論を始めたんだ。すごく気まずい雰囲気になったよ。
引用:「NHKラジオ英会話 2025年11月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
At first the party was great. Everyone was chatting and having a good time. Then Leigh and Jason started arguing. It got really awkward.
At the beginning, the party was really fun. Everyone was chatting and enjoying themselves. Then Leigh and Jason began to argue. The vibe got pretty awkward.
日本語訳: はじめのうちはすごく盛り上がってて、みんなでおしゃべりしながら各自楽しんでたんだ。ところがリーとジェイソンが言い合いになって、場の空気が一気に気まずくなっちゃった。
解説: 模範解答は出来事を順に並べた、わかりやすく整理された言い方で、淡々と状況を伝える印象があります。ノエリアの回答は、場の空気や人の表情まで浮かぶような自然さがあり、日常の会話により馴染みます。模範はシンプルに流れを説明したいとき、ノエリア版は少しラフに雰囲気を伝えたいときに合います。
At first the party was great. Everyone was chatting and having a good time. Then Leigh and Jason started arguing. It got really awkward.
- At first: 最初は(出来事の始まりを示す基本表現)
- was great: とても良かった/楽しかった(“great” はカジュアルで肯定的な評価)
- chatting: おしゃべりしていた(気軽な会話を表す日常表現)
- having a good time: 楽しい時間を過ごしていた(直訳は「良い時間を持っている」、慣用的な言い方)
- started arguing: 口論を始めた(start+動名詞で「〜し始める」。言い合いの始まりを自然に表す)
- It got really awkward: すごく気まずくなった(“get” は状態変化を表し、“awkward” は気まずさや場の重さを示す)
At the beginning, the party was really fun. Everyone was chatting and enjoying themselves. Then Leigh and Jason began to argue. The vibe got pretty awkward.
- At the beginning: 最初に(“At first”より少し説明的で、場面の始まりをやわらかく導く言い方)
- really fun: とても楽しかった(“great”よりカジュアルで、日常会話の自然なトーン)
- enjoying themselves: それぞれ楽しんでいた(“have a good time”より「自分たちで楽しんでいる」感じが強く、雰囲気が伝わる)
- began to argue: 口論を始めた(“begin”は少し丁寧で、出来事の始まりを落ち着いて述べる印象)
- The vibe: 雰囲気(口語的な表現で、「空気」「場の流れ」などを柔らかく指す)
- pretty awkward: かなり気まずい(“pretty”は“really”より少し控えめで、自然な口語表現)
Listening Challenge|ノエリアオリジナル問題
ラジオ英会話の金曜恒例「リスニングチャレンジ」を、ノエリア版オリジナルダイアログでお届けします!音声を用意したので、本編と共に、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
クリックすると問題が出ます。
Here’s the question.
What were Leigh and Jason arguing about?
A. Whether the music was too loud.
B. Whether pineapple ruins the whole party.
C. Whether fruit should be on pizza.
Listen carefully.
Original Dialog|ノエリア会話スクリプト
イーサンとソフィーは大学時代からの友人です。休日にランチをしている二人。話題は、昨夜ソフィーが参加したローラの誕生日パーティーの出来事に移っていきます。
Ethan: Hey, did you end up going to Laura’s birthday party last night?
Sophie: Yeah, I did. Her apartment was packed — I could barely find a spot to stand.
Ethan: Sounds like fun. I wanted to go, but I had to stay late at work.
Sophie: You didn’t miss much. At the beginning, the party was really fun. Everyone was chatting and enjoying themselves. Then Leigh and Jason began to argue. The vibe got pretty awkward.
Ethan: Oh no, what was it about this time?
Sophie: You’ll laugh — they started arguing about whether pineapple belongs on pizza.
Ethan: (laughs) Oh, that classic one. Let me guess, Jason was against it?
Sophie: Of course. He said it “ruins the whole balance.”
Ethan: (smiles) Typical Jason. He just can’t let anything go.
イーサン: 昨日ローラの誕生日パーティー行った?
ソフィー: 行ったよ。彼女のアパート、人でいっぱいで、立つ場所探すのも大変だった。
イーサン: 楽しそうだなあ。行きたかったけど、残業で行けなかったんだ。
ソフィー: 行かなくて正解だったかも。はじめのうちはすごく盛り上がってて、みんなでおしゃべりしながら楽しんでたんだけど、そのあとリーとジェイソンが言い合いになって、場の空気が一気に気まずくなっちゃったの。
イーサン: また?今度は何で?
ソフィー: 笑うよ、ピザにパイナップルをのせるのはアリかナシかで。
イーサン: (笑)出た、その定番のやつ。ジェイソンはもちろん反対派でしょ?
ソフィー: 当然。「味のバランスが全部崩れる」とか言ってたよ。
イーサン: (苦笑)ジェイソンらしいね。ほんと何でも引っかかるんだから。
- end up ~ing: 最終的に〜する(予定外の結果を表す定番表現。「結局〜した」というニュアンスで、会話で非常によく使われる)
- be packed: 混み合っている/ぎゅうぎゅうだ(人や物でいっぱいの状態をカジュアルに言う。場所の混雑を表す定番口語表現)
- barely: かろうじて(「ほとんど〜ない」「やっと〜できた」という意味で、否定的なギリギリ感を出す副詞)
- find a spot to ~: ~する場所を見つける(“spot” は「場所」「位置」。日常会話では「空いてる席」や「立つ場所」にも使える)
- stay late (at work): (職場に)遅くまで残る(“stay” は「とどまる」。仕事文脈では「残業する」の自然な言い方)
- You didn’t miss much.: 大したことなかったよ(相手を安心させるカジュアルな一言。「行けなくて損してないよ」の意)
- what was it about?: 何が原因だったの?(会話で「何の話?」と聞く自然な言い方。“what about?” より柔らかい)
- You’ll laugh —: 笑っちゃうよ(これから面白い/ばかばかしい話をするときの前置き。ネイティブの日常会話で頻出)
- belong on ~: ~にふさわしい/~にあるべき(“belong to”と違い、「場所・状況に合う」かどうかを表す)
- That classic one.: 出た、その定番のやつ(馴染みのある話題に軽く反応する口語表現)
- Let me guess.: 当ててみようか(会話をつなぐ自然なイントロ表現。相手の話を引き出すときによく使う)
- be against ~: ~に反対である(意見の対立や立場を表す基本構文)
- ruin: 台無しにする(感情・雰囲気・味など、抽象的なものにも使える便利動詞)
- the whole balance: 全体のバランス(“whole” で「全体の」、組み合わせや調和を強調する表現)
- Typical (person’s name).: 〜らしいね(その人のいつもの性格や行動パターンを指して言うフレーズ。親しい関係でよく使う)
- can’t let (something) go: こだわりすぎる/気にしすぎる(直訳は「手放せない」。過去の話題や小さなことを引きずる性格を表す口語表現)
Answer & 解説|ノエリアオリジナル問題の答え
Here’s the question.
What were Leigh and Jason arguing about?
A. Whether the music was too loud.
B. Whether pineapple ruins the whole party.
C. Whether fruit should be on pizza.
クリックすると答えが出ます。
C. Whether fruit should be on pizza.
A. Whether the music was too loud.(音楽がうるさすぎたかどうか)
この選択肢は、会話の流れとまったく関係がありません。音楽や騒音についての話題は一度も出ておらず、会話の焦点はパーティー中の「言い争い」にあります。「too loud(うるさすぎる)」という形容も、雰囲気の問題ではなく音量の話になってしまうため、文脈から外れています。この選択肢は不正解です。
B. Whether pineapple ruins the whole party.(パイナップルがパーティを台無しにするかどうか)
この選択肢は、本文中の表現「ruins the whole balance(味のバランスを壊す)」を意図的に変えたひっかけです。確かに “ruin” や “pineapple” は会話にも登場しますが、ジェイソンが話していたのはピザの「バランス」であり、パーティの話ではありません。本文の表現を部分的に使いながら意味をすり替えているため、注意して聞かないと惑わされます。この選択肢は不正解です。
C. Whether fruit should be on pizza.(フルーツをピザにのせるべきかどうか)
正解です。本文では「whether pineapple belongs on pizza」というフレーズが使われています。問題文では “pineapple” を “fruit” に言い換えており、全体の意味を理解していないと答えにたどり着けません。“belong on” は「〜にふさわしい」という自然な英語表現で、ピザにフルーツが合うかどうかを議論していたことが分かります。本文の具体的な単語と話題の両方を正確に聞き取る必要があります。この選択肢が正解です。
キーワードの正確な聞き取り
- argue about: 「〜について言い争う」。後ろに具体的な話題が来るのが特徴。
- pineapple: 会話の中心となる単語。正確に聞き取ることが必須。
- ruins the whole balance: 「全体のバランスを壊す」。味に関する話であり、パーティのことではない。
- belongs on pizza: 「ピザに合う/ふさわしい」という自然な言い回し。belong は「属する」だけでなく「(物が)〜に適している」という意味を持つ。
会話のテーマを理解すること
この会話は、ソフィーとイーサンがパーティーの話をしている中で、「ピザにパイナップルをのせるのはアリかナシか」という、よくある冗談まじりの議論が起きたことを話題にしています。Aは無関係な話題、Bは本文の単語を使った誤誘導、Cは言い換えを聞き取れた人だけが選べる正解です。文全体を聞いて「何を」「誰が」「どう議論していたか」を理解することがポイントになります。

