L138 欲求・希望を表す動詞② ー hope, wish
「hope, wish」を使ったフレーズの入った会話例は別ページにまとめてあります!
本ブログではワンフレーズの例題に加えて、そのフレーズが実際の会話でどう使われているかを会話形式で紹介しています。覚えた表現の使い方をリアルなやりとりの中で確認したい方は、ぜひチェックしてみてください👇
hope|望む・希望する
Key Sentencehope|望む・希望する
引用:「NHKラジオ英会話 2025年10月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
I hope to stay in Japan a few months out of the year.
私は1年のうち数か月、日本に滞在することを望んでいます。
I hope not to run into him tonight — things are still awkward.
日本語訳: 今夜は彼に会わないで済むといいな。まだ気まずいから。
解説: この文では「hope」を使って“起こらないでほしい”現実的な願いを表しています。hope not to〜は「〜しないことを望む」という控えめで自然な否定形。run into someoneは「偶然会う」、awkwardは「気まずい」。wantのような強い感情ではなく、心の中でそっと願うトーンです。
We’re hoping to move into the new place before the baby arrives.
日本語訳: 赤ちゃんが生まれる前に、新しい家に引っ越せたらいいなと思ってるんだ。
解説: be hoping to〜は「今まさにそう願っている」という継続的な希望を表します。move into the new placeは「新居に引っ越す」。家庭的であたたかい文脈に自然です。wantよりも柔らかく、叶うかどうか分からないことに対する前向きな願いを示しています。
I hope to make it there before it starts raining.
日本語訳: 雨が降り出す前に、なんとか着けるといいな。
解説: 「hope to〜」は“現実的な希望”を表すときにぴったり。make itは「間に合う・うまく行く」という日常で頻出の口語。wantが「〜したい」という直接的な欲求なのに対して、hopeは「そうなればいいな」と状況に期待する柔らかい響きを持ちます。
There’s nothing wrong with hoping to spend more weekends with your family.
日本語訳: 家族ともっと週末を一緒に過ごしたいって思うのは、全然悪いことじゃないよ。
解説: There’s nothing wrong with hoping to〜は「〜を願うのは悪くない」という共感を込めたやさしい言い方。spend weekends with your familyは「家族と過ごす」。hopeはwantのような“欲しい”ではなく、“そうなればいいな”という温かく控えめなトーンを持ちます。
You’d hope to get an apology at least, after what happened.
日本語訳: あんなことがあったんだし、せめて謝ってほしいよね。
解説: You’d hope to〜は「普通は〜を望むものだよね」という共感や軽い皮肉を込めた形。at least(せめて)、after what happened(あんなことのあとで)で現実味を出しています。wantのような主観的要求ではなく、常識的な期待を示す英語らしい言い回しです。
hope+節
hope+節
引用:「NHKラジオ英会話 2025年10月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
I hope you like it.
気に入っていただけるといいのですが。
I hope you’re getting some rest these days — you’ve been working nonstop.
日本語訳: 最近ちゃんと休めてるといいけど。ずっと働きっぱなしでしょ。
解説: 学習テーマ「hope+節」では、hopeのあとに主語と動詞を続けて“〜だといいな”という気持ちを表します。この文では「hope+現在進行形」で、今の状態についての思いやりをやわらかく伝えています。nonstop は「休みなく」「ずっと」という口語表現で、相手を気遣う優しい響きにしています。
They probably hope you’ll change your mind eventually.
日本語訳: たぶんみんな、あなたがいつか気が変わることを望んでるよ。
解説: 「hope+人+will」で、誰かの未来の行動を“〜してくれたらいい”と願う形です。ここでは主語が三人称になっていて、“他人が望んでいる”というリポート文になっています。eventually は「いずれ」「そのうち」の意味で、未来へのやわらかな期待を表します。
We were hoping you could join us for dinner tonight.
日本語訳: 今夜の夕食、一緒にどうかなって思ってたんだ。
解説: 「were hoping」はhopeの過去進行形で、依頼やお願いをやわらかくする丁寧な言い方です。「〜してほしい」と直接言うより控えめで、相手にプレッシャーを与えません。join us for dinner は「一緒に夕食をとる」という自然な会話表現です。
There’s nothing we can do now, so I just hope it works out in the end.
日本語訳: もうできることは何もないし、最終的にうまくいくといいね。
解説: hope節を使うことで、状況を受け入れつつ“結果がよい方向に向かってほしい”という穏やかな希望を表しています。ここでは「it works out」で“うまくいく”という意味の口語的フレーズを使っています。in the end は「最終的には」「結局」という意味です。
It’s hard not to hope the test results come back clean.
日本語訳: 検査結果が何も問題ないといいけどね。
解説: この文では「It’s hard not to hope〜」で「〜を願わずにはいられない」という感情を表します。hope節の中では「結果が良いといいな」という自然な願望を表しており、hopeの本来の“現実的な希望”の使い方です。come back clean は「(検査結果などが)異常なしで返ってくる」という意味で、医療の話題でよく使われます。
wish|望む・願う
wish|望む・願う
引用:「NHKラジオ英会話 2025年10月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
If you wish to know more, feel free to ask.
もっと知りたいのであれば、遠慮なく聞いてください。
I do not wish to discuss my personal matters in public.
日本語訳: 個人的なことを公の場で話すつもりはありませんよ。
解説: wish to は「〜したい」という意味ですが、ここでは “I don’t want to〜” より感情を抑えた、「控えめな拒否を丁寧に伝える表現」として使われています。カジュアルでは使われず、落ち着いた大人の言い回しです。discuss は「〜について話す」、in public は「公の場で」という意味です。
Should you wish to contact me directly, please use this address.
日本語訳: もし直接ご連絡を希望される場合は、このアドレスをご利用ください。
解説: wish to は「〜したい」という意味ですが、ここでは “If you want to〜” よりも丁寧で控えめな言い方になっています。カジュアルな場面ではほとんど使われず、フォーマルな申し出や案内に自然な表現です。contact someone directly は「直接〜に連絡する」という定番フレーズです。
I wish to thank everyone who made this event possible.
日本語訳: このイベントを実現してくださった皆さまに感謝申し上げます。
解説: wish to は「〜したい」という意志を改まって丁寧に表す表現で、スピーチや公式な挨拶でよく使われます。日常では want to thank が自然ですが、フォーマルでは wish to thank が上品に響きます。make 〜 possible は「〜を可能にする」、thank everyone who〜 は「〜したすべての人に感謝する」という表現です。
He wishes to make no further comments at this time.
日本語訳: 現時点では、これ以上のコメントは控えたいとのことです。
解説: wish to は「〜したい」という意味を感情を抑えて丁寧に伝えるフォーマル表現で、報道や公式声明でよく使われます。カジュアルに言うと “He doesn’t want to comment.”。make no further comments は「これ以上コメントしない」、at this time は「現時点で」という意味です。
We wish to inform you that your request has been approved.
日本語訳: ご依頼の件が承認されましたことをお知らせいたします。
解説: wish to は「〜したい」をビジネス文で丁寧に伝える定番の言い方で、カジュアルには使いません。inform you that〜 は「〜ということをお知らせする」、has been approved は「承認された」というフォーマルな受け身表現です。文書・通知・メールで非常に自然です。
wish+節
wish+節
引用:「NHKラジオ英会話 2025年10月号」 – 講師:大西泰斗(東洋学園大学教授) – (NHK出版:2025年)
I wish you were here.
あなたがここにいたらいいのに。
I kind of wish it were up to me—I’d handle it differently.
日本語訳: 自分に決定権があればなぁ。違うやり方するのに。
解説: wish + 節 の形では、現実とは違うことを想像する仮定法が使われます。ここでは it were up to me(それが自分次第なら) が「もしそうだったら」という非現実の条件を表しています。I’d handle it differently は「自分なら違うやり方をする」という意味で、handle は「対応する・処理する」です。職場トークでも自然に聞こえます。
We all wish it would stop raining already—it’s been days!
日本語訳: もう雨、いい加減にやんでほしいよね。何日も降り続いてるじゃん!
解説: wish it would〜 は 「(自分には変えられない)状況や他人の行動が変わってほしい」という現実への不満や願いを表す構文 です。ここでは「雨がもうやんでほしい」という変化を望んでいます。we all を主語にすることで「みんな同じ気持ち」という共感や一体感が生まれ、愚痴のトーンがやわらかくなります。already は「もうすでに」という意味で、待ちくたびれた気持ちを自然に強調しています。
Don’t you ever wish you could start over sometimes?
日本語訳: たまに、一からやり直せたらなって思うことない?
解説: wish + could + 動詞 は「〜できたらいいのに」という現実では難しい願いを表す形です。ここでは「やり直せたらいいのに」という非現実的な希望を表しています。start over は「やり直す」という口語的な表現で、日常会話でとてもよく使われます。
I wish I could just take a week off and disappear somewhere quiet.
日本語訳: 一週間くらい休み取って、静かな場所に行けたらなぁ。
解説: wish + could は「現実にはできないけど、できたらいいのに」という控えめな願いを表します。take a week off は「一週間休みを取る」、disappear somewhere quiet は「人のいない静かな場所に行ってしまう」という自然な口語表現です。疲れた気持ちをやわらかく伝えています。
I really wish you’d stop blaming yourself for that.
日本語訳: そのことで自分を責めるのはもうやめてほしいよ。
解説: wish you’d は wish you would の短縮で、「あなたが(これから)〜してくれたらいいのに」「〜をやめてほしい」など、相手の行動の変化を望むときに使う表現です。ここでの would は「意志の変化」を表し、過去の後悔を述べる I wish you didn’t〜 とは異なります。stop + -ing は「〜するのをやめる」という意味で、blame yourself は「自分を責める」です。全体で「自分を責め続けるのはもうやめて」と優しく促す言い方になります。